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ヒワイな名主
【長編文章】鬼子SSスレ2【巨大AA】

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【長編文章】鬼子SSスレ2【巨大AA】
145 :ヒワイな名主[sage]:2010/11/27(土) 02:43:32 ID:B85siRXO
>>138続き
 
  彼女は刀と荷物一式を私に押し付けて笑った。その瞬間、突風が吹く。
  私は目にゴミが入らぬように袖で顔を覆う。
私「すごい風でしたねぇ。」 袖から顔をあげながら彼女に話しかける。
  しかしそこに彼女の姿はなく、代わりに桜の花びらがフワフワと漂っていた。

  夕暮れになり今日あった事を祖母に話した。
祖「お土産のお礼? はて、そんな事があったような無かったような・・・」
私「おい、しっかりしてくれよ婆ちゃん。どうしても知りたいんだ。」
祖「思い出したぞ! あの人か!、、、誰が年老いたお婆さんだって?!あの時はまだ60にもなっとらんわい!」
私「え・・・?婆ちゃん今年でいくつだ?」
祖「あたしは92歳だよ。自分の祖母の年齢くらいちゃんと覚えたらどうだ?」
私「そうだったな。オレも今思い出したよ。」
祖「そうかあの人か。穏やかで美しい方だったぞ。あたしの作る団子が美味いと褒め倒すから
  嬉しくなって、ついお土産を渡してしまったんだな。
  今となっては当時のあたし位の年齢なのかね?どうだった?やはり皺の2、3本は深く刻まれてたかい?」

  私の頭は少し混乱した。。
私「いや、オレより少し年上位くらいにみえたぞ?いってて20代後半と言うところだろうか。」
祖「お前の目は節穴か!?20代と50代をどうやったら見間違えるのだ。
  ・・・そうか今日来たのは私とあった女の娘かもしれんな。」
  確かに年齢的に考えればそれが妥当である。しかし話したときの彼女の口調は
  祖母との会話を、自らが体験した事として話しているようにしか聞こえなかった。
  それに彼女の様な性格なら、まず先に彼女の母と私の祖母について話すだろう。
私「あぁ、娘だったのかもな。。。」そう言って会話に区切りをつけ今日は早めに店を閉めた。

  夜になっても彼女のことが気になりしかたなかった。
  何故一人で山へ桜を見に?何故私に持ち物を?何故あたかも自分が過去の祖母と話したような口調で?
  考え込んでも当然答えが出るわけはなく、私は諦めて床についた。
【長編文章】鬼子SSスレ2【巨大AA】
146 :ヒワイな名主[sage]:2010/11/27(土) 02:44:46 ID:B85siRXO
>>145続き

   その夜私は夢を見た。
  風景は今日の昼間と同じ。腰かけに座る私の隣には彼女がいた。

女「今日お授けした刀についてご説明をしに参りました。」昼間と違う表情、真面目な顔で話し出す彼女。
  彼女は道に木の枝で絵を描き始めた。カリカリッと可愛らしい男女が描かれた。
 「この刀は持ち主とその愛する人との縁(えにし)を結び、結ばれた縁を強く固いものにする。そんな力があります。」
  と言って、絵の男と女の間に線を書き込んでいく。
「そしてこの刀は私たちの世界に居すぎたため、その力は増幅し、刀は意思を持ち始めました。
  彼は忠誠心が強く、主の縁を必死に守ろうとします。」

  絵にあった男女間を繋ぐ線に、まるで蛇が絡んでいくように線が書き込まれ太くなってゆく。

女「それだけならまだよかったのですが・・・・」 と彼女は続ける。
 「力が大きくなり過ぎたせいで、主の周囲の人の縁まで操るようになってしまったのです。
  今は鞘のおかげでそこまでの力はありませんが、刀身を出したらあなたの周りの人の運命を狂わせることになるので
  絶対に鞘からは抜かないでくださいね。」

  絵の中では男が持つ刀からウネウネとした線がいくつも出ており周りの人々の体を縛っている。
  可愛らしい絵なのだが、おぞましい光景だった。

女「しかし鞘に入っているからと言って、周りへの影響が無くなるわけではありません。
  ですが、些細な影響しかありませんし、彼自身は悪気をもってやっている事ではなく、
  主を守ろうとする気持ち、多くの縁と触れ合いたいという気持ちからくるものなのです。
  ですから、、、彼を捨てたりしないでくださいね。」  真面目な顔から一転、こちらに微笑みかけてきた。

  わたしはその微笑みにどう返事をすればいいのかわからなかった。

  彼女は立ち上がり私の前をフラフラと腕を組みながら歩く。
女「ねぇ、好きな人とかいるの?」 彼女は顔を私の顔にくっつきそうなくらい近づけながら聞いてきた。
  思わぬ行動に夢にもかかわらず心拍数が上がる。 そして勢いよく首を横に振る。
女「そっかぁ、それじゃ早く好きな人ができるといいわね。」
 
  そう言って彼女は笑いながら笠をかぶりはじめた。
女「今度あった時は一緒にあの山の桜でも観ましょ。
  本当なら生きた人間は連れてけないんだけど、バレなきゃ大丈夫かなぁ」

  また突風が吹きはじめる
男(待って!まだ聞きたいことがたくさんあるんだ!あなたはいったい誰・・・・)
  声にならない思いが突風によってかき消された気がした。
【長編文章】鬼子SSスレ2【巨大AA】
147 :ヒワイな名主[sage]:2010/11/27(土) 02:56:20 ID:B85siRXO
初めてSSというものを書いてみたが
初レスの初っ端に誤字があるというwもう恥ずかしくてたまらんw

そして小日本メインで書こうと思っていたのだが、なんか戦人が完全に主役だな。。
困っちゃうぜv
とりあえず話も後半に入り、シリアスな雰囲気から鬱展開にかわります。。
何故か自分で考えたシナリオの最後を想像して泣くという
・・・そんなこと言うとハードル上がるので皆さんは気楽に読んでいただけると助かります(・.・;)


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