- 新漫画バトルロワイアル第11巻
137 : ◆L62I.UGyuw [sage]:2010/11/16(火) 15:21:40 ID:2Chh/05s - 予約はしてませんが沙英、坂田銀時、結崎ひよので投下します。
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138 : ◆L62I.UGyuw [sage]:2010/11/16(火) 15:22:58 ID:2Chh/05s - 「……これは私が小さい頃の話なんですが……。
私の家の近くに小さな教会がありまして、そこには中年の神父さんが一人だけ住んでいたんです。 神父さんはよく庭を手入れしていて、近くを通ると挨拶してくれる気さくな方でした。 でもですね、その教会には妙な噂があったんですよ。 曰く、教会近くの野良猫がよく行方不明になる、とか。曰く、夜中に呻くような声が聞こえる……とか。 それでまあ、私は好奇心旺盛な子だったもので、何というか、気になりまして……ある日、夜中にこっそり教会へと行ってみたんです。 そして敷地に忍び込んでしばらく待っていたんですけど……当たり前というか、呻き声も何も聞こえません。 まぁやっぱり噂は噂かと思って帰ろうとしたんですが、ふと見ると……月明かりに照らされて、赤い染みがこう……庭から教会の裏手へと点々と続いてるんですね。 これは何だろうな、と。本当はきっとそこで帰っておけばよかったんですけど、好奇心が疼きまして。 染みを辿って行くと……古びた小さな離れに行き着いたんです。一見倉庫みたいな、あまり使われてなさそうな感じの離れでした。 それで……ですね、確かに聞こえるんですよ。その離れから微かな呻き声が……。 流石の私もそこに正面から突入するのは躊躇しまして。忍び足で離れの脇に回ってみたんですね。そうしたら小さな窓が一つ。 それで……そーっとその窓から中を覗くと……」 「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」 「っきゃあああああああああああああああああああ!?!? ちょっ、銀さんっ!? 何ですか!! びっくりさせないで下さい!! ていうか今の悲鳴上げるタイミングじゃなかったでしょ!?」 「ばっオメー、ちげーよ悲鳴じゃねーよ。今のはホラ、男の魂が口から迸ったんだよ。 男なら誰でもあるの。定期的にあるの。生理みてーなもんなの。 あっところで立ち上がりたいんでちょっと手ェ貸して頂けませんか沙英様」 「思いっ切り腰抜けてるじゃないですか! もう……ほら、いいから立って下さい」 「しょーがないですねー、まったく。オチが言えませんでしたよ」 「伊万里もっ! あんた何でいきなり変な話を……」 「教会にまつわる粋な小噺で緊張をほぐそうかと思いまして」 「本末転倒だってば……銀さん怖がってるじゃない……」 「オイィィィ馬鹿にすんなコルァァァァァ!! 怖くなんかねーよオバケは俺の友達だっつーの!」 「でも両脚は生まれたてのバンビのようにブルブルですが」 「おまっ、こりゃ武者震いに決まってんだろバカヤロー」 「……それで」 「ン?」 「窓から覗くと神父さんが」 「だらっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 「……」 「…………」 「………………いやその」
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139 : ◆L62I.UGyuw [sage]:2010/11/16(火) 15:23:53 ID:2Chh/05s - 「銀さん……」
「いや、あのね、椅子の下にツチノコがね……」 「あーはいはい、ツチノコは向こうに逃げて行っちゃったから」 「やめてェェェ! そんなダメな子を慈しむ目で見ないでェェェェェェ!」 「あのー、沙英さん、坂田さん、夫婦漫才はその辺にしておいてですね」 「誰が夫婦かっ! 大体あんたのせいでしょうが、主に! …………はぁ……いや、うん、ホント、こんなバカなことしてる場合じゃなくって」 「バカなことじゃねーよツチノコは男のロマンなんだよ」 「はいはい」 「アレッ、なんか沙英ちゃんが冷たい」 「……それで、グリフィスさんたちへのメッセージは書き終えました?」 「あんたが余計なことしなければ書き終わってるっての……。もう少しだからちょっと待って」 「そうですか。……はあ、それにしても。結局、この教会には何もありませんでしたねえ。 やっぱりこんな中途半端な場所をわざわざ訪れる人はそうそういませんか。 だからこそ、そのグリフィスさんという方はここを待ち合わせ場所に指定したんでしょうけどね」 「まァ、冷蔵庫に入ってたモンブランは美味かったからいいじゃねーか」 「真面目に調べてるかと思ったらそんなことしてたんですか……。またお腹壊しても知りませんからね」 「あ、坂田さん、毒見役ありがとうございました」 「あんたも食べたんかい! ていうか毒見役って! 発言が黒いってば伊万里!」 「オイオイ、かぶき町の女なんざどいつもこいつもドス黒いことドブ川の如しだぜ。 具体的に言うと、キャバクラで客を酔い潰して有り金全部ドンペリに変えるくれーに。 こんな女ァ黒い内にゃ入んねーよ」 「ああそうですか……。えーとあの、それはともかく、とりあえず書けましたよ、書き置き。どう、伊万里? 銀さんも」 「う〜ん……そうですね、いいと思います。どうですか、坂田さん?」 「あー、いいんじゃね? つーか、沙英ちゃん文章ウマいなオイ」 「え? そ、そうですか? まぁ書き慣れてますし……」 「えっへん。何を隠そう、沙英さんは現役恋愛小せ――もがっ」 「わ――――――――――――――――――っ!」 「? ナンだよ?」 「な、何でもないからっ! それよりほら、目立つ所にこれ置いたら早く行きますよ」 「へーい。目立つとこねェ……。その正面のアレでいいんかね?」 「祭壇ですか。いいんじゃありませんか? そこなら見落としたりはしないでしょうし」 「んじゃそれで…………よしっと。そいじゃ行くか」 「あ、銀さん、済みませんがまた運転お願いしますね」 「……あっ、ちょっとお待ちを」 「あん?」 「掲示板に新しい書き込みが。えーっと……」
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140 : ◆L62I.UGyuw [sage]:2010/11/16(火) 15:24:51 ID:2Chh/05s - ----
1:【生きている人】尋ね人・待ち合わせ総合スレ【いますか】(Res:13) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 13 名前:キャトルミューティレーションな名無しさん 投稿日:1日目・午後 ID:CmAie2Thl セキグチイマリへ。 エドワード・エルリックだ。この書き込みを見たら連絡をくれ。 【携帯電話(ベージュ+ハート)のメールアドレス】 ---- 「……これ、伊万里宛て? エドワードって、確かあんたが工場で逸れたっていう……」 「ええ、鋼の錬金術師さんの名前ですね」 「ってこたァ、そいつも無事に逃げ切れたのか。良かったじゃねーかオイ」 「う〜ん……」 「どうしたの?」 「これ、エドワードさん本人なら問題ないんですけどねえ」 「ニセモンかもしんねーってか?」 「ええ。とはいえ私の偽名を知ってるのは多分彼らだけではあるんですけど……」 「じゃ、大丈夫なんじゃない?」 「でも、どうでしょうねえ。最悪、工場を襲撃して来た連中に捕まって拷問されて……とかいう可能性も」 「ちょっと、怖いこと言わないでよ、伊万里……。あ、でもほら、電話で声聴けば分かるんじゃない?」 「う〜ん、電話越しでも判別出来るほど彼らの声を聴いた訳じゃありませんからね。 それに仮に本人でも、例えば後ろから脅されてたりする可能性は排除出来ませんし。 とりあえず、一旦探りを――」 「メンドくせーなオイ、ちょっとそれ俺に貸せってホラ」 「わっ、勝手に取り上げないで下さいよ」 「まー待て、いいからちょっと待ってろって…………ホイ返すわ」 「銀さん、何したんです?」 「ん? 電話番号打って送った」 「ちょっ!? 何やらかしてくれてんですかこの天パーはっ!」 「テメッ、天パーバカにすんじゃねーぞ! お前に雨の日の朝に爆発ヘアーを必死で直そうとしてお母さんに『ほらたかし、遅刻するわよ』って家を追い出されて中途半端な髪型のまま学校へ行くたかし君(13)の悲しみがワカるかァァァァァァ!!」 「誰ですか、たかし君って……。まあ伊万里も、どっちにしたって無視する訳にはいかないんだし怒らなくてもいいじゃない」 「それでもダメです! もう少し考えてから行動して下さい!」 「あのな、こーゆーのは考え過ぎねー方がいーんだよ。 いいか? 虎穴にイテッ、虎穴に入らずんば虎子をアダッ、ちょ、いいこと言おうとしてんのに的確に急所をホアタァ! オイィィィィ待って股間狙うのはやめてェェェェェェ!!」
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141 : ◆L62I.UGyuw [sage]:2010/11/16(火) 15:25:56 ID:2Chh/05s - 【D-9/教会/1日目/夕方】
【沙英@ひだまりスケッチ】 [状態]:健康、ツッコミの才? [服装]:帽子、セーター、ジーンズ [装備]:九竜神火罩@封神演義 [道具]:支給品一式、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲@銀魂、大量の食糧 輸血用血液パック、やまぶき高校の制服、着替え数点 [思考] 1:二人と協力して、ゆのを保護する。 2:ヴァッシュさんやグリフィスさん達は無事だろうか? 3:銀さんが気になる? 4:ヒロの復讐……? [備考] ※グリフィスからガッツとゾッドの情報を聞きました。 ※会場を囲む壁を認識しました。 ※宝貝の使い方のコツを掴んだ? ※ワープ空間の存在を知りました。 【坂田銀時@銀魂】 [状態]:疲労(小) [服装]:いつもの服装に黒革のジャケット [装備]:和道一文字@ONE PIECE [道具]:支給品一式、大量のエロ本、太乙万能義手@封神演義、大量の甘味、大量の女物の服、スクーター [思考] 1:二人を守りながら、ゆのを探しに行く。 2:ヴァッシュと合流したいが…。 3:伊万里のボケに対し、対抗心 [備考] ※参戦時期は柳生編以降です。 ※グリフィスからガッツとゾッドの情報を聞きました。 ※会場を囲む壁を認識しました。 ※デパートの中で起こった騒動に気付いているかは不明です。 ※流とロビンを危険視。しばらく警戒をとくつもりはありません。
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142 : ◆L62I.UGyuw [sage]:2010/11/16(火) 15:26:52 ID:2Chh/05s - 【結崎ひよの@スパイラル 〜推理の絆〜】
[状態]:健康 [服装]:大きめのパーカーにデニムのパンツ [装備]:綾崎ハヤテの携帯電話@ハヤテのごとく! [道具]:支給品一式×3、手作りの人物表、太極符印@封神演義、改造トゲバット@金剛番長 番天印@封神演義、乾坤圏@封神演義、パニッシャー(機関銃:50% ロケットランチャー1/2)@トライガン・マキシマム 若の成長記録@銀魂、ヴァッシュ・ザ・スタンピードの手配書×2@トライガン・マキシマム、ロビンの似顔絵 秋葉流のモンタージュ入りファックス、柳生九兵衛の首輪、水族館のパンフレット、自転車、着替え数点 [思考] 基本:『結崎ひよの』として、鳴海歩を信頼しサポートする。蘇生に関する情報を得る。 1:鳴海歩と合流したい。 2:エドワード・エルリックと連絡を取ってなんとしてでも合流しておきたい。場合によっては他の人間を撒いてでも確保。 3:博物館を重視。封神計画や魔子宮などについて調べたい。図書館と旅館も同様。 4:送ったメールへの返信を待ち、探偵日記の主との直接交渉の機会を作る。 5:あらゆる情報を得る為に多くの人と会う。出来れば危険人物とは関わらない。 6:安全な保障があるならば封神計画関係者に接触。 7:復活の玉ほか、クローン体の治療の可能性について調査。 8:三千院ナギに注意。ヴァッシュ、ナイブズ、レガートに留意。 9:ネット上でのキンブリーの言動を警戒。場合によってはアク禁などを行う。 10:安藤(兄)の内心に不信感。 11:できる限り多くの携帯電話を確保して、危険人物の意見を封じつつ歩の陣営が有利になるよう 掲示板上の情報操作を行いたい。 [備考] ※清隆にピアスを渡してから、歩に真実を語るまでのどこかから参戦。 ※手作りの人物表には、今のところミッドバレイ、太公望、エド、リン、安藤(兄)、銀時、沙英の外見、会話から読み取れた簡単な性格が記されています。 ※太公望の考察と、殷王朝滅亡時点で太公望の知る封神計画や、それに関わる人々の情報を大まかに知っています。 ハヤテが太公望に話した情報も又聞きしています。 ※超常現象の存在を認めました。封神計画が今ロワに関係しているのではないかと推測しています。 ※モンタージュの男(秋葉流)が高町亮子を殺したと思っています。警戒を最大に引き上げました。 ※太極符印にはミッドバレイの攻撃パターン(エンフィールドとイガラッパ)が記録されており、これらを自動迎撃します。 また、太公望が何らかの条件により発動するプログラムを組み込みました。詳細は不明です。 結崎ひよのは太極符印の使用法を知りません。 ※フィールド内のインターネットは、外界から隔絶されたローカルネットワークであると思っています。 ※九兵衛の手記を把握しました。 ※錬金術についての詳しい情報を知りました。 また、リンの気配探知については会話内容から察していますが、安藤の腹話術については何も知りません。 ※プラントドームと練成陣(?)の存在を知りました。魔子宮に関係があると推測しています。 ※島・それぞれがいた世界の他に第三のパラレル世界があるかもしれないと考えています。 ※旅館の浴場とボイラー室のワープトラップの奇妙な関係に気づきました。 ※教会の祭壇にグリフィスへの書き置きが残されています。
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143 : ◆L62I.UGyuw [sage]:2010/11/16(火) 15:28:30 ID:2Chh/05s - 以上で投下終了です。
タイトルは『キャラクターはセリフだけで見分けがつくように書き分けよう』です。 長すぎて入らんかった……。 ロビンの似顔絵は前回手に入れていたと考えられるので追加しておきました。
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