- 【2】リレー小説【何でもアリ】
313 :創る名無しに見る名無し[]:2010/11/13(土) 00:21:27 ID:iwUNYOIr - 拘束された医師と課長をあざ笑う者がいる。
「ケケケ…俺の名はベニス一郎。自分で言うのもアレだが有名人だな。 さて、お前らは下平京子が憎いよな?殺したいほど憎いよな?」 無影灯が眩しく、声の主がどんな風貌をしているのかを窺い知る事もできずに焦る私をよそにかれは続けた。 「助かる道はある。お前は俺に『殺し』を依頼するのだ。下平京子のな。 さすれば、俺がとある女刺客にそれを伝え、お前はその依頼者として少なくともこの場で消えなくてはならない理由は、なくなる」
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- 【2】リレー小説【何でもアリ】
316 :創る名無しに見る名無し[]:2010/11/13(土) 11:04:37 ID:iwUNYOIr - 拘束された白衣の医師を暴漢がメスで切り裂く、まさに地獄絵図だ。
「落ち着いているな。ではもう一つ。 あの下平京子はね、おたくの専務のコレなのよ?」 小指を立てるベニス一郎。 「ヒャハハ…さすがに動揺したね。まあそんなもんよ、女なんてな。 で、どうよ?気は変わった?」
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320 :創る名無しに見る名無し[]:2010/11/13(土) 18:36:05 ID:iwUNYOIr - 下平京子は一瞬びくっと身じろぎ、そろそろと出入り口へ向かった。
「湯川さん…私怖かった…!」 言うなり下平が抱きついたこの初老の男こそ、極東エンタープライズ・専務取締役の湯川秀樹である。 「大丈夫。よくやってくれたね。これで、今までのあの会社での裏取引全てはあの男が背負いこんでくれたわけだ」
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323 :創る名無しに見る名無し[]:2010/11/13(土) 21:59:55 ID:iwUNYOIr - とある週末の夕刻、都内某所の酒場「みずの」の二階に高島彩の姿があった。
相席の男はベニス一郎である。『使命』が告げられるのだ。
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