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「 グレートサラマンダーZ 」
創る名無しに見る名無し
ウーパールーパーで創作するスレ+(・─・)+2匹目

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ウーパールーパーで創作するスレ+(・─・)+2匹目
73 :「 グレートサラマンダーZ 」[sage]:2010/11/11(木) 23:12:25 ID:SbC6Lbrc

「……凄い。……戦闘ヘリコプターだ」

目前に迫る現実感のない世界に、うぱ太郎はまるで人ごとのようにつぶやいた。

「……太郎ちゃん。……さすがにやばいんじゃないの?」

挟み撃ちにされた状況に、うぱ華子は弱音を吐く。

「後ろからは狼の群れ、前に現れるは孤高の虎。絶体絶命大ピンチ!」

緊迫した事態に、うぱ民子の声は心なしか弾んでいた。

「…………」

相変わらず、うぱ倫子無言。

「……たぶん大丈夫だよ。マシンガンとかで撃たれてもグレートサラマンダーZにはあまり
効かないからヘリコプターの機関銃みたいのも問題ない思う。
それにこの状況でミサイル撃ったら敵味方関係なく吹っ飛んじゃうから撃てないと思うし」
うぱ太郎、その場しのぎで適当に答える。

「……そうね。そうであってほしいけどね。……それにしてもたかだが大山椒魚型ロボット1匹に
ミサイル積んだヘリコプターまで出すなんてさすがご老人。やることがえげつないわね」
うぱ華子、余裕のない笑みを浮かべる。

「太郎ちゃん、どうするの? 悪者軍団みんなじりじりして固まっちゃったよ?」
うぱ民子、ハードアクションの世界に身を投じたいのかうぱ太郎を急かす。

「…………」
うぱ倫子、案の定無言。

「うーん、ちょっと予想外の展開なんでうぱ松さんに確認してみる」

 前方から独自の風切り音を響かせながら攻撃ヘリがじわじわと距離を詰めてくる。
後方のバイク集団は逃げ道を遮るかのように道路幅いっぱいに陣を取りはじめた。

 攻撃ヘリ搭載機関砲の破壊力など知る由もないうぱ太郎は、迫りくる危機にたいして構えもせず
呑気に秘密基地のうぱ松へ呼びかけた。

ウーパールーパーで創作するスレ+(・─・)+2匹目
74 :「 グレートサラマンダーZ 」[sage]:2010/11/11(木) 23:13:39 ID:SbC6Lbrc

――本命は攻撃ヘリ機関砲。バイクからのマシンガンや手榴弾は逃げまわせるための手段。
  攻撃ヘリはまだ撃ってこない。出会い頭に機関砲ぶっ放せばすぐに勝負は決着していたはず。
  攻撃対象の延長線上に味方がいるので避けたのか……?
  しかしいくら戦闘ヘリとはいえ構造上、戦闘機のようなスピードは出せる筈もない。
  余裕かましてなぶり殺しにするつもりなのか……?



「くくくっ、あはははははっ!」
沈痛な空気が漂う基地内で、突如うぱ松が笑い出した。
 
「どうやら侮っていたのは俺のようだな、老人X。まさか攻撃ヘリまで持ち出すとはな、恐れ入ったぜ。
上等だ。売られたケンカ、喜んで買ってやろうじゃないか!」
映像モニターを睨めながらうぱ松は吼える。

「無茶な!」
「うぱ松さんっ!」
すぐにスタッフから悲鳴に似た声があがる。
しかしうぱ松はまったく耳を貸さなかった。

「そのアパッチとやらの最高速度は!?」
攻撃ヘリの性能を語ったスタッフにうぱ松は詰め寄る。

「……実測は不明ですが自衛隊機のロングボウアパッチは最高速度266キロと発表されています。
しかし簡易装備のアパッチは296キロ出るとも言われています。念のため300キロ強のスピードは
あると思ってたほうが無難かと思いますが……」

 不安げに答えるスタッフをよそに、うぱ松は高らかに宣言する。
「それで充分だ。……奴らはグレートサラマンダZがヘリコプターを凌ぐ速度で移動できるなど
夢にも思っていない。その僅かな隙をつく!」

「しかし!」
「しかしもお菓子もない。やるしかないんだ。
大丈夫だ、我々には運もある。もし川に潜んでいた時にヘリで襲われてたら為すすべもなくグレート
サラマンダーZはやられていた。逃げ場を海にしていても同じことだろう。
 人目をはばかっていた為ともいえるし単なる偶然のめぐり合わせかもしれない。
だが老人Xはそうしなかった。要はグレートサラマンダーZのスピードを舐めているってことだ。
障害物のない無人の高速道路なら、ゼロヨン10秒台の脚が炸裂する。30秒あればはるか1キロ先だ。
その時に気づいたってもう遅い。いくら戦闘ヘリとはいえグレートサラマンダーZには追いつけない。
あとはパイロットの度胸しだいだ」

「……狂ってる」

 スタッフの1人が小さくつぶやいた。
老人X、マシンガン、対戦車攻撃ヘリ。そしてそれに真っ向から立ち向かおうとするうぱ松。
誰にむけられた言葉なのか。
しかし誰もそれを問いただすことは出来なかった。

「…………」

 スタッフは皆、口をつぐむ。

『うぱ松さん、聴こえますか?』

 直後、モニタースピーカーから場違いな程に気の抜けたうぱ太郎の声が流れた。
静まり返った基地内に、更なる静寂が訪れた。


ウーパールーパーで創作するスレ+(・─・)+2匹目
75 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/11/11(木) 23:15:25 ID:SbC6Lbrc
今日はここまで。


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