- 【からくりメイデン】〜La Pucelle de Karakuri〜
226 :【開幕ベル】[]:2010/11/10(水) 21:42:03 ID:MZIeaTnN -
【からくりメイデン】〜La Pucelle de Karakuri〜 〜開幕ベル〜 フウ「彼女は親であることを捨てた……」 フウ「彼女は人間であることを捨てた……」 フウ「しかし、彼女の血は誰よりも赤く、温かだった……」 フウ「2つの世界は、もう後戻りが出来ぬ程近づき、歯車が噛み合い、運命と言う名の歯車が廻る、廻る……」 フウ「からくりメイデン新章『ドールズダンス〜人形達の舞踏〜』編の始まりで御座いまする……」
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227 :【開幕ベル】[sage]:2010/11/10(水) 21:45:13 ID:MZIeaTnN -
〜フウの家〜 勝「……」ウズウズ… 雛苺「……」 雛苺「……」ニヤリ 雛苺「マサル登り〜」よじよじ 勝「うわぁっ!!」ビクッ! 雛苺「マサルは朝からソワソワしっぱなしなのよ〜」よじりん ギイ「少しは落ち着けないのか?」 勝「ううん!!出来ないよ!!だって、だって鳴海兄ちゃんとしろがねが来るんだもん!!」ドタバタ 金糸雀「……」じっ 金糸雀「勝った」ニヤリ 金糸雀「ギイさんの方が背も高いし落ち着いてるかしら!」 雛苺「マサルはチビっちゃいしドタバタしてるけどジャコは静かだもん!!」 バタバタ……ギャース!! ギイ(やれやれ。金糸雀達も姉妹が来るから緊張しているのかな) ギイ「おい、そろそろ止めたま……グシャッ!! 金糸雀・雛苺「「あ……」」 ギイ「……」ツー ギイ「マ、ママン〜」 雛苺「ギ、ギイさんごめんなさい〜!!」 金糸雀「ギイさんほら卵焼きかしら〜抱きしめてあげるかしら〜元気出すかしら〜!!」 勝(兄ちゃん達……元気かなぁ)
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228 :【開幕ベル】[sage]:2010/11/10(水) 21:48:10 ID:MZIeaTnN -
〜同時刻、フウの自家用ジェット機〜 鳴海「……」 しろがね「まさかこんな事になるなんて……」 翠星石「オババはきっと…みんなを守ってくれたんですよね……」 鳴海「ああ、そうさ。ルシールはいつだって自分の事は後回しだった……」 蒼星石(きっと失ったものはルシールさんだけじゃない……) 水銀燈「……」 真紅「水銀燈…確かにルシールは遠くに行ってしまったわ。けれどそれは迷子になっただけ。貴女や私達が彼女の事を忘れなければ…… 水銀燈「 馬 っ 鹿 み た い !! 」 水銀燈「なぁによ、辛気くさい顔して。たかだか人間が1人イッちゃっただけじゃなぁい」 真紅「えっ!?」 水銀燈「こんな暗い連中と一緒の部屋にいるなんて耐えられないわぁ」スタスタ しろがね「行ってしまわれました……」 翠星石「どうやら水銀燈は平気みたいですね」 蒼星石「本当に平気なのかな……」 鳴海(目…赤かったじゃねぇかよ……) ガチャ…バタン 水銀燈「…ったじゃない」 水銀燈「死んでも一緒って……誓ったじゃないっ!!」 −そして、様々な思いをのせた歯車は噛み合う−
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229 :【開幕ベル】[sage]:2010/11/10(水) 21:49:16 ID:MZIeaTnN -
ギュイイイン!! 金糸雀「ジェット機が着いたみたいかしら!!」 雛苺(真紅に翠星石に蒼星石に会えるのね!水銀燈はちょっと怖いの……)ワクワク 勝(兄ちゃんしろがね兄ちゃんしろがね兄ちゃんしろがね兄ちゃん、兄ちゃんっ!!)ドキドキ ギイ「迎えにでも行くとしようか」 勝「うんっっ!!」 フウ「この扉の向こうに彼らがいるよ。勝君、扉を開けるんだ。君にはその資格がある」 勝「ゴクリ…ッ」 ガチャ…ッ!! 勝「兄ちゃんッッ!!」
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230 :【開幕ベル】[sage]:2010/11/10(水) 21:50:43 ID:MZIeaTnN -
「どぉおおおきやがれです〜〜!このっカマボコ眉毛!!!!」 ゲ シ ッ !! 勝「ぎゃんっ!!」 翠星石「……」キョロキョロ 雛苺「翠星石ぃマサルになんてことするの!!」 金糸雀「翠星石は自動人形よりも強いかしら…」 翠星石「チビカナとチビチビ…」ほっ… 真紅「もうちょっとおしとやかに登場できないのかしら」 蒼星石「ふふ、それだけ2人を心配してたという事じゃないか」 翠星石「べ…別に翠星石は心配なんか……」 ギイ「お話の所すみませんがお嬢さん方、美しい女性と東洋のサルを知りませんかな」キラキラ 勝「そうだよ!!しろがねと兄ちゃんはッ!?」ガバッ 水銀燈「いるわよ……」 金糸雀「す…水銀燈!?」 雛苺(何だか元気がないの…) 「お、おぼっちゃまぁぁぁ!!」 勝「しろがねぇぇ!!」ダッ しろがね「お元気で何よりですッ!!」ギュッ 勝「しろがねも元気で良かったよォ〜」ポロポロ… 翠星石「ぷぷ、カマボコ眉毛のヤツ泣いてやがりますよ」 蒼星石(雛苺と金糸雀を見たときの翠星石も泣きそうだったけどね)クスッ ギイ「さて…後は”あいつ“だけだな」 金糸雀「あいつ?」 ギイ「野蛮なイノシシさ」ふっ
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231 :【開幕ベル】[sage]:2010/11/10(水) 21:51:46 ID:MZIeaTnN -
勝「……」ドキドキドキドキ… ガ チ ャ … 「 よ お 、 マ サ ル 」 勝「に……」 勝「 兄 ち ゃ ん ッ ッ !!!! 」 雛苺「ねえ、真紅。どうしてマサルは泣いてるけど笑っているの?」 真紅「さあね。人形である私たちにはわからないのかもね。ただ……」 真紅「本当に嬉しいとき、人間はあんな顔をするんじゃないかしら」ふっ
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232 :【開幕ベル】[sage]:2010/11/10(水) 21:53:48 ID:MZIeaTnN -
勝「兄ちゃん、兄ちゃん、兄ちゃんっっ!」 勝「ぼく、兄ちゃんのおかげで笑えるようになんたんだよォ…」 鳴海「なんだよ勝ゥ。せっかく会えたのに、泣きやがって」 勝「兄ちゃんだって…兄ちゃんだって泣いてるじゃないかぁ〜」ボロボロ 鳴海「へへ…っ」ボタボタ しろがね(良かったですねナルミ、おぼっちゃま…) 勝「鳴海兄ちゃん、左手は大丈夫!?」 鳴海「おう、大丈夫だ。今は『あるるかん』の左手だがな」カチャ… 勝「あるるかんの…」 しろがね「ナルミはあの事件の後、失った左手の変わりにこれを付けていたのです…」 勝「兄ちゃん…ぼくのせいで…ごめんねぇ……」 鳴海「気にすんなよ」ぽん… 勝「でも……」 鳴海「だあ〜!ほら、それよりこのジャグリングを見ろ!!」スポポポポ〜 …ポト…… 鳴海「あ……」 しろがね「ナルミはその、まだ特訓中です……」 鳴海「それを言うなよしろがねぇ〜」 勝(兄ちゃんとしろがね、仲直りしたんだ…!!) 勝「……」クスッ 勝「あはは、鳴海兄ちゃん失敗してるじゃない」にこっ 鳴海「笑ったなぁ〜。よし、今度は勝。お前がやってみろ」にこっ しろがね「おぼっちゃまはとてもお上手ですよ。私が保証しますよ」にこっ
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233 :【開幕ベル】[sage]:2010/11/10(水) 21:54:50 ID:MZIeaTnN -
フウ「……」 ギイ「わざわざ、違法スレスレの改造をしたジェット機を飛ばせて迎えに行かせるぐらいに時間が迫っていたのではなかったのか?」 フウ「ああ、確かに今は1秒でも惜しいが、あたしにゃこんなに良い笑顔を邪魔する勇気がなくてね」 ギイ「同感だな…」ふっ フウ(それに、これから先の戦いを考えるとお前さん方に、このぐらいはしてやらないとね…) 鳴海「おいギイ、お前も来い!!」ガシッ ギイ「な…っ」 しろがね「ギイ先生も蘇りになられたのですか!?」 鳴海「ギイ、お前は殺しても死なない奴だと思ってたが、まさ生き返るたぁ……この野郎〜!!」ボカッ ギイ「嬉しそうに殴りかかるな!!これだからイノシシマンは……」 勝(ギイさんも、こんなカオするんだ)クス
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234 :【開幕ベル】[sage]:2010/11/10(水) 21:57:35 ID:MZIeaTnN -
雛苺「ちゃんとマサルにごめんなさいするのよ翠星石!!」 翠星石「やぁ〜ですよ、いきなり出て来たカマボコ眉毛が悪いです!!」 勝「な…僕の名前は才賀勝だよっ!!」 蒼星石「ごめんね、口ではああ言ってるけどちゃんと反省しているんだ」 ギイ「ああ、わかっていますよ小さなマドモワゼル……」キラキラ… 翠星石「蒼星石に話しかけんなです!!このキザ人間!!」 しろがね「どうどう。落ちつきましょう?翠星石」 金糸雀(怒ってる翠星石を上手になだめてるかしら。この人ただ者じゃないわね…) 鳴海「しかしこの2体のローゼンメイデンはちっちぇえなあ。ちゃんとメシ食ってんのか?」 雛苺・金糸雀「「カチーン」」 真紅(墓穴を掘ったわねナルミ…) 雛苺「ヒナヒナヒナヒナ…!!」バシバシバシ… 金糸雀「カナカナカナカナ…!!」ベシベシベシベシ… 鳴海「ぎゃああああ!!」 勝「や…やめなよ2人とも〜」 翠星石「甘いです!!ここが野生ならイノシシはとっくに骨と化してるですよ!!」 しろがね「ああ、しかし…これは…」オロオロ 真紅「ある意味一番怒らせてはいけないタイプだったわね」
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235 :【開幕ベル】[sage]:2010/11/10(水) 22:00:49 ID:MZIeaTnN -
鳴海「目、目がああああ!!」ピクピク… ギイ「そろそろ止めようか金糸雀」 金糸雀「ギイさんが言うなら……」 鳴海「助かったぜギイ、さすが女ったらしだな」 ギイ「やれ」 金糸雀「かしら!!」メキョ…! 鳴海「ぎゃあああああああああ…!!!!!」ゴロゴロ… 雛苺「マサルは『おぼっちゃま』なの?」 しろがね「はい、お坊ちゃまは『おぼっちゃま』です」 雛苺「う〜。よくわからないの」 蒼星石「はじめまして勝君、僕は蒼星石。雛苺がお世話になったね」 勝「ううん、雛苺にはお世話になりっぱなしだよ。よろしくね」 勝・蒼星石「「……」」 勝・蒼星石((良い人だなぁ…))
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236 :【開幕ベル】[sage]:2010/11/10(水) 22:02:20 ID:MZIeaTnN -
ワイワイガヤガヤ… 水銀燈「……」 勝(あの人形だけ静かだ…) ギイ「そう言えばルシールも生き返ったと聞いたが…」 しろがね・鳴海「「……」」 水銀燈「ルシールは…死んだわ……」 勝「え……!?」 フウ「……」 パン、パン、パン!! ピ タ … っ フウ「楽しい時間はこれで終わりさ」 フウ「そろそろ聞いて貰おうか。あたしが君たちを集わせた理由を……」
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239 :【開幕ベル】[sage]:2010/11/10(水) 22:03:30 ID:MZIeaTnN -
フウ「まずはこれを見てもらいたい」す… 蒼星石「カラス?」 勝「違うよ、これは自動人形だ…」 翠星石「うひゃ〜これもですか」ツンツン… しろがね「迂闊に触れるのは止めた方が…」 自動人形「……」カチリッ!! 金糸雀「動いたかしら!!」 自動人形「…レ…イ…」キリ… 自動人形「伝…令…伝令…」ギ…ギ… 自動人形「『しろがね』と『ニンゲン』…そして『薔薇の人形』に告グ…真夜中のサーカスは…サハラ砂漠にて『ゲェム』を始める…ゲェムを始める…」キリ… 自動人形「今夜…ドットーレ様がアメリカのしろがね達にアイサツに参る…」 自動人形「ゲェムの商品は…『ゾナハ病の情報』…2日後の深夜…」 鳴海(ゾナハ病…!?)ピクッ 自動人形「真夜中のサーカスは…ゲェムを始める…!!」キリキリ… キ リ …
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241 :【開幕ベル】[sage]:2010/11/10(水) 22:04:23 ID:MZIeaTnN -
フウ「これが一昨日、あたしの所へ来たのさ」 ギイ「奴らからの宣戦布告という訳か…」 鳴海「おい、ゾナハ病がまた発症したってどういう事なんだよ!?」ガシッ 鳴海「おい!答えろフウ!!」 鳴海「 答 え ろ !! 」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ… フウ「まずは落ち着いておくれ。みんな見ているよ」 勝「……ッ!」 鳴海「あ……」パッ… 勝(鳴海…兄ちゃん…!?) 雛苺「顔色が悪いのよマサル?」 勝「う、ううん。何でもないよ雛苺」にこ… フウ「私がこの事を調べ始めたのは一週間前になるかね。ゾナハ病のような病気が再び各地で広まっている。というウワサを耳にしたんで調べてみたのさ」 フウ「流石にあたしもその時点では、ゾナハ病が再び発症するのは有り得ないと思った。いや、その病気はゾナハ病ではないのかもしれない」 しろがね「どういう事です?」
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245 :【開幕ベル】[sage]:2010/11/10(水) 22:06:13 ID:MZIeaTnN -
フウ「今回のゾナハ病はあたしらが知っているそれと少し違うんだ。ゾナハ病を退ける唯一の希望である『ハリー』を使用した子供にも感染が確認された」 鳴海「なんだと…!?」 フウ「普通に暮らしている子供に突如発症し、意識を奪う。つまりゾナハ病の第3段階がいきなり発症するんだ」 フウ「その新型ゾナハ病は全世界で無差別に発症しているそうだ。それも小さな子供のみを対象として…」 フウ「しかし、事態はもっと悪い方向へ向かっている。鳴海くん、君たちが自動人形『トルネード・ラプソディ』と戦った街で初めて大人の新型ゾナハ病の発症を確認した」 フウ「この事から、全ての人間がゾナハ病にかかる可能性が出てきた」 鳴海「なっ!?ルシールはあの街にいた時はなんでもなかったって…」 水銀燈「ウソだったのよ」 水銀燈「私たちに心配かけさせない為の、くっだらないウソ…」
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246 :【開幕ベル】[sage]:2010/11/10(水) 22:08:01 ID:MZIeaTnN -
フウ「世界は再びゾナハ病の危機に瀕している……。あたしが君らを集合させたのは他でもない」 フウ「君たち『しろがね』と『ローゼンメイデン』に自動人形たちのゲェムに参加してもらい、『新型ゾナハ病の情報』を手に入れてもらいたいからさ」 フウ「どうだろう。行ってはくれないだろうか?」 フウ「ただし、『真夜中のサーカス』は自動人形たちの本拠地だ。無理強いはしないがね」 全員「……」 鳴海「俺は行く。これ以上奴らの好きにさせてたまるか!!」 フウ「話が早いと助かるよ。行く気のある者はこのドアを通っておくれ。あたし特製の飛行機が用意してある」 鳴海「わかった」 勝「待って!!」 勝「ぼくも行くよ、兄ちゃん」 鳴海「勝……」 鳴海「敵は強いぜ。俺の仲間も奴らに殺されたんだ…。正直、俺だって生きて帰って来られないかもしれないんだ」 勝「それでも…」 勝「それでもぼくは、もうぼくの前で泣いてる人を見たくないんだ!!」 鳴海「……」 勝「……」 鳴海「わかった。もう止めはしねぇ」 鳴海「いくぜ、勝!」にっ 勝「うんっ!!」 ウイィン… 勝(やっぱりいつもの兄ちゃんだ。そうさ!さっきぼくが見た顔は気のせいだ!兄ちゃんはあんな顔はしない!!) 勝(そう、あんな悪魔みたいな顔なんか……)
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247 :【開幕ベル】[sage]:2010/11/10(水) 22:08:52 ID:MZIeaTnN -
雛苺「マサルが行ったからヒナも行くの。蒼星石も一緒に行くのよ〜」 蒼星石「待って雛苺。良く考えてから行くんだ。どんな敵が待っているかもわからないんだよ」 フウ「ああ、それが正しい。あそこには奴らがいるからね…」 翠星石「奴ら?」 ギイ「奴らは僕たちの大きな障害となるだろう…」 しろがね「最初に作られた自動人形、『フランシーヌ人形』によって命を与えられた特別な四体の人形…」 フウ「アルレッキーノ、コロンビーヌ、パンタローネ、ドットーレ…」 「「「 最 古 の 四 人 <レ・キャトル・ピオネール> !! 」」」 水銀燈「最古の…四人……!!」
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248 :【開幕ベル】[sage]:2010/11/10(水) 22:09:47 ID:MZIeaTnN -
フウ「ナルミ君も一度、奴らの一人に敗れた事がある」 蒼星石「あのマスターが!?」 真紅「どうやら今までの人形とは数段違うみたいね」 雛苺「とっても強いのね…」 金糸雀(ワンパスできないかしら…) ギイ「だが、そういった奴らと戦うのが僕ら『しろがね』の役目だなエレオノールよ」 しろがね「はい、私もあるるかんも準備は出来ています。ギイ先生!!」 ギイ「そうか。では行くとしようか」 ウイィン… 金糸雀(ええぇ〜!?ギイさんが行っちゃったかしら…。まさか、真紅たちも…) 真紅「さあ、私たちも行きましょう」 金糸雀(やっぱり〜)ゴーン フウ「ちょいとお待ち」 真紅「何かしら?道化のピエロさん」 フウ「あたしは君たちローゼンメイデンひとりひとりの決意を聞きたい」 フウ「自動人形たちはお前さん達が考えているよりもはるかに強い。まさに、住んでいる世界が違うんだ」 フウ「真紅さん達は今のところ奴らと戦って無傷だが、それはただ単に同行していたナルミ君達が強かっただけさ」 フウ「奴らと三度戦った雛苺さんと金糸雀さんは良くわかっているだろう?」
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254 :【開幕ベル】[sage]:2010/11/10(水) 22:12:13 ID:MZIeaTnN -
雛苺「うゆ、マサルはいつもボロボロになっていたわ…」 金糸雀「ギイさん達がいなかったら、カナはここにいなかったかもしれないかしら…」 フウ「君たちの体や服は大切な造物主である『お父さま』と呼ばれる存在に貰った大切なものらしいね…」 フウ「君たちは奴らと戦いつつ、守り通す事ができるかい?その服を、部品を、命を!!」 翠星石「……」ゴクリ… 蒼星石「……」 蒼星石「ひとつ、お願いがあるんだ…」 蒼星石「翠星石はここに残ってくれないかな…?」 翠星石「そんな…ッ!!嫌です!翠星石も蒼星石達と一緒に戦いたいです!!」 蒼星石「それはダメだよ翠星石。君は戦うタイプじゃない。それに誰とも契約をしていない君がこの戦いに参加しても、みんなの足を引っ張るだけだよ」 翠星石「でも、翠星石だって……」 蒼星石「だけど約束する。僕たちはみんな帰ってくる!誰一人欠けることなく!!みんな笑顔で!!」 蒼星石「だから…翠星石には笑顔でみんなを待っていて欲しいんだ」 翠星石「……」 翠星石「…仕方ねぇですね……」 翠星石「スィドリーム!」 スィドリーム「……」カチカチ 翠星石「翠星石のスィドリームを貸してやるです。強い翠星石の人工聖霊だから、どんな奴らだってイチコロです!」 蒼星石「ありがとう。大切に使わせてもらうよ」 翠星石「ただし、貸したからには絶対に返すんですよ?返さなかったら蒼星石の帽子をチビ苺のオモチャにしてやるから覚悟しやがれです!!」 蒼星石「ふふ、それはご勘弁」 フウ「では、最後にもう一度だけ聞こう。君たちはこの世界と全く関係ないし、奴らと戦ったら無事ではすまないかもしれない。そして、ルシールは復讐なんて望んでいないだろう…」 水銀燈「……」 フウ「それでも…来るのかい?」 フウ「『こっち』の世界へ……!!」 水銀燈「……」
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257 :【開幕ベル】[sage]:2010/11/10(水) 22:13:58 ID:MZIeaTnN -
水銀燈「答えはとっくに出てるわ…」 水銀燈「奴らは私の誇りを傷つけた。理由なんてそれで十分よ…!!」 真紅「ええっ!!」 蒼星石「うんっ!!」 雛苺「うゆっ!!」 金糸雀「か…かしら〜」 水銀燈「行くわよ!!」ザッ ごめんなさいルシール。私も貴女と同じように画用紙を黒く塗り潰すことしかできないみたい。だって私は… −ジャンクだから− ドールズダンス〜人形達の舞踏〜一時閉幕
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