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【蔑称ではない】鬼子SSスレ【萌なのだ】

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【蔑称ではない】鬼子SSスレ【萌なのだ】
493 :GoGo! ひのもとさん2/2[sage]:2010/11/10(水) 00:00:10 ID:/Yl25nl5
「考えてみれば、最初からいい加減な設定で始まったシリーズだ。等身大ガンダムを憧れの酒呑童子と間違えて、ガノタ青年の家に居候するなんて」
「健気ではないか」ヤイカガシは怒気をこめて反論した。「毎日、窓から双眼鏡でガンダムを覗いている彼女を見たか? そのとき、窓の桟で胸がむぎゅっと割れているのを、お前は見たのか?」
「だが、そこには、乳揺れがない」
 言葉にならない悲鳴のようなものを、相手の眼差しを通してヤイカガシは痛切に感じ取った。
 設定のいい加減さなど、最初の般若の面がすこし大きすぎたぐらいしか考えてなかったヤイカガシだったが、
「言われてみれば、つい最近まで我々が人間になれるという認識すらなかったな……」
「それだけじゃない。他のSSじゃ、俺は三枚目だがやるときはやる、一番人気の出る立ち回りだったはずだ……だが、このシリーズじゃ、ただのエロい鳥どまりだ。
 ……もう、キテんだよ、俺は。何もかも、どうでもよくなってしまうぐらいにはな……」
 イケメン顔で淡々と語るヒワイドリ、その言葉には内なる炎が垣間見えていた。
「それで年齢制限板界の力を借りようというのか?」ヤイカガシは、おこがましいと言いたげに唇を歪めた。「頭を冷やして考え直すんだ、向こうの世界は簡単そうに見えて実は相当な能力を要求してくる」
「それ以外にこの結界を突破する方法があるって言うのか? 入浴シーンに乱入して乳を揉むまでの、この絶望的な壁を、健全なエロの精神だけで乗り越えてゆく事ができるとでも? 俺には、お前がとても正気とは思えない!」
「信じるんだ」
 ヤイカガシの恫喝に、ヒワイドリは振り上げていた両手をゆっくりと下ろした。
「信じろ、これは、パンツではない。パンツだとしても、パンツという名の正義だと。だから、守る為に、私は盗む」
「正義……」
 思いもよらない名言に、ヒワイドリは頬をはたかれたような顔をしていた。
「守る為に……盗む……」
 口の中で繰り返すヒワイドリに、ヤイカガシは、うむ、とうなずいて、それから、異様な物音のする駅の方角に目を向けた。
 そこには、等身大ガンダムが立っていた。
 否、正確にはただの飾り物であったはずのガンダムが歩いている。路上の人々や車を蹴散らし、ビームサーベルを振り回して建物をなぎ払う。まさに鬼さながらに。
 あからさまな怪異。裏路地にたたずむ二人は、その様子をじっと見送っていた。
 そしてその怪異が、先ほどまで彼らの見つめていたガノタ青年のアパートにまで辿り着き、サーベルで壁を真っ二つに切り裂いたのだ。
「妙な『乳さわぎ』がするんだが」
「痴れ者が、それを言うなら『おっぱい祭りの匂いがする』だろう」
 ヒワイドリは、はじめて皮肉な笑みを漏らした。
「そうそれ、まったく、お前の慧眼には頭が下がるばかりだ」
 ヤイカガシの深遠な瞳は、どこか虚空を見つめていた。
「ヤイカガシ、いくでヤンスーっ!」
「うむ、これは、パンツという名の正義だ! うっひょぉーっ!」
 風呂場にいた鬼子と小日本の悲鳴が聞こえてくる。燃え上がるアパートに向かって、二人は鳥の群れと半魚人に変化しつつ、駆け出していった。
【蔑称ではない】鬼子SSスレ【萌なのだ】
494 :GoGo! ひのもとさん[sage]:2010/11/10(水) 00:13:09 ID:/Yl25nl5
いろんな書き手が現れて楽しくなってきたw


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