トップページ > 創作発表 > 2010年11月09日 > 77IFGbkh

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創る名無しに見る名無し
おかき
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85 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/11/09(火) 20:10:59 ID:77IFGbkh
お題ください
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87 :おかき[sage]:2010/11/09(火) 20:42:39 ID:77IFGbkh
今日は大学の同窓会があり、帰りが遅くなった。
時間は深夜1時を過ぎ、少し不気味な雰囲気になっていた。
あたりは静寂に包まれ、まるで自分以外は誰もいないような錯覚を覚えた。

少し早足で家につくと、まだ家には明かりがついてた。
「先に寝ているように言ったのに、妻はまだ起きてたのか。」
少し嬉しくなり、家に入った。

妻は、ソファーに寝そべって、深夜のドラマを見ていた。
部屋は静かで、若い男性の告白シーンだけが響いていた。
「あら、お帰りなさい。少し遅かったわね。」
「悪い。3次会まで付き合わされたんだ。」
「そう、ご飯はいいわね。」
妻は手に持ったおかきのようなものを口にはこんだ。
テレビから、女性の鳴き声が鮮明に聞こえた。

「寝ていてくれて良かったのに、心配させたかい?」
「少しね・・・ あなた、大学時代の恋人と会うって言ってたから。」
妻はまた、おかきを口に運んだ。
「心配するなよ。相手だって結婚してるし、もう昔の話さ。」
テレビから、切ないメロディが流れてきた。
「冗談よ。私、もう寝るから。」
テレビを消し、手に持っていたおかきの袋を持って、妻は寝室に行った。

シャワーを浴びながら、妻の不思議な反応について考えていた。
「ふー、少し焼餅になったのかな。だからおかきを食ってたのかな・・・」
自分で言って、馬鹿らしくて可笑しくなった。
「おかき、バリバリ〜」
適当な鼻歌を歌いだす。
「おかき、バリバリ〜 ムシャムシャバリバリ〜」

次の日になって違和感に気づいたが、
私には聞くことができなかった。
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88 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/11/09(火) 20:45:54 ID:77IFGbkh
鼻歌は「東京ブギウギ」のリズムで読んでもらうと嬉しいです(´・ω・)
お題を生かせなかった・・・


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