- 【蔑称ではない】鬼子SSスレ【萌なのだ】
466 :GoGo! ひのもとさん1/2[sage]:2010/11/08(月) 00:41:15 ID:P9vbEzOy - 前回のおぱらい――いたいけなCカップ16年もののおっぱいが抱いていた脆く悲しい恋心を粉々に破壊し、かわりに固く冷たいガンプラを挟もうとした罪深き俺たちの前に現れたのは、そう、夢に出てきそうなくらいぺったんこな童女だった。――byヒワイドリ
「とうっ!」 一同の頭上を黒い影がよぎっていった。 彼らの前に、ずだんっ、と豪快な着地をしたそれは、まるでサモエドのような巨体の犬だ。 両足がひっかいた地面から雪が飛び散り、犬の足跡が生まれていく。息は極寒の地にいるような白さだ。 いや、それすらも主に忠実な僕の特徴にすぎない。最も注目すべきなのはその背に跨った一人の可憐な童女である。 軽装ではあるが戦国武将を彷彿とさせる装束。 まだ柔らかな頭髪をかっちりとポニーテールに結い上げ、くりくりした意志の強い目を剥き出しにしている。 そしてその背には「小日本一」の旗印が風になびいていた! 「下郎ども、その女の子を離すでしゅ! 恋愛のじゆうを奪うような輩はみんな童貞認定でしゅ!」 おもちゃみたいな日本刀を振りかざしてやあやあ叫ぶ小日本一。 困惑する一同のなかで、鬼子さんはその童女を見て口をぱくぱくさせていた。 「まさか……あなたは小日本一(こひのもと・はじめ)!?」 童女は、む? と眉をひそめた。 が、その隙にポニーテールを引っ張り上げられ、空中でじたばたもがいた。 「ああーっ! やーっ!」 「なるほどこいつが小日本でヤスか」 乳のない女の子にはまるで興味のないヒワイドリが乳を見るかのように興味しんしんだった。 「なーんか見るからに正義の桃太郎って感じっすね……」 「は、離せーっ……ひいいーっ」 「んふーふー♪」 宙吊りになった小日本の足の裏をヤイカガシがペロペロと舐めていた。鬼子さんはたまらず声をあげた。 「お、おやめなさい、ヒワイドリ! ヤイカガシ! かわいそうですわ!」
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467 :GoGo! ひのもとさん2/2[sage]:2010/11/08(月) 00:44:41 ID:P9vbEzOy - 「ですが姐御! このデザイン、どう見たってうちら鬼族の敵でしょう! ひょっとすると神話の時代に鬼ヶ島に進攻してきた、あの桃太郎の末裔かも知れねえっす!」
「違いましゅ、うちは桃太郎一族なんかじゃありましぇん!」 童女はきっぱりと言い張った。 「き、基本デザインがまだ決まってないから(待ってます!;汗)敢えて誰も手を出さないだろうというところに手を伸ばしてみたでしゅ! いざとなったらここからどんな女の子にでも変身してみせるでしゅ!」 「み、見上げた根性だぜ……」 童女の大口上にたじろいだヒワイドリに、どこからともなく飛んできたキジが襲いかかった。 「ぐわっ、しまった、お約束のお供が……!」 さらにサルがどこからともなく走ってきて、ヤイカガシともどもお空の彼方までぶっ飛ばされた。 「ぱよぇ〜ん!(キラーン)」 「チクショーメー!(総統閣下)」 犬が背中の上でぽふんとキャッチして、小日本は無事に救出された。 鬼子さんは飛んでいったストーカーたちと小日本のどちらに行こうか一瞬おろおろして、考えるまでもなく小日本のところへカラコロ駆け寄った。 「だ、大丈夫ですの? ……あっ」 お供の動物たちに助けられ、顔をぐしぐしこすってしている小日本。ポニーテールがほどけて長い髪が顔におりている。 そして、そこに隠されていたように現れたのは……。 鬼子の手のひらにおさまりそうな、小さな角だった。
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468 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/11/08(月) 00:49:59 ID:P9vbEzOy - 総髪って言葉があるのを忘れてた。
>>464 ふふふ、読ませていただきます……!
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