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創る名無しに見る名無し
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剣客バトルロワイアル〜第六幕〜
SRPGバトルロワイヤル7

書き込みレス一覧

剣客バトルロワイアル〜第六幕〜
129 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/11/03(水) 09:35:17 ID:gYD7RY03
な、なんだってー?
不意を討たれたからとはいえ、只三郎がこうもあっさりと…。
あと無二斎の状態表、さりげなくえぐい事考えてやがる。

ともあれ、投下乙です。
wikiの更新も急がねばなりませんな。
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182 :欺き、欺かれて 11@代理[sage]:2010/11/03(水) 23:23:33 ID:gYD7RY03
僕達の腕の中でゆっくりと女の双眸が光を失う。

「アスモデよ、我がひとみ、我が息吹、汝の心を捕らえ操らん…、チャーム!」

やはり、この手の呪文の方が今の僕達には扱いやすい。
属性として「暗黒」の分野のものが、
闇そのものである僕達には息吹をするかの如く好く馴染む。
魅惑の闇に囚われた女の体を解放する。
女は何の抵抗も見せず、ただその場に立ち尽くしている。

女の耳元に手をやり、ゆっくりと顔を近づける。
そして、彼女に囁きかける。

「 ――――――、 ―――――。 ―――――、 ――――――― 」

破滅の言葉を。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

少々、時間がかかってしまったな。
この手の暗示にはどうしても時間を掛けなくてはいけない。

いや、暗示などと言う生温いものではない、これは呪詛だ。
決して抗う事などは出来やしない。

女はぼんやりとした様子のまま,操り人形のようにかくんと頷く。

「良い人だ、貴女は。 きっと素晴らしい見世物を見せてくれるんだろうね」

まずは仕込みは出来た。
次は手元に置いておく為にも、チャームを強化しておくかな?

ガタリと背後で物音がした。

「誰だ!」

いかんな、つい夢中になってしまっていたようだ。
背後への警戒が疎かになってしまっていた。
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183 :欺き、欺かれて 12@代理[sage]:2010/11/03(水) 23:24:20 ID:gYD7RY03
背後のドアが軋み、ゆっくりと開け放たれる。
そこに立っていたのは、

「何だ、もう起きたのかい? 駄目じゃないかもう少し休んでくれないと」

僕達の言葉に―――は俯いた姿勢のまま答えてはくれない。
―――は扉の前から動かないので、仕方なく―――の傍に僕達は近寄る。

「さぁ、戻ろう? 身体に障るよ…」

…?
あれ?
僕(達)はこの人を何て呼んでいたっけ?

この人は僕(達)にとって、

 とても大事な人だ。 『如何でもいい人間だ』

 光であり、未来であり、希望そのものの筈。 『愚劣で、過去であり、捨て去るべきものだ』

どっちだったっけ?
分からない。
分からない?
何故だろう、胸の奥で誰かが喚き散らしている。
そんな気がする。

頭が回らないうちに―――は僕を押しのけて部屋の中に入って来た。
そして、今だ朦朧としたままの女の前で立ち止まる。

「…前…お前…が…なんかが…お前なんかが!」

ぶつぶつと呟いている―――の姿をぼんやりと眺める。

あれは?……まずい!

「お前なんかが、私のデニムを奪うな!」


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185 :欺き、欺かれて 13@代理[sage]:2010/11/03(水) 23:25:31 ID:gYD7RY03
―――が両手で握り締めた短剣を女に振り落とそうとしている。

「よせぇぇぇぇッ!!」

後ろから捕まえ、―――の自由を奪う。
短剣は女の身体に突き刺さるか否かの寸での所で何とか止める事が出来たが、
尚も暴れようとする―――により、女は突き飛ばされて倒れ伏している。

なんていう事をするんだ、僕の仕込みを台無しにする気か!!

「放して、放しなさい!! あの女はだけは許さない!」

喚き散らし、短剣を振り回す―――をより強く捕まえる。

「よせッ! 落ち着くんだ、落ち着け“姉さん”!!」

――――あ。
そうだ、この人は姉さんだ。
『僕』にとって『大切な』人であり、生かしておかないといけない人だ。
それ以上の理由なんて『ありはしない』。

何だ、単純な事じゃないか。

姉さんを一旦離し、再度今度は優しく抱きしめる。
その感触に姉の動きが止まり、僕に振り返る。

「デニム?」

そうだ、最初からこうすれば良かったんじゃないか。
そうすれば“邪魔はされないし”、大事な姉さんを“手元に置いておく事が出来る”。

「…あなた、誰?」

その答えなんか決まっているじゃないか。

「僕は僕さ、姉さん。
 さぁ、お休み、姉さん。
 姉さんは僕が生かしてあげるから、“何も考える必要なんて無い”」


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187 :欺き、欺かれて 14@代理[sage]:2010/11/03(水) 23:26:25 ID:gYD7RY03
僕の言葉を聞いて姉さんの顔が歪み始める。

「…い、嫌、放して…助けて、デニム!」

姉さんが『何か』に対して怯えて『僕』から逃げようとする。

何でそんなに嫌うかなぁ?
僕達は姉弟じゃないか。

「アスモデよ、我がひとみ、我が息吹、汝の心を捕らえ操らん…、チャーム!」

まぁ、でもこれで迷う必要も無いじゃないか。
ねぇ、姉さん?

あの女と同じように目から光を失い、
糸の切れた人形のようにぺたりと座り込んだ姉さんを放し、辺りを見回す。

「逃げられた、か…まぁ、いいさ」

突き飛ばされた際にでもチャームが解けたのか、窓が開いており、女の姿が見当たらない。
今の一連の流れの中で逃げ出した手際の良さには感心する。

「それでも、深く食い込んだものは解けやしないけどね」

薄く笑いながら僕は姉さんの傍により、
片手でその顔を上げさせる。

「姉さんは僕だけのものさ」

そっと口付けした。



◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇


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188 :欺き、欺かれて 15@代理[sage]:2010/11/03(水) 23:27:48 ID:gYD7RY03

うぅ〜、頭がズキズキしますぅ〜。
私とした事があんなにあっさりあの手の呪文にかかっちゃいますとはねぇ、
油断しまくりでしたね。

取り合えず、痴話喧嘩のおかげで何とか逃げられましたけど…
う〜ん、やっぱり駄目ですね、顔が思い出せない。
逃げるときは確認してる暇もありませんでしたし、
これはもうそういう風にされてしまったと開き直るしかありませんね。

うん、でも記憶はしっかりある。
ここにいる参加者の誰かが主催者と通じている。
これだけでも今は立派な収穫ですよ、はい。

それにしても…この格好は何とかしないといけませんね、流石に。
シーツ一枚で歩き回る何て痴女としか思われませんし。

かといって、戻る訳にも行きませんし…

う〜ん…仕方ないですね。
諦めましょう、きっぱりと!

服は二の次、まずはネスティさんの探索に戻りましょう。
結構時間経ってたみたいですし、ある程度森の方も沈静化してるでしょうし。

時間が経ってる?

もしや!

………………。

うん、大丈夫。
乙女の秘密は守られッてるぽいですね(多分)。

それにしても、何か大事な事を忘れてる気がするんですよねぇ?
気のせいですかね?

ヘックチョン!!



◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇


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190 :欺き、欺かれて 16@代理[sage]:2010/11/03(水) 23:30:14 ID:gYD7RY03
―喪失された時間の話―

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

女の耳元に手をやり、ゆっくりと顔を近づける。
そして、彼女に囁きかける。

「君の恋人の所に行くんだ、そして愛を告げろ。 相手が答えたなら、殺せ」

女の乳房を片手で鷲掴みし、さらに囁く。

「方法は任せる、この身体を使って精一杯誘惑してやる事だな」

手を放し、女に顔を近寄らせる。

「殺し終えたとき、お前は僕達に掛けられた全てを思い出す」

クッ、クククク…駄目だ、笑いが堪え切れない。
この女は全てが終わったとき、どんな感情を見せてくれるのだろう。

絶望?
憤怒?
それとも、もっと他の何か?

だが、それら全ては僕達に向けられるのだ。
あぁ、その時こそ、その感情というメインディッシュを味わいつつ殺してやろうじゃないか。

ザルバッグの奴は如何だったんだろうな?
望んで弟に殺される気分は、望まずに兄を殺す気分は。
あぁ、見たかったものだ、それだけで大分満たされたというのに。

さぁ、まずはこれを仕上げてしまおうか。

少々、時間がかかってしまったな。
この手の暗示にはどうしても時間を掛けなくてはいけない。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


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191 :欺き、欺かれて 17@代理[sage]:2010/11/03(水) 23:30:57 ID:gYD7RY03
―見る事の出来ぬ風景の話―

少々、驚いている。
僕達の中でも最後まであの愚かな女を利用する事を否定していた
『僕』があのような手段に出た事を。
僕達は既にアドラメルクとしての自分を自覚しているのに、
『僕』だけは最後まで抵抗していた。
僕達の中で独り、喚き散らし、暴れ、泣き叫んでいたのに。
今、主導権は『僕』が握っている。
だが、心配する事はない。
最後の願いすら忘れ、望みを歪め、元の世界の明日を奪った『僕』は
もう完全にこちらの側だ。
元々、『僕』は疲れていた。
英雄である事に、影である事に。
人の望む英雄なんて、所詮は絵空事だ。
それを体現するためには“汚れて”いなければならない。
その事に『僕』は疲れきっていた。
しかも、英雄であっても王であってはいけなかったのだから。
日増しに薄汚れていく『僕』に対してあの女は光り輝いていった。
浅ましく、愚かで、滑稽な、醜いあの女がだ。
あぁ、そういう事か。
『僕』は気づいたんだな。
そんなあの女と『僕』を対等に出来る方法に。
地位も名誉もでもなく、女と男でもなく、ただの姉弟である事。
恋人ではなく、他人ではなく、繋がりしかない。
そんな関係を望んだのだ。
望んだものはそれなのに『僕』がした事は、
あの女を「姉」という枠に押し込め、その上、鎖で繋いだ。
一方的な押し付けだ。
実に、実に似たもの同士だったと言う事か。
あの女は『僕』に「男」である事を望み、
『僕』はあの女に「姉」である事を望んだ。
やはり『僕』は僕達にとって相応しい存在だった。
僕達はこれ以上、『僕』に対してあの女について口を出すのは止めよう。
最初からする必要すらなかったんだ。
『僕』は充分、歪んでいた。



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193 :欺き、欺かれて 18@代理[sage]:2010/11/03(水) 23:32:09 ID:gYD7RY03
【C-6/城(小部屋)/夜中】
【デニム=モウン@タクティクスオウガ】
[状態]:プロテス(セイブザクィーンの効果)、身に打撲(軽症)、アドラメレク融合率70%、
[装備]:セイブザクィーン@FFT  炎竜の剣@タクティクスオウガ、ゾディアックストーン・カプリコーン@FFT
[道具]:支給品一式×2、壊れた槍、鋼の槍、シノンの首輪、スカルマスク@タクティクスオウガ
   :血塗れのカレーキャンディ×1、支給品一式×2(食料を1食分、ペットボトル2本消費)
    ベルフラウの首輪、エレキギター弦x6、スタングレネードx5
[思考]:1:「弟」として、「姉(カチュア)」を守る。
    2:アドラメレクとして、いずれは聖天使の器(カチュア)を覚醒へと導く。
    3:パッフェルの反応を楽しむ
    4:シノンの首輪を、地下の武器庫で交換しておきたい。
    5:久しぶりの現界を楽しむ。
[備考]:アドラメレクとの融合により、人格に影響を及ぼしつつ有ります。
    融合率が格段に増した事により、以前の“肉体(ダイスダーグ)”が
    所持していたリアクション・アビリティ(潜伏)をも行使し始めています。
    現在のクラスはソードマスター。転生により超自然との親和性が高まったため、
    魔道書なしでもTO世界の神聖系を除く全ての補助魔法が行使可能です。
    融合が完全なもの(100%)になれば、以前の聖石カプリコーンの持ち主であった
    ダイスダーグとアドラメレクの所持する全てのスキルが使用可能になります。


【カチュア@タクティクスオウガ】
[状態]:失血による貧血、チャーム
[装備]:魔月の短剣@サモンナイト3
[道具]:支給品一式、ガラスのカボチャ@タクティクスオウガ
[思考]:*チャームによる自己喪失につき思考不可


SRPGバトルロワイヤル7
194 :欺き、欺かれて 19@代理[sage]:2010/11/03(水) 23:34:56 ID:gYD7RY03
【C-5/城付近/夜中】

【パッフェル@サモンナイト2】
[状態]:健康。身体的疲労(中度) 、精神的疲労(中度)、シーツ一枚、
    後悔と羞恥、首筋にかすり傷
[装備]:なし
[思考]1:ネスティの探索及び手がかりの調査を行う。
    2:これまでの考察をメモに纏めたい。
    3:アティ・マグナを探す(その他の仲間含め、接触は慎重に行う)
    4:見知らぬ人間と遭遇時、基本的には馴れ合うことは無い
    5:???
[備考]:デニムにより、「愛した者を殺す」呪詛をかけられています。
    本人が自力で気づく事は不可能です。




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