- オリジナルキャラ・バトルロワイアル2nd
153 : ◆o7DW0ESrOc [sage]:2010/10/21(木) 19:51:21 ID:cZLPvIP0 - 投下します
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154 :短時間の追憶 ◆o7DW0ESrOc [sage]:2010/10/21(木) 19:52:39 ID:cZLPvIP0 -
「…」 診療所の一角の事務所窓口から、金髪の女性、サーシャ・ニホンヤナギは顔を覗かせていた。 息を整えながら、目を凝らし、暗闇を探る。 全世界英雄協会に所属するサーシャだが、生憎ヒーロー達の様な超人的な力を持ち合わせてはいない。 ならば、彼女に出来る事は早急の対象者の発見、安全か否かの確認。 そして、同行者である今野穂乃香の保護である。 それが自らに課せられた『指令』なのだと、サーシャは考えた。 拳銃の扱いには自信がある。 けれど、だからといってそのまま不自由無く戦える訳ではない。 だからこそ、早い段階で国坂正義との合流が必要なのであるが、それが出来るにしろ出来ないにしろ。 自分に出来る事を、通し尽くすだけである。 「…サーシャ、どう?」 「あ…穂乃香さん…いえ、誰も来る気配は…」 金髪のサイドテールを揺らしながら、サーシャは同行者である今野穂乃香へと言葉を返した。 彼女とサーシャが暮らす生活は真逆である事は、サーシャが理解している。 ただ生憎、その自分の素性について詳しくは話していない。 それは穂乃香へと妙な心配をかけてはいけないからだ。 ―――今はただ、『少しばかりだけ頼れる人』として行動しよう――― サーシャは固く、そう誓った。 「でも、もう結構経ってるし誰か来てもおかしくないわ」 「そう…ですね。穂乃香さん、何処かで休んでていいですよ?私が見てますから」 「えー…駄目よ。年頃の女の子に無理させたくはないし…」 「妊娠中の妊婦さんが何言ってるんですか…私なら少しくらい無茶しても大丈夫ですって」 「…」 「と・に・か・くっ!私に任せて下さいっ!」 「…分かった。ありがとね。サーシャ」
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155 :短時間の追憶 ◆o7DW0ESrOc []:2010/10/21(木) 19:54:39 ID:cZLPvIP0 -
サーシャへと背を向け、穂乃香は事務所の奥の部屋へと入っていった。 それを見届けたサーシャはまた暗闇へと視界を向ける。 言い放つ様で、穂乃香に不快な思いをさせたかもしれない、とサーシャは思ったが、別に今はそんなどう思われてもいいのだ。 (…あーあ。早く国坂君来ないかなぁ…) 状況を簡単に打開してくれるヒーロー、国坂正義。 彼が居るならば―――いや、もしかしたら彼と同等の力を持つ人も居るかもしれない。 「…最悪、殺し合いに乗った人が来たらその時は…」 私が、穂乃香さんを守らなきゃ。 穂乃香さんには子どもが居るんだ。 私は二人の幸せな未来をいとも簡単に見捨てるなんて、出来ない。 「…残業にもほどがあるけど…こういう残業も、必要かもしれないわね」 サーシャは一人で苦笑いした。 誰からも分からない様に、強さを気取って。 【一日目・黎明/B-2 診療所受付内事務所】 【サーシャ・ニホンヤナギ】 【状態】平常、強い決意 【装備】アーミーナイフ 【所持品】基本支給品 【思考】 1.穂乃香と共に診療所に籠城、彼女とお腹の子供を守りたい 2.首輪の解除をしたい 3.出来れば国坂正義と合流したい 【今野穂乃香】 【状態】平常、妊娠9ヶ月 【装備】ハイスタンダード22口径2連発デリンジャー(装弾数2/2) 【所持品】予備の銃弾×6、基本支給品 【思考】 1.診療所に籠城して、夫の到着を待つ 2.殺し合いに乗る気は無い
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156 : ◆o7DW0ESrOc []:2010/10/21(木) 19:56:57 ID:cZLPvIP0 - 投下終了。
短い。ひたすら短い。 くっそ待たせて短いってのはどうかしてる。
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