- ゲームキャラ・バトルロワイアル Part2
99 :道具 代理[sage]:2010/10/11(月) 21:20:10 ID:nBjOyO/6 - うまくいった。……なんとかうまくいった。奇跡という他ない。
博麗霊夢がこの殺し合いに心底参っており、どこかで支えを欲しがっていなければこうはならなかった。 そういう意味でも、霊夢に殺し合いというものを教え込んだ最初の襲撃者には感謝しなければならない。 彼女が甦ってくれるのなら、小指の一本など安いものだ。 だが、安心してはいけない。未だ彼女が不安定であることには変わりない。今は一種の酔っ払い状態だ。 信仰というアルコールが彼女の脳を麻痺させている。 このままずっと私に尽くしてくれる可能性もあるが、いつ熱が冷めるとも限らない。 彼女の動向は逐一注意しておかなければならない。 ……だが、それでもこれは最上の展開だ。 あの最悪だった印象がこれで一気に消し飛んだ。 しかも、これからは私の身をも守ってくれる。彼女は本当の戦いを知らないだけで、その強さは私など遥かに上回っている。戦い方を教えてやれば最高の持ち駒となるだろう。 気は抜かない。 一つ一つ地道に教え込ませ、その上で私という存在を崇高な者であるように逐一擦り込ませる。私への尊敬を忘れなければ、彼女が裏切ることはないだろう。 最高の駒が増えたといっても勝負はこれから。 足元を掬われることだけはないように気をつけなければならない。
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100 :道具 代理[sage]:2010/10/11(月) 21:21:14 ID:nBjOyO/6 - 「とりあえず応急処置は終えた。これで出血は抑えられるだろう」
「申し訳ありません。サカキ様のお手を煩わせてしまって」 本当に申し訳なさそうに、霊夢は伏し目がちに呟いた。 「構わん。貴様は私の手足も同じだ。大事にしなければな」 「…も、勿体ない……お言葉、です」 霊夢の敬語はどこか拙い。それも、霊夢がこれまで敬語など使ったことがなかったからだ。 「それで、貴様はどこに向かうつもりだったんだ?」 「あ、はい。とりあえず、怪我の治療をと思い、テトラ研究所というところへ…」 サカキは何も言わず、地図を見つめた。 殺し合いの場において、身体を治癒するようなアイテムを支給したり、配置したりするわけがないと考えてはいるが、ここでそれを告げるべきか否かを考える。それが影響する霊夢の自分に対する印象はどんなものか。 「……まあ、それもいいか。とりあえずはそこへ向かうとしよう」 敢えて自分の真意が別にあるような言い回しでサカキは目的地を研究所にすることを決める。霊夢は自分の意見が認められたと思ってか、どこか安心するように微笑んだ。 「だが、今はどこか休息できる場所を探そう。もうすぐ放送だ。この場所では情報が命だからな」 「……はい、わかりました」 サカキはナッシーをモンスターボールへと入れた。 護衛は霊夢一人で事足りるだろうとの考えからだ。 「不満か?」 荷物を整理しながら、サカキは言った。 霊夢は一瞬びくりと震えた。まさかばれているとは思わなかったのだ。 「す、すみません。…別に、意見するつもりではないのですが、 ……その、ここで放送を聞いても良いのではと思いまして」 「先程から私達は騒ぎ過ぎている。誰かがこちらに近づいてくることがないとは言い切れん。 参加者との接触に、慎重し過ぎるということはない。放送前は特にな」 霊夢は、サカキがそれほどまでに考えているとは思ってもみなかった。 「し、失礼しました!」 慌てて頭を下げる。
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101 :道具 代理[sage]:2010/10/11(月) 21:23:35 ID:nBjOyO/6 - 「よい。むしろそういう意見はありがたい。私は機械を部下にしたつもりはないからな。
自分で考えることを止めてしまっては、それは人間とはいえない」 荷物をしまい、自らの武器である鋼の剣を手に持ち、サカキは霊夢へと振り向いた。 「では、行こうか」 「っ!!」 その言葉に、いや正確には、サカキの手に持っているものを見て、霊夢は慌てて後ろに下がる。その過剰反応に、サカキは何も言わずに剣をしまった。 「も、申し訳ありません。ど、どうしても、刃物は……」 「何度も謝るな。誰にでも得手不得手はある」 「……どうしたら、サカキ様のように、恐怖を克服できるのでしょうか」 サカキは薄く笑って、森の中を歩いて行った。 「それを知る為に、ついて来るのだろう?」 「あ、は、はい!」 霊夢はそれに慌ててついて行く。 未だ拙いところはあるが、その忠誠心は上々だ。 ナッシー。そして、脱出のキーとなる博麗霊夢。 せいぜい、私の役に立ってくれ。便利な道具達よ。 サカキは、人知れず笑みを漏らした。その笑みは、あまりにも悪魔らしく、あまりにも人間らしい、邪悪に満ちた笑みだった。 【B-2 北東 早朝・一日目】 【サカキ@ポットモンスター】 [状態]:健康、脛に軽傷 左小指欠損(治療済み) [装備]:M1911A1の予備弾(21/21) [道具]:基本支給品一式、はがねの剣@ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡、モンスターボール(ナッシー)@ポケットモンスター [思考] 基本方針:脱出方法を模索しながらも、殺し合いには乗る 1. 落ちつける場所で放送を聞き、テトラ研究所へ向かう 2. 博麗霊夢の理想の神でいる 3. 利用できる者は利用する。 4. 魔法に関する情報を得る。 5. シルバーを捜す 6. 魔理沙は見つけ次第殺す ※参戦時期は、少なくともトキワジムでレッドに負ける前です。 ※この殺し合いが魔法を軸に動いていると考えています ※この場所が博麗大結界に似た何かで形作られているのではないかと考えています。 しかし、あくまでも仮説の一つであり、それに拘るつもりはありません。 ※霊夢から幻想郷や、参加者達の詳細な情報を聞きました。ただし、襲撃者(レッド)のことは聞いていません
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102 :道具 代理[sage]:2010/10/11(月) 21:25:18 ID:nBjOyO/6 - 【博麗霊夢@東方project】
[状態]右足の太ももに銃創(貫通傷、治療済み)、左小指と薬指欠損(治療済み)、精神疲労大、袖が破けている 妄信状態? [装備]ミニ八卦炉 [道具]基本支給品一式、デデデ大王のハンマー@星のカービィ、Ipad@現実 [思考] 基本方針:全てはサカキのために 0:落ちつける場所で放送を聞き、テトラ研究所へ向かう 1:恐怖を克服する 2:知り合いと再開しても、サカキが気に入らなければ…… 3:少年(レッド)を警戒 ※これを異変だと思っています。 なお、参戦時期は永夜抄の異変解決後あまりたってないので 東風谷早苗を知りません。 ※マルクの裏に黒幕がいると思っています。 ※名簿に書かれているデデデ大王には気づきませんでした。 ※レッドの名前は知りません。 ※金属板(Ipad)は山小屋で拾ったものです。霊夢は使い方がまったくわかりません。 ※刃物に対して一種のトラウマを感じています。 …………… ………… ……… …… … 誰もいなくなった森の中。ところどころに散った血の跡が、この場所で戦闘のあったことを物語る。 そこに一つの自動人形があった。背中に大きな裂傷があり、地面に伏している。 「……シャン……ハイ…」 声が聞こえる。人間は誰もいない。 上海人形の発した声だった。 上海人形の傷は浅くはない。何もしなければ一時間もしない内に壊れてしまうだろう。しかし、やらなければならないことがある。 上海人形は思った。 霊夢は自分を責めるようなことなんて一切なかった。自分のミスで怪我をしても、自分を元気づけてくれた。 彼女の為に何かしたい。しなければ駄目だ。 あの男は悪魔だ。あの悪魔が、霊夢を唆してしまった。誰かに助けを求めなければならない。あの悪魔から、彼女を解放してくれる誰かに。 上海人形はふらふらと立ち上がった。どことも知れず、歩いて行く。 このまま誰にも会えず壊れてしまうかもしれない。それでも、上海人形は歩くことしかできなかった。 【上海人形】 [状態]背中に大きな裂傷 [思考] 1. 誰かに霊夢を助けてもらう ※このまま何も治療しなければ、1時間程で絶命します。 ※サカキと霊夢の会話は全て聞いていました。
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103 :道具 代理[sage]:2010/10/11(月) 21:28:46 ID:nBjOyO/6 - 代理投下終
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105 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/10/11(月) 23:17:40 ID:nBjOyO/6 - 感想わすれてたぜ…
サカキひどすぎだろwだがそこにしびれるあこがれるぜ 霊夢は弾幕使えてればサカキなんてケチョンケチョンに… 最近のロワにはない鬱っぽいSSは久々に見れてよかったぜ
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