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◆yxYaCUyrzc
三年寝太郎 ◆yxYaCUyrzc
ジョジョの奇妙なバトルロワイアル2nd第十部

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ジョジョの奇妙なバトルロワイアル2nd第十部
56 : ◆yxYaCUyrzc [sage]:2010/10/05(火) 22:31:06 ID:HmZ7Nulw
投下開始します。
規制がかかった場合一時投下スレに投下しますのでどなたか代理をお願いいたします。
ジョジョの奇妙なバトルロワイアル2nd第十部
57 :三年寝太郎 ◆yxYaCUyrzc [sage]:2010/10/05(火) 22:33:01 ID:HmZ7Nulw
花京院典明とマウンテンティムは、第三回定時放送を挟みつつお互いの持っている情報を交換し合った。


―――と、これだけ聞くと、『なんだ。何も行動していないじゃあないか』と思う読者の方も多いだろう。
しかしこれは大きな誤りである。
情報を交換するにはそれなりの時間と体力及び精神力、そして何よりも信頼関係が必要である。
知り合い同士でさえ、この会場に呼ばれた時間軸の違いや行動経路等々によって疑心暗鬼を生みだすバトル・ロワイアル。
それを理解したうえで行動しようとするならば目の前に現れた人物はまず疑う、というのが鉄則である。
もちろん、主催者に対抗しようと同盟を組む場合も同様。裏切り者が紛れ込むといった問題だけでなく、どう言う手段で主催者を出し抜くかという点でさえ、議論一つでチームが解散という可能性もゼロではない。
まして花京院から見れば目の前の男に気を失っている間の無防備な状態を晒していた事になる。それでいて己が無事であることが何を意味するのか。それを知らねば手放しで安心できる事はない。当然と言えば当然である。

だがそれでも、それでもなお、花京院、そしてマウンテン・ティムはお互いの事を信頼し、情報を提供し合ったのだ。
これは二人がそれぞれ行動を共にした人間との信頼関係のもつれ、そんな馬鹿な真似を二度と繰り返すまいと誓った事が大きな要因と言える。もちろんこの事も包み隠さず話すつもりだろう。


互いに自己紹介をした後に改めて書き置きに目を通す。
情報は三つ。脱出の可能性、強大な敵の存在、そしてこれを書いたのがディアボロという男である、という事。
花京院は先ほどまで自分が対峙していた人間がディアボロであるという事は知る由もなく、ティムも顔は見ていない。
となれば名前しか分からぬ男の扱いよりも書き置きの情報を含む互いの情報交換を優先すべきである。

自分がここに呼ばれる前、そしてここに来てからの仲間、逆に敵だと断定した人物の紹介。
ここでも花京院の口から“ピンクの髪で時を操る男”としてディアボロの話題が上がる。
今、彼の頭の中にはDIOに関係する男と自分を気絶させた存在、そしてディアボロの三者が存在しており、それぞれがどういった人物なのかという事で少々混乱している。
決して熱くはならないが少々焦りを見せる声色で話す花京院をティムは手で制す。第三回の定時放送の時間だった。
ジョジョの奇妙なバトルロワイアル2nd第十部
58 :三年寝太郎 ◆yxYaCUyrzc [sage]:2010/10/05(火) 22:35:30 ID:HmZ7Nulw
天から?地中から?どこからともなく聞こえる荒木の声。死亡者の名に目を伏せ、しかし情報は一言たりとも聞き逃すことのないようにと耳を澄ます。
ティッツァーノ、ジョセフの死には驚きを隠せない。だが彼らが望んでいるのは自分の死に驚いてもらう事でも悲しんでもらう事でもなくその遺志を継いでもらう事。
それを十分に理解している二人は放送の後にたっぷり五分ほどの黙祷を捧ぐ。その眼が開けられた時、二人の瞳は濁る事無く目の前の相手に向けられていた。
放送を聞いて考える事はもう一つ、新たな参加者について。二人とも知らない名である。どんな人間がどこに出現したのか、これが分からない以上火急の要件では無いと判断。十分に警戒しつつ保留と決定された。

ここまでのやり取りが終われば、改めて今まで己がどうやってこの会場で過ごしてきたか、これから何をしたいのかを語り合う。
ティムが伝えた言葉、それが書き置きの内容と一致することから情報は十分に動き始めたと言って構わないだろう。
そして新たに得た首輪の解除の可能性というメッセージ、持っている支給品その他の道具、互いのスタンド能力の相性。
エトセトラ、エトセトラ。


全ての情報が共有されたなら次に議論するのは当然、今後の行動方針である。
花京院はすぐにでも友のもとへ行き、過ちを正したいと主張。
それと同時にナチス研究所へ向かう事も提案した。

しかし、ティムはこれに反対。理由は単純――それはあまりに無謀である、ただそれだけ。
友人達は、放送による死亡者情報を鵜呑みにするなら(これを疑う理由は最早ないが)いまだ健在である。しかし彼らが現在どこにいるか、そのアテがない。
研究所へ向かうのもおそらくは“仲間とともに”行くことを前提としているのだろうから、それが見つからなければ話題に挙げるまでもない。
もちろん反対する大きな要因は花京院自身の心身の負傷のせいもある。これがばっちり健康ならば気をつけろの一言で送りだしていたかもしれない。だがIFを語るのはあまりにも無意味。
ティムがアナスイとの約束がある事も先の情報交換の際に当然ながら説明してある。現状でチームを分けるには余りにもリスクが多すぎる。
そして、仮に今研究所についたところで自分たちには何が出来るのか?というティムのダメ押しで花京院は黙り込んだ。
自分が行動しても間に合わなかった自責の念と、行動しなければ後悔するだろうという彼自身の正義をティムが理解していない訳ではない。
むしろ良く理解していた。彼女を守ろうと命をかけた過去の自分を見ているようだった。仲間のためなら命さえ惜しくないという光り輝く精神である。
だが、それゆえに間違った行動は起こしてほしくない。今いる世界は行動を誤れば己だけでなく、助けようとした――あるいは助ける事に成功した仲間の命さえも落としかねないのだから。

逆にティムが提案したのは自分が出会った怪物の撃退。
しかし――花京院の反論を待つ前に自分からこれを却下する。
仲間探しすら不可能な自分たちが戦闘を出来る訳がないし、花京院の案を否定しながら自分の意見を通すほど我儘なティムではない。
いずれ必ずヤツを倒してみせる、という強い決意を二人の心に宿したところで話題が尽きた。


その後は暫く沈黙。ただし険悪な雰囲気ではない。
動く事が出来ないならば、しかるべき時にちゃんと行動を起こせるようにしなければ、と花京院が休息を提案したのだ。
さっきまで気絶していた僕が言えた事ではありませんが、と申し訳なさそうに付け加えて。
これはティムも反対する理由がない。むしろ提案されずともそうするつもりだったと言って良いだろう。
両者とも疲労及び負傷がある現状、完治とはならずともそれをどうにかしない事には互いの提案を実行に移す事は不可能なのだから。
二人きりでは考察も主観的なものになってしまい、大した意味を持たないであろう事も重々承知している。
ゆえに彼等は“あえて動かない”のではなく“休まざるを得ない”という状況であり、さらに言うならば“選択肢は休む以外には無かった”のだ。

いつでも行動を起こせるように準備をしつつ、交代で見張りをすることを取り決め、まずはティムが仮眠に入る。
花京院は自分が、皆が後悔しないための行動方針はどのようなものかを――無論周囲に気を配る事を忘れずに――考え始めた。





そして、おそらくこの状況を見た読者の方は、次にこういうセリフを言うだろう。
―――『なんだ。何も行動していないじゃあないか』と。
ジョジョの奇妙なバトルロワイアル2nd第十部
59 :三年寝太郎 ◆yxYaCUyrzc [sage]:2010/10/05(火) 22:40:30 ID:HmZ7Nulw
【F-5 特別懲罰房内/1日目 夜】

【花京院典明】
[時間軸]:ゲブ神に目を切られる直前
[状態]:精神消耗(中程度まで回復)、右肩・脇腹に銃創(応急処置済)、全身に切り傷、身体ダメージ(ほぼ回復)
[装備]:なし
[道具]:ジョナサンのハンカチ、ジョジョロワトランプ、支給品一式
[思考・状況]
基本行動方針:打倒荒木!
1.特別懲罰房内で休息を取る。まずは見張り
2.自分の得た情報を信頼できる人物に話すため仲間と合流したい
3.仲間と合流したらナチス研究所へ向かう?(そこで自分に何が出来る?という不安)
4.甘さを捨てるべきなのか……?
5.巻き込まれた参加者の保護
6.荒木の能力を推測する
[備考]
※ハンカチに書いてあるジョナサンの名前に気づきました。
※荒木から直接情報を得ました。
「脅されて多数の人間が協力を強いられているが根幹までに関わっているのは一人(宮本輝之助)だけ」
※フーゴとフェルディナンドと情報交換しました。フーゴと彼のかつての仲間の風貌、スタンド能力をすべて把握しました。
※アヴドゥルとフェルディナンドの考察から時代を超えて参加者が集められていることも知りました(納得済み)。
※マウンテン・ティムと情報を交換しました。お互いの支給品を把握しました。


【マウンテン・ティム】
[時間軸]:SBR9巻、ブラックモアに銃を突き付けられた瞬間
[状態]:睡眠(仮眠)中
    左肩・腹部裂傷痕は完治。左足に切り傷(ほぼ完治)、服に血の染み。右足が裸足。ずぶ濡れ状態は回復
    肋骨骨折(行動への支障は不明)、右肩切断(スタンドにより縫合)、体力消耗(中程度まで回復)
    貧血(目眩はしない程度まで回復したが血液そのものが不足しているため行動に支障が出る可能性あり)
[装備]:物干しロープ、トランシーバー(スイッチOFF)、アナスイの右足(膝から下)
[道具]:支給品一式×2、オレっちのコート、ラング・ラングラーの不明支給品(0〜3。把握済)
[思考・状況]
基本行動方針:ゲームに乗った参加者の無力化、荒木の打倒
1.仮眠をとりしかるべき時のために体力回復
2.アナスイを待つために花京院とここで待機
3.もしアナスイが再び殺人鬼になるようなら止める。生死を問わず
[備考]
※第二回放送の内容はティッツァーノから聞きました。
※アナスイ、ティッツァーノと情報交換しました。アナスイの仲間の能力、容姿を把握しました。
 (空条徐倫、エルメェス・コステロ、F.F、ウェザー・リポート、エンポリオ・アルニーニョ
  ブチャラティ、ミスタ、アバッキオ、フーゴ、ジョルノ、チョコラータ)
※ティッツァーノとの情報交換で得た情報は↓
 (自分はパッショーネという組織のギャングである。この場に仲間はいない。ブチャラティ一派と敵対している。
  暗殺チームと敵対している。チョコラータは「乗っている」可能性が高い。
  2001年に体に銃弾をくらった状態でここに来た。『トーキングヘッド』の軽い説明)
  親衛隊の事とか、ボスの娘とかの細かい事は聞いていません。
※自分達が、バラバラの時代から連れてこられた事を知りました。
※花京院と情報を交換しました。お互いの支給品およびラング・ラングラーの支給品を把握しました。
ジョジョの奇妙なバトルロワイアル2nd第十部
60 : ◆yxYaCUyrzc [sage]:2010/10/05(火) 22:42:58 ID:HmZ7Nulw
以上で投下終了です。
動かない人間の繋ぎはなかなか長く書けません……勘弁してやってください。
指摘された死者及び書き置きに関する二人の考え方、ティムの状態についてを多少追加及び変更しました。細かいところを『エトセトラ』でズルしようと思った俺がアホだったorz
タイトルは一時投下スレ971氏の意見を参考に『三年寝太郎』でいきます。ご意見ありがとうございました。
個人的にはラングラーの支給品を書かなかった事を少々気にしていますが主催突破フラグも外れアイテムもなかなか浮かばなかったのでカットしました。
このこと以外にも矛盾や気になる点、誤字脱字その他ありましたらご指摘をお願いします。
別の話になりますが、時間があったらこの作品をwikiに掲載する際に(もちろん通ればの話ですが)今まで書いてきた作品の誤字や表現方法等の総点検をしたいと思ってます。

なかなか皆さんの期待にこたえられたとは言えませんが今後もロワ活性化のために書いていきたいと思います。それでは。


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