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【シェアード】チェンジリング・デイ 4【昼夜別能力】

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【シェアード】チェンジリング・デイ 4【昼夜別能力】
262 : ◆jQ.urI6FxcSM [sage]:2010/10/03(日) 22:08:00 ID:mXih9ywf
wiki編集お疲れ様です。さらに手間を増やすようで申し訳ないですが投下します

>>196の話からの続きです。読むにあたっての注意事項は>>195と同じ。
【シェアード】チェンジリング・デイ 4【昼夜別能力】
263 : ◆jQ.urI6FxcSM [sage]:2010/10/03(日) 22:08:51 ID:mXih9ywf
「死体の名は赤川未明21歳男性、S大学の三回生。事件現場は彼の通うS大学二棟の一階廊下。死因はお
そらく急激な失血からくるショック死。死亡推定時刻は八日午前零時から一時頃で、これは被害者が研
究室を出てから第一発見者が現場に到着するまでの時間だ。目立った外傷はニか所、喉首が横一文字に
切り裂かれており、これが致命傷と考えられる。もう一か所、右手小指が欠損していたがこちらは当然
ながら致命傷とはいえない。特記事項として、死体のあった現場は床や壁に血ではなくトマトジュース
が飛び散っており、被害者の体内の血液も全てトマトジュースと化していた、と。詳しい現場の状況な
んかは八淵さんにでも聞いてくれ。どうせ検証に行くんだろ?」

立て板に水の勢いでまくしたてる閨森の言葉から情報を整理しながら、頭に浮かんだ疑問を訊ねていく。

「被害者の身元は?」
「特に変わったところもない、ただの学生さ。能力も未覚醒」
「ならなんでそんな事件に調査命令が出た?」
「彼は八淵さんの研究室に所属していたそうだ」
「それだけかよ」
「まあ、変な勘ぐりをされても困るということだろう。直接の関係はなくとも、叩かれれば埃が出るのは
違わないからね」
「バカ(※1)辺りに嗅ぎつけられる前に、無関係であるなら早々に事実を明らかにしといたほうがいいってことか?」
「そういうことだ」
「組織が関わっていた可能性は本当にないんだな?」
「ほぼない。仮に殺す必要があったとしても、これだけ派手なやり方じゃそれこそバカを呼ぶことになるしね。
もっともそれを狙っていた可能性もないではないけど」

若干引っかかるところもあるが、納得しておくことにする。

「現場はS大の?」
「二棟の一階廊下。被害者の所属していた研究室のある棟だ」
「赤川の死亡前の行動について詳しく」
「研究室で授業の課題を片付けていたらしい。十時頃鴻上弥生という学生が出ていったんだが、『忘れ物を渡し
に行く』と言って彼女の数分後に部屋を出ていったのを数人が目撃している」
「その関係者の行動は?」
「そのまま研究室で寝泊まりしたそうで、それ以降被害者を見かけたというものはいない。」
「鴻上は?」
「自宅には帰っていない。今日の講義にも出席はしていないらしい」

あからさまに怪しい。

「あ、そういや死体はどうしたんだ?隊長も食えなかったって話だけど」
「そうそう、それがね。いつもは桐野さんが現場に染みついた血を”緋色の女王駒”で拭って、隊長が
死体を食べちゃう流れだっただろ?今回桐野さんが役に立たないのはいいとして、隊長は役割を果たし
てくれると思ってたらさ、ちょっと舐めて一言、『不味くて食えたもんじゃない』だって。笑っちゃったよ」
「あの人は……」

『死体』なんて究極のゲテモノを主食にしておきながら、不味くてくえたものではないとは、いやはや
まったく、他人の感性とはよくわからないものである。もっとも、人肉のトマトジュース和えなんて代物
を平気で平らげる人間というのはもっと想像しがたいので、隊長の感性にまだしも普通人な部分が残って
いたことを喜ぶべきだろうか。
【シェアード】チェンジリング・デイ 4【昼夜別能力】
264 : ◆jQ.urI6FxcSM [sage]:2010/10/03(日) 22:09:38 ID:mXih9ywf
「結局、最終的に箱詰めして清掃課(※2)の方に任せたよ。今頃は塵も残ってないんじゃないかな?ちな
みに社会的には赤川は自主退学のうえ実家に戻ったことになる。多少不審を抱く者も現れるだろうけどそれ
は無視できる範囲だ」
「ああそう……」

そのあたりの情報操作は閨森の十八番である。さっきまでやっていたPCの書き込みもその件だったのだろう。
さらに今回の件では八淵さんが関係者の位置にいるため、隠蔽だけならだいぶ簡単だ、という話だった。

「じゃあ次。第一発見者は?」

先ほどまでと同様に何の気なしに放った質問だったが、へらへらといつもの笑みを浮かべていた閨森はそれを
聞いた途端ひどく奇妙な表情になった。

「……それも聞いてないのかい?」
「質問を質問で返すな。誰なんだよ」

閨森は笑顔と言うには雑味の混じった複雑な表情を浮かべると、書類の山の頂上にあった茶封筒を乱暴
な手つきで手に取るとその中から該当の紙片を抜き出して俺に突き付けた。

「君がさっきまで会っていたという女性だ。桐野沙夜。我らが特掃隊の一員さ」

次の瞬間、書類の山が音を立てて崩壊した。

※※※

「一通り情報をそろえたところで、どうだい君の所見は」

机の上をなんとか片づけて書類の山を再建した後、閨森は再びPCをいじりながら尋ねてきた。

「鑑定士の仕事だろ、これ。樽崎を使えよ」
「ほう、なんでだい?」

言葉こそ質問の形だが、顔を見れば明らかに答えの分かっている表情。こいつはこういう奴だ。

「血液のトマトジュース化なんて特殊なこと、できる能力者はそういない。少なくとも関係者に一人、液体変
質かそれに類する能力者がいるのは確実だろ。役所の能力者名簿と未登録者の窃視鑑定(※3)であぶりだして、
そいつから桐野なり八淵さんなりが情報絞り出して終わりだ」
「まあ、そう思うよねえ」

閨森はわが意を得たというように腕を組んで微笑む。いやまあいつも微笑んでいるのだが。

「僕もそう思ったんで、一存で樽崎君にちょっと仕事を頼んであるんだけど」
「ますます俺の出番はねえじゃねーか。なんで呼ばれたんだ?」
「八淵さんのたっての要望でね。僕も聞いてみたんだが、はぐらかすばかりで答えてくれない」
「あー……なるほど」

八淵深潮。S大学助教にして、特掃部隊の副長。副長といっても、隊長が実務面ではほとんど役に立たない
うえ、先代隊長の薫陶よろしきを(過剰なほどに)得て部隊のやり方をほとんど完璧に引き継いでいるため、
実質俺たちの指揮官みたいなものである。指示は的確だしまあ信頼できると言っていい上司なのだが、やたら
と企みたがりなうえ秘密主義なので今回のような謎の指令に振り回されることも少なくない。俺はあきらめて
肩をすくめた。
【シェアード】チェンジリング・デイ 4【昼夜別能力】
265 : ◆jQ.urI6FxcSM [sage]:2010/10/03(日) 22:10:18 ID:mXih9ywf
「ま、八淵さんのお達しならしょうがない。真面目にお仕事するとしますか」
「なんだい、ずいぶん物分かりがいいじゃないか」
「最近暇で暇で、ちょっと肩身狭かったしな」
「殊勝だねえ」
「うるせえ。それに仮にそのトマトジュース能力者がいたとしても、謎がないわけじゃない」
「へえ。その謎とは?」
「首の傷」

ちょっとテンションが上がってきた俺は、閨森のまねをして書類の山に手をかけた。ジェンガのように
紙を一枚抜き取って頂上に乗せていく。

「そもそも、殺害が目的ならトマトジュース化能力なんて使う必要がないんだよ」
「殺害に能力を使ったんじゃないのかい?」
「殺すために能力を使ったなら、死後にわざわざ首を切りつけたうえ指を切り取ったことになる」
「……はあん、外傷が死因なら能力を使う意味がない、能力による殺害なら外傷の意味がないという
わけだ。それにどっちにしろ指の欠損は謎だね」
「まあその辺も能力者本人に聞けばわかることかもしれないけどな」

能力、特に意識性の能力は本人の認識に左右される部分も大きいため、事故死の可能性は考えにくい。
殺人衝動でもNFBに抱えているのか、妙な性癖持ちのシリアルキラー辺りが今の時点ではありうる説明
だろうか。
そんなことを考えていると、閨森がやけに深刻そうな顔でこちらを見つめているのが視界に入った。

「僕としてはもうひとつ仮説があるんだが」
「なんだ?」

閨森は落ち着かない気持ちを静めるようにキーボードを二、三度叩いてからその言葉を口にした。やかま
しいイントロとともに軽快な音楽が流れ始める。

「桐野沙世犯人説」

書類の山が崩れるのを、今度は阻止した。崩れかけた紙束をやっとのことで支えながら俺は閨森に訊ねる。

「桐野の能力でどうやってあんな死体を作るんだよ」
「そうだね、たとえば」

閨森はスピーカーから流れる曲に合わせてくるくると指を振りながら開き直ったよう明るく語る。

「喉笛をがぶりと一噛み、まずは体中の血液を『緋色の女王駒』を使って啜り尽くす。そのあと空っぽに
なった血管にトマトジュースを注入していけば、ほら完成だ」
「妙な噛み痕なんてあったら気づくだろ」
「肉ごと削り取っておく。首の切り傷はそれだね。動機はNFBを由来とした吸血衝動の暴走ってところかな」
「アホか。人体一人分のトマトジュースを短時間で用意して注入する方法は?意味は?それから……」
「意味はわからないが方法ならある」
「言ってみろ」
「能力者の共犯。この場合液体変質じゃなくて具現の方かな」
「……いやいや」

適当な反論の言葉が思いつかず、俺は首を振る。
実際問題として他人の血管にトマトジュースを充満させることができるほど精密な技術を持った液体生成
能力者などそういるものではない。だが、仮説としては否定するべき欠陥が一見ないように見える。閨森
はさらに言葉を重ねた。
【シェアード】チェンジリング・デイ 4【昼夜別能力】
266 : ◆jQ.urI6FxcSM [sage]:2010/10/03(日) 22:11:20 ID:mXih9ywf
「昼の能力、『ハートのQ』のおかげで共犯者には事欠かない。樽崎君には被害者周辺の他にも、彼女の
交友範囲をあたってもらっているんだ」
「ふうん……」
「なんだい冷静だな、仲間を疑ったかどでもうちょっと責められると思ったが」
「第一発見者を疑うのは定番でもあるしな……。それより意外なのは俺の方だよ。お前結構桐野ひいきし
てたじゃねえか」
「好悪の情と人格の評価はまた別でね」
「まどろっこしいな」

要するに疑うに足る根拠が他にあるということか。重ねて尋ねると閨森は案外あっさりと口を割った。

「厨二病って知ってるかい?」
「能力使用による精神的反動、ネガティブフィードバックを由来とした精神疾患の一種だろ。主な症状とし
ては極端な躁鬱、自己陶酔などがある。それがどうした?」
「よく勉強してるね。じゃあ能力者個々人によって反動は様々、にも関わらず厨二病がいわゆる『病気』と
して一般的に認められている理由がわかるかい」
「わからん。教えろ」
「つまりね、NFBはその根本に同一な部分があるんだ」
「なんだよ」
「常習性」

閨森の言葉は端的だった。

「能力の使用にともなって生じる精神的な不安定さ。そこへ持ってきて、同時に能力それ自体に感じる
抗しきれない誘惑。飲み込まれれば必然、精神は能力の奴隷になる。厨二病の本質は『能力に使われる』
状態のことを言うんだ。全能感や感情の不安定化なんかの症状は全て、能力をより積極的に行使するための
精神作用ってこと」
「穏やかじゃない言葉だな。それで、それが桐野犯人説と何の関係があるんだ?」
「君も知っている通り、彼女のNFBはかなり強く能力に引っ張られている。NFB症状の程度と厨二病発症率
の関係性は一概に言えないが、僕個人の私見を言わせてもらえば彼女はやばい。具体的にいえば、躊躇な
しに人を殺せるくらいにはやばい」

つまりは厨二病にかかった桐野が血を吸うためだけに起こした突発的な犯行ではないか、ということか。
俺が問うと閨森は重々しくうなずいた。

「そのやばさは最近急激に?」
「いや、正直言って彼女と初めて会ったときから危機感は感じてたんだ」
「じゃあ大丈夫だろ、少なくともこの件に関しては杞憂だ。きっかけがない」
「彼女がまともに人血を吸ったのはひと月以上前、『ワインドリッパー』の後始末(※4)の時が最後だ。
些細なことでも決壊するには十分だと思うけどね」
「……あいつはそれほど心弱くないよ」

昼の対面が思い出されて、俺は軽く首を振った。あれは桐野特有の冗談だ。

「それに疑うに足る根拠は『死体に血がない』ってだけだろ?弱い弱い。大体、桐野が本気で”駒”の共
犯者まで使って殺人を隠蔽しようとしたら、もっと跡形もなく消え去ってるぜ」
「あー……、それは確かに言えてるね」
【シェアード】チェンジリング・デイ 4【昼夜別能力】
267 :Funeral For Mr.Sherlock(下) ◆jQ.urI6FxcSM [sage]:2010/10/03(日) 22:12:47 ID:mXih9ywf
血を吸った相手に自分の命令を聞かせる、桐野の『ハートのQ』。極論を言ってしまえば、調査命令が出され
たところで俺たち全員、あるいは調査員である俺だけでも支配下に置いてしまえば追及をかわすことなど造
作もないはずなのだ。
閨森は逡巡を断ち切るようにPC画面のウィンドウを閉じると、俺の持ってきた茶封筒を再び取り出した。

「まあ、僕からいえる情報はこれくらいだ。あとは樽崎君と八淵さんから聞いてくれ。ああ、とりあえず
この中の写真くらいは見ておきなよ。”既視感”で見たときに役立つかもしれないだろ」
「おう。でも俺の能力はあんまあてにすんなよ。ミステリを後ろから読むようなもんで、結構なアンフェアだ」

俺が応じると深刻だった閨森の顔が一転してにやにや笑いになった。しまったと思ったがもう遅い、どうもド
イルだのクリスティだののこの手の話題は俺の根っこに染みついているらしい。そして閨森はそんな俺を見て
獲物を見つけた猫のようにからかうのだ。

「またそんなことを言う。君の大好きな旧時代のミステリなんか『あの日』以降死んだようなもんだろ?SFな
凶器にファンタジーな探偵方法が今のトレンドだよ。いつまでもそんなこと言ってて時流に乗り遅れても知ら
ないぜ」
「うるせー。思考の要素に組み込めさえすりゃ『能力』なんてちょっと変わった毒と同じだ。ミステリは死な
ねーよ。俺が死なせない」

少し語調を強めたら、閨森はいつもより簡単に引き下がった。なんだかんだで桐野のことを疑うのに精神的
な疲労を感じていたのか、と疑ったが、口に出すのもこっぱずかしいので黙っておく。こいつはいつもこんな
調子で太平楽にヘラヘラしていればいいのだ。

「君がそう言うなら別にいいけどね。魑魅魍魎の能力者が跋扈するこのイカれた時代で、旧世代の探偵殿にど
れだけのことができるのやら。せいぜい見物させてもらうとするよ」

そう言った閨森の表情は、いつもの諧謔味が少し戻っているようだった。

※※※

日も暮れたので組織の仮眠室でひと眠りして現場の調査は明日からにすることにした。閨森の言を真に受けた
わけではないが、仕事である以上手掛かりの入手方法をより好みするわけにもいかないのだ。
ベッドに寝転がって封筒をあけると、ばらばらと資料が散らばっていく。見るともなしに眺めていると、一つ
の書類が目にとまった。どうやら人物プロフィールの様で、左上に対象の写真がプリントされている。どこか
で見た顔だ、と思ってしばらく考えていると、不意に記憶がよみがえってきた。

「……あ」

やはり、写真の顔に俺は見覚えがあった。
確か今日の昼会った、いや違う、あの時は桐野と一緒だったはずだから”視た”方の記憶だ。駅前の
レストランで熱弁をふるっていた女性。記憶にある彼女の姿と写真の”鴻上弥生”が、俺の頭の中で
ぴったりと重なった。
【シェアード】チェンジリング・デイ 4【昼夜別能力】
268 :Funeral For Mr.Sherlock(下) ◆jQ.urI6FxcSM [sage]:2010/10/03(日) 22:13:51 ID:mXih9ywf
※※※


※1:バ課のこと。ここでは若干の蔑意が込められている。イントネーションは「馬鹿」。
※2:特務清掃部隊を包括している部門。大規模破壊の後始末などはこちらの担当になる。
※3:鑑定士が相手の同意を得ずに能力鑑定を行うこと。法律で禁じられている。相手の協力なしに鑑定
を行うことの難しさもあってあまり一般に浸透している言葉ではない。
※4:最終的に連続切り裂き魔事件は犯人の死亡をもって決着した。ドグマ側は軽傷6名、重傷者1名、死者0。

赤川未明
死者。深夜の大学構内で血だまり(トマトジュース溜り)の中で倒れていた。首が切り裂かれており、小指も
切り取られていた。

鴻上弥生
行方不明者。被害者である赤川が最後に会っていただろうと推測される人物。

閨森潤 (ねやもり じゅん)
・自失の鎖(レターリンケージ)(夜)
自分が綴る文字に、読者の感情を操る催眠をかけることができる。ワープロなど手書きの文字でなくとも発動できる。
文字よりも文章にした方が効果は高い。文意と操作したい感情が一致するほど効果的(相手を怒らせる文章に怒りの
暗示をかけるなど)。長文になればなるほど強力になり、極まれば相手を自在に操ることすらできるが、長文による
暗示の効果は相手の読解力に大きく左右される。

・知悉の檻(ワンダリングケージ)(昼)
自身の知悉する場所において、許可したもの以外の方向感覚を惑わす結界を張ることができる。結界の範囲内につい
て自身がよく知っているほど効果は上がる。侵入したものは意識をずらされ、いつの間にか元の場所に戻っているよ
うに認識される。
場所知識があるものについては効果が薄い。迷いやすくなる、程度の効果。その場所について自分より詳しいものが、
意識してたどり着こうとした場合は完全に無効。

もともとはNFBの研究を専門にしていた大学所属の研究者だったが、能力を買われて組織にスカウトされる。倫理的に
問題のある被験者集めを手軽にできるということで釣られて入った。特掃部隊にNFB罹患者が多いのは彼の意向を多分に
汲んでいるため。閑(しずか)という妹が厨二病をこじらせて死んだ過去があり、研究対象として接触したはずの部内
の仲間に徐々に妹を重ね始める。特に不安定度の強い桐野のことを気にかけており、彼女には大分甘い。
お茶らけているように見えるが基本常識人で、暴走時のストッパー的な役割を果たすことが多い。部隊内ではネット上
での情報収集及び操作、昼間は活動の人払いなどを担当。

キャライメージとしては頼りがいのない忍野メメ(化物語)、あるいはひみつ道具を持っていないドラえもん。
絵的なイメージは先代明神(みえるひと)みたいな。

補足

※清掃課
諜報部門の下部組織。特掃隊の正式な所属は「諜報部清掃課特務清掃部隊」ということになる。
主に他組織への対諜報活動を行うが、業務内容は戦闘現場の後処理や構成員の関係者に対する情報操作など
多岐にわたる。戦闘力を保持している部隊はほとんどなく、特掃隊がわずかに二名ほど戦闘可能な能力者を
持っているのみ。後方支援が本業であるため表に出ての派手なドンパチに参加することは少ない。

※閨森の厨二病仮説について
敷衍していくと能力イコール寄生体説にいきつく。NFBにしか論じていないこともあって学会では異端な仮説。
【シェアード】チェンジリング・デイ 4【昼夜別能力】
269 : ◆jQ.urI6FxcSM [sage]:2010/10/03(日) 22:24:31 ID:mXih9ywf
今回投下はここまで。前編おわり。
事件の真相はともかく、肝心の部分だけなら今出ている情報だけでもわかられかねないので早く
最後まで投下したいです。
厨二病の設定については、ぶっちゃけ「厨二病をこじらせて死んだ」の一文のために
でっちあげたようなものなので他の話で不都合が出たら間違った仮説ということにしてください。
【シェアード】チェンジリング・デイ 4【昼夜別能力】
272 : ◆jQ.urI6FxcSM [sage]:2010/10/03(日) 22:55:13 ID:mXih9ywf
>>270
すいません、名前かぶりに関しては気をつけていたつもりでしたが完全にうっかりミスです。申し訳ない
こだわり、というほど強いものでもないのですが、弥の字は使いたいけど他にいい名前がすぐには見つか
りませんでした。wiki収録かそれまでには考えておくので当座保留ということで許してもらえないでしょうか?
【シェアード】チェンジリング・デイ 4【昼夜別能力】
274 : ◆jQ.urI6FxcSM [sage]:2010/10/03(日) 23:14:55 ID:mXih9ywf
さっきの今ですいませんが名前思いついたので差し替えお願いします。お手数おかけしてすいません。
名前かぶりに関しては重ね重ね申し訳ありませんでした。以後気をつけます。

※鴻上弥千代
方不明者。被害者である赤川が最後に会っていただろうと推測される人物。


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