- 【からくりメイデン】〜La Pucelle de Karakuri〜
96 :【第12幕】[sage]:2010/10/02(土) 07:44:02 ID:AZTaQNgZ -
メイデン〜契約の力〜 鳴海「おおおお!!」ジャキッ ズバァッ!! 自動人形「ごあぁぁっ!」バキャッ T・ラプソディー「なかなかやるな……」 T・ラプソディー「だが、こいつらはどうかな?」 自動人形「きひひひ!!オレらは新たに限定生産された……」 鳴海「邪魔だあぁぁッ!!」バギャッ T・ラプソディー「何……っ!!」 翠星石「イノシシのやつ、もの凄く怒ってるです」 蒼星石「うん。きっとマスターは誰かの為に怒っているんだと思うんだ……」 翠星石「そうですね。だからあんなに強いんですかね」 自動人形「ひゃはぁっ!!スキ有りぃぃ〜〜!!」ばっ! 翠星石「きゃあっ」 蒼星石「危ないっ翠星石!!」ジャキン!! 自動人形「ははぁっ!!ちっちぇえお前の攻撃が届くかぁっ!!」 蒼星石「届かないなら届かせるまでさ」ダンッ!! 自動人形「くっ!どこへ行った!?」 「上だよ」 ヂ ョ キ ン 自動人形「な、何だよお前。強いじゃ…ねぇかよ……」ドサッ…… 翠星石「すまんです。蒼星石」 蒼星石「良いんだ。それよりも他のみんなが気になる」 翠星石「ええ、みんな戦い易いようにバラけましたからね……」
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97 :【第12幕】[sage]:2010/10/02(土) 07:54:14 ID:AZTaQNgZ - 自動人形「カラッカラの干物になりな、死に損ない!!」ダッ
ルシール「やってごらんなさいな、ポンコツ!」ギャリギャリギャリ……!! 自動人形「ごぉあぁっ!!」ベキィッ! 水銀燈「みんなして必死に戦って……ばっかみたい」 子供「うえーん!!お父さん!!」 水銀燈「っっ!!あの人間こんな戦場にのこのこと……」 水銀燈「…………仕方ないわね」バサッ 水銀燈「ほら、そこのガキ逃げなさい」 子供「へえ……ぼくが子供に見えるんだ……」キリキリ…… 水銀燈(歯車の音!!まさか!?) 自動人形「一緒に遊ぼうよお姉ちゃぁぁぁん!!」ガパ……っ!! 自動人形「うひひひィィ」ガショガショガショ!!! 水銀燈「なんなのよ……」 水銀燈「なんなのよコイツラはッ!!おかしいわ、イカレてるわ!こんなヤツらと戦うなんて私は冗談じゃないわっ!!」 自動人形「まずは手を千切って、次は足ぃぃぃぃいぃい!!」 水銀燈「冗談じゃないけど……」グワッ…!! シュババババッ!! ザクッ!! 水銀燈「 な め る ん じ ゃ な い わ よ 」
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98 :【第12幕】[sage]:2010/10/02(土) 08:03:04 ID:AZTaQNgZ - 自動人形「う……っ」ミシッ
自動人形「やったなァ……」ギロッ! 水銀燈(そんな!!ほとんど効いていない!?) 自動人形「今度はこっちの番だ!!」ガシッ!! 水銀燈「きゃああああぁぁぁっ!!」 ザスッ!! 自動人形「あれぇ……?何でボクのお腹にヤリが……!?」 ルシール「どうしてだか、その足りない頭で考えてご覧」 ギャリギャリギャリギャリ 自動人形「うごががががぁぁぁ……」グシャッ ルシール「おやおや、ずいぶんと可愛い悲鳴じゃないかえ」 水銀燈「くっ、貴女ッ……!!」 真紅「……」 真紅(体の大きさの違いがあるとはいえ、契約をしていない水銀燈ではあの人形を壊せなかった) 蒼星石「翠星石は僕の後ろに!」 翠星石「すげぇですよ蒼星石!!もう5体も倒しています!」 蒼星石「翠星石は僕が守る!」 真紅(蒼星石。目覚めてから直ぐに契約を求める行動力……華奢なしろがねではなく屈強なナルミを契約者に選んだ判断力……きっと全ては翠星石の為なのね) 真紅「さて、私もそろそろ契約をしようかしら」 真紅「契約できそうなのはやはり……」 しろがね「あるるかん!! 『 炎 の 矢 』 !! 」
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99 :【第12幕】[sage]:2010/10/02(土) 08:12:13 ID:AZTaQNgZ - あるるかん「……」ジャコンっっ!!
ガ…ギギギギ…… あるるかん「……」ガシュンッガシュンッガシュン!! 自動人形「くそぉ〜」ゴギャッ!! 真紅(しろがねは確かに強い。けれどもあの細い体では、あまり力を貰えそうにないわね……) しろがね「かかって来なさい!自動人形!!」 真紅(背に腹は代えられないか……) 真紅「しろがね。契約よ!」 しろがね「ど、どうしたんですか?」 真紅「貴女と契約をしたいの」 しろがね「え!?私とですか!?」 真紅「ええ。ナルミは蒼星石と契約しているし、あの老婆は体力的に難しいでしょうからね。さあ、この指輪に口付けを……」サッ しろがね「こ、こうですか……?」 パアアアア 真紅「 っ っ ! ! 」 真紅(力が……溢れる!!) 真紅(今まで契約した人間の中で、是ほどの力を持った媒介はいなかった!!) 真紅(何故……!?何故なの!?)
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100 :【第12幕】[sage]:2010/10/02(土) 08:23:45 ID:AZTaQNgZ - 鳴海「だぁぁぁぁッ!!」ゴシャッ!!
自動人形「ヒ、ヒイッ……」バギョッ ルシール「さあ、後はあんただけだよ」 T・ラプソディー「そのようだな」 翠星石「もうお前に勝ち目はねぇから諦めやがれです!!」 T・ラプソディー「それは出来ない。自動人形にも自動人形なりの意地がある……」 T・ラプソディー「喰らえ……っ!!トルネード・ラプソディー『クラッシュンド!!』」ドガガガガガッ!! 蒼星石「コンクリートの塊が……危ないっ!!マスター避けてっ!!」 鳴海「ッ……!」ドゴッ!グシャァッ!! 蒼星石「マスター!?」 T・ラプソディー「ふふふク、リーンヒットした。きっと内蔵は……」 鳴海「こんな攻撃……きかねぇなぁっ!」 T・ラプソディー「硬気功……中国拳法の使い手か」 ルシール「やれやれ……避けれるはずなのにわざわざ当たりに行って」 翠星石「イノシシよりタフです!」 水銀燈(あの自動人形は決して弱くないはず!!あの男はどれだけの強さを!?)
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101 :【第12幕】[sage]:2010/10/02(土) 08:29:19 ID:AZTaQNgZ - ルシール「折角の必殺技も通用しないみたいだねぇ」
T・ラプソディー「くっ……」 鳴海「さあ、ぶっ壊してやるぜ」 T・ラプソディー「ふっ、ふふふ……」 ルシール「何か可笑しいかい?」 T・ラプソディー「いや、やり方を変えればまだまだ渡り合えると思ってね」 蒼星石「どういう事だ!?」 T・ラプソディー「こういう事さ!クラッシュンド!!」ドガガガガガッ!! 水銀燈(眠らされている町の人に向かって!?) 翠星石「や…やべぇですっ!!大怪我に!!」 ゴオオオ… しろがね「あるるかぁん!」 あるるかん「…」バキョッ! 蒼星石「良かった……」 ルシール「油断するのは早いよ坊や!!」 蒼星石「えっ!?」 水銀燈(そう、あいつは私たちがギリギリ届く範囲にいる町民に攻撃をするだけで私たちの動きをコントロールできる。この状況をどうにかしないと……) T・ラプソディー「ははは!!自分達の命か町民の命ッどちらかを選べぇ!!」 翠星石「こいつ卑怯ですよっ!!」 鳴海「選べる訳が……」 T・ラプソディー「早く答えないと両方失うことになるぞ…」にィ… 真紅「私が選ぶわ」スッ… T・ラプソディー「いつの間に後ろに!?」
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102 :【第12幕】[sage]:2010/10/02(土) 08:39:21 ID:AZTaQNgZ - 翠星石「危ないですよ真紅っ!!」
蒼星石「そうだよ!契約してない君には……まさかっ!?」 水銀燈(真紅…貴女も…)ギリっ ルシール「余裕で一発入るねぇ」 T・ラプソディー(くっ!油断した…だが、あの人形達の攻撃の威力はたかがしれてる……) T・ラプソディ(それにもしも私が破壊されたとしても『私達』は2体で1つの自動人形。私がやられた後は分かるな?) T・ラプソディ<兄>(わかってるぜ、兄弟。油断してるヤツらの体を……) T・ラプソディ( ( 切 り 刻 む !! ) ) T・ラプソディ「さあ仕掛けてこい!しろがね!!薔薇乙女っ!!!」 真紅「やるわよ!!」 しろがね「ハイっ!」 真紅・しろがね「捕らえなさい!『ローズテイル』!!」 ズズズズズ… 鳴海「何か出て来たぞ!?」 ルシール「薔薇…みたいだねぇ」 T・ラプソディ(捕らえられてやるさ)
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103 :【第12幕】[sage]:2010/10/02(土) 08:54:40 ID:AZTaQNgZ -
ズズズ……ガシッ!! 翠星石「薔薇の尻尾がバカでけぇです!」 水銀燈(真紅の力の限界を完全に超えてるわ!) T・ラプソディー(オイ!?これは……) ギチッ!! T・ラプソディー(何だこの力は!?ドールの中で強いのは帽子の奴ではないのか!?) ギチ…ギチッ…ギチギチ! T・ラプソディー「ぐっお……おおおおおぉ」バキバキッ T・ラプソディー「そんなぁぁぁぁ!!」バキャンッ!! 翠星石「なんて威力ですか……」 鳴海「凄い技だな……」 真紅「違うわ!ローズテイルはあくまで相手を捕らえるだけの技。あんな威力はないわ」 真紅「しろがね、教えて頂戴!貴女の『無意識の海』はいったい何なの!?」 しろがね「私には何の事だかさっぱり……」
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104 :【第12幕】[sage]:2010/10/02(土) 09:21:52 ID:AZTaQNgZ - 蒼星石「僕たちローゼンメイデンは契約者。つまりマスターから力を与えて貰うんだけど、その力はどこから取り出していると思う?」
しろがね「いったい何処から?」 翠星石「心ですよ。正確に言うと心の中にある『無意識の海』と呼ばれる領域から力を貰うんです」 水銀燈「ただ、あまり力を貰い過ぎると契約者の体に負担がかかるわ」 ルシール「おや、あんたも説明してくれるのかえ?」にやっ 水銀燈「ち、違うわよっ!!これは警告よ!貴女が私と契約したら直ぐにイッちゃうってことを伝える為のね!!」 ルシール「これは丁寧にありがとうよ」 水銀燈「ふんっ!」 鳴海「なら、しろがねの『無意識の海』がおかしいって事は……しろがねの心か体がおかしくなってるって事なのかよ!?」 真紅「いいえ違うわ。広すぎたのよ!しろがねの無意識の海が、心が!!まるで他の人間の2倍も3倍も……」 しろがね「私の中には……私以外にあと2人の心が入っているのです」 真紅「やはり……」
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105 :【第12幕】[sage]:2010/10/02(土) 09:24:05 ID:AZTaQNgZ - しろがね「詳しい事は言えませんが私の心の中に住んでいる彼女らは無害です」
翠星石「そいつらは生命の水に溶けてたんですね」 しろがね「ええ、残念ながら……」 蒼星石「でも、そのおかげでしろがねさんと契約した真紅の力は格段に強くなれたね」 真紅「ええ!これならしろがね達の足を引っ張らなくて済むわ」 ルシール「さて私らの目的が決まったね」 しろがね「そのようですね」 翠星石「オババを蘇らせたのも……」 蒼星石「自動人形を操っているのも……」 真紅「ローゼンメイデン第7ドール雪華結晶」 鳴海「まずはこいつら起こそうぜ。おい、水銀燈。お前も今度はちゃんと手伝えよ?」 水銀燈(あんな力が…あいつらと契約をすると手にはいるの……!?)ドクン 鳴海「おーい。聞いてんのか!?」 水銀燈(力が……)ドクン!ドクン!! ドクン、ドクン、ドクン!! からくりメイデン〜一時閉幕〜
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106 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/10/02(土) 09:49:11 ID:AZTaQNgZ - >>84
やっと三分の一ぐらいが投下出来た〜!今の話に追い付くのはもう少し先になりそうです。頑張って、2・5話ぶんぐらい書きためております。 >>85 読み終わるまで待ってるよ。長い旅になるだろうけど、決して後悔はしないはず。一応今は21巻あたりの内容の所で止まってます。
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