- ロボット物SS総合スレ 40号機
32 :REVELLION ◆J6UIw8TZLg [sage]:2010/09/30(木) 00:18:52 ID:uN23Y5Pa - 投下しま〜す。
ついでに 前回までのあらすじ お互いに平凡な学生生活送っていたゼノスとシホ。その平穏はミサイルの雨によって壊された。 シホのエクスカリバーとの契約。ゼノスの駆るリベリオンの策でその場は凌ぐが、それは偶然による始まりであった。 この一件にて各勢力にリベリオンの存在が露見し、幾重にも折り重なった人の意思がシホを狙う。 まず先に動いたのはミュンヘンという軍事国家だった。シホを狙い属国のケルンを差し向けるが、ゼノスと仲間により撃退されてしまう。 一方。傭兵の国シュトゥットガルトは一年前の奇襲で弱体化。戦力増強と資金稼ぎに勤しむ国主ガイにある連絡が入った。
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34 :REVELLION ◆J6UIw8TZLg [sage]:2010/09/30(木) 00:20:04 ID:uN23Y5Pa - (交渉篇)
「変わってないな、ここは……」 さきのケルン軍との激戦のあと、ようやく落ち着きを取り戻し、古巣に帰還を果たしたゼノス。 辺りを見回すと、エッセンの支給物が積み込まれ、メカニックが破損した箇所を治しながら怒鳴っている。 「あの、私なんだか居心地が悪いのですけど」 その背中に隠れるようにして歩くシホ。居心地悪そうにしているのはここが軍人の巣であるからだろう。 軍服か作業用のツナギ服の人間だらけ、飛び交う怒号なども軍人特有のものばかりで初見のシホにはここが囚人の監獄のような荒々しい場所に見えているようだ。 「学校は実習以外は私服だからな。カルチャーショックを受けるのも頷けるが……」 小さく震える姿は小動物的で可愛くはあるが正直な話、服の裾を握られながらは歩きづらい。 「そろそろ格納庫か……」 ここにシホを連れてきたのは二つの理由がある。一つは部下にシホの紹介をすること、もう一つはエクスカリバーの整備具合を確認するためだ。 「……」 機械機械した船内でとりわけ重厚な扉が開かれる。天井の高い広々とした空間。 OFやAFの格納庫だ。 「よー。ゼノス!久しぶり!」 二人を出迎える女性の声。大胆に胸元の開いたツナギを着た、ゼノスやシホと同年代に見える女性。 淡い緑のショートカットの髪、煤に汚れた顔から覗く白い肌は女性らしさをアピールしている。 ただ色気を感じないのは雰囲気というか、言動だろう。要するに男っぽい口調なのだ。 「おお、噂のナチ様の妹君もお連れかい?ゼノスの部隊のメインメカニックを担当してるルージュってんだ。よろしく」 汚れた手をツナギに押しつけて煤を拭いとると、シホに手を差し出す。 「シホです。よろしくお願いします」 おずおずと差し延ばされた手をルージュが強引に取るとぶんぶんと振った。 「ああ、よろしく。これでゼノスハーレムにまた一人加わった訳ね」 ジト目で隣のゼノスにルージュが言うと、ゼノスは何のことだと首を傾げた。 「やっぱり、あんた恋愛の概念って知らないでしょ?」 「何の話だ?」 「あ〜、あ〜、いい年して初恋もまだなウブなゼノス君には分かりませんか?お子ちゃまでちゅね〜」 「いい年して、自室ではタンクトップと下着一枚の人間が何を言っているんだ?女を磨け行き遅れるぞ」 「……」 蚊帳の外のシホは握られたままのルージュの生傷だらけの手を見つめた。 戦いとは戦場に出る人だけがするものではない。この手で作り上げた兵器がパイロットを護ると同時に敵を殺す兵器を作り出しているのだ。 以前ゼノスが言っていた。敵は殺さねば又殺しに来ると―――。 この傷だらけの手は教えてくれる。この傷がルージュやその仲間を護って来たのだと。 戦う決意は出来た。けれども人を殺す覚悟は出来ていない。 「どうした?」 気付くと、ルージュの手は離れていて変わりに、自分の顔を覗きこむゼノスの顔が目の前にあった。瞬時に頬を赤に染め後退するとシホは首を振った。 「なんでもありません」 「そうか……」 「ところで、あの……」 話題を逸らそうと辺りを見回す。格納庫とだけあってAFが所せましと並んでいる。 普及台数の高いミームング。エッセン製の最新AFプルートガング。中でも目を引くのはやはりOFのリベリオンとエクスカリバーだろう。 やはりその存在感は異質だ。初めてエクスカリバーと出逢った時、確かな意思が感じられた。心のような物をもつ彼女はんぜ自分を選んだのだろうか。
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36 :REVELLION ◆J6UIw8TZLg [sage]:2010/09/30(木) 00:21:53 ID:uN23Y5Pa - と、考えていると視界の端に何かが映りこんだ。本能的にそれは見てはいけないと眼を逸らすが、好奇心には勝てない。
「なんですか、あれ……」 「ルージュ。確認したいことがある」 「聞かないで。あれは世界平和の為よ」 「ただ、シホは見てしまったから仕方ないがリムの精神衛生上悪い気がする」 「なら、排除して」 「なんでこうなった」 「この間の戦闘で整備のくせして出撃しようとしたから、ここに縛っておいたのだけど……丸一日わすれちった。テヘ♪」 会話の途中で三人で近付くと、その物体の瞳……だろうか、キラキラと輝きだした。 「ああ、ゼノス。これは君の指示かい?感動の再会を演出する為の―――」 半壊したい金色のミーミングの脚に縄で縛りつけられたアゲハ。頬がこけて病人のような状態だが表情は恍惚としている。 「最高だよ!さぁ、もっと僕を……僕を!」 辛うじて動く右手を上げ、サムズアップ。 「いじめてください♪」 「あ〜、バカな上に変態にまでなったかアゲハ」 「この一年という永い放置プレイは僕の性癖を変えるには充分だったよ」 瞳がトロンしている。これは本気だ。ゼノスは背中に冷たい汗が流れるのを感じた。 (……ん。待てよ?) 縛られ、恍惚の表情を浮かべるアゲハ。どこか女性を思わせる雰囲気だが、改めて思い返すとアゲハの性別をゼノスは知らない。 中性的な顔立ちで、男でも女でも通る。と、なるとアゲハの見方が変わってくる。 男なら、変態、バカ、役立たず、で済む。 女なら、変態は一途な想い、バカは健気な姿勢、多少の失敗はドジっ子。 「などとゼノス君は妄想しているのでした」 「いきなり現れて、俺の思考を捏造するな。レフト……」 「結論として。アゲハの性別はアゲハということでいいんじゃない?」 突然現れたレフトがゼノスの思考を捏造、ミナモが結論を述べた。 「そうだな。この話はここで終わりだ―――」 「待って、僕を無視するなんて……良いかも、ゲフッ」 シホの手前、これ以上は精神衛生上よろしくない。アゲハに悪いが顔面に足を押しつけ黙らせる。さらに恍惚度が増した気がするがここは無視だ無視。 「出た。ゼノスのドS攻撃」 「レフト。お前のような草食が俺を攻めるなど一万年早い」 「そうだよレフト。そんなだから彼女出来ないんだから」 ミナモは弟のレフトよりゼノスの味方らしい。ミナモの発言にレフトは項垂れる 「……」 一年。ゼノスと仲間たちが離れていた年月だ。 ゼノス、ミナモ、レフト、ルージュ、アゲハ。皆仲が良くて、ゼノスの表情も柔らかい。離れていた年月など関係ないほど彼らの絆は深いのだ。それを見るシホの心にチクリと何かが刺さる。 そうか、自分はゼノスにとって護るべき存在であって、笑いあえる仲間ではないのか。 いつの間にか、ゼノスという存在は自分の中に深く入り込んでいたんだな。 (でも……どの貴方が本当のゼノスなのですか?) 戦っている時の人殺しの顔。ナチを殺したと言った時の悲しい顔。笑顔に囲まれる明るい顔。 全てがゼノスでゼノスでない。もしかしたら、彼は無色透明なのかもしれない。 状況によって仮面を使い分けているのだ。なら仮面の下にある素顔はなんなのだろう。 その素顔を誰も知らない。深い闇と虚無に包まれた心を隠す仮面は決して剥がれはしない―――。 寂しさと虚しさの中、シホの不安とは裏腹に陽気な声が木霊した。
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39 :REVELLION ◆J6UIw8TZLg [sage]:2010/09/30(木) 00:45:43 ID:uN23Y5Pa - 「あのさ、盛り上がってるところ悪いのだけれど。いいかしら?」
艶やかな髪を自慢するかのよう手グシで靡かせながらの登場。声の主はパルムだった。独特の雰囲気を持つエッセンの国主。 「つい先ほど、ケルンから正式に宣戦布告がされたわ。ゼノスの匿う、イリッシュ様の末妹の引き渡しを要求してきたわ。条件が飲めないのなら再度の攻撃を開始するとのことよ」 淡々と告げられる言葉にその場に全員が黙りこむ。永遠に続くかと思われた沈黙を破ったのはゼノスだった。 「表向きはケルンが宣戦布告したように見えるが、実際はミュンヘンからの宣戦布告だな」 要塞都市ミュンヘン、世界屈指の軍事国家だ。国主ヒルダを筆頭に独裁思考の高い人間が政権を握る国だ。 ヒルダの唱える覇道に従わない者は即座に抹殺されている。その覇道とは単純明快、ヒルダのヒルダによるヒルダの為の世界の創造だ。 当然従わない国も多い。しかしその圧倒的な軍事力を前にケルンのように敗北し属国となる国がほとんだ。 「ヤマトの状況を見るに、先の戦であいつは全く本気をだしていなかった。考えられる原因は一つ。ロナを人質に、戦を強いられたからだ」 ケルンの国主ロナ。歳はゼノスの同い年で十七.女傑という言葉が似合う武士のような女性で、戦場でも知略下手なヤマトに変わりその才を振るっていた。 だが、一年前にミュンヘンに敗北し、現在は表舞台から退き現在はミュンヘン特使のオルトが国主代行を務めている。 他のミュンヘンの属国の状況を見るに国主や要人を人質に取られ、無理やり従わせているようだ。 ヤマト達もロナを人質に取られ、不本意な戦を強いられていたのだろう。でなければヤマトのあの様は納得できない。 「それで、どうするんだ。エッセン国主のパルム様?」 憎たらしい顔でゼノスがパルムを覗きこむ、負けじとパルムもいやしく笑う。 「ミュンヘンって、ワガママで業突張りで―――」 「だから従わないと?」 「ええ、簡単に言うと……気に喰わないのよ、あの人を傷つけることしかしない魔女が」 魔女、おそらくヒルダのことだろう。しかしパルムのその言い回しはまるで古くからの知り合いのようだ。 パルムの過去などどうでもいいか。ゼノスは考えるのをやめて、近くにあった壁に寄り掛かる。 「なら、強い味方が必要だな。心当たりがあるが―――」 「そうね。でもその前に教えてくれない。なんで奴らがシホちゃんを要求してきたのかしら?」 やはりきたか。要求にあった『イリッシュの末妹』の身柄要求の理由をゼノスが知らない訳がない。聞いてくるとは思ったが、やはりシホの前では躊躇われる。 「私も……知りたいです。教えてください!なぜ、ゼノスや他の方が執着するのかを」 そのゼノスの躊躇いを察知しシホが促す。ゼノスは小さくため息を付くと瞳を閉じた。 「一つ。昔話をしようか―――」
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40 :REVELLION ◆J6UIw8TZLg [sage]:2010/09/30(木) 00:46:38 ID:uN23Y5Pa - 今より数万年前。世界には二つの種族が居て対立していた。
一つはヒューマ。この世界の起源の頃より存在する、自然の子供。 もう一つはブーステッド。世界的な人口減少に伴い、人口子宮から生まれた科学の子。 二つの種族の戦いの理由は誕生してから数千年で世界の二十分の一まで人口を増やしたブーステッドにヒューマが脅威を抱き無差別虐殺を始めたからだ。 ブーステッドからしてみれば、何の謂れもない殺戮に屈してしまえば絶滅してしまう。 故に作り出した。神に等しき兵器イザナミを―――その巨神は国をも凌ぐその巨体でヒューマの町という町を焼き払った。五年でヒューマの主要都市は落とされ人口の50%を失った。 元は自分たちが仕掛けたこととはいえ、これはあまりにもひどい仕打ちだ。 ヒューマ達は隠れるようにしてある物を作り出した。それがOFと呼ばれる人型兵器、当時のヒューマの作り上げたイザナミに対抗しうる唯一の武器だった。 イザナミに比べOFは小さく非力に見えた。けれどもOFは絶大な力は発揮しイザナミを倒すことは出来ないまでもさらなる侵攻を止めることには成功した。 それに業を煮やしたブーステッドはIF(イリーガル・フレーム)というブーステッド版のOFを作り上げた。 IFの投入により再び逆境に立されたヒューマの絶望を破ったのはエクスカリバーと呼ばれる四枚の翼を持ったOFと黒き鎌を持つ死神ダーインスレイヴというOFだった。 建設中だったイザナミと対を成すイザナギをブーステッドから奪い、手中に収めたのだ。 戦場は―――二つの巨神が支配した。その戦いの決着は知れない。 ここから先は文献が残されていないのだ。 この物語は時を超えて、おとぎ話としてアレンジされ現在も語り継がれている。 その過程でヒューマ間でエクスカリバーは神格化、ダーインスレイヴはイザナギを奪い情勢を変えたもの反逆の徒『リベリオン』と名を変えて行ったのだ。
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41 :REVELLION ◆J6UIw8TZLg [sage]:2010/09/30(木) 00:47:27 ID:uN23Y5Pa - 「はいはい。御説明ありがとう―――でもそれはおとぎ話であって」
「もし、イザナギが現存しているとしたら?」 パルムの言葉を途中で遮り、ゼノスが瞳を開いた。 「エクスカリバーはイザナギの起動キーの役割を持っている。つまりエクスカリバーはそこらのOFとは別格―――特別な存在なんだよ」 ゼノスの左の白目の部分が紅に染まっていく。それはこの先をシホに伝えるなという警告なのかもしれない。その虚ろを悟られない様に再び瞳を閉じる。 「AFにとってOFは創造主に等しい。ではその上のイザナギはどうだ?」 「ああ、そうか―――」 パルムがあることに合点がいき思わず手を叩いた。 「以前。シホちゃんがAFに乗った時のあの暴走。あれはシホちゃんを護ろうとしたのね」 「ああ、そうだ。AFにも人間でいう心が存在する―――だからイザナギへのアクセス権を持つシホを……無意識に周りのものから護ろうとしたんだ」 言われてみればあの時、コックピット内では衝撃緩和の為の特殊な水が流されただけだった。シホを拒否するのならコックピットを吐き出せばいいのだ。 見方によっては護っていたとも見えるではないか―――パルムは悔しげに顔を顰めた。 それを見てようやくシホが重い口を開いた。 「私を傀儡にしてその力を思いのままにしようとする人間が現れた。だから貴方はクーデターを起こしたのですか?」 「……」 「それは、答えてはくれないのですね」 それはおそらく優しい嘘だ。ゼノスはシホを護る為に嘘をついている。 なら―――。 「貴方が人を殺していたのは……私を護る為だったのですね」 これで一つ、ゼノスを信じる理由が出来た。彼は無闇に人を殺めていたわけではなかったのだ。 けれど、ゼノスは自分の為に人を殺している、それならば一緒に背負おう。 その業も悲しみも全て、そして貫こう……自分が信じた『人を護る道』を。 「話……最初に戻すぞ。パルム、シホ……いいな?」 「シュトゥットガルトから通信がきたわよ」 あの後、ゼノスはパルムに頼れる味方としてシュトゥットガルトのガイを推した。 少し不満げだったがパルムはすぐに連絡をとったらしい。一時間とせずに戻ってくると、簡潔に結果だけを伝えた。 とりあえず話合いをする為一行はミノタウロスの通信ルームまで着ていた。 暗い部屋を赤と青の光の点がいくつも点滅している。 正面に設置された巨大ディスプレーの中央に白い線が入り、すぐに人影が映し出された。 〈お〜。見知った顔があるぞ―――やっぱりお前か、女王の騎士様〉 ツンツン頭の死んだ目の少年。その人物はゼノスの姿を確認するとニタリと笑った。 「相変わらずだな……ガイ」 ガイ……ゼノスの発言にその場にいた全員が一斉にディスプレーの方に目を向けた。 これが国主?パルムも変人だが、この人物はまた異質だな。若い上に軽薄そうな外見。 要するに似合わないのだ。この人物が国主などという役職なのが。 〈それで、俺様を指名した理由を聞かせてもらおうか?〉 「俺たちはこれからケルンと戦う。だから力を―――」 〈嫌だね〉 ガイは問答無用でゼノスの申し出を断ると死んだ瞳で画面越しにゼノスの背後を見つめた。全員がポカンとしている、当然だガイはゼノスの友人だと聞いていているからだ。 友達だから交渉もスムーズに行くと思えたがガイはそれを見透かし最初に壁を作ったのだ。
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42 :REVELLION ◆J6UIw8TZLg [sage]:2010/09/30(木) 00:48:21 ID:uN23Y5Pa - 〈俺様個人としては親友であるゼノスを信用したい。でも俺様の一存でどうこう出来る問題じゃないんでね〉
「国主としてのお前は俺を信用出来ない……そう言いたいんだろ」 〈ああ、そうだ。ハンブルクの女王の騎士だったお前が、女王のナチさんを裏切り殺した。はっきり言わせてもらうとこの交渉の一番の障害は……お前だよゼノス〉 今度はその場の全員が驚かされた。おそらくゼノスよりガイの方が先見の目も交渉力も上だ。 それに加え、確かな自信も持っている。ゼノスやパルムを敵に回しても勝てるという自信だ。 これが傭兵集団を束ねる長。パルムとは別の意味で国を背負う覚悟を持つ者。 一つ間違えば死ぬ。その境界線を知る者の瞳だ。 〈でも、お前が謀反人として追われる理由は察しがついたよ。なぁ、後ろのお嬢さん〉 突然白羽の矢が立ったシホがビクリと身体を震わせた。 「え……私ですか?」 〈ああそうだ。今のあんたの名前……聞かせてもらえるかい?〉 「私は……シホです」 〈な〜るほど〉 ゼノスは内心焦っていた。この男はおそらくシホの秘密を看破しているに違いない。 このKYがいつ爆弾発言をするかと思わず通信を強制終了するボタンを手さぐりで探していた。 〈いいぜ。ゼノスにパルムさん……あんたらの同盟の申し出受けてやらんこともない。ただし条件がある〉 ガイの出す条件は一つ。 〈ゼノスと一対一で話したい〉 「……」 世界は動いている。ゼノスにもガイに見えているのだ、この世界がある一つの意思によって動かされていることを。 ガイには懸念がある。それは一年前の謎の集団による自国への奇襲攻撃。 ゼノスには不安がある。意図を感じるのだ、シホがエクスカリバーと契約した発端となったエッセンへの攻撃。 あの攻撃事態はカッシムの独断による偶然だったのかもしれない、けれどそこからのケルンの攻撃、シュトゥットガルトの復活。 一連の流れは速く、まるで何者かの意図で動かされているようなに思える。 〈さあ、どうする。ゼノス……〉
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44 : ◆J6UIw8TZLg [sage]:2010/09/30(木) 00:50:49 ID:uN23Y5Pa - 投下途中でPCが落ちた……orz
ここまで読んでくださった方、お疲れ様です。 支援ありがとうございます。 最後に、リム様から40スレ記念と日頃の感想レスへの感謝を込めてプレゼントがあります。 個人的には若き日の恥ずかしい作品ではありますが…… ではリム様どうぞ〜。
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45 : ◆J6UIw8TZLg [リム様]:2010/09/30(木) 00:53:29 ID:uN23Y5Pa - ……以前、無能な作者がメインヒロイン(自称)のリムの名を間違えたの記憶に新しいと思う。
お詫びにリムの好感度を上げろと作者に要求したところ、あるゲームを提供された。 リム達の世界でも伝説のクソゲーとして名高い品だが皆さまの暇つぶし程度になればとプレゼント致します。 以下に注意事項を記述。 1.このゲームはロボスレ内で、個人的に遊んでもらう事を目的に配布したものです。 ないとは思いますが、これでお金儲けをしないでほしいの。 2.これはバカ作者が大昔に作ったものなのでバグ等報告されても対応はできないの。無能な作者に変わりお詫びします。 3.BGMはないくせに効果音は鳴るので音量注意警報発令中。 4.タイトル画面にローマ字で名前らしきものが晒されていますが、作者の実際の名とは異なります。ペンネームだと思ってください。 5.『DirectX ver7以降』なるものをパソコンに入れてないと動かないらしいので入れてほしい。 6.DSの人◆a5iBSiEsUFpN氏 の作品『ZERO』と同名になっていますが、本作は氏の作品とは関わりはありません。タイトルが被ってしまってごめんなさい。 7.問題ないことを確認はしたけど、なにか不具合が起きて発生した障害に対して、リムも作者も責任を持ちません。全て各自の責任でゲームを起動して下さい。 8.ゲームを終了するにはエスケープキー(Esc)です。 ……前置きは以上。色々ツッコミどころはあるかと思うけど生暖かい目で見守ってほしいと思うの。 作者のリムへの忠誠度が解り少し上機嫌だったけど、SS本編にリムが登場しないことに憤りを感じているリムからのプレゼントです、パスはメル欄にあります。 どうか御受取ください。 http://ux.getuploader.com/sousakurobo/download/882/%E3%83%AA%E3%83%A0%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%8F%E3%82%8A%E3%82%82%E3%81%AE.zip
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48 : ◆J6UIw8TZLg [リム様]:2010/09/30(木) 00:59:22 ID:uN23Y5Pa - パスはメル欄にありますです。
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51 : ◆J6UIw8TZLg [リム様]:2010/09/30(木) 01:04:02 ID:uN23Y5Pa - >>49
リム様 がパスです。
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