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ロボット物SS総合スレ 40号機

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ロボット物SS総合スレ 40号機
56 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/09/30(木) 03:56:44 ID:4NinAn3q
>>44 投下乙です! いや、機体名が神話から取ってるあたりさすが格好いいですね。
案外ここのスレで神話の剣や物をそのまま使ってるのは少なかったから、返って覚えやすくて親しみやすいですw
ゼノスと一対一の会話が、この先どんな展開を生むのか楽しみです。それとこの先イザナギの存在がまた鍵になりそうですね。
いや、イザナギというよりエクスカリバーの存在なのか。次回も楽しみに待ってます!

>>55
投下乙です。いや、自分はわからん人でしたw
そして今さらなのかもうオルさんが怖いww足の描写がまた怖さをそそるw
でも打って変わって下の方はあら可愛い。というか、尻のラインがエロい……w
>>882氏や師匠の絵って"魅力"がありますよね。一人の絵師として尊敬と共にまた羨ましくあります。
それでは、次回の投下も楽しみに待ってます!

感想はここまで。では、「廻るセカイ-Die andere Znkunft-」Episode14。
投下していきたいと思います。規制があったから本スレはすごく久しぶりだw
ロボット物SS総合スレ 40号機
57 :廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 1/13[sage]:2010/09/30(木) 03:58:34 ID:4NinAn3q
……いつもとは違う空気に、違う臭い。違う感触。
"0の意識"から目覚め、意識が急激に覚醒していく感じが私を襲った。

「……起きてますか、クロ」

「もちろんよ。お互い設定した時間は同じだったんだから、違かったら色々と問題でしょ」

すぐ隣りから聞こえる年の変わらぬ姉の声。唯一信頼できる、家族の温もりがそこにはあった。
揺藍にあるとあるビジネスホテルの一室。そこのベッドで私たち二人は並ぶように寝ていた。
長い銀髪を軽く手で梳きながら、ベッドから体を起こす。

「セカイの回復は、まぁ全快とはいきませんでしたが、戦闘には充分すぎる量が回復できましたね」

「そうね。あんの"罪深き始祖"とわけわからん男2人、今度こそ確実に殺してやるわ」

シュヴァルツ……クロが意気揚々と宣言する。あのときは色々とイレギュラーが多すぎた。不覚を取っても仕方ない。
私たち二人を分けて各個撃破という作戦を取ったのが失敗だった。まさか安田俊明、あんな強力な味方がいることは情報になかったのだから。

「私たちに、敗北は許されないですしね」

「そうよ。ヴィオ姉の助けになるためにこの任務を受けたのに、逆にヴィオ姉に迷惑かけちゃ情けなさすぎるわ」

脳裏に一人の女性の顔が浮かぶ。私たちの大事な家族であり、親のような存在の、姉。
私たちも、少しはあの人に恩返しをしたいのだ。そう思って、この任務を引き受けた。

「不確定要素さえなければ、倒すことはそうは難しくない相手です。油断せずいきましょう、クロ」

「わかってるわ。今度こそ生かしはせず、最初から撃ち殺してやるわ」

クロが軽くベッドから降りる。私と同じ長い銀髪が流れるように揺れた。

「さて、今日はどうする、シロ?」

「街の中を片っ端から探索かけてってください。私はビルの上を渡っていこうと思います


「一度は罪深き始祖を撃ち抜いたその狙撃、期待してるわよ」

「クロこそ、今度こそその拳銃捌きを見せてくださいね」

先日の校庭での一件が思い出される。どうやら、あのイェーガーを退けたという噂は本当
だと裏付ける実力だった。
だが、あれは相手の距離に付き合てしまった結果というもの。今度こそ本当で本気の戦闘で相手をすれば、私たちなら勝てるはずだ。

ロボット物SS総合スレ 40号機
58 :廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 2/13[sage]:2010/09/30(木) 03:59:38 ID:4NinAn3q
「じゃあ、私先にシャワー浴びてくるね」

「はい、お先にどうぞ」

そう言ってクロは備え付けのシャワールームへと向かった。私はというと、精神集中し、自らのコンディションを確かめる。

「セカイ量80%。私のハンドガンは使えそうにない……か」

私の固有兵装はクロと同じく2挺の拳銃だ。だが、クロと違って接近戦より遠距離戦の方が多い私はクロの拳銃より強度が低い。
その分回しているセカイの量も少ないのだが、そのおかげで罪深き始祖の刀を受けたときに陥没してしまったのだ。

「まぁどの道、私は今回狙撃戦しかなさそうなので構わないんですけれども」

私の狙撃銃は固有兵装ではない。リーゼンゲシュレヒトサイズに特注してもらった、セカイの意志からの備品だ。
"SV98"と呼ばれるボルトアクション式の狙撃銃。実銃と違う点を上げるならば、銃自体のサイズと、弾丸が"セカイ"で構成されてあるということだけ。
あんなデカブツを持ち歩くわけにはいかないので、適当な近場のビルの屋上に安置してある。隠蔽処理を施しているので一般人はおろか、罪深き始祖に見つかる可能性も低いだろう。

「整備とメンテナンスは完璧です。うん、コンディションと事前準備は問題ない」

クロを守るのは私だ。その私が、万が一にもつまらないミスで彼女を守りきれないなんてことがあったら、悔やんでも悔やみきれない。

「シロー、シャワー上がったから使えば?」

タオルを一枚身体に捲いただけのクロがシャワールームから出てくる。……私も、サッパリして少しリラックスしようか。緊張しっ放しでも仕方がない。
寝間着と下着を綺麗に畳んでかごに入れ、シャワールームに入る。先ほどまでクロが使っていたからか、湯気の暖かさと若干ながらクロの香りが残っていた。
取っ手を捻ると、私の頭から暖かいお湯が降り注ぐ。夏のような気温とはいえ、シャワーのお湯は私の身体にとって心地良いものだった。
鏡に映る長い銀髪に深紅の瞳。まるで白兎を想像させるその風貌は、どこか作り物のような感じがする。自分の身体なのに。

「……ちょっと戦いの前だからって、センチになりすぎてますね」

お湯と共に頭から余分な考えを洗い流す。今はそんなことを考えている暇も余裕もないのだから。
今度こそアイツを撃ち抜く。その覚悟は私とて同じ。先日の戦いは私のミスで失敗したのだから、今度こそしくじるわけにはいかない。
クロは気にするな、と言ってくれたがそれでも自責の念は拭えることはない。最上の覚悟をもって私は戦おうではないか。
取っ手を先ほどとは逆の方向に回し、頭に降り注いでいたお湯が止まる。
タオルを羽織り、シャワールームを出る。部屋の中の空気は濡れた私の身体にとって涼しくあった。
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59 :廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 3/13[sage]:2010/09/30(木) 04:01:11 ID:4NinAn3q
「あ、シロ。どう、リラックスはできた?」

「はい、ばっちりリラックスできました」

クロはもう普段着に着替え、ベッドに腰掛けていた。私もタオルを頭に捲き、普段着に着替える。
タオルを解き、長い髪の毛が自由になる。これだけ長いと手入れも大変なのだが、今はそれどころではなかった。

「じゃあ、行きましょうか」

「そうね……ってっ!?」

ふとクロが驚いたように声を上げる。私も同じタイミングで異変を感じ取っていた。

"罪深き始祖"シュタムファータァの強い"セカイ"を感じ取ったのだ。今までと違う、明らかにこちらに感じ取らせるために放出しているようだった。

「誘ってるわね、私たちを」

「ええ。暗殺されるくらいなら誘い出してやるという算段でしょうか」

だが、明らかに不自然過ぎる。シュタムファータァには私の狙撃に対抗する手段は持ち得なかったはず。
仮に遠距離戦闘ができる固有兵装を新たに生み出していたとしても、そんな付け焼き刃で出来た戦い方で私の狙撃に勝てるとは思っていまい。
さらにクロもいるのだ。相手の狙いが読めない。

「どうする、シロ」

「場所は揺藍第2高。明らかに誘いなのは見え見えですが……いいでしょう、乗ってみませんか?」

「そう言うと思ってたわ、シロ! 私たちを誘ったその自信、真っ正面から叩き潰してあげようじゃない!」

クロが意気揚々とそう言う。さすがは、私のパートナーだった。

「揺藍第2高には正門と裏門があります。だから私は側面に位置するビルの屋上から狙撃態勢に入ります」

「了解。私は堂々と正門から乗り込んでやるわ。一対一なら校庭でも戦えるわ」

クロと正面から向き合う。私と瓜二つの容姿を持った、双子の姉。私の家族。失いたくないモノ。

「では、気をつけてください……クロ」

「シロも。いくら遠くからだからって、気を抜かないように。私を、守ってね」

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60 :廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 4/13[sage]:2010/09/30(木) 04:02:23 ID:4NinAn3q
その私と同じ身体を抱きしめ、容姿は同じでも違う存在だということを温もりから確認する。
私とクロはもう余分な言葉を挟まず、お互い無言で身体を離し、共に部屋を後にする。
ホテルから外に続く自動ドアを潜り抜けてからは完全に別行動だ。それぞれの持ち場所に行かなければならない。

「暦は此処に。漆黒の月光る"月読の黒曜石"シュヴァルツ」

「冬は此処に。白銀の景色満ちる"純白の雪華"ヴァイス」

互いに詠唱を交わすと共に、純白の機体と漆黒の機体が顕現する。そのまま勢いよく飛翔し、私は狙撃銃を回収した後、互いに揺藍2高目指し移動する。
クロが先行し、私は途中で家々を階段のように駆け登り、ビルの屋上に飛び乗る。そしてすぐさま屋上の塀に銃身を立てかける。
スコープを覗き込み、いつでも狙撃が間に合うように待機する。

「さぁ、決着といきましょう、シュタムファータァ」

引き金に自然と力が入る。されど心は冷静に、機械のように正確に保つ。
スコープ越しに見える校舎と漆黒の機体の姿。シュタムファータァは未だ校舎の中にいるようだ。反応は未だにそこにある。
……クロを人の姿にさせ、校舎の中に誘い出すつもりなのだろうか。あちらには生身でクロを圧倒でき人間が味方についていると聞いた。

「くっそ、アイツ等、狙撃を警戒して外に出てこないっ」

「誘いに乗っては駄目です、クロ」

「わかってるわ! くそ、校舎ごと撃ち抜いてやろうかしら……!」

「それは最終手段です。忍耐勝負ですよ、もう少し待ちましょう」

"セカイの意志"から、"消失"以外で無関係な人間を殺したり、建物の破壊は基本的に禁止されている。やるにしても申請が必要だ。
無論、先日のイェーガーのように建築途中の建物や廃墟、またはやむを得ない状況は許可されてるし、名のあるリーゼンゲシュレヒトなら多少の融通は聞くだろうが、生憎私たちはほとんど無名に等しい。
"セカイの意志"を知っているシュタムファータァがとれる最上の策だろう。学校を盾に籠城し、クロが耐えられなくなって人の状態で攻めてきた所を打ち倒して残った私をゆっくりと倒す。妥当な判断といえるだろう。

「ですが、私たちは仕事で来ているんです。忍耐力では負けないです」

クロはどうとして、少なくとも私は。クロも私が言えば無茶をすることはない。

「さあ、このままではジリ貧ですよ、シュタムファータァ」

「ええ。だから私は、こういう手段を取るんです」

ふと背後から聞こえる少女の声。そして言葉と共に溢れ出るセカイ。感知するまでも、後ろを振り向くまでもない。このセカイは……!

「チェックメイトです、"月面ウサギ"さん」

「くっ……!シュタムファータァッ!!」

後ろを勢いよく振り向くとそこには。白銀の双刀を構えた白銀の巨人。
リーゼンゲシュレヒト・シュタムファータァが……そこにいた。
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61 :廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 5/13[sage]:2010/09/30(木) 04:03:26 ID:4NinAn3q
時刻は1時間前に遡る。安田俊明、シュタムファータァ、椎名俊一は神守邸を後にして学校に着いていた。
帰りも神守の人間に車を出してもらったので、行きと同じく十分程度で学校に着くことができた。

「ヤスっちさん、それで、作戦は思いつけたんですね!」

先ほどの離れでの言葉。ようやく希望が見えた。彼の言葉を信じて私は問いかける。
すると彼はさっきまでの難しい表情ではなく、少し得意げな表情で口を開いた。

「ああ。少しお前に負担かけちまうし、何度も使えない作戦だから上策ってわけでもないんだが、オレの頭じゃこれが限界だった」

「お前の指示通り松尾は残してある。さっそく話してくれ安田。お前の作戦を」

校舎内に入り、裏口に続く扉付近で話しを始める。ここならば人があまり来ないそうだ。

「シュタムファータァ、"固有兵装"ってのは自分自身のセカイの上限を削って作り出す。つまり、有機物の形状をしたお前自身のセカイの塊っていう解釈であってるか?」

「ええ、あってますけど……ハーゼはそこまで話したんですか」

ハーゼから色々とリーゼンゲシュレヒトについて聞いたのは知っていたが、まさかそこまで教えてもらっているとは思わなかった。

「そしてイメージ出来る物ならどんな形状でも作成できる。もう一つ、"0の意識"の状態ってのは本当にどのリーゼでも感知することの出来ない状態なのか?」

「はい。"0の意識状態のリーゼを感知する"能力だったり、"温度を感知する"みたいな能力でもない限り不可能です。正確には"セカイを感知できなくなる"ので、ディスといえども感知はできないですよ」

セカイ以外で感知する方法でもない限り不可能な状態である。その中で有意識下を保てるというのだから、私はエクスツェントリシュなのだ。

「そういうことか、安田」

椎名さんが合点がいったかのように言う。お約束通り、私にはさっぱり思いつかない。

「ああ。シュタムファータァ、自分の容姿、身長、体重を完全に模倣した"固有兵装"を作ってくれ」

ヤスっちさんが得意気な表情で、私にそう要求した。……だが、その言葉の意味を理解するのには時間が必要だった。

「えええええええっ!ななな、なんてことを言い出すんですかヤスっちさん!」

「そ、そんな驚くことだったか? まさか難しいのか?」

たじろいだように言うヤスっちさん。だが、私にとってはそれどころではない。顔は自分でも真っ赤になっているのがわかる。

「い、いえ。まさかヤスっちさんにそんな趣味があったなんて、思わなかったもので……」

「餓鬼の容姿しておいてくだらねぇ勘違いしてんじゃねぇぞコラ」
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62 :廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 6/13[sage]:2010/09/30(木) 04:04:42 ID:4NinAn3q
^ヤスっちさんが私の頭をぐりぐりと捻り上げる。割と力が籠もっているので結構痛い。というかかなり痛い。

「痛い痛い痛いですっ!じゃ、じゃあなにに使うんですかって痛いですヤスっちさんっ!」

「お前の容姿をした固有兵装を、"囮り"として使うんだ。奴等の優れた感知能力を逆手に取る戦法……そうだろう、安田?」

椎名さんがそう言うと、ヤスっちさんは私の頭から手を離し、一つ咳払いをした。

「そういうことだ。そして、オレたちは学校を、一般人を盾にして学校に籠城して、その間にお前は狙撃手のいるところに移動して、見つけ次第排除する。そういう作戦だ」

未だに痛みが残る頭を自分の手でさすりながら、私はようやくヤスっちさんの作戦の意味を理解することができた。

「ド外道ですねーヤスっちさん。つくづく人質とかフェイクが好きな人ですね……」

「うるせぇ。こっちにはそんくらいしか手がないんだから仕方ないだろうが。四の五の言ってる場合じゃないってーの」

「わかってますよ、ヤスっちさん。了解です。その作戦でいきましょう」

たしかにこれならば勝てる確率はかなり高い。接近戦ならば私の方が上なのだから。伊達にイェーガーと張り合えたわけではないことを証明してみせる。

「何でもいいからセカイを相手に強引に感知させて誘い出せ。どうせ放出したりなんだりできるんだろ」

「ええ、任せてください」

「そういえば俊明、松尾はなんで残したんだ?」

「決まってるだろ」

ヤスっちさんはそう言うと携帯を取り出して松尾さんに電話をする。すると、5分もしない内に金髪の高い身長の少年が現れた。

「うおーっす、どうしたよ椎名、安田。こんな場所に呼び出してよ。あ、紫蘇ちゃんひさしぶりー」

悪く言えばヘラヘラ、よく言えば気さくな態度で接してきてくれる松尾さんだった。しかし、何故この人を残したのだろうか。

「安田、金髪で高身長は同じなのに、こいつとエーヴィヒカイトとここまで違うとは思わなかったぞ俺は」

「オレも今それを思ってた。あれだよ、松尾には品位がないからじゃね?」

「なるほど……バカだもんな」

脈絡もなくいきなり松尾さんを罵り出す椎名さんとヤスっちさん。さすがにこれでは松尾さんが可哀想になってくる。

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63 :廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 7/13[sage]:2010/09/30(木) 04:05:45 ID:4NinAn3q
「お前らぁ、オレがなんかしたかよぉ。呼び出して親友バカにするなんて、いつからお前等はそんなヤツらになったんだ」

「松尾、そんなお前でも、出来ることがあると信じたから、俺たちは呼び出したんだ」

「ああ、オレたち、親友だろ?」

椎名さんと安田さんが態度を一変させ、松尾さんの肩に手をのっける。

「ああ、オレたち親友だよ!オレにできることなら何だって手伝ってやるぜ!」

「たしかお前、17歳だけど車運転できたよな?」

「ああ、オレに不可能はないぜ!」

「よし、ならば今すぐ家から車を取ってこい。そしてシュタムファータァの指示に従って動いてくれ」

ヤスっちさんがそう言う。……なるほど。そのためにわざわざ松尾さんを学校に残したのか。というか、これなら学校に残す必要なかったんじゃないだろうか。

「おうよ任せろ!タクシー松尾、働いてやらあああ!裏口で待ってろよおおおっっ」

声高らかにそう叫んだ松尾さんは、裏口の扉から勢いよく外に飛び出して行った。

「何も考えてないバカでよかった」

「乗せやすいバカでよかった」

「人間を超越したバカっぷりでしたね」

本人がいなくなった瞬間これである。さんざんだった。

そして宣言通り松尾さんは速攻で学校まで来てくれた。私たちに何も訪ねることなく、私の指示に従って移動してくれ、タクシーの役目を果たしてくれた。
ヤスっちさんたちも学校に残り、上手くシュヴァルツを"0の意識"が切れるまで引きつけてくれた。さすが頭脳派二人。言葉が達者だった。
私とヤスっちさんだけではなく、みんなが協力してくれてこの状況を作り出すことができた。……あとは、私の役目だ。


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64 :廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 8/13[sage]:2010/09/30(木) 04:07:04 ID:4NinAn3q
そして、時刻は現在に戻る。狙撃銃を手にしたヴァイスに向けて、白銀の刀を構える。

「悪いですけど、説明している暇はないので、速攻で斬らせてもらいます」

「くっ!クロっ……!」

狙撃銃から手を離し、新たに手に握られる2挺の拳銃。だが、その銃口が私に向けられる前にヴァイスの懐に潜り込む。
居合いの容量で、突進の勢いを込めた斬撃を放つ。この間合いならば回避は出来ない。ヴァイスの胸部装甲に斜めに裂かれる。
私の刀は通常の物と比べると長い。普通ならば扱いにくい物だが、精製した当初から私はこれが手足のように使いやすかったのだ。
そして、この長さを扱えればそれだけリーチを生かした攻撃が可能となる。

「駄目っ、私じゃこの間合いはっ……!」

「このまま押し切らせてもらいますっ!」

ビルの上からなんとか後退しようとするヴァイスを捕らえるかのように双刀を振るう。相手もよく避けるがそれでも斬撃の度に装甲を削り取っていく。
だが、これ以上時間をかけている暇はない。この戦いは短期決戦。ヴァイスとシュヴァルツが合流されては元も子もなくなってしまう。

「その前に……ケリをつけるっ!」

ヴァイスを両断する勢いで上から振り下ろす斬撃。拳銃は折れ、防ぐ術を持たぬはずだったヴァイスは、突差に傍らにあった狙撃銃を盾にするように構えて私の斬撃を受け止めた。

「っ……!?」

「詰めが甘いですよ」

そのまま狙撃銃を放し、その勢いで一気に後ろに後退すると、屋上の塀を越えてビルから飛び降りた。

「なっ……!」

まだこの時間では地面には通行人も多数いるだろう。その状況で下に飛び降りるなんて……!
絶対に、やらせはしない。揺藍を守ると決めたのだから−−−!
覚悟を決め、私も即座にヴァイスの後を続くようにビルの屋上から飛び降りる。

「なっ、シュタムファータァッ!貴方までっ!」

「やらせないっっ!!」

ヴァイスに追いつく勢いで一気にどんどんと下降していく。地面に到着するまでの僅か数秒。その間になんとかするのだ、私がっ!
地面に到着する寸前、私は片方の刀でヴァイスの腹部を串刺しにし、そして、もう片方の刀を人が誰もいないところに突き刺す。
落下の衝撃がもろに私の右腕に伝わり、凄まじい負荷がかかる。だが、ここであきらめるわけにはいかない。

「うあああっ!!!」

刀を足場にし、ヴァイスを串刺しにした刀を持ちながら一気に跳躍する。リーゼンゲシュレヒト一機を抱えたままこんな無茶な機動をしているのだ。間接の節々が悲鳴を上げているが、あと、後少しなのだ。
跳躍した先にあるのはたまたま誰もいなかったビルの駐車場。そこになんとか着地することに成功した。
そしてヴァイスから刀を引き抜くと、セカイが切れたのか、純白の機体から人の姿へと戻る。意識は、かろうじてあるようだった。

「……そこにいてください」
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65 :廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 9/13[sage]:2010/09/30(木) 04:08:06 ID:4NinAn3q
空いた片手で持ち上げ、駐車場の隅に体を移動させる。そして私は地面に突き刺さったままのもう一本の刀を取りに行く
刀の周囲には軽い人だかりもできていることはなかった。自分自身のセカイを削っている固有兵装にはリーゼと同じ認識阻害が備わっている。
私は地面に深々と突き刺さった刀をなんとか引き抜き、また再び構える。
まだ、休んでいるときではないのだから。

「シュタムファータァアアアアッ!!!」

激昂したような雄叫びを上げながらこちらに突進してくる漆黒の機体。リーゼンゲシュレヒト・シュヴァルツ。
片割れを策によって討ち取られたのだ。その怒りは当然と言えた。

「よくもっ、よくもシロをっ!」

こちらに向けて構えられる二挺拳銃。それから放たれるセカイによる弾丸。私はこれを避けるわけにはいかなかった。後ろには車がある。当たって引火して爆発でもしたら、人をおびき寄せてしまうかもれない。
私や固有兵装には認識阻害はあるが、車には当たり前のことだがそんな便利な物、備わっているはずはないのだから。
双刀を盾のように構え、迫り来る弾丸をなんとかやり過ごす。装甲が削れていくが、たいした損傷ではない。
漆黒の機体が駐車場の地面に着地し、そのままこちらに突進してくる。盾のように構えている双刀を構え直し、シュヴァルツを迎え討つ。

「絶対に、殺すっ!」

「くっ……」

前回のときより速度が早く、僅かな脳内イメージとのぶれでこちらの斬撃は漆黒の装甲の僅か上を掠めていく。そして、こちらの懐に拳銃を構え潜り込まれてしまう。

「くらいなっっ!」

引き金が引かれ、胸部装甲に何発も何発も弾丸が撃ち込まれていく。ダメージは大したことないと言えど、さすがに直撃をここまで食らってはこちらが持たない。
私はそのまま体を前に倒してシュヴァルツを吹き飛ばす。即座に受け身を取り、こちらに反転して突進してくるが、リーチは開いた。
脳内イメージを修正。今度こそは相手のリーチを読み間違えない。双刀による斬撃を、突進に合わせて放つ!

「そんなものっ……!」

「今度は外さないっ!」

一太刀目。右側の刀による薙払い。跳躍して避けようとするが、私の斬撃はそれに合わせて放ってある。
吸い込まれるように漆黒の機体に直撃する白銀の刀。拳銃を盾にしたようだったが、私の斬撃はそんなヤワな銃器では防げない。
そして、追撃。もう片方の刀を上から下に、力の限り振り下ろす。背部の装甲を易々と斬り裂き、轟音と共に漆黒の機体が地に倒れ伏す。

「っあああっ!!」

今のでセカイの大半を削った。装甲には深々と斬撃の跡が刻まれ、見るに耐えない状況となっている。もはや戦闘の続行は不可能だろう。
だが、それでも立ち上がろうとする漆黒の機体。感じられるセカイの量も乏しく、満身創痍という言葉がそのまま当てはまるような状態だ。

「もう終わりました。動かないでください」

刀を首に当てる。追い打ちなどサラサラするつもりはないが、下手にまた争いになっても困る。

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66 :廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 10/13[sage]:2010/09/30(木) 04:09:09 ID:4NinAn3q
「っ、私はっ……負けなんて許され……負けるわけには、いかないってのよっ……!」

「それでも、もう貴女の負けは覆りません。あきらめてください」

「うるさ……いっ!」

懸命に、必死に立ち上がろうとする。もはやリーゼ状態を留めるのすら困難な状態のはずなのに。私を倒すために、ただ、それだけのために。

そんな姿に、私にふと疑視感が襲う。
これは、そこまで月日は経ってなく、本当、最近の出来事だった気がする−−−。


「お前はっ!お前はっ!許さないっっっ!」


そうだ。ヤスっちさんがイェーガーに刺され、私が激昂したときの姿と被ったんだ。
事実、今のシュヴァルツの境遇は逆であるが同じだ。私にとってのヤスっちさんのような存在、ヴァイスを傷つけられたのだから。今のシュヴァルツの気持ちはとても理解することができた。

「(今の私の立場が、あのときのイェーガーの立場だったんだ)」

刀を持つ手が震えてくる。今のシュヴァルツの気持ちを痛いほどに理解できるから。何度でも立ち上がり、絶対に私を倒すという覚悟が理解できるから。
でも、でも。そうだったとしても。理解できたとしても。私は止まるわけにはいかないんだ。ここでやめるわけにはいかないんだ。
刀を振り上げる。目の前で必死に立ち上がろうとするシュヴァルツ。私は心を押さえそのまま刀を振り下ろした。



「シュタムファータァ、上手くやってくれよ……」

漆黒の機体が学校の校舎を急速で離れていったのを確認し、思わずそう呟いてしまう。まぁシュヴァルツがあちらに行った時点で作戦が成功したのと同じようなものなので、大丈夫だろうとは思ってはいるが。

「なぁ、安田……」

「あん?」

「一つ聞きたい。松尾が車要員で必要だったのはわかる。だが、俺が必要だった理由がイマイチわからない」

額から汗を流し、シュタムファータァ・デコイ(囮用固有兵装)を担ぎながら椎名はそう言った。

「理由は2つ。1つ目はオレの体力、筋力じゃデコイを運んだまま校舎内を駆け回るのは難しい。そしてもう1つがオレがデコイを運んでると、まったく同じ場所にセカイがあるのを不審に思われる可能性があったからだ」

「だが、それは俺は運んでも同じなのでは?」

「いや、おそらくシュヴァルツはオレの"セカイ"とシュタムファータァの"セカイ"を感知、追跡だけに集中して、関係ない一般人のセカイまで感知しないんじゃないかっていう読みだ。椎名の顔と"セカイ"はアイツ等に知られてないしな」

まぁ一般人のセカイまで感知はしないだろうと言うのは半ば賭けのようなものだった。前回の伊崎の一件から、シュヴァルツは"認識阻害"を過信し、一般人に対しての意識が低いだろうと予測したからの、賭け。

ロボット物SS総合スレ 40号機
67 :廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 11/13[sage]:2010/09/30(木) 04:10:15 ID:4NinAn3q
「なるほど。まったく、運動部の中でもそんなオレは筋力がある方じゃないんだぞ。……こういうのは、他のヤツの役目だ」

「それでもオレよりは遙かに体力も筋力もあるさ。それに、椎名なら万が一があっても臨機応変に対応してくれるだろ」

「信頼されるのは嬉しいが、な。そろそろ松尾も戻ってきているだろう。行こう」

松尾は戻しておいた。シュタムファータァと一緒の場所に残り続けるのは危険だし、オレたちもシュタムファータァの所に向かう必要があったからだ。
しかし、一つ懸念なのがアイツが警察に捕まるというアホな展開が起こるかどうかだったが、どうやらその心配はなさそうだ。……まぁ、これからシュタムファータァの所に向かうときに捕まる可能性もあるのだが。

「安田、それでこのデコイどうする。その辺に置いておくのもマズいだろう」

「屋上の端にでも置いときゃいいんじゃね」

そうして立派に役目を果たし、今やただデカくて重くて邪魔なだけとなったデコイを屋上の貯水塔の影に安置する。誰かが見つけたらと思うと怖いが、固有兵装にも認識阻害の力はあるとのことだから安心だろう。

「よし、松尾のところに行こう」

屋上から階段を一番下まで降りて廊下を歩き、裏門まで椎名と駆ける。そこには一台の車が止まっていて安堵する。
椎名が助手席に座り、オレが後部座席へと座りシートベルトを締める。

「へいお客さん、どちらまで?」

「「いいからとっとと出せ」」

「……はい」

松尾のボケにいつものノリで返す。そしてビルに向かって勢い良く発進する車。滝のように過ぎる窓から見える景色。……制限速度、大丈夫か?

「これなら10分と経たずに着くぜっ!」

松尾がそう言う。だが、そうしてすぐ、交通封鎖に当たってしまったのだった。

「ああああっこんなときになんでだよっ!?」

どうやら聞くところによると突如道路に亀裂が走ったためらしい。……うん。十中八九アイツ等の仕業だな。仕方ない。

「松尾、オレは徒歩で向かう。こっからなら回り道するより直接行った方が早いだろ」

「安田、俺は万が一のために松尾と一緒に裏から回る。それでいいか」

「ああ、わかった。それでいい」

椎名が残ってくれれば万が一松尾の方に何かあっても対応してくれるだろう。そうしてくれるととても安心だった。

「すまねぇ……安田」
ロボット物SS総合スレ 40号機
69 :廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 12/13[sage]:2010/09/30(木) 12:17:19 ID:4NinAn3q
「気にするなって、お前のせいじゃないんだし。今日はマジで感謝してるぜ」

そう言い残しオレはビル目指して走り出す。交通封鎖しているため車通りはない。道路のど真ん中をそのまま突っ切る。松尾から聞いていたビルはもう目の前に形は見えている。
そうして五分くらい必死に走り続けたところでビルに到着した。そうしてオレはそのまま駐車場に駆ける。道路に傷があったということは屋上で戦っていないだろう。それ以外に戦えるような広い場所は、備え付けの駐車場しか考えられなかった。

駐車場に走り込む。そこには中心に一人の少女が立っているだけという光景が待っていた。立っているのは、シュタムファータァ。
だが、雰囲気がいつもと違う。勝った喜びでも、達成感でも、戦いで疲れているようにも見えない。
そう、どこか、悲しそうな。
出会ったときの、公園のときにも似た雰囲気だ。

「……シュタムファータァ」

「……ヤスっちさん。私、勝ちましたよ。倒しました」

駐車場の影には互いに壁に身を預けるかのように横たわる二人の銀髪の少女たち。どうやら、作戦は滞りなく上手くいったようだった。

「死んでるの、か」

「……いえ。ごめんなさい。私、私、どうしても……殺すことが出来ませんでしたっ
……」

肩を振るわせるシュタムファータァの頭に手を乗せる。抱きしめて慰めてやる資格なんて、オレにはなかった。この少女にこんなことを強いているのは誰でもない、このオレなのだから。自分の手を汚さず、命令しているだけの汚い存在。それがオレだった。

「いいんだ、シュタムファータァ。よくやってくれた。ありがとう」

オレにはそう言うことしか出来なかった。それくらいしか、言えなかった。

「はい……」

しばらくオレとシュタムファータァそのままでいた。……オレは何度この少女に。シュタムファータァ一人に悲しい思いを、つらいい思いをさせていけばいいのだろうか。
その答えは、誰にも出せなかった。



「もう大丈夫です、ヤスっちさん」

「……そうか」

シュタムファータァの頭から手を離す。どのみちゆっくりするのはまだ早い。

「さて、どうするか……この二人」

「とりあえずセカイは消耗しているからもう戦闘はできないのは確実です。身体能力も低下しているはずですから、おそらく見た目相応の力しかないはずです」

それはよかった。正直リーゼになれなくても普通の人間にとっちゃあの身体能力だけで十分脅威なのだから。

ロボット物SS総合スレ 40号機
71 :廻るセカイ-Die andere Zukunft- Episode14 13/13[sage]:2010/09/30(木) 12:18:51 ID:4NinAn3q
「う……ん」

ヴァイスの方が軽く呻き、ゆっくりと目を覚ます。おそらく先に倒されたからだろう。

「っ……!シュタムファータァっ」

「待て待て待て。動くな抵抗するな。そうしたらこっちだって何もしないしこれ以上危害も加えない。あくまでオレたちは揺藍を守りたいから戦ってるだけだ。お前たちが大人しく退いてくれるってんなら止めないし何もしないことを約束する」

突差にシュタムファータァとヴァイスの間に割り込み、まくし立てるかのようにそう言う。先ほどまで戦ってた当人同士で会話させるのもあまりよろしくはないだろう。

「……私たちに、手ぶらで帰れって言うんですかっ……!」

「なら、命を失うか」

正面からヴァイスを睨む。この言葉が脅しではないと。本当にそうするかのように思わせるために。どうせ命を奪えまい、などと思われてしまってはたまったものではないのだから。

「ここで、ここで命を失うのも……このまま結果を出せず戻るのも、同じですっ……」

……一つ、疑問が残る。イェーガーのときと比べてこの少女たちはどこか、そう。必死な感じがする。アイツのように仕事を果たすだけではない、覚悟のような物を感じる。そう、まるでオレたちと同じような。

「なぁ、教えてくれないか。揺藍を消させるわけにはいかないけど、どうしてお前たちはそこまで必死なんだ? 仕事を完遂するためが理由じゃない感じがする」

「ヤスっちさん……」

理由が理由であるのならば、もしかしたら大人しく退いてもらえるかもしれない。そう、僅かな期待を抱いてオレは聞いた。
ヴァイスが考え込むように沈黙し、やがて、覚悟を決めたかのような表情を見せ、口を開いた−−−そのとき。

「うああああああああああっっっ!!」

突如ヴァイスの隣りで倒れていたシュヴァルツが起き上がり、叫び出す。あまりのことにオレもシュタムファータァも言葉を
出すことができなかった。

「私たちはこのまま負けるわけにはいかないのよっっ!!」

懐からナイフを取り出し、オレ目掛けて突進してくるシュヴァルツ。ヤバい、と思ったときにはもう遅かった。オレなんかでは回避することができない距離まで接近されていた。

「死ねっっ!」

そして、肉が裂けるような嫌な鈍い音と共に、駐車場のコンクリートの上に鮮血が飛び散った。
ロボット物SS総合スレ 40号機
72 :DaZの人 ◆qwqSiWgzPU [sage]:2010/09/30(木) 12:22:07 ID:4NinAn3q
以上、投下終了でした。せっかくの40スレだってのに止めてて本当すみませんでした。
今回も規制に引っかからんよう前編後編分けた方がよかったかしら……うむむ。

一応この話が前編で、次回の後編で"月面ウサギ編"は終わりになります。
次は41スレかなー……。支援してくださった方本当ありがとうございました。


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