- ファンタジーっぽい作品を創作するスレ 2
72 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/09/22(水) 01:04:29 ID:t1jwUFFu - >>71
投下乙です! お話がすっきりと短くまとまっていて、良いですねw こういう短いお話も書けるようになりたいものだなぁと、思ってしいましたw
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13 :極寒の地にて[sage]:2010/09/22(水) 02:35:49 ID:t1jwUFFu - >>12 の設定で書いてみた。
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14 :極寒の地にて -1-[sage]:2010/09/22(水) 02:40:15 ID:t1jwUFFu - 「さ、寒いっ!!」
俺は、いきなりこんなところに投げ出されて、寒さに凍えながら震えていた。 辺りは、一面に雪が降り積もり、ただ、ただ、白銀の世界が続いているだけだ。 俺は、自分の足元に転がっていた麻袋のを広い、その中身を確認した。 中には、おおよそ、一週間分位は、命のがつなげそうな水と食料なんかが、申し訳程度に入っていた。 まあ、命までは取られなかった訳だし。 うん、そうだよ、防寒具も無く、放りだされた訳でもないし。 うん、まあ、それに。 あの邑で、一番大切にされていた、誰も破ったことなど無いと聞かされていたあの掟は 理由あって、俺が自ら思いっきり、破った訳だし。
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15 :極寒の地にて -2-[sage]:2010/09/22(水) 02:45:03 ID:t1jwUFFu - いや、駄目だろ、やっぱり、これは、人道的にどうかと思う。
そうだよ、掟は、思いきり、破ることになったさ。 でも…… 「だからって、俺一人を、こんな雪原のど真ん中に放りだすことはないだろおぉぉおぉ!!!」 もう、ずっと、長い年月の間降り積もりっぱなしのこの真っ白な雪以外には、地平線の先の方まで何一つ見えない大雪原の真ん中で、俺は叫んだ。 こんな状況で、冷静になろうとしたって、やっぱ、無理だよ、無理!!
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16 :極寒の地にて -3-[sage]:2010/09/22(水) 02:47:23 ID:t1jwUFFu - 俺は、そう思いながらも、
とりあえず、ここに立ったまま、誰かの救助を待っていても仕方ないので、 まだ、かろうじて雲の合間から見え隠れしつつ、弱い光を投げかけている太陽と、 自分の影の位置から、歩く方角にあたりをつけてから、歩きだした。 「ちくしょー! 絶対に必ず、生きて、還ってやるからな!!!」 そう再び叫んで、雪の中で足を取られながらも、重たい歩みを進めていた俺には ― この厄介な旅路のこれから先に ― 更なる受難が待ち受けていることを、まだ知る由も無かった。 END
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