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95 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/09/22(水) 13:14:49 ID:ZpX1ERd6 - なんだかんだ言って読んでくれてるなら嬉しいです^^
このツンデレさんめ
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98 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/09/22(水) 14:22:37 ID:ZpX1ERd6 - オレたちはスルーしようぜ
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317 : ◆CDJNgy2UFI [sage]:2010/09/22(水) 15:38:31 ID:ZpX1ERd6 - 投下します
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318 :飛べばきっと答えが見つかる ◆CDJNgy2UFI [sage]:2010/09/22(水) 15:41:09 ID:ZpX1ERd6 -
「………何なのよ、これ」 褐色の肌と金髪のツインテールを持つ少女トリエラは夜の遊園地を歩いていた。 何度目になるか分からない溜息をつき、辺りを見渡してみる。 自分は殺し合いに参加させられたらしいが、どういうわけか心躍る遊園地にいた。 トリエラを取り囲むアトラクションの数々は、夜だというのに稼働し続けていた。 それを見ていると…… 「いや、ダメ。今そんなことをしている場合じゃないわね」 警戒を怠らないままトリエラは遊園地を散策する。 ここは殺し合いの場だ。 いつどこで襲撃されるか分からないのだ。 メリーゴーランドなどに乗っている余裕はない。 そんな時、トリエラの脳裏に浮かんだのは上官の顔だった。 (ヒルシャーさん……早く合流しないと) 早く見つけて、指示を仰がなければならない。 この殺し合いで優勝できるのはただ一人なのだ。 自分の命より優先しなければならないものが、そこにはあった。 積極的に殺し回るつもりはない。 命令されない限りは、だが。 ………そもそも今は、まともな武器もなかった。 なんとトリエラに支給されたものは、彼女が愛用しているテディベアだけだったのだ。 しかも、3体セットだ。 そう、だから何よりもまずすべきことは、ヒルシャーとの合流だ。 それなのに…… 「い、一周だけよ…! ちょっと、気になることがあるのよ……!」 なぜ自分は、観覧車のゴンドラへと足を踏み入れているのだろう。 ◆
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319 :飛べばきっと答えが見つかる ◆CDJNgy2UFI [sage]:2010/09/22(水) 15:42:44 ID:ZpX1ERd6 - 「わあっ……きれい…!!」
空から見る遊園地は、予想以上に輝いていた。 トリエラは、ただ欲求を満たすために観覧車に乗ったわけではない。 高いところから見渡した方が、他の参加者をみつけやすいと考えたのだった。 だが、遊園地のなかには誰一人として参加者はいなかった。 肩を落とすトリエラだが、すぐに気を取り直した。 「あれは……線路?」 観覧車のゴンドラが頂上付近に差し掛かったころ、トリエラは遠くに線路のようなものを見つけた。 遊園地の灯りが届くか届かないかという程に遠かったが、トリエラの目はなんとかそれをとらえていた。 「電車、あるいは鉄道が走っているのね…。駅には人も集まるかしら」 とりあえずの目的地を駅に定める。 線路沿いを歩いていけばいつかたどり着くだろう。 それに、ランドマークになりえる施設には自ずと人が集まるはず。 遊園地もランドマークとなりえるが、このような明るい場所は危険だ。 おそらく光に誘われた馬鹿しか集まらない。 「ヒルシャーさん、いるといいな………って、なにこれ…?」 地上に着くまで、参加者探しと銘打った観覧車からの展望を堪能しようとしたトリエラは、奇妙なボタンを見つける。 座席の横、壁ぎわにポツンと存在する赤いボタン。 押さない方がいいとは分かってはいるが……でも、逆に押したくなる。 (どうしようかな……まあ、たぶん窓が開くとか、音楽が流れ出すとかそんなんでしょ) 「………えいっ」 ポチッとな。 トリエラはやはりボタンを押した。 「なにも起こらな……うっ!?」
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320 :飛べばきっと答えが見つかる ◆CDJNgy2UFI [sage]:2010/09/22(水) 15:44:22 ID:ZpX1ERd6 - トリエラが訝しむような表情をした瞬間、突然ゴンドラがガクンと揺れた。
ギギギ、と機械が軋むような音も聞こえてきた。 「え……あれ!? 加速してる!?」 流れる景色が少しずつ早くなっていくのが分かった。 自分の体にかかる遠心力がだんだんと大きくなっているのも分かった。 ゴンドラのまわるスピードが、みるみるうちに速くなっていった。 あっという間に、加速したゴンドラは地面を通り過ぎる。 「え!? え!? なによこれ、降りられないじゃない!!」 おそらく今のゴンドラのまわるスピードは80キロほどだ。 ゴンドラが一周するのに5秒もかかっていないだろう。 ゴンドラのガラス窓が軋みをあげている。 だが観覧車はまだまだ加速してゆき、ついにゴンドラの回るスピードは150キロを突破した。 体にかかる有り得ない程の負荷に堪えながら、トリエラは声にならない叫びをあげる。 「ひゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛〜〜〜!! はやいぃぃ〜〜!!」 全てのゴンドラが外側を向き続け回っていた。 まさに、地獄絵図としか言いようのない有様だった。 座席脇の手すりにしっかりと掴まりながら、トリエラは必死にボタンを連打する。 トリエラはこの観覧車を止める方法を模索していた。 いくら義体といえども、これ以上の負荷にはたえられない。 このままではおかしくなってしまいそうだった。 「ぅぎょえぇぇ〜〜……ぅえっ!?」 突如、トリエラの体にかかっていた負荷がなくなる。 それとほぼ同時に、トリエラは奇妙な浮遊感を覚えていた。 (な、……なにが…起きぃ〜た………の!?) まだ回転し続けている脳で、必死に理由を考えるトリエラだが、いつまでたっても答えは出なかった。 観覧車が止まったのか、と思い至るまで十数秒はかかっていた。 ふぅ、と息を吐き窓の外を眺めたトリエラは息を呑んだ。 景色が、先ほどよりも早く流れている。 「!?!?!?」 高速回転に堪えられなくなったのはトリエラだけではなかった。 観覧車のフレームに取り付けられているゴンドラもまたそうだったのだ。 フレームから外れてしまったトリエラのゴンドラは、南西に向かってぶっ飛んでいたのだ。 「(笑)」 トリエラは全てを諦め、シニカルな笑みを浮かべた。
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321 :飛べばきっと答えが見つかる ◆CDJNgy2UFI [sage]:2010/09/22(水) 15:45:31 ID:ZpX1ERd6 - 【一日目 B-10 遊園地 深夜】
【黒@DARKER THAN BLACK】 [状態]健康 [装備]なし [道具]基本支給品、ランダム支給品1〜3 [思考] 基本:銀とともに殺し合いから脱出する 1:あれ、は……? [備考] ※一期最終回後から参加。契約能力使用可能。 【一日目 M-3 上空 深夜】 【トリエラ@GUNSLINGER GIRL】 [状態]健康 [装備]特になし [道具]基本支給品、テディベア@GUNSLINGER GIRL、テディベア@GUNSLINGER GIRL、テディベア@GUNSLINGER GIRL [思考] 基本:ヒルシャーさんを生還させる 1.まずは駅を探したいけど飛んでる ※観覧車から外れたゴンドラが無数に飛び散りました。どこへ飛んだかは後続に任せます。
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322 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/09/22(水) 15:48:28 ID:ZpX1ERd6 - 投下終了
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328 :創る名無しに見る名無し[sage]:2010/09/22(水) 18:38:33 ID:ZpX1ERd6 - 面白くなかったですか?
あたしの持つギャグセンスを総動員して書いたんですけど…… >>323 トリエラは遊園地にいる黒を見落としてしまったようです >>324 そう言ってもらえると嬉しいです これからも頑張って書いていきますね >>325 トリエラも怖くて怯えていたんですね >>326 確かに丸投げに近いかもですね…… トリエラのゴンドラのみ重みで飛んだことにしましょうね
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