- 1984年日本シリーズを語ろう!広島×阪急!
109 :神様仏様名無し様[sage]:2010/12/13(月) 00:45:48 ID:PNzbu70l - 「シリーズエース」
3試合に先発し2完投、23イニング、371球を投げ防御率2.74の熱投。阪急の241勝(当時)エース、36歳山田久志は持ち前の投球術で 投手陣を引っ張ったが残ったものは史上3人目となるシリーズワーストタイの「3敗」という結果だった。 山田は結果的にシリーズ通算9敗(6勝)。これも藤田元司(6敗)をおさえシリーズ歴代最多だ。山田はV9巨人には王の逆転サヨナラ3ラン を含め3敗と一度も勝てず。75年の対広島でようやく2勝を挙げたが77年のMVP以外はさほど相性が良くない。 広島では北別府がこれに当てはまった。北別府は山田以上にシリーズでの相性が悪くここでも2敗。86、91年でも好投虚しく1敗ずつを喫し ついに一度も勝てないまま5敗と苦しみ引退した。 後に200勝を挙げる両投手はシリーズでもがいたがそれとは好対照に阪急では今井雄太郎がこのシリーズ2勝を挙げた。今井は6年前 ヤクルトに滅多打ちに遭い(2敗)チーム敗退の原因の一人、その反省を生かした。しかし当シリーズ最終戦では今井に加え山沖が救援に失敗した。 広島には山根というシリーズでは欠かせない存在がいた。第1、4、7戦に先発し好投、最終戦で完投勝利し通算5勝1敗。防御率2.18と 無類の強さだった。特に第7戦は3戦3勝だった。結局は今井、山根といった投手たちをどう使うかという勝負で広島が勝ったともいえた。 シリーズではこういった投手が多いほど有利に運べる。古葉はこの“シリーズエース”を 「山根はフォーク、シンカーを駆使し相手打線(近鉄、阪急)に合った。こういう投手は短期決戦で本当に助かるんです」と評していた。
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