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667 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/10/31(木) 20:50:24.01 ID:JAN2u6380 - AIやロボティクスについての楽観的な予測が世間を賑わせていますが、1%の人々がプラットフォームとレントを独占する世界において待っているのは、情報テクノロジーを利用した「デジタル封建主義」や
「サイバー独裁」だと、マルクス・ガブリエルやポール・メイソンは本書『未来への大分岐』のなかで指摘します。 同じように気候変動も対策を遅らせれば、被害は拡大します。気候変動は予想以上のペースで進行し続けており、このままの経済モデルを追求することは、気候変動の否定的帰結を将来の世代や発展途上国に押しつけることに直結します。 ところが、惨事便乗型資本主義は、そこに新しいビジネスチャンスを見出すでしょう。現在の先進国での意思決定に参加できない人々がその(非)決断に よる悪影響を被ることは、民主主義の機能不全であり、気候正義的観点からも許されることではありません。 経済成長のための政策だけでは、持続可能で公正な社会を実現することはできないのです 成長の鈍化と利潤率の低下が著しい。利潤の自己増殖を目的にする資本主義が終わりつつあるのだ。そして、資本主義が壁にぶつかったことで、むしろ資本はより貪欲に振る舞っている。 そのような資本主義の終焉期に、AI(人工知能)の発達が重なった。 テクノロジーに希望を見出す人々もいるようだが、果たしてどうか。21世紀は、AIやアルゴリズムを操ることのできる1%の超富裕層にとっては輝かしい未来になるかもしれないが、 99%の我々にとっては、格差拡大など厳しい時代になるのではないか。 「テクノロジーは中立的なものではないのだ。(中略)知や権力を構造化し、利潤のために世界を再編成するための手段だからである」 加速する富の集中、民主主義の危機、深刻化する気候変動、現実になりつつあるサイバー独裁――を俎上(そじよう)にあげ、現状の突破口を見出そうとするのだ。 その対話の成果は、「アベノミクスしかない」「いや、そうではない」という議論を延々と重ねる日本の経済論壇とは全く異なるものだった。想像力を駆使して資本主義からの出口を探し出し、 多くの人々と共に、資本主義とは異なる社会の運営能力を身につけていけば、人々の手に経済を取り戻すことができるという希望を与えてくれた。 本当は終わっているのに、1%の人々が自己利益のために生き永らえさせているゾンビ化した資本主義をできるだけ早く終わらせなければならない
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