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450 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/03/10(日) 00:37:13.01 ID:VXiXzpwF0 - この国はバブル崩壊の後処理に没頭するあまりグローバル化に完全に乗り遅れた。正月の
米経済紙は「日本は3度目の『失われた10年』を迎えようとしている」と論評し、独紙も 日本経済の末期症状を反面教師として揶揄(やゆ)している。 それなのに新政権は新自由主義の政治的なあら探しに夢中だ。それは過去の超長期政権への アンチテーゼとしての役割しかなくいずれ理論的にはげ落ちる。実際に地球温暖化対策と 高速道路無料化という理念と政策の矛盾は極致に達している。 先日韓国の釜山港を取材してそれを痛切に感じた。前原誠司国土交通相のように日本に これから国際ハブ港湾とか、ハブ空港と言うのはもはや時代錯誤の感すらする。それを言うの は20年も遅く、無駄な税金をばらまくことになりかねない。残念ながらこれら国際公共財は 韓国に十分整備されつつある。日本の国益はこれをどう活用して国際物流の一端を担うかに ある。 せめて10年前ならまだその説得力はあった。だが当時のハブ港造りは進まなかった。 その理由はコストが高く国際的に競争力のない日本国内の海運(内航海運)と近代的とは いい難い港運業者の既得権を守ろうと、政治家と地方自治体が結んで改革に石をぶつけ続けた からである。 国家戦略として整備された釜山新港や光陽港で取材した韓国の港湾関係者は口々にこう 語ったものだ。「日本を反面教師にした。地方港へのばらまきを抑えて戦略的な重要港湾に 国が直轄で投資してきた成果だ」と。これは多分仁川空港にも当てはまるだろう。「選択と 集中」を実行したのが韓国で、日本は「選挙と分配」という安易な道を選択したツケである
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451 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/03/10(日) 00:38:59.11 ID:VXiXzpwF0 - 日本の港湾がアジアの三流にまで落ち込んだのは製造業の海外移転による経済の凋落(ちょ
うらく)にも一因があるとするのは言い逃れに過ぎない。ちょうど日航が経営破綻(はたん) したのは地方空港のネットワーク維持のために経営負担を強いられたと言い募るのと同じだ。 あってもその要素は何十分の一ではないか。もしそうなら競合する純粋に民間資本で苦闘して きた全日空はもっと先に経営破綻していなければ勘定が合わない。放漫経営に1兆円規模の 公的資金を投入するのでは事実上2社体制の航空業界で公平な市場原理は働かない。ナショナ ル・フラッグ・キャリアーの救済という情緒的な理屈に日本のつぎはぎ資本主義が垣間見えて くる。 子ども手当と高速道無料、高校授業料無料、農家所得補償で日本は再生するか。国民に マネーを移転して経済成長させようとするのは一輪車に「分配」という重い政策を載せるよう なものだ。いずれ自ら転倒するにちがいない。 ミッテラン社会党時代のフランスがこれに似ていた。80年代の世界的な民営化の潮流に 背を向け、銀行の再国営化とばらまきを公約して選挙に勝った。だが子供の数は少し増えたが 経済力は縮小し大国の地位は揺らいだ。 もちろん経済規模だけで国の豊かさを見るという時代ではない。経済だけでなく、文化の 繁栄、社会の安定、国民の安心、人権の尊重を総合的に測る時代だ。それを数字で示そうと したのが「国家ブランド」という考え方である。ブランド力調査「アンホルト・GMI」 (09年)によると、幸いまだ日本は欧米先進国に交じって5位までのランクを死守している 。隣国のアジアでは経済的な爆走を続ける中国は22位、韓国は31位だ。
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452 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/03/10(日) 15:20:52.50 ID:VXiXzpwF0 - 平成元年と平成30年の世界企業の時価総額ランキング
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