- 課長の乱!! 白浜その後
467 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2017/08/10(木) 22:02:49.56 ID:qNy/4h1J0 - 男たちの意識や行動を無意識のうちに規定してしまっている外的環境圧力とは何か??それは、社会規範ではないかと私は考えます。規範とは社会における常識であり、ルールです。
前回「独身を追い詰める『悪意なき結婚圧力』の正体」に書いた「結婚するべき」という結婚規範もその一種ですが、「男は男らしくあるべし」という性別規範もあります。 そして、この「男らしさ」の規範こそ、無意識のうちに男たちを自殺へのプロセスに導いていたのではないかと思わざるをえないのです。 「男は働くべき」「男は稼ぐべき」「男は家族を養うべき」そして「男は我慢すべき」……。 苦しいこと、言いたいこと、不満……。それらをこらえていくのが男の修行である」とは、戦前の軍人山本五十六の言葉ですが、それは、 男の美学として承認されてきたことでした。しかし、皮肉にも、そんなあるべき男の姿という幻想によって、男は自殺へと導かれているのではないでしょうか。 そして、意外かもしれませんが、独身男性のほうがこの「男らしさ」規範に縛られていて、既婚男性の1.3倍多く存在します(2015年「ソロ男プロジェクト」調べ N=626)。 「働くべき」男が、何らかの理由で働けなくなることも、「養うべき」男が、何らかの理由で(負債を抱えずとも)カネを稼げないことも、男にとっては男であることの規範からの逸脱であり、男としてのアイデンティティの?奪を意味します。 「うつ病」になる要因も、仕事上において「あるべき男」になれなかったことに起因するのかもしれません。自殺してしまった男たちは、 ギリギリまで追い込まれて、心が傷だらけになっても、弱音を吐かず、最期まで必死で生きようとしていた、むしろ、誰よりも生きることに対してまじめでひたむきだったのではないでしょうか。 男らしさの規範とは、男はこうあるべき、というアイデンティティの押し付けです。統一的な集団として安定が保証されていた時代はそれでよかったでしょう。 しかし、現代の液状化する不安定な社会の中で、マジョリティのレールからはみ出した者を、 こうした規範こそが自己責任の名の下に切り捨ててしまってはいないでしょうか。彼らの声を遮断し、苦しむ姿さえ透明化してはいないでしょうか
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