- 数学を初めとした理系の学問と哲学について
224 :132人目の素数さん[]:2018/07/12(木) 14:29:18.37 ID:0iQVYdHR - 数学が実在的か否かはともかく、とりあえず数学は人々に客観的なものであると
認知されている。それに対し、カントやニーチェの哲学では客観性=真理性 そのものの存在に対して否と言う。カントであれば、真の客観性や真理性は、 ブラックボックスとして「もの自体」という未知の領域Xにあるものと措定されるし、 ニーチェであれば、真理のすべてはパースペクティヴや解釈の違いによる現れの違いに 過ぎず、真理だと呼べるものは、この世界や宇宙には何一つ存在しないと述べている。 古典論理やライプニッツ、デカルトの近代数学の完全性などは、その真理の保証人 として、暗黙裡に神を前提としているのだろうけど、ニーチェの場合は「神は死んだ」と なるので、そういう真理性の保証人となるような絶対真理みたいなものはない、と いう立場になる。すべての真理はその主体との相関項で現れる相対的な暫定的なもの (暫定・相対的な真理。だからその観点だと、数学も真の客観性を表すものでなく、 相対的で道具的、あるいは、有用・有効性の中において捉えられるものだという 解釈になる。 複雑な現代数学などは、むしろ、この相対的な真理性の方に入ってくるのではないかな と感じているのだけど、違うのか。ゲーデルの不完全性定理もこっちに入りそうだけど。
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