- やっちゃった!今日の朝日のドキュン記事 その125
412 :☆[]:2021/01/10(日) 15:57:09.54 ID:1DyOzcCx0 - 1月6日(水)朝日新聞東京版朝刊オピニオン面・多事奏論
編集委員 高橋純子 記事バラ売り時代 悩み抜く 「スカッと」なくとも 2カ月ほど前、ある女性読者(60)のご自宅を訪ねた。年に数回、私が書いた記事への 長文の批判を、その記事の文体に似せて自筆でつづり、ファクスで送ってくれる。 保守を自認されているその筆は辛辣だが、しっかり読み込んだ上で書かれていることが わかる。どんな人なんだろう? ――あの、どうして朝日新聞を購読してくださってるんですか? 「『敵』がこの国をどう変えたいと考えているかを勉強するためです。近所の うどん屋さんでたまに産経新聞を読むと『あ〜生き返った!』と思うけど、 私は息抜きに新聞読んでるんじゃないから」 毎朝、赤ペンで線を引きながら読み、引っかかった箇所にコメントを書き込んでいく。 真っ赤っかになった記事の筆者には「伝えなきゃいけない」と思うから、赤いコメントを つなげて下書きをし、それをさらに清書する。3時間はかかるという。 「書くことで、自分が何を保守したいのか、自分をより深く知ることができるよね。 ただ私も暇ではないから、『今日はそういう記事にあたりませんように』と祈るような 気持ちで新聞をめくってます」 (続く)
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- やっちゃった!今日の朝日のドキュン記事 その125
413 :☆[]:2021/01/10(日) 16:17:45.43 ID:1DyOzcCx0 - >>412
(続き) 3時間かけても「なにか」言いたくなる記事を届けられたのなら記者冥利に尽きる…… なんて思っていた折、先月15日付朝刊、慶応大学教授にして 本社パブリックエディターでもある山本龍彦さんの論考を読んだ。政権を挑発・揶揄 するようなコラムが朝日新聞に載り、「スカッとした」と熱烈に支持する読者が 少なくないことに驚いたとある。これって私のことだよね? スカッと狙いで記事を 書いたことないけど……なんて自問を重ねていても始まらない。ちゃんと話を 聞きたいと取材をお願いした。 人影まばらな大学のキャンパス、談話室の机には、マーカーが引かれた私の記事の コピーなど大量の資料が広げられていた。 ――私は講演などで「スカッとした!で終わらせないで」とお願いしています。挑発や 揶揄は、権力、とりわけ「一強」に対峙する際の貴重な武器だと思います。権力を 斬るというよりは主権者を鼓舞し、あきらめに流されないようにするための武器です。 この国の主権者はもっと怒っていい。もっと自信を持ってほしい――話題をいくつも 脳内に詰め込んできたのだが、山本さんの方から「私の論考が、権力と対峙する記者を 委縮させる効果をもつとしたら本意ではありません」と語り出され、聞き役に回る。 自身の論考に対し読者から、「トーンポリシング(口調の取り締まり)」であり、 結果的に記者の口をふさぐのでは?との指摘があったことを気にされていた。 手書きのリポート用紙4、5枚を繰り、参考文献を示しながら思考の軌跡を解説して くれる。「ネットでの記事の閲覧数に至上の価値をおくビジネスモデルに新聞社が 取り込まれてしまったらジャーナリズムは終わります」。同感です。なんだ、 問題意識は一緒じゃないですかと笑い合った。 (続く)
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- やっちゃった!今日の朝日のドキュン記事 その125
414 :☆[]:2021/01/10(日) 16:25:16.50 ID:1DyOzcCx0 - >>413
(続き) 「高橋さんは体制側の物語を揺さぶりたいんでしょう? その意図はよくわかります」 と山本さん。「しかし、紙面で多くの記事の一つとして読まれるのではなく、 デジタル上で記事がバラ売りされる時代にあっては、他の記事とのバランスが考慮され にくい。結果、感情への訴求力が強くなり、分断の着火点として消費されかねません。 また、一つの記事が新聞全体を代表するような印象を与え、良くも悪くもその他の 事実報道の受け取り方に影響する。揶揄や挑発など思考をショートカットする表現は 用いるべきではないと思います」。なるほど。バラ売りのことは私の頭になかった。 さて、どうするべきか。難しい。悩ましい。時間をかけて考え、考え抜きたいと思う。 読者のみなさんもぜひご一緒に。 というわけで今年も、書く。 新年あけましておめでとうございます。 (終り)
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- 朝日の基地外投稿 237面
27 :☆[]:2021/01/10(日) 21:47:39.76 ID:1DyOzcCx0 - 1月10日(日)朝日新聞東京版朝刊「朝日歌壇」より(※は選者)
今週の基地外短歌 エッセンシャルワーカーというしゃれた名で働くわれは下級国民 (大阪市)足立和子 ※佐佐木幸綱 学術は僕であると見做されてその忠誠が求められ行く (筑紫野市)二宮正博 ※永田和宏 今週の切ない短歌 ふるさとの冬景色とふLINEくる兄が一人で暮らす故郷 (東京都)大庭恭子 ※佐佐木幸綱 今週の松田姉妹 卒論のあいまに食べるきんつばがいつもより甘い三日月の夜 (富山市)松田梨子 ※馬場あき子 スーパーに流れるクリスマスソング友と計画立てにくい冬 (富山市)松田わこ ※高野公彦 今週の山添姉弟 試験中おなかが二回鳴りました平行四辺形を解くとき (奈良市)山添葵 ※高野公彦・永田和宏 おじいちゃんがたいいんしたようれしいないっしょにたべるうなぎはおいしい (奈良市)やまぞえそうすけ ※馬場あき子・高野公彦 ===== 2首目の「僕」は「しもべ」と読ませる。
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