- やっちゃった!今日の朝日のドキュン記事 その124
492 :☆[]:2020/10/18(日) 16:15:59.15 ID:X0Vta9Xa0 - 9月29日(火)朝日新聞東京版朝刊オピニオン面
パブリックエディターから 新聞と読者のあいだで 山之上玲子 政権評価の声 感じ取れたか 2822日という連続在職の記録を残して、首相が交代しました。辞任の表明から 1カ月、国会のまわりでは、連日めまぐるしい動きがありました。でも、後継選びの ニュース以上に気になることが私にはありました。 安倍政権を振り返る多くの記事を朝日新聞は載せました。「1強」といわれた時代を 読み解きつつ、経済や外交、教育、コロナ対策を検証し、残された課題を伝えました。 その報道に対する読者のみなさんの意見は大きくわかれました。 「森友・加計や公文書の改ざん問題は解決していない。首相が辞めても追及を続けて」 という報道への期待。その一方で、「政権に厳しすぎる」という声も、今回は 少なからず届きました。「おごり、緩み、国会軽視といったキーワードが並んでいる。 負の遺産をあげつらっている印象」「安定政権のよい面もあったはず」という指摘です。 新聞社には日ごろから、記事に賛同する声も反対意見も届きます。あらゆる人に好感を もたれる記事というのは、めったにありません。とはいえ、憲政史上最長の政権が 幕をおろした節目の報道で、みなさんの受けとめ方がこれほどわかれた理由は どこにあったのか。 パブリックエディターは、読者と新聞の橋渡し役です。心に引っかかったこの問いに 向きあわないわけにはいきません。 (続く)
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- やっちゃった!今日の朝日のドキュン記事 その124
493 :☆[]:2020/10/18(日) 16:25:14.58 ID:X0Vta9Xa0 - >>492
(続き) 報道にあたる編集局の担当者と、さっそく話し合いました。最前線で取材をする 政治部も加わりました。 話題になったのが、朝日新聞が実施した今月の世論調査です。 「安倍首相の7年8カ月の実績をどの程度評価しますか」という問いに 71%の人が「大いに」または「ある程度」評価すると答えました。 編集局との意見交換に加わったパブリックエディターは私のほかに3人。 うち1人は「71%の衝撃。朝日新聞と国民世論のずれ」と驚きを隠しませんでした。 「安倍政権はよかった」と7割の人が感じている時に、「問題や課題が浮き彫りに なった」という検証記事の指摘は届きにくかったということかもしれません。 朝日新聞は「批判ありきの新聞」と評されることがあります。そんな意図はもちろん なく、報道機関として必要な指摘をしているとの立場を説明してきました。でも、 政権を支持する声と批判する人たちの意見、そのどちらにもきっちりとアンテナを 張っていたか。両者のものの見方を十分に咀嚼できていたか。虚心坦懐に振り返る 必要があります。 (続く)
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- やっちゃった!今日の朝日のドキュン記事 その124
494 :☆[]:2020/10/18(日) 16:36:18.51 ID:X0Vta9Xa0 - >>493
(続き) 伝えることが難しい時代、といわれます。社会の分断が拍車をかけています。異なる 意見を持つ人たちが互い聞く耳を持たず、それぞれの世界に閉じこもっている。 その間をつなぐ橋がかからず、現場でもがく記者たちの思いを、政治部の 坂尻顕吾部長が明かしてくれました。 「一生懸命に記事を書いても、社会の一方にいる人たちだけに語りかけている 気がしてくる。それを繰り返しても、多くの人には伝わらない。もどかしい」 時代のせいだけではないでしょう。政局が動いて、忙しくなるにつれ、記者は余裕を なくして、取材対象ばかりを追いかけてはいないか。問題意識が先行するあまり、 「どうせいつもの論調だろう」と読み飛ばされてしまう記事が、いまも残っているの ではないか。現場でも反省はある、といいます。 政治部ではいま、「だれに向かって記事を書くのか。読む人の目線まで意識するように」 と記者に伝えているそうです。 紙の新聞に加え、デジタル空間にも記事を流す時代です。ニュースの背景を記者が語り、 その音声番組をインターネットで届ける。膨大な過去の取材メモをひっくり返し、 取材者しか知らない裏話やエピソードを長文のデジタル記事に盛り込んでみる。新聞に なじみの薄かった若い世代にも興味をもってもらうことで、新聞の世界が広がって いくのかどうか。現場の模索が続いています。 (続く)
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- やっちゃった!今日の朝日のドキュン記事 その124
495 :☆[]:2020/10/18(日) 16:42:26.68 ID:X0Vta9Xa0 - >>494
(続き) パブリックエディターもまた、世の中と新聞をつなぐ仕事です。朝日新聞の内側と 外側のちょうど真ん中に立って、できるだけ多くの声が届くよう、大きな窓を常に 開けておきたいと考えてきました。 ただ、自戒を込めて言うならば、まだまだ足りていないのだと思います。 少なくとも政権を評価する「71%の世界」を私自身は的確に感じ取ることが できていませんでした。 寄せられるご意見に耳を澄ます――。その言葉を、かけ声だけで終わらせるわけには いきません。 世の中の新しい動きの芽に自分は気づいているか。先入観に引っ張られていないか。 これまでの考えが崩されるようなヒントを探りながらアンテナを高くすることが、 いまの自分の役目だと受けとめています。 (終り)
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- 朝日の基地外投稿 236面
473 :☆[]:2020/10/18(日) 21:35:00.42 ID:X0Vta9Xa0 - 10月18日(日)朝日新聞東京版朝刊「朝日歌壇」より(※は選者)
今週の基地外短歌 口先に綺麗事のみ述べたてて飯食う人ら画面に増えぬ (舞鶴市)吉富憲治 ※佐佐木幸綱 自助という鏡は民に向けられて鏡の裏は何も映さず (さいたま市)栗田幸生 ※佐佐木幸綱 検証はしないで継承すると言うそれでも支持率上がるこの国 (浦安市)菊竹佳代子 ※佐佐木幸綱 私への異論反論許さない これまでずっとこれからもっと (埼玉県)島村久夫 ※永田和宏 今週の切ない短歌 一年で子犬は大人になっていた母は一年で子供に戻った (山陽小野田市)秦一憲 ※佐佐木幸綱 「ほな、さいなら」と閉店の辞はさりげなくもう見当たらずふぐ提灯は (宝塚市)櫂裕子 ※高野公彦 人ごみの中でくしゃみをすることがこんなにさびしいことになるとは (館林市)阿部芳夫 ※永田和宏 今週の獄中歌人 読書には理想的なる空間とつくづく思う秋の独房 (ひたちなか市)十亀弘史 ※馬場あき子
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