- やっちゃった!今日の朝日のドキュン記事 その120
204 :☆[]:2019/11/30(土) 21:56:49.28 ID:GEcwtNNI0 - 11月8日(金)朝日新聞東京版朝刊総合3面・「隣人」韓国からの視線C
東大名誉教授 姜尚中さん 気楽に話せる国は? 考えてみて 「近づきすぎたがゆえの葛藤と摩擦だ」。在日2世として両国を俯瞰してきた 政治学者は、いまの日韓をそうみる。愛する両国の関係改善の糸口はどこか。 何度もふれたのは、韓国大統領だった金大中氏の言葉と、「在来1千万人」が もたらす意識の変化だった。 ――韓国大統領だった故・金大中氏と親しかった姜さんから見て、文在寅政権は どう見えますか。 「金氏のノーベル平和賞受賞理由には『日韓の和解を成し遂げた』とありました。 その点、文政権では、日本側の受け止めに気を配るといった外交姿勢が、かなり おろそかにされたことは否めません」 (続く)
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205 :☆[]:2019/11/30(土) 22:11:13.74 ID:GEcwtNNI0 - >>204
(続き) ――金氏は日韓関係をどう位置づけていましたか。 「金大中事件について、本人から聞いたことがあります。日本国内で、金氏が 韓国情報機関に拉致された事件です。重大な主権侵害でありながら、日本は金氏の 身柄の原状回復を求めることもなかった。両国間で幕引きが図られたと見られています」 「金氏は後に大統領になったとき、日本政府に説明を求めませんでした。詮索すれば、 隠された事実が噴出し日韓関係が破綻する。日本の事情を勘案し、報復の連鎖を 断ち切ろうとしたのです」 ――不幸な歴史を抜きに両国関係は語れません。 「韓国は植民地化された歴史にダブらせて考える。日本が戦略物質について輸出管理を 強めた件を、韓国側は『経済侵略』と受け止めた。私には大げさに映りましたが、 韓国では歴史の反復として今をみる。歴史を知ることは重要ですが、その呪縛に とらわれてはいけない。一方、日本は歴史を知らなすぎます」 ――日本には「戦後の古きよき日韓関係」を懐かしむ人々がいます。 「冷戦下、反共同盟の陣営にあって、『疑似戦友意識』が韓国側にも強かった。 日本側からすると『麗しき日韓関係』と記憶された面があります」 (続く)
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206 :☆[]:2019/11/30(土) 22:24:10.08 ID:GEcwtNNI0 - >>205
(続き) ――今年夏、韓国で国会議員相手に講演したとか。 「金大中氏没後10年。金氏が『日本の大衆文化を遮断するなんて恥ずかしいことだ』と 門戸を開いたのを援用して、日本旅行の自粛や日本製品の不買運動はやめようと 呼びかけました」 ――「戦後最悪」の両国関係の中で、在日の方々の苦労も多いと思います。 「千差万別だと思います。その人が社会のどういったポジションで、どんな生活を 送っているのかで、だいぶ違うでしょう。それに、国同士がギクシャクしても、 国民意識は必ずしも同じではない。年約1千万人の往来で結ばれた国はまれですから」 ――交流を下地に、やがて道は開けると。 「2002年のサッカーW杯日韓大会。あれが両国接近のピークでした。このまま 行けば日韓関係は盤石になると期待したほどです。半面、近くなりすぎて反発も 芽生えました。長い目で見ると、いまは両国が乗り越えねばいけない、ある種の段階と みています」 「ぜひ両国民に考えてほしいのは『ある程度気楽に話せる国はどこか』です。中国、 ロシア、米国ですか。今は確かによくないけど、こうなる前で考えれば日韓でしょう。 数年前、韓国で夏目漱石の小説全集が出ました。世界中で、漱石の小説全集が読める 国は日韓だけです。両国には共感できる素地がある。だからこそ、今の状況が もどかしいんですよね」 (終り)
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