- 産経抄ファンクラブ第259集
445 :文責・名無しさん[]:2019/11/17(日) 10:28:07.61 ID:1TJX3KlD0 - 産経抄
11月17日 言葉から受ける印象だけで漢字を当てると間違えやすい。 「ごせいちょう」はその代表格だろう。 聴衆に対し講演の前にお願いするのは「ご静聴」、講演を終えた人が感謝を述べるのは「ご清聴」に対してである。 ▼「あくどい」という言葉も、「悪どい」と誤って書かれることが多い。 えぐみや渋みの元になる「灰汁(あく)」が語源であろうと、辞書編纂(へんさん)者の神永曉(さとる)さんが『悩ましい国語辞典』(角川ソフィア文庫)に書いている。 「灰汁くどい」を縮めたとする説などが有力らしい。 ▼語源をたどる作業は、言葉の本質を理解する上で欠かせない。 『日本国語大辞典』の【あくどい】の項には、色や味などのしつこさに加え〈やり方などがどぎつくて、たちが悪い〉とある。 誤用と書いたばかりの「悪どい」が、本質をうがっているのがおもしろい。 ▼時節柄、思い浮かぶのは韓国・文在寅大統領の顔である。 日韓関係を冷え込ませた咎(とが)は、語源ならぬ根源をたどれば2国間の約束を一方的にほごにした韓国にある。 「慰安婦」「徴用工」のカードを持ち出し、高声で日本をなじる手口は「悪どい」と書くほかない。 ▼日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)も、文氏が頭を下げぬかぎり失効する。 探知した弾道ミサイルの情報を共有するなど、北東アジアでの日米韓連携に必要な枠組みである。 国内世論におもねり反日に執着すれば誰が喜ぶか、知らぬわけではあるまい。 ▼韓国は7年前にも反日世論を抑えきれず、GSOMIAを締結間際に延期した前科がある。 当時の李明博大統領はその後、島根県・竹島に上陸し日本の反発を招いた。 たちの悪い為政者をトップにいただくのはお家芸なのだろう。 【悪どい】の事例として当方の辞書に加えておく。
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