- 産経抄ファンクラブ第259集
364 :文責・名無しさん[sage]:2019/11/15(金) 08:55:14.86 ID:HefNdW5S0 - 産経抄
11月15日 人気グループ「嵐」のメンバー、二宮和也さん(36)の結婚は、海外のファンからの反響も大きかった。 「嵐」は今月9日、天皇陛下のご即位を祝う「国民祭典」で、奉祝曲を歌い上げたばかりである。 ▼「嵐」という漢字は中国では「ラン」と読み、山に立ちこめるもやを指す。 日本では「あらし」という和語と結びつき、暴風雨という意味が定着した。 「シ」は風を表し、「アラ(荒)+シ(風)」が語源となったといわれる。 ▼北国から雪の便りが届き始めたと思ったら、北海道では早くも、冬の嵐が発生している。 沿岸部では吹雪による視界不良のおそれがあるという。 昼間は小春日和の陽気だった関東地方でも、夜に入ると木枯らしのような北風が吹くようになった。 ▼木枯らしは「凩」とも書く。こちらは「峠」や「鰯」などと同様に、中国の漢字にはない、日本人が作った国字である。 木々の葉っぱが北風に散らされる様子が「ピューピュー」という音声を伴って目に浮かぶようだ。 ▼木枯らし、時雨、小春日和を繰り返して冬に向かう今時分の季節の移ろいを、「人生の晩年」にたとえたのは、気象エッセイストの故倉嶋厚さんだった。 愛妻をがんで亡くしてから心の病に苦しみ、自殺を図った。 木枯らしをやりすごしているうちに「時間が解決してくれた」。 「悲しいときに初めて気づく季節の美しさがある」とも語っていた。 ▼青森県八戸市からは、寒々としたニュースが入ってきた。 下校途中の小学6年の女児が、14歳の男子中学生に首を刃物で切りつけられ、3週間のけがを負った。 殺人未遂容疑で逮捕された少年は、「殺すつもりだった。誰でもよかった」と供述している。 荒(すさ)んだ心に、どんな木枯らしが吹いているのか。
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