- やっちゃった!今日の朝日のドキュン記事 その119
313 :☆[]:2019/09/05(木) 21:53:24.04 ID:nhRHZ9Je0 - >>298
9月4日(水)朝日新聞東京版朝刊オピニオン面・多事奏論 編集委員 国分高史 再結集にらむ野党 若者の支持なしに未来はない 7年前に政権の座を失った立憲民主党や国民民主党などの旧民進勢力が、再結集を にらんで動き始めた。これをどう見るべきか。 「いまさら統一会派を組んだって遅すぎる。次の衆院選も自民党は負けないよ」。 選挙対策に精通する自民関係者はこう語って余裕の表情を見せる。 7月の参院選で立憲や国民など4野党は全国32の1人区で候補者を一本化し、 10選挙区で勝利。自民は全体で選挙前から10議席減らし、「改憲勢力」も 3分の2を割ったことから、立憲の枝野幸男代表は「野党共闘が前進した」と 評価した。 ただ、大勝した6年前からの議席減は、自民も織り込み済み。改憲の議論が進むか どうかは別としても、安倍政権の頑強な国会運営は揺るぎそうにない。 前出の自民関係者は「一昨年の衆院選で野党の分裂はうちを利するだけということが 明白になった以上、旧民進勢はさすがに手を打ってくると思っていた。それなのに あの程度の共闘しかできず、複数区で国民の現職に立憲が新顔をぶつけたところも あった。あんなことをしたら後々に恨みしか残らないのに」とあきれる。 選挙結果について首都大学東京の境家史郎教授は「しないよりはましだが、 政党として割れている野党が選挙で共闘しても、たかが知れている。1人区で 10勝して『よかった、よかった』といっても政権交代への展望は開けず、 政治に緊張感はもたらされない」と手厳しい。 (続く)
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314 :☆[]:2019/09/05(木) 22:06:58.30 ID:nhRHZ9Je0 - >>313
(続き) 野党の細分化のほかにもうひとつ、政権交代に展望が開けにくい要因として指摘される のが、若い世代の動向だ。 選挙の出口調査などで若者の自民支持の役割が高いことから、「若者が保守化している」 と言われて久しい。 だが、「必ずしもそうとは言えません」と話すのは、同僚のウィリー・ジョウ氏との 共著「イデオロギーと日本政治」で世代ごとの政党観の違いを明らかにした遠藤晶久・ 早稲田大准教授だ。 遠藤さんらによる国際比較調査の分析によれば、諸外国に比べて日本の若者が 「保守化」しているとのはっきりした傾向は見られない。むしろ日本に特徴的なのは、 自らを左派と位置づける若者でも3割近くが自民に投票する意向を示していることと、 野党支持の極端な少なさだという。 確かに7月の参院選前の朝日新聞の調査を見ても、18〜29歳の自民支持29%に 対し、立憲と日本維新の会、れいわ新選組への支持はそれぞれ2%と際立って少ない。 一方、無党派層は62%を占める。 遠藤さんによると、若者が政党支持を決める時には「自民か他党か無党派か」ではなく 「自民か無党派か」の2択になっている。これが選挙の時には「自民か棄権か」に なるため、投票者の中でみれば自民支持の割合が高くなる。それで保守化している ように見えるのではないかという。 (続く)
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- やっちゃった!今日の朝日のドキュン記事 その119
315 :☆[]:2019/09/05(木) 22:19:52.37 ID:nhRHZ9Je0 - >>314
(続き) なぜそうなるのか。いまの20代が政治意識を形づけられた時期に経験したのが 09〜12年の民主党政権の失敗とアベノミクスによる景気回復だ。 このコントラストが原体験のように残って「野党にとって絶望的な支持の低さ」に つながっていると遠藤さんは見る。また、40代以下は旧民進や共産より自民の方が 改革志向が強いと認識していることもわかっており、こうした政党観も影響している ようだ。 野党にとって痛いのは、公文書改ざんなど政権側の不祥事をいくら追及しても、 若者には響いていないことだ。遠藤さんは「学生たちも、野党は批判ばかりで 生産的でないと見ている」と話す。 こうした若者たちもいずれ社会の中核となり、政治参加も増えていく。自民支持が 盤石でないとしても、野党はどうやって支持を広げていくか。難問だが、政党政治の 未来のためには逃げることはできない。 (終り)
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