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文責・名無しさん
産経抄ファンクラブ第254集

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産経抄ファンクラブ第254集
283 :文責・名無しさん[sage]:2019/06/05(水) 07:13:40.83 ID:l+a3cghO0
産経抄 6月5日

 夏目漱石はロンドンに留学中、何度も下宿を変えた。大きな停車場の近くに住んでいたとき、夜中にパチ、パチという音が聞こえていた。
「各列車が霧の深い時には、何かの仕掛けで、停車場間際へ来ると、爆竹の様な音を立てゝ相図をする」(『永日小品』)。

 ▼鉄道マニアの英文学者、小池滋さんによれば、仕掛けの正体はレールの上に置かれたクラッカーだった。霧が深いと信号は役に立たない。
代わりに機関車を止めさせるべきところにそれを置き、爆音で知らせるというわけだ(『「坊っちゃん」はなぜ市電の技術者になったか』)。

 ▼クラッカーどころか運転士も必要としないのが、自動列車運転装置(ATO)である。無人で専用軌道を走る新交通システムに搭載されて、コンピューター制御によって、加速や減速、停車を行う。
JR東でも将来の導入をにらんで、山手線でATOを搭載した車両の実験走行を続けてきた。

 ▼今月1日の夜、横浜市の「シーサイドライン」が逆走事故を起こし、乗客14人が重軽傷を負った。自動運転装置に何らかの不具合が生じていたとしたら、一大事である。
東京の「ゆりかもめ」や大阪の「ニュートラム」など、他の無人運転の路線もリスクを抱えていることになる。

 ▼事故後全線で運転をとりやめていたシーサイドラインは、昨日から運転士による手動運転で運行を再開した。沿線住民の利便を考えれば、当然の措置だろう。

 ▼漱石は明治44年に、「現代日本の開化」と題した講演を行っている。科学技術がいかに発展しても、その「賜(たまもの)としてわれわれの受くる安心の度は微弱なもの」と指摘している。
事故原因の解明が遅れ、再発防止の手立てが見つからなければ、それを認めることになる。


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