- 産経抄ファンクラブ第251集
583 :文責・名無しさん[sage]:2019/03/07(木) 05:53:02.72 ID:9pLqRRU00 - 産経抄 3月7日
かつて「日産の救世主」ともてはやされた前会長、カルロス・ゴーン被告(64)の功績は、業績のV字回復にとどまらない。多くのファンが待望していた名車の復活も成し遂げた。 ▼その一つが、スポーツカーの「フェアレディZ」である。昭和45(1970)年に米国で、「ダットサン240Z」の名で発売され、大ヒットを飛ばした。当時米国日産の社長だった片山豊さんが、開発を指揮していた。 ▼スポーツカーブームを巻き起こした片山さんは、自動車ファンから「Zの父」と慕われた。 もっとも経営不振に陥った日産は、平成7年にZの製造中止を発表する。ルノーからゴーン被告が送り込まれると、会社を離れて久しい片山さんが直談判した。実はゴーン被告もZのファンだった。 ▼片山さんは27年に105歳の大往生を遂げている。4年後にゴーン被告が、会社法違反(特別背任)などの罪で起訴されるとは、夢にも思わなかっただろう。ゴーン被告は昨日、東京拘置所から保釈された。身柄拘束は108日に及んでいた。 ▼ゴーン被告はすでに、海外の広報担当者を通じ、「私は無実であり、公正な裁判で強く抗弁する」との声明を出している。海外メディアの取材には、「(日産の)陰謀であり、裏切りだ」と、日産の経営陣に激しい怒りを示した。 ▼片山さんがZの開発担当のエンジニアに、「Z旗」を贈ったエピソードはよく知られている。連合艦隊がロシアのバルチック艦隊を破った日本海海戦で、旗艦三笠に掲げられていた。 アルファベットの最後の文字で「後がない」ことから、「皇国ノ興廃コノ一戦ニアリ」の意味が込められている。裁判という決戦を控えて、闘争心の旺盛なゴーン被告は、どんな旗を掲げているのだろう。
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