- やっちゃった!今日の朝日のドキュン記事 その116
366 :☆[]:2018/11/22(木) 21:41:28.34 ID:ojxgjokZ0 - 11月15日(木)朝日新聞東京版夕刊文化面
堤真一「民衆の敵」 「多数派」はいつも正しいか 反発するのではなく怒りを前進の力に 「多数派」が選ぶ道は常に正しいのか。イプセンが1882年に発表した 「民衆の敵」は、その問いが今の社会にも通じることを示している。四面楚歌の状況に 置かれながらも我が町の「不都合な真実」を告発する医師を、堤真一が演じる。 北欧の小さな港町で温泉が見つかる。観光振興への期待に沸き立つ人々。だが医師の トマスは、温泉が工場排水で汚染されていることを知る。事実を公表しようとする トマスに対し、市長である実兄や地元の新聞社、市民らは敵意をあらわにする――。 終盤、トマスは壇上で語りかける。「多数派は正義の側にはない」「嘘と偽りの泥沼の 上に未来を築こうとしている」。だが聴衆から返ってくるのは「民衆の敵!」という 大合唱だ。 堤は「現代の日本に置き換えられる話ではないか」と言う。問題がある政治家で あろうと、地元では「先生」として当然のように受け入れられる。そうして選ばれた 「多数派」の代表が社会制度を大きく変える物事を次々と進め、異を唱えれば インターネット上で「非国民」などと匿名の非難にさらされる。社会の現状と作品が 描く構図は似ていると、堤は感じる。 (続く)
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