- 産経抄ファンクラブ第224集 [無断転載禁止]©2ch.net
773 :文責・名無しさん[sage]:2017/01/04(水) 05:45:33.55 ID:yTgA9s9C0 - 【産経抄】美人スパイの時代が懐かしい 1月4日
あの美人スパイは、今頃どうしているだろう。2010年に米国内で、ロシア対外情報庁(SVR)諜報員として逮捕されたアンナ・チャップマンさんが懐かしい。 といっても入手していたのは、せいぜい新聞やインターネットで手に入る程度の情報だった。関心が集まったのは、その美貌と私生活である。 ▼米国とロシアのスパイ交換によって帰国すると、活動はますます派手になる。テレビ番組で司会を務めたり、男性誌でセクシーな下着姿を披露したりしていた。まるでコメディー調のスパイ映画のような展開をたどったものだ。 ▼もっとも今や諜報活動の主な舞台はネット空間に移り、戦いは熾烈(しれつ)さを増している。ロシアによる米大統領選へのサイバー攻撃は、その最たる例である。オバマ大統領は、トランプ氏を勝たせるのが目的だったとして、昨年末に大使館員35人の国外退去を命じた。 ▼これに対してプーチン大統領は、「親露的」とされるトランプ氏の大統領就任を待って静観する構えだ。事態は、元スパイの経歴を持つプーチン氏の思い通りに推移している。 ▼今年は欧州でいくつも重要な選挙が実施される。昨日の「正論 新春対談」で指摘されたように、同じような介入が行われる可能性が高い。昨年の英国のEU離脱をめぐる国民投票でも、ロシアは策謀の痕跡を残している。離脱派に資金援助したとの証言もある。 岡部伸ロンドン支局長によると、離脱を主導した英独立党の有力者は、尊敬する人物にプーチン氏を挙げていた。 ▼もちろん日本も日々、サイバー攻撃の標的となっている。ロシアに限らずあの国もこの国も、情報工作を仕掛けてくる。安全保障が、内から外から揺すぶられる時代に入った。その覚悟が必要である。
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