- 【赤い酔星】中日新聞・東京新聞こそ電波その60
358 :文責・名無しさん[sage]:2014/02/14(金) 18:54:24.59 ID:4CRyKuCZP - 中日春秋
テオブロマ・カカオ。チョコレートの原料カカオの学名だ。テオブロマとは、「神々の食べ物」の意。祈るような想(おも)いを込めるには、ぴったりのお菓子である ▼そんなチョコはかつて本当に神聖な食べ物だった。原産地の中南米で栄えた文明では、豊作を祈るため、神に捕虜を生(い)け贄(にえ)として捧(ささ)げれば、その心臓がカカオの実になると信じられていた。 カカオは通貨の役割も果たし、豆百個が奴隷一人に値した。あまりに貴重なため、収穫にあたる農民ですら手を出せなかったそうだ ▼それも今は昔…と思っていたが、どうも世界の現実は違うらしい。西アフリカのカカオ産地では、奴隷制を思わせるような強制労働や児童労働がはびこってきたという ▼その悲惨な状況を打破するために、各国政府やカカオ豆を扱う多国籍企業が協調し対策に乗り出したのはつい十数年前のことだと、キャロル・オフさんの労作『チョコレートの真実』(英治出版)に教わった ▼カカオ産地で、農民らにチョコの値段が百円程度だと伝えると、みんな目を丸くするという。それは少年の日給の三日分よりも多い。当然、チョコを口にしたこともない ▼オフさんは、<これは私たちの生きている世界の裂け目を示している。カカオの実を収穫する手と、チョコレートに伸ばす手の溝は、埋めようもなく深い>と書く。チョコには苦い真実も含まれている。 ↑でもこのコラム前半、名古屋市科学館特別展「チョコレート展」の展示内容ですよね。 http://www.ctv.co.jp/event/choco/point/index.html http://www.ncsm.city.nagoya.jp/visit/attraction/special_exhibition/post_12.html
|