- 産経抄ファンクラブ第144集
490 :文責・名無しさん[sage]:2010/12/25(土) 05:02:52 ID:kVvM1Pyh0 - 【産経抄】12月25日
昨日の1面で曽野綾子さんが書いていたように、12月25日のキリストの誕生日には 異論が多い。聖書によれば、近くで野宿していた羊飼いたちが真っ先に天使からその 知らせを聞いたという。だが12月のベツレヘム辺りは寒くて野宿などできない、という のも一例だ。 ▼曽野さんに言わせればそんなことはどうでもいい。生誕の背景に思いを寄せることの 方がずっと大切なのだ。実際、世界中のキリスト教徒たちはその誕生日が正確にいつ なのかにかかわりなく、2千年間、キリストへの信仰を守ってきたのである。 ▼そのことで思い出したのが日本の天皇陵の治定(じじょう)の問題だ。奈良県明日香村の 牽牛子(けんごし)塚古墳の発掘調査で、37代斉明天皇のお墓であることが確実になった。 宮内庁が定める斉明天皇陵は別の場所にあり、調査結果に従い変更すべきだとの声が 強まっている。 ▼しかし古代の天皇陵に疑問が残る例はいくらでもある。例えば奈良時代の47代 淳仁天皇陵は淡路島にある大きな古墳状の小山がそれとされる。先代天皇や天皇の座を 狙ったという僧・道鏡との確執からこの島に流され、自死もしくは暗殺されたといわれる天皇だ。 ▼奈良期に大きな古墳が造られることはほとんどないから、この治定は間違いと指摘する 学者は多い。島にはほかにも、本当のお墓ではないかという場所があるという。だがその こととは関係なく、地元の人々のこの「悲運の天皇」への崇敬の念は厚い。 ▼冬になると「天皇さま寒かろう」と、埋葬地とされる神社に菰(こも)をささげる風習も あるそうだ。歴史を科学的に解明することは大切である。しかしそればかり強調して、 素朴な信仰心や敬慕の念まで失わせては、元も子もなくなる。 主張の焼き直し 失格 http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/101223/acd1012230254000-n1.htm
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