- 産経抄ファンクラブ第143集
706 :文責・名無しさん[sage]:2010/11/28(日) 06:26:39 ID:HmA6KpwVP - 産経抄 11月28日
「いくつ取れば気がすむのか」という声も聞かれた。広州アジア大会での中国の 金メダル数だが、最終日には199個に達した。全部の「金」の4割以上だ。中国 の得意種目が増やされたともいい、まさに「中国による中国のための」大会に終 わった感がある。 ▼このことが象徴しているように思えるのは、何でも中国中心にという中華思想 の台頭だ。中でも驚いたのは、自国の民主活動家、劉暁波氏に対するノーベル 平和賞授賞式への対応である。各国の在ノルウェー大使に欠席するよう、口上 書で求めたのだ。 ▼オスロでの授賞式に各国大使が出席するのは、長年の慣行である。それを平 和賞が気に入らないからといって、経済力をバックに圧力をかける。想像を絶す るような「わがまま勝手」だ。多くの国が「言われる筋合いはない」と蹴(け)とば したのも当然である。 ▼北朝鮮の韓国への砲撃では「双方冷静に」と言うばかりで、北を戒めようとも しない。その蛮行を利用して東アジアを意のままに動かすチャンスと見ているフ シもある。だがもっと困るのは、この「わがまま」を見て見ぬふりしてきた日本の 政治だ。 ▼仙谷由人官房長官など、尖閣諸島沖の漁船衝突事件で「船と船員がお帰り になれば、違った状況が開けてくる」という見通しを語った。しかしそんなわけも なく、中国は強硬になるばかりだった。「違った状況」になったとすれば、衝突ビ デオが国際的に流出してからだ。 ▼よほどお人よしなのか、それともとことん中国に「心酔」しているのだろうか。 どちらにせよ、そんな大甘な官房長官が問責決議を受けながら、なお政権中枢 に居座ろうとしている。こちらも相当な「わがまま」にみえる。
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