- 愛川欽也パックインジャーナル、ニュースの深層朝日ニュースター32
256 :文責・名無しさん[sage]:2010/09/30(木) 22:31:35 ID:l3DE/afw0 - 2010年9月30日 アメリカ公共放送ジム・レイラー・ニュースアワーより 日中尖閣問題
中国がその経済力と軍事力にものを言わせています。その結果週末、日本は中国の要求に応じて、巡視船に衝突した漁船の中国人船長を釈放しました。 週末、中国に戻った船長は英雄のように出迎えられました。両国が領有権を主張する海域で、日本の海上保安庁に逮捕されてから3週間後のことです。 船長のインタービュー「釣魚島は中国の一部です。そこで魚をとるのは合法です。なのに彼らは私を逮捕しました。これは違法です。」 東シナ海で日本の巡視船2隻に衝突したあと船長は逮捕されました。無人島と豊かなガス田がある海域です。無人島は、中国では釣魚島、日本では尖閣諸島と呼ばれています。 逮捕によって、アジアの伝統的な経済・軍事大国日本と、勢いを増す中国との綱引きが始まりました。中国は脅しも影響力を行使することもためらいませんでした。 CCTVのアナ「中国は強い対抗策をとる事になります。その結果は全て日本が背負うことになります。」 中国の対抗策は日本経済の中心を狙ったものでした。レアアースの対日輸出を停止したのです。 レアアースは多機能携帯電話や風力発電、コンピュータのハードドライブ、ハイテクの軍事製品などに欠かせない材料です。 中国はレアアース市場の97%をコントロールしているとみられます。 フィルズベリー氏「レアアースの対日輸出を停止するなんて、そういうは20年前、冷戦ともになくなったと思っていました。 不必要だし、かなり厳しい処置です。日本は中国に対し善意を持っているのにです。」 レーガン政権で国防総省の高官だったフィルズベリー氏は中国の動きに驚いたといいます。 「中国は世界のリーダーになるにしても、控えめで他の国を挑発しないだろう、時間を掛けてゆっくりとすすんでいくだろう、というのが旧来の見方でした。 トウショウヘイ氏はずっと前からそう指導していました。ですから国際社会で中国がこれほど強く自己主張してくるとは驚きです。」
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257 :文責・名無しさん[sage]:2010/09/30(木) 22:33:50 ID:l3DE/afw0 - リーバーサル氏「中国は今、外交の卵を割っています。3,4年前ならやらなかったでしょう。変化は明らかです。」
こう語るクリントン政権時代の国家安全保障会議のメンバーだったリーバーサル氏は、これは中国の力が増している表れだと言います。 「経済的にも軍事的にも強くなっています。そして中国の国内では圧力が強まっています。 ”以前からの懸案をもう一度見直すべき、地域の諸外国との間で、現状を変えられるかやってみるべきだ!”との圧力です。特に中国の海軍はずいぶん強大になりました。 海軍が政府に、領有権を強く主張するよう圧力を掛けているのでしょう。地域にとってはあまり良いニュースではありません。」 中国と中国の海軍は南シナ界の一部と島々にも領有権を主張しています。これに対して、ベトナム、台湾、ブルネイ、マレーシア、フィリピンなどが異議を唱えています。 一帯は重要な船の航路で、ゆたかな油田とガス伝があります。 しかしなにより手ごわいのは中国の経済力です。今年は日本を抜いて世界第二の経済大国になりました。 低コストな製造業、輸出、国内市場の成長が基盤です。去年世界的な景気後退の中で、中国経済は9%近く成長しました。 借金も無く、現金が豊富な中国は、混沌とした経済成長を維持するため、世界中の天然資源を大量に飲み込んでいます。 ブラジルには原油と引き換えに巨額の融資を行いました。スーダンでは高い手数料を支払って原油の精製を行っています。またアフガニスタンでは銅資源の開発を行っています。 アメリカの政治家も中国の台頭には苦労しています。アメリカは何年も前から中国政府に対して、元を過度に安くして中国製品を恣意的に安くするのを辞めるよう求めてきました。 29日オバマ大統領はこの問題にアイオワ州で触れました。 オバマ「中国に通貨のことで圧力を掛けているのは、元が過小評価されているからです。 アメリカに輸出する中国製品が10%も安くなっているんです。中国はアメリカが輸出する製品が高くなり、中国が輸出する製品が安くなるよう通貨を管理しているのです。」
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258 :文責・名無しさん[sage]:2010/09/30(木) 22:40:00 ID:l3DE/afw0 - しかし中国政府は約束にもかかわらずほとんど何もしていません。
29日アメ入りか下院は、もし中国が通貨の問題で何も対応しないのなら中国製品に懲罰的な関税を掛ける法案を可決しました。しかし上院では可決されるかわかりません。 リーバーサル氏は、懲罰的な関税のおどしも効果はほとんどない見ています。 リーバーサル氏「アメリカは何年も前から同じ事を繰り返していますが、実行したことがありません。中国国内でアメリカが真剣だといっても説得力はないでしょう。 どうしたら真剣だと思われるか?それはわかりません。アメリカは貿易戦争を望んではいませんから。」
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259 :文責・名無しさん[sage]:2010/09/30(木) 22:45:20 ID:l3DE/afw0 - アメリカはイランや北朝鮮の問題でも中国の協力を必要としています。
オバマ大統領は先週国連で、中国の恩家宝首相と会談しましたが微妙なバランスをとろうとしました。公の場では前向きな言葉を発しました。 オバマ「国際社会は世界中の安全保障の問題において、中国とアメリカとの関係を非常に重要だと考えています。」 しかしドアが閉まると、オバマ大統領は通貨問題で、中国の行動が無いとして失望を伝え、このままなら貿易で対抗策をとると警告しました。 またアメリカはアジアにおける外交を強化しています。”中国の近隣諸国の要請に応えたものだ”とアメリカの外交官は言います。 先週ニューヨークでオバマ大統領はアセアンの首脳とも会談しました。中国はアセアンには加盟していません。また大統領は11月にインドネシアとインドを訪問します。 フィルズベリー氏は、中国が大胆になるのは危険な賭けだと言います。 フィルズベリー氏「多くの中国の知識人が中国の指導部に警告をしています。”やりすぎてはいけない、中国に対抗する国々の連合を作らせてはいけない”、と。 それこそが中国にとっての悪夢なんです。もしインド、ロシア、ベトナム、アメリカなどが中国に対抗する政策で協力して、中国の台頭を阻止して、世界のリーダーになることを阻もうとしてきたら悪夢です。 中国は過去の歴史からそれを心配しているのです。」 リーバーサル氏は中国の指導部の中にはそのリスクが判っている人もいると言います。 リーバーサル氏「自分で自分のクビを締めているのは判っているはずです。中国政府高官からこう聞かれたことがあります。 ”なぜアメリカはアジアでの政策を変えているのか?”と。わたしはこう答えました。 ”政策を変えているのはアメリカではなく中国だ。アメリカは対応策を取らざるを得ないだけだ”、と。”もしそれが嫌なら中国は方向性を変えるべきだ”、と言いました。」 この24時間以内に中国はなんの発表もしないまま、レアアースの対日輸出停止を解除しました。〜マーガレット・ワーナーのリポート
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