- 自衛隊がファンタジー世界に召喚されました【避難板】
46 :†Mango Mangüé[sage]:2018/06/14(木) 22:54:03.044584 ID:KglkmCjKK- 大陸南部シルベール伯爵領
迎賓館 「つまり日本側は武力討伐を決意したと見てよいのですな?」 「その通りだ。 トルイ族長とこれに味方する諸兄等をことごとく粉砕して、その権利を剥奪させて頂く。」 列車襲撃、第四分遣隊隊長暗殺、第五分遣隊基地襲撃の映像をプロジェクターから見せられたケンタウルス長老代表達は眉を潜めていた。 どの事件も発生から半日もたっていないのに大陸南部のこの地まで伝わっているのだ。 情報伝達の速さの有効性は彼等も認識している。 杉村外務局長はケンタウルス自治伯領に開戦か、降伏かの選択を迫ったのだ。 だが、彼等の返答は予想に反するものだった。 「心得た。 トルイの町の討伐の先陣、我等が確かに承った!!」 「何?」 ケンタウルス自治伯領に対する問題をトルイの町限定の問題にすり変えられたのだ。 途端に年若い長老が一人、会議室から退出していく。 「我々はケンタウルス自治伯領全体に対して言ってるのだかな。」 長老を睨みをつけるが長老達はどこ吹く風とばかりに気に求めていない。 「帝国ならば連座制による処罰も有り得ただろうが、王国は日本からの指導により連座制の処罰を廃止している。 だからトルイの部族以外が処罰を受けるのは対象外と我々は考えている。 まあ、それでは日本側もおさまらないのも理解している。 ゆえに自治伯軍並びに日本軍の連合軍によって、トルイの町を制圧、関係者を処分する。 日本側は遠征に対する財政、兵站に対する負担が減るのでは無いかな? もちろん露払いを含む血も我等が流そう。」 痛いところを突いている。 大陸に派遣している陸上自衛隊部隊は各地に分散しているし、少しは生産が可能になったとはいえ、弾薬や燃料の補給も遅れぎみである。 反対に大陸から本国への食料・資源輸送任務から人手は割けない。 今回はトルイの町限定とするのは、日本の苦しい懐事情からも一理あるのだ。 杉村は全権を委任されてる者てして決断する。 「わかった。 今回はそれで手を打とう。 だが次もあると思うなよ?」 「肝に命じて起きましょう。」 長老達はまったく悪びれていない。 「いや、話がまとまってよかった。 何にしろ遠征までは、連絡や準備で時が掛かるでしょう? 今晩は親睦のパーティーでも如何ですかな?」 自称仲介役のシルベール伯に杉村は首を横に横にふる。 「せっかくですが、こちらの部隊が投入されるのは明後日です。 忙しくなりそうなので、今晩はご遠慮する。」 杉村としてはケンタウルス達に先陣を任せる気はなかった。 密かに関係者を逃亡させることまで疑っていたからだ。 だがケンタウルス長老達まで首を横に振っている。 「そうですぞ伯爵。 我らも先陣を承ったからにはのんびりもしておられるぬ。 こちらの先鋒は明日には攻撃を仕掛けますからな。」 BBR-MD5:CoPiPe-8a3a88785033ca9ad758a940f44f107e(NEW) BBS_COPIPE=Lv:0 PID: 80410 [0.204306 sec.] This is Original
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