- 個人カフェ経営者の方アドバイスを・・・A
491 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2012/07/11(水) 23:38:28.97 ID:MGMYym+J0 - しかし、90年代以降のリストラでグループ内の企業のトップは小粒の官僚タイプに占有され、息詰まる
ようなミニ独立国が「電鉄政府」の下に秩序なく並立するようになってしまった。りその惨状を象徴する のが現在、グループ売上高の四五%を占める百貨店、スーパーなどを展開するリテール部門である。 東急百貨店は二〇〇七年に当時の伊勢丹と提携するまでは、人員削減と店舗の閉鎖で何とか黒字を 維持してきた有り様で、人材はすっかり枯渇。社長も伊勢丹から招いてノウハウを一から立て直さ ねば立ち行かない状況だった。 東急ストアも「上質化」という方針のもと高級化路線を歩んだが、デフレ下の節約志向に抗せず ほどなく頓挫。低迷状態が続いている。 リテール部門はグループ売上高のわずか一六%を占めるに過ぎない交通部門、とりわけ鉄道幹部 の天下り先としか捉えられておらず、電鉄から社長がパラシュートで降りてきて「よきに計らえ」 的な経営を今日に至るまで続けた。ほどなくリテール部門は電鉄の植民地と化し、トップが代わる たびに揺れ動く経営方針に現場には無力感が充満していった。これでは生き馬の目を抜く競争が続 く国内流通業界で、ライバルに伍していける経営幹部が育つわけがない。 リテール部門を中心にこうした支離滅裂経営を続ける東急グループにとって、「命取りになるので はないか」(流通大手役員)と言われているのが一千億円を投じて取り組んでいる冒頭に触れた 渋谷の再開発だ。 その理由は、再開発施設で主役を担うリテール部門が様々なテコ入れを図っても極めて脆弱なことだ。 グループ内の小売り事業は先の見えない百貨店、スーパーを除くと駅の売店に毛が生えたようなものばかり。 成長が止まったとはいえ業態としての応用可能性はまだ残る本格的コンビニチェーンも有しない。 リストラの後遺症がいぜん残る中、グループ各社の縦割り経営、リテール力の圧倒的な不足など、 満身創痍な状態が続いているのが、東急グループのリテール部門(東急ストアを含む)なのである。
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