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380 :イラストに騙された名無しさん@無断転載は禁止 (ワッチョイ 8f29-6Inm)[sage]:2017/03/20(月) 08:56:20.19 ID:6o+FDXgM0 - 侵略軍の一員だったルシタニア女の墓に宮廷の庭園でしか栽培されていなかった菊の花を植えさせるなんてアルスラーンも非常識な事をする。
臣下の義務を忠実に果たした諸侯に感謝の気持ちを込めて贈るべき花だぞ。 火事場泥棒には栄誉の黒旗を与え、ルシタニア女の墓には絹の国の珍しく美しい花を植えさせる。 アルスラーンは本当に依怙贔屓のひどい国王陛下ですこと。 諸侯との親睦を深めることは、内乱のリスクを減らすことにもなるんだが 物見高いお上りさんに必要性が無い謁見のサービスはするが 親睦を深める意味があっても、会うのが気が重い相手とは必要最小限のお付き合いしかしていないな。 姫君や貴婦人が苦手なら、彼女たちの父親や夫、兄弟も苦手だろう。 国内にいる自分に恨みを持つ相手と和解して親睦を深めることもできない国王が トゥラーン友邦化()や交戦した他の隣国との共存を構想しても、実現できそうもないな。 ああ、ナルサスが尻拭い役の後継者に育成しようとしていたエラムがその役目を果たすのかな。 でも、エラムは性格がきつくて、敵をやり込めたりミスをした味方に説教をするのは上手くても 憎まれている相手との間に和解や友好を育てるのは、不得手そうだな。
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381 :イラストに騙された名無しさん@無断転載は禁止 (ワッチョイ 8f29-6Inm)[sage]:2017/03/20(月) 09:30:01.07 ID:6o+FDXgM0 - 第二次アトロパテネ戦時にアルスラーンは、歴代王の遺品を除く金銀財宝を恩賞として将兵に与えたが、
これも当時のパルスとアルスラーン陣営の境遇を無視した愚行。 アンドラとの内戦まで想定しているなら多額の軍資金が必要だし 即位後の国政改革と国力回復にも莫大な費用が掛かる。 将兵にばらまきをやれば、アルスラーンの人望は一時的には高まるだろうが、 幸い未発に終わったとはいえアンドラとの内戦や多額の費用が掛かる 国政改革や国力回復政策に使える資金がなくなるはず。 王としての大義名分はアンドラにあり、諸侯もアンドラにつく内戦に資金なしで どうやって戦うつもりだったんだろう。ナルサスの甘やかしとアルスラーンへの過大評価は恐るべきものがある。 でも、尊師の魔道も顔色なしのご都合主義で、一銭もルシタニアから賠償金を取らなくても 略奪の被害や戦費の負担で、資産が減少しているはずの特権階級の富と以前より少なくなっているはずの 大陸公路からの通行税と豊作という幸運だけで、たった三年で高度成長期の日本も真っ青の奇跡(ご都合主義、もしくは後世の粉飾)を ナルサスとアルスラーンは成し遂げているね。
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382 :イラストに騙された名無しさん@無断転載は禁止 (ワッチョイ 8f29-6Inm)[sage]:2017/03/20(月) 09:38:43.48 ID:6o+FDXgM0 - アルスラーンが自己判断で、恩賞を将兵に与えたことをアンドラに咎められるのではと
ダリューンは心配していたが、アンドラが怒るのは当然だ。 ルシタニアの戦いで国力の弱ったパルスに、ミスルやチュルクが第二、第三の火事場泥棒を行うかも知れないし 復興には莫大な資金がかかるんだからな。将兵へのばらまきで、パルス復興資金が不足するような真似をアンドラが承知するはずがない。 歴史的にも、多額の戦費がかかる戦争に勝っても、戦勝国は財政の悪化に苦しんで、増税をせざるを得なくなっている例がいくつもあるぞ。 アメリカ独立戦争は、戦勝国のイギリスが、借金返済のために増税をしたのがきっかけで起きたぞ。 アンドラは功績のある部下には相応の恩賞を与える王なのは、ナルサスに金貨一万枚の報酬を与えたことで証明されている。 アルスラーンの安易なばらまきを理想主義者のバランスがとれた現実感覚と誉める ナルサスは、本当に宮廷画家になれたのが嬉しかったんだろうな。 だからアルスラーンのすることは、できる限りほめるし甘やかす。
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384 :イラストに騙された名無しさん@無断転載は禁止 (ワッチョイ 8f29-6Inm)[sage]:2017/03/20(月) 09:48:25.50 ID:6o+FDXgM0 - 一部終盤時のパルスには将兵に気前よく、恩賞を与える余裕はない。
金銀財宝をタネ銭にして、投資や貿易で儲けてパルス復興に 儲けた金を使うなどの選択も、アルスラーンの軽率なばらまきで不可能になった。 でも、パルス復興と国政改革は順調に進む怪奇現象が起きているあたり さすが、千年魔王蛇王様の本拠地だった国だけの事はある。 ナルサスの魔道の絵は錬金術の効果もあるんじゃないかw
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386 :イラストに騙された名無しさん@無断転載は禁止 (ワッチョイ 8f29-6Inm)[sage]:2017/03/20(月) 10:03:04.66 ID:6o+FDXgM0 - 恩賞を上げれない不満は、ルシタニアや外患誘致をやらかしたヒルメス、
裏切り者のカーラーンへのヘイトを強調すれば、かなり緩和されるぞ。 あいつらがいなければ、パルス人が100万人も殺されたり、略奪やレイプ 奴隷に売られるなどの被害にパルス人たちは、逢う事はなかった。 解放奴隷は結果的に得をしたが、だからといってこいつらに感謝する気には到底なれないだろう。 あと、解放奴隷はアルスラーンから一方的な恩恵を受けているのではない。彼らにヴァタフシャーン地方を開拓させ パルスの税収を増得たし、王家の血を引いていないアルスラーンの支持層にもなっている。 アルスラーン陣営も相応の利益を得ている。 アルスラーンの奴隷解放は、ヤンのエル・ファシル民間人救出みたいな褒め方なんてできんぞ。 臣下の義務を果たした諸侯には、保証どころか感謝の言葉も述べていないしな。 侵略者のエステルは喜怒哀楽の感情を持った人間と認識できても 、諸侯たちは領民と一族に責任を持つ領主であることは、意識していないようですな。 本来なら彼らと直接口もきけない身分の少年が、火事場泥棒には過分の栄誉と支援を与え、 臣下の義務を果たした自分たちには、何の補償も与えず奴隷を取り上げ、補償や感謝の言葉も述べず なぜ奴隷を解放するのか説明し詫びることもしない。 諸侯が、アルスラーンを嫌うのは当然だし、現実を無視したナルサスの改革が順調にいっているのは ガイエによるご都合主義の産物に過ぎない。
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387 :イラストに騙された名無しさん@無断転載は禁止 (ワッチョイ 8f29-6Inm)[sage]:2017/03/20(月) 10:17:07.89 ID:6o+FDXgM0 - これだけの横暴な事を諸侯にしても彼らの大半が泣き寝入りをしているのは、
16翼将特にナルサスの悪知恵に軍隊を恐れているからだけなく 英雄王が、アルスラーンの即位を認めている事実に畏れを持っているからだろう。 この世界の宗教の権威は、シンドゥラの王位継承争いが神前決闘で決着がついたり ボダンのような人物がデカい面をし、本来純朴なルシタニア人を残虐な侵略者に変貌させることが 可能だったことが証明している。 これほどの恩恵をとうの昔に死んで、天国で安らいでいていい霊から受けているのに お前の力が足りなかったから、アルスラーンが苦労をする。英雄王の子孫かも知れない人物が 蛇王の眷属になるなんて面白いねと言い放ち、法的にはカイ・ホスロー朝の王アンドラの養子だから カイ・ホスロー朝の君主であるはずなのに、カイ・ホスロー朝を前朝扱いする無礼を働く恩知らず共が 最終巻でバッタバッタとくたばるのは、結構嬉しいな。
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388 :イラストに騙された名無しさん@無断転載は禁止 (ワッチョイ 8f29-6Inm)[sage]:2017/03/20(月) 10:29:55.84 ID:6o+FDXgM0 - 英雄王が史上に負けて、蛇王様を完全抹殺できず、その事を16翼将たちが知ったら
英雄王を盛大に罵るだけで、英雄王の苦悩や私情に負けた責任を三百年に渡って 取り続けたことに同情することはないだろうな。 銀英伝のキャラなら、怒りつつも同情もする複雑で人情味のある反応をするキャラがたくさんいるけどな。
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389 :イラストに騙された名無しさん@無断転載は禁止 (ワッチョイ 8f29-6Inm)[sage]:2017/03/20(月) 10:42:19.97 ID:6o+FDXgM0 - その一方、自分の安っぽい同情や感傷に負けて不公正な裁判やヒルメスの無条件釈放を
行ったアルスラーンは、16翼将たちに同情されても、決して非難されないのであった。 アルスラーンが自分の失敗を自らの手で償った事ってあったけ? ホディールの奴隷に襲撃されたときは、ダリューンたちに守られて無事逃げれたし 蛇王様と戦うのは、ナルサスが生きていようが死んでいようが、パルス王の当然の義務で ナルサスやアルフリードを間接的に殺してしまったことに対する償いにはならない。 アルスラーンの甘さの被害は、本人には全く及ばない(ザンデの死)か 傷ついても誰かが慰めたり、フォローしてくれる仕様になっております。 こんな腐れ主人公も珍しいな。
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