- 最近のライトノベルはどうしてこうなった?41
400 :イラストに騙された名無しさん[sage]:2012/05/09(水) 07:52:13.31 ID:5gaK3Ros - >>398
> さすがに「俺は思いきり殴った。すると○○は数メートルも吹き飛んだ」みたいなのはアレだけどね 後ろからきたスクーターに数メートルふっとばされたことがある。けっこう飛ぶときは飛ぶなと我ながら思った > 無駄に難句用いたり無駄に言い回したりするのは文章力高いとは言わないような 「無駄に」という価値判断が正しいなら、当然それは無駄なんだから不必要な語句ということになる 本当に無駄なのか? 「石が落石してきた」なら、まあ無駄な重複があるといえるが 「かなり頻繁に」だと、「かなり」と「頻繁に」を無駄な重複ととらえる者もいるが、無駄ではない強意表現だと感じる者もいるだろう
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409 :イラストに騙された名無しさん[sage]:2012/05/09(水) 12:33:40.69 ID:5gaK3Ros - ちょうど読んでるものに某ラノべを登場させる展開があったので引用してみる。特定しやすいところは伏字にしとく
彼女は書架の方を示してそう言った。そうとくれば取ってこない理由はない。 適当に二冊、書架から小説をセレクトする――。ライトノベルが並んでいる書架があって、少し驚いてしまった。 きっと授業中、教科書の陰に隠して読んでいる子もいるに違いない。 思わず手を伸ばしてしまったので、そこから同じ作家の本を二冊選んだ。 テーブルに戻り、それを○○に手渡す。彼女はやはりというか、当然というか、怪訝な表情で表紙を眺めた。 「……漫画?」 「違うよ。中を見ればわかるけど、一応小説なんだ。ライトノベルっていうんだよ」 「ほんとだ、挿絵もあるのね」 「いいものはいいんだけど、中には絵の力に頼って売ってる本もあって……。と、まぁ、こんな話はどうでもいいから、マジックを見せてよ」 「それじゃ」○○はその二冊を僕に手渡して、言った。「どっちを使うか、まず決めるわ。どちらがいい?」 「えっと、こっちかな」 「それじゃ、残ったのはわたしが使うわ。貸して」 余った一冊を○○に渡すと、彼女はその文庫本に視線を落とし、親指を本の角に当てて、ぱらぱらとページを弾いていった。 「こんなふうにわたしがページを捲っていくから、好きなところでストップと言って」 ページの角を弾く彼女の指先を眺め、適当な箇所でストップと声をかける。 ピンク色の真珠のような爪は綺麗に手入れされているようで、ほんのりと白く輝いて見えた。 そのままページを開いて、彼女はそこに視線を落とした。 「×××ページね。△△君も、×××ページを開いてくれる? そのページの最初の行を――いいかしら、よく聞いてね。 最初の行を、声を出さずに何度か黙読して欲しいの」 「え、あ、うん」 手にしていた本の×××ページを探し、最初の段落に目を通す。 『 』という文章だった。 俺自身の雑感を書くのはまた後にする。ラノベ論として、あるいは文章の内容、 他のラノベとの比較…どうかな
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437 :イラストに騙された名無しさん[sage]:2012/05/09(水) 19:16:02.55 ID:5gaK3Ros - >>409の出典は、まぁ探せばみつかるはず。以下はまえもって書いといた雑感
ライトノベルに関する描写 ・授業中にこっそり読むのは古典作品だろうとふさわしくはないわけだが、 あえてそういう想像をラノベゆえにしているらしい。このことは、ラノベとフォーマルとの親和度が低い、 そのぶん、娯楽読み物としての学生からの選好はより強い、という認識がよくあらわれている ・「怪訝な顔で表紙を眺めた」のは、初体験だからというよりは、学校の図書室の書架にはあまり似つかわしくない表紙、 ということだろう。「漫画」になぞらえていることから表紙そのものにはなにがしかの心当たりがあるわけだ やはりというか、当然というか、「彼女」にはラノベの表紙が漫画に近いものとして見えたこともわかる 文章について ・「ページを弾く」。「彼女」は「ページを捲る」と言っているので、語り手は意識的に「ページを弾く」と表現している 「ピンク色の真珠のような爪」の爪とあわせて、ギターラかなんかを爪弾く女性の姿を連想した。どうあれ美しさのニュアンスだろう ページを弾くという珍しい表現は、指先への関心の高さからくるものかもしれない ・「ピンク色の」。ピンクは単独でも色を指す言葉なので、ピンク色は重複といえばいえる それがほんのり白く輝いて見えたのなら、「ピンク色」という強い表現より「朱のさした」「薄桃がかった」くらいでいいと思う 少なくとも俺は《ピンクなのか白なのかどっちだよ》と惑った 「真珠」は、つややかな光沢、なめらかな触感、色ならおもに白っぽさを連想させる表現だし ・「そのままページを開いて、彼女はそこに視線を落とした」 「ページの角を〜」からここに至る文章はぎこちない。「ストップと声をかける。」を直接受けているはずの「そのままページを開いて」が 「ピンク色の〜」に分断されているからかもしれない 他のラノベとの比較 ・ここでの二重鉤括弧の使い方が2007年にでたとある別のラノベに似ていたが、こんなのは一般的過ぎるので当てにならぬ ただ、その作品を意識して読むと、人物の心情の動きがかなり… いや、引用部分以外をもとにした印象の話はルール違反なのでやめとく。そもまったくの明の他人の空似の可能性がほぼ100%
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