- 璃奈「歩夢さん…嫌い…」ポロポロ
104 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2023/03/07(火) 22:20:42.73 ID:J0/6um9M - 翌日…
今日は待ちに待った歩夢さんの誕生日当日 こんなに胸がドキドキしているのは初めてのライブ以来だ 学校に行く準備を済まして、最後にプレゼントを持つ
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- 璃奈「歩夢さん…嫌い…」ポロポロ
105 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2023/03/07(火) 22:20:56.77 ID:J0/6um9M - 璃奈「うっ….重い…」
それもそのはずだ。ケーキの袋を抱え、さらにハーバリウムと花束を入れた袋も持っている 小さい私にとってかなりの負担になっていた 歩くたびにフラフラとしてバランスが取れない
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- 璃奈「歩夢さん…嫌い…」ポロポロ
106 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2023/03/07(火) 22:21:22.69 ID:J0/6um9M - 複数回に分けて持っていくか、誰かを呼んで手伝ってもらうなどの考えをすれば良かったのだが
その時、冷静さを失っていた私にはこんな考えなど浮かばなかった… 璃奈「よし….行こう….」 なんとかマンションを出ることができたが…. 璃奈「うっ….」
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- 璃奈「歩夢さん…嫌い…」ポロポロ
107 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2023/03/07(火) 22:21:36.51 ID:J0/6um9M - 足元は全く見えず、見るからに危なかったそして
璃奈「えっ!あっ!うわぁ!!」コテッ ガシャーーン ビチャァ グシャァ 璃奈「痛っ….」 璃奈「あっ!ああっ!!」 体制を崩した私は、そのまま転んでしまった
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- 璃奈「歩夢さん…嫌い…」ポロポロ
108 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2023/03/07(火) 22:21:59.97 ID:J0/6um9M - ハーバリウムは容器が壊れてオイルと花がこぼれてしまっている
ケーキはぐしゃぐしゃに破壊されクリームとスポンジ、いちごが辺り一体に散乱している 花束は飛び散ったケーキの破片とハーバリウムのオイルがこびりついてもう贈れるような状態ではなかった 私が用意した歩夢さんへのプレゼントは一瞬で全て台無しになった 璃奈「っ…..」
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- 璃奈「歩夢さん…嫌い…」ポロポロ
109 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2023/03/07(火) 22:22:38.17 ID:J0/6um9M - 頭が真っ白になった、いやもうどうなっているのかすら分からなかった
歩夢さんの喜んでいる姿などもう想像することはできない 散乱したプレゼントを見て、走馬灯のように今までの記憶が蘇る プレゼントの制作過程や、お花屋さんの店員さん、彼方さんの顔が浮かぶ そして、歩夢さんの顔も…..
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- 璃奈「歩夢さん…嫌い…」ポロポロ
110 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2023/03/07(火) 22:22:54.15 ID:J0/6um9M - もうどうしたらいいのか分からなかった
これを絶望と言うのだろうか 璃奈「……」ポロポロ 気づいた時には涙が溢れていた
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- 璃奈「歩夢さん…嫌い…」ポロポロ
111 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2023/03/07(火) 22:23:11.95 ID:J0/6um9M - これは何の涙なのだろう
せっかく作ったプレゼントが台無しになったからなのか? 協力してくれた二人に対しての申し訳なさからなのか? 歩夢さんへの涙なのか? それとも全ての思いを含めた涙なのか? もう何かも分からなくなっていた、現実なのか悪夢なのかすら ただ、一つ分かる現実は、今までの過程が全て無になったということだ
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- 璃奈「歩夢さん…嫌い…」ポロポロ
112 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2023/03/07(火) 22:24:47.67 ID:J0/6um9M - ーーーーー
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- 璃奈「歩夢さん…嫌い…」ポロポロ
115 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2023/03/07(火) 23:40:18.83 ID:J0/6um9M - 彼方(歩夢ちゃんにプレゼント喜んでもらえてよかった〜)
璃奈「次は、私の番!璃奈ちゃんボード[よし!]」 彼方(おっ次は璃奈ちゃんだ。璃奈ちゃん、ケーキも頑張ってたけど、さらにハーバリウムと花束も用意してるんだもんね。歩夢ちゃんもきっと大喜びだよ) 璃奈「歩夢さん、誕生日おめでとう!!璃奈ちゃんボード[ハッピー!]」 璃奈「私からはお花のプレゼントだよ」 歩夢「わぁ!ありがとう、璃奈ちゃん、綺麗なお花〜」 彼方(え?ケーキは?ハーバリウムは?花束は?)
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- 璃奈「歩夢さん…嫌い…」ポロポロ
116 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2023/03/07(火) 23:40:34.59 ID:J0/6um9M - 璃奈「歩夢さん、いつもありがとう!璃奈ちゃんボード[感謝!]」
歩夢「うん!こちらこそありがとう」 璃奈「よかった!喜んでもらえて!璃奈ちゃんボード[ほっ…]」 彼方「……」 彼方(よくないよ….せっかく用意したプレゼントは?) 彼方(璃奈ちゃんがあんなに歩夢ちゃんの為に心を込めて頑張ったのに…..) 彼方(しかも、ずっとボードをつけたまま話してる…絶対何かあったよね….) 璃奈「…..」
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- 璃奈「歩夢さん…嫌い…」ポロポロ
117 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2023/03/07(火) 23:40:43.68 ID:J0/6um9M - ー
ーー ーーー 数時間前…..
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- 璃奈「歩夢さん…嫌い…」ポロポロ
118 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2023/03/07(火) 23:40:57.31 ID:J0/6um9M - 璃奈「どう….しよう…..」ポロポロ
歩夢さんへのプレゼントは全て台無しになった もう、ダメだ 帰りたい…..
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- 璃奈「歩夢さん…嫌い…」ポロポロ
119 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2023/03/07(火) 23:41:11.30 ID:J0/6um9M - でも、ここで帰ったら、またあのライブの時と一緒だ…..
私だけ来てないとなると….絶対みんな心配する…. そうなると…..もう誕生日パーティーどころじゃなくなるよね せっかくの歩夢さんの誕生日なのに..... 私のせいで歩夢さんの誕生日を台無しにするのだけは嫌….
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- 璃奈「歩夢さん…嫌い…」ポロポロ
120 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2023/03/07(火) 23:41:25.18 ID:J0/6um9M - 行かなきゃ…..行こう….
プレゼントは…..ケーキとハーバリウムはもうグシャグシャだから片付けないと…. 花束は….ほとんどダメだけど…何本かはまだ大丈夫みたい よし…..これなら…..まだ…..いける….. ーーー ーー ー
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- 璃奈「歩夢さん…嫌い…」ポロポロ
121 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2023/03/07(火) 23:41:48.30 ID:J0/6um9M - 私は散乱したプレゼントを片付けて、無事だった花束の花を数本持ってパーティーにでた
彼方さんと店員さんには後で事情を話して謝ろう ボードは…..してないと…..できない……耐えられない….. そして…時間は過ぎていき….パーティーは終わった…..
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