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名無しで叶える物語(悠久の苑)
菜々「生徒会長が直々に皆さんのお悩みを解決します」

書き込みレス一覧

菜々「生徒会長が直々に皆さんのお悩みを解決します」
1 :名無しで叶える物語(悠久の苑)[]:2021/04/16(金) 21:53:36.86 ID:oUcFWKIO
ピンポンパンポン♪

菜々「虹ヶ咲学園生徒会です。皆さんの健やかな学園生活のために本日からお悩み解決キャンペーンを始めます」

菜々「あなた自身や周囲の方が抱えている困ったことや解決してほしいことを生徒会室の前に据えられた箱の中にお寄せください」

菜々「単なるお悩み相談から紛争解決まで、私生徒会長が直々に皆さんのお悩み解決のお手伝いをさせて頂きます」

菜々「以上、生徒会長中川でした」

ピンポンパンポン♪


ザワザワ...

『へぇ〜お悩み解決キャンペーンだって』

『え〜、あのちょっと怖めの生徒会長が?』

『お悩み解決してもらおうかな……』

『ふふ、何か面白そうなことを始めたみたいね、あの子』

ザワザワ...
菜々「生徒会長が直々に皆さんのお悩みを解決します」
2 :名無しで叶える物語(悠久の苑)[]:2021/04/16(金) 21:54:04.05 ID:oUcFWKIO
菜々「ふう、こんな感じで良かったでしょうか」

副会長「ええ!バッチリでした、会長! それにしても、思い切ったことを考えましたね」

菜々「そうですね。生徒会というと一般の生徒の皆さんからは遠いイメージを持たれていると思ったので、少しでも親近感を持ってもらえればと思ったんです」

副会長「私もなにかあればお手伝いしますから、なんでも言ってくださいね」

菜々「そう言ってもらえるととても心強いです。ありがとうございます」

副会長「さっそくお悩みがどしどしと寄せられているみたいですよ!」

菜々「ええっ!? もうですか!?」

副会長「放送してから十分程度経ちましたが、それだけでもうこんなに」ドサリ

菜々「いくら生徒数が多いからって皆さん悩みすぎでは……?」

副会長「これだけあると何から手を付けて良いかも検討つきませんね」

菜々「そうですね……。しかし、そうは言っても一つずつコツコツと解決していくしかありませんね。まずはどれを読みましょう」ガサゴソ

菜々「う〜ん……これですっ!」


書かれていた解決してほしい悩み
↓3
菜々「生徒会長が直々に皆さんのお悩みを解決します」
8 :名無しで叶える物語(悠久の苑)[]:2021/04/16(金) 22:07:51.42 ID:oUcFWKIO
 

お悩みNo.01
『生徒会長がどんなパンツ履いてるのか知りたくて夜しか眠れない』



菜々「ええっ!?」///

副会長「記念すべきお悩み第一号はなんですか?」

菜々「ええと、その……私がどんなパンツを履いているのか知りたくて眠れないというものだったんですが……悪質なイタズラでしょうか」///

副会長「……いえ、イタズラではないと思いますよ。会長の隠れファンって結構たくさんいらっしゃいますから」

菜々「そ、そうなんですか!?」

副会長「はい。いや、むしろ知らなかったんですか? 全校生徒のお名前を暗記していらっしゃる会長のこと、学園のことはなんでも知り尽くしているかと思っていましたけど」

菜々「しっ、知らないですよ! そんな、私の隠れファンだなんて……。それにしても、ファンだからと言ってパンツを見たいと本人の目に直接触れる場所に投稿するのはどうかと思うのですが」

副会長「ま、まあいろんな方がいらっしゃいますから……ちなみにどんなパンツを履かれているんですか?」

菜々「へ? 別に普通の……って何聞いてるんですか!」///

副会長「ふふ、ちょっとした冗談です。でも丁度良いんじゃないですか? 結構お手軽に解決できるお悩みだと思いますけど」

菜々「本人に直接教えろとでも言うんですか? そ、そんな無理ですよ恥ずかしい」///

副会長「『直々に』お悩みを解決するって言ってたじゃないですか」

菜々「……原稿を考えたのは副会長ですよね? まあ、う〜ん……恥ずかしいですが、同性の方ならまあ……」///

副会長(同性なら危なくないという考えが危なっかしいですね……)ウーン

菜々「しょ、しょうがないですよね! これも仕事のうちです。差出人はどなたでしょうか?」ペラッ


差出人
↓2 (名無しのモブや無記名ならそれも可)
菜々「生徒会長が直々に皆さんのお悩みを解決します」
14 :名無しで叶える物語(悠久の苑)[]:2021/04/16(金) 22:14:43.81 ID:oUcFWKIO
 

菜々「この方は……情報処理学科の一年生の方ですね」

副会長「では早速呼び出しますか?」

菜々「いっ、いえいえ結構ですよ! 呼び出しなんてしたら大事になってしまうでしょうし。その方のもとへ直接言ってお伝えしてきます」

副会長「そうですか……ご武運を祈っていますね、会長」

菜々「あ、ありがとうございます……。このお悩みはさくっと終わらせてしまいたいですね、いろんな意味で」///


 
菜々「生徒会長が直々に皆さんのお悩みを解決します」
15 :名無しで叶える物語(悠久の苑)[]:2021/04/16(金) 22:22:09.28 ID:oUcFWKIO
 

菜々「情報処理学科一年、――――さんですね」

菜々「……はい」///

菜々「そうです。お悩み拝見しました」

菜々「では……その、お伝えしたいと思うので耳打ちさせていただければと思うのですが」///

菜々「……へ? 言葉で伝えられてもイメージできない……?」

菜々「それって、つまりどういう」

菜々「――ええっ!?」///

菜々「直接見せないといけないんですか!?」///

菜々「え? 直接見せてくれないと夜だけしか眠れなかったのが夜も眠くなりそう……?」

菜々「それは困ります! 生徒の皆さんにはきちんと規則正しい生活を送ってもらって正課活動も課外活動も楽しんでもらわなければいけませんから!」

菜々「じゃあ見せてくれてもいいですよね? う、う〜ん……」///

菜々「ちょ、ちょっとだけですよ……? あと、見るだけです。それでいいですよね?」///

菜々「分かりました……。では、ここだと少し良くないので人のいない場所に行きましょう」///



(生徒会長のパンツは純白で小さくて赤いリボンのワンポイントがついてました)
菜々「生徒会長が直々に皆さんのお悩みを解決します」
16 :名無しで叶える物語(悠久の苑)[]:2021/04/16(金) 22:23:06.34 ID:oUcFWKIO
>>15
訂正
菜々「え? 直接見せてくれないと夜だけしか眠れなかったのが夜も眠れなくなりそう……?」
菜々「生徒会長が直々に皆さんのお悩みを解決します」
19 :名無しで叶える物語(悠久の苑)[]:2021/04/16(金) 22:27:03.97 ID:oUcFWKIO
 

パタン

副会長「おかえりなさい、会長」

菜々「はぁ〜っ」///

副会長「どうでした? スムーズに解決できました?」

菜々「え、ええ。まあ……ぼちぼちといったところでしょうか」

副会長「流石です! まあ自分の履いているものを口伝するだけなら会長にとっては造作もないことでしょう」

菜々「……そ、そうですね」///

副会長「会長? どうかしました?」

菜々「いっ、いえいえ! なんでもありません! 次です、次行きましょう!」アセアセ



お悩みと差出人
↓3
菜々「生徒会長が直々に皆さんのお悩みを解決します」
28 :名無しで叶える物語(悠久の苑)[]:2021/04/16(金) 22:41:25.14 ID:oUcFWKIO
 

お悩みNo.02
『私は璃奈が好きなんですがなかなか思いが伝えられません
どうすればいいでしょうか?』
――焼き菓子同好会A



副会長「璃奈……スクールアイドル同好会の天王寺璃奈さんでしょうか」

菜々「ええ、そうだと思います。焼き菓子同好会の方というと心当たりもありますし(熱心に私達のことを応援してくれてますからね)」

副会長「そうなんですか。焼き菓子同好会にどなたか知り合いでもいらっしゃるんですか?」

菜々「あっ、えー……そうですね。そんなところです。しかし、この方のお悩みを解決するにあたって問題となるのがこの『好き』の意味合いなのですが」

副会長「それはつまり、友人やファンとして好きなのか、恋愛という意味合いで好きなのかということでしょうか?」

菜々「そうです。流石は副会長、話が早いですね」

副会長「ふふっ、ありがとうございます。伊達に副会長やってませんから!」

菜々「スクールアイドル同好会には特別恋愛禁止の規定はありませんが、思いを伝えた結果お付き合いすることなったりしてしまえば校則に……」

副会長「会長」

菜々「はい?」

副会長「その点に関しては問題ありません。校則で禁止されているのは『不純異性交遊』であって、この場合は不純にも異性にも該当しませんから」

菜々「う〜ん……そうなんですかね」

副会長「はい。間違いないです。副会長である私が断言します」キッパリ

菜々「そ、そうですか……? まあとりあえずはお話を伺いに行ってみましょうか」
菜々「生徒会長が直々に皆さんのお悩みを解決します」
31 :名無しで叶える物語(悠久の苑)[]:2021/04/16(金) 22:56:35.99 ID:oUcFWKIO
焼き菓子同好会



菜々「こんにちは……あっ、丁度良かったですね。あなただけでしたか、あさk」

A「しっ……! 『A』で投稿したんですからAでお願いします、生徒会長」

菜々「ああっ、失礼しました。ではAさんで良いでしょうか?」

A「はい。ここに来てくれたということはその……私が入れたお悩みを見てくれたってことでいいんですよね?」

菜々「ええ。拝見させていただきました。天王寺さんに想いを打ち明けたいとのことですが」

A「そっ、そうなんです……璃奈、あっ、天王寺さんのことが好きで……」///

菜々「改まらず普段呼んでいるようにしていただいていいですよ。あの、一応確認なのですが、それはその……一女性として璃奈さんのことをお慕いしているという認識で間違ってませんか?」

A「そうです……」

菜々「ですよね……」

A「えっ、もっ、もしかして校則違反とかですか!?」

菜々「いえいえ! 校則違反ではないようですよ? 誤解があるといけないので聞いたまでです」

A「ほっ……」

菜々「それで、なかなか想いを伝えられないとのことですが」

A「はい。その……璃奈って大前提としてスクールアイドルじゃないですか。そういう人に告白するのっていいのかなっていう……あっ、いや別に告白してOKがもらえるなんて思ってないですけど!」

菜々「それについては大丈夫です。スクールアイドル同好会には恋愛禁止の規則はありませんよ」

A「そうなんですか……? 会長、詳しいんですね……! あっ、そういえば会長って同好会の優木せつ菜ちゃんにちょっと似てません?」

菜々「へっ!? えっ、そ、そうですかね!?」アセアセ

A「はい! え、とっても似てますよ!」

菜々「わ、私のことは良いじゃないですか! Aさんのお悩みに集中しましょう?」アセアセ

A「あっ、そうですね……! ありがとうございます」 
菜々「生徒会長が直々に皆さんのお悩みを解決します」
33 :名無しで叶える物語(悠久の苑)[]:2021/04/16(金) 23:12:11.36 ID:oUcFWKIO
A「あと、璃奈って好きな人とかいるのかなって……」

菜々「う〜ん……どうなんでしょうね。これといって聞いたことはありませんけど」

A「宮下さんとか」

菜々「えっ、宮下さんですか?」

A「はい! 同好会のニ年生の人ですけど、璃奈と仲が良いイメージがあって……それに宮下さんって文武両道で学校の中でも人望が厚いっていうか」

菜々「仰る通りお二人はとても仲良しだと思いますが……宮下さんと天王寺さんが特別にそういう関係だと感じたことはありませんね」

A「そうなんでしょうか……でも、やっぱり璃奈にとっては突然想いを伝えられても迷惑かなって」

菜々「そうですかね? 璃奈さんはそういう人ではないと思いますよ。あなたが想いを打ち明けて、それを無碍にするような璃奈さんの姿を、私は少なくともイメージできません」

A「うーん……」

菜々「それに、想いを打ち明けて迷惑になるなんてことありますか? Aさんの大好きをそのまま伝えたらいいんだと思います。まあその……お付き合いできるかどうかまでは保証できませんが」

A「……会長、璃奈と結構仲良しなんですか? そんな風には今まで見えなかったですけど」

菜々「え? どうしてそう思われるんですか?」

A「えっ? いや、だって会長と璃奈なんてそこまで接点なくないですか? なのに璃奈のこと結構知ってるような口ぶりで」

菜々「え、ええと……同好会の設立の手続きで結構関わったので」

A「あぁ、なるほど。そうなんですね……ごめんなさい、話がそれてしまって」

菜々「いえいえ、大丈夫ですよ」



Aの相談はこの後2時間弱続いた……。
菜々「生徒会長が直々に皆さんのお悩みを解決します」
34 :名無しで叶える物語(悠久の苑)[]:2021/04/16(金) 23:26:32.69 ID:oUcFWKIO
A「でもやっぱり璃奈にそういう相手がいるんじゃないかって私不安で」

菜々「大丈夫ですって……! というかこの話もう何回目ですか」

A「璃奈が私の想いを受け止めてくれるっていうことは会長に言われなくても分かってるんです。璃奈がどれだけ良い子かは私もよく知ってますし……!」

菜々「はい……」

A「その上で、やっぱり重要になってくるのは璃奈にそういう相手がいるかいないかってことだと思うんです」

菜々「う〜ん……いないと思うんですけどね」

A「いるかもしれないじゃないですか……! 最悪璃奈と付き合えなくても、お友達のままでも良いと思っています。でも、万が一璃奈に付き合ってる人がいたら、その姿を私は素直に見れないんです……! 璃奈だって私の気持ちを知った後じゃ気を遣ってしまうだろうし」

菜々「いや、まあそれはそうかもしれないですけど……」ウーン

A「でしょう?」

菜々「ですが……・いないと思いますよ? 何度も言いますが」

A「証拠はあるんですか……?」

菜々「証拠……(本当はもう少し早めに終わらせて次のお悩みに進みたかったのですが……)」

A「ええ、証拠です」

菜々「……あります(仕方ないですね)」

A「え?」



シュルシュルッ...


A「えっ――」

せつ菜「これで、信じてくれますか?」

A「やっぱり会長ってせ」ムグッ

せつ菜「しっ! ここでのことは絶対に内密でお願いしますよ? でも、同じ同好会でずっと璃奈さんを見てる私が言うんです……これで信じてくれませんか?」

A「……!」コクコク

せつ菜「じゃあ想いを打ち明けるんですね!」

A「いや、それは……」

せつ菜「ええっ!? まだ足らないんですか!?」

A「いやいや、でも! 会長のお陰で璃奈にそういう相手がいなそうだっていうことは分かりました! ただ告白となるともう少し、私の気持ちの準備が……」///

せつ菜「そうですか……」

A「あっ……でもでも、会長がここまで親身に聞いてくださるなんて……会長のお陰で気持ちが晴れたような気がします。私、頑張りますね……!」

せつ菜「気持ちが軽くなったのなら何よりですよ。ひとまずお悩み解決……ということでいいんでしょうか?」

A「はい! ありがとうございます! 私、せつ菜ちゃんのライブにも今度から絶対行きますね!」
菜々「生徒会長が直々に皆さんのお悩みを解決します」
35 :名無しで叶える物語(悠久の苑)[]:2021/04/16(金) 23:34:40.13 ID:oUcFWKIO
 

パタン


菜々「副会長は……もう帰ってしまわれましたか」

菜々「あっ、連絡が来てますね……塾のために早く帰ってしまわれたそうです」

菜々「はぁ、なんだかどっと疲れました……人のお悩みを解決するなんて、そう簡単ではありませんね」

菜々「ひとまずこのお悩みの山……。少しずつでも消化していくしかありませんね。塵も積もれば山となる、です!」

菜々「もうひと頑張りして今日は帰ることにしましょう」



お悩みと差出人
↓3


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