- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
1 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 08:38:25.79 ID:tc/1aIcT - 海未「モヤモヤ…ですか?」
穂乃果「うん。モヤモヤ」 ことり「ドキドキ、じゃなくて?」 穂乃果「うーん。もちろんドキドキもするんだけど……」 穂乃果「なんだか少し、彼方さんと上手くいってないような気がして……」 ことり「ええっ!?」 海未「ついこの間も、仲良さそうにしてたではありませんか?」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
2 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 08:38:55.90 ID:tc/1aIcT - 穂乃果「いや。別に、仲悪くなったわけじゃないんだけどね」
ことり「うんうん」 穂乃果「むしろ、彼方さんのこと色々分かってきて。更に距離も縮まってきてるとは思うんだけど」 海未「はぁ」 穂乃果「なんだか彼方さん……穂乃果に遠慮してるんじゃないかなぁ、って」 ことり「遠慮?」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
3 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 08:39:53.62 ID:tc/1aIcT - 海未「分かったような、分からないような……もう少し、具体的な話は出来ませんか?」
穂乃果「うーん……」 穂乃果「例えば、彼方さんが凄い眠そうな顔してるとするでしょ?」 海未「えぇ。彼方は勉強家ですからね」 穂乃果「そうそう。それでこの間、穂乃果の家に遊びに来てくれた時のことなんだけど…」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
4 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 08:40:18.32 ID:tc/1aIcT - 穂乃果「穂乃果の部屋でお話してた時に、あまりに眠そうな顔してたから……膝枕してあげましょうか、って穂乃果が提案したの」
ことり「穂乃果ちゃん、えらい!」 海未「へぇ。貴方も随分、大人になったものですね」 海未「これまでの貴方は、してもらうばかりでしたからね…」 穂乃果「うっ…まぁそれでとにかく、”膝枕しましょうか”って、穂乃果が言ったんだよ!」 海未「はい」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
6 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 08:41:52.24 ID:tc/1aIcT - 穂乃果「でも彼方さん……かたくなに、穂乃果の膝で寝ようとしなかったの」
ことり「あの、お昼寝大好きな彼方さんが?」 穂乃果「うん。どう見ても眠そうなのに、”眠くないぜ〜”とか言ってた」 海未「ふむ……それは、確かに不思議ですね」 穂乃果「そうでしょ?」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
7 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 08:42:19.87 ID:tc/1aIcT - 穂乃果「だから、もしかしたら……穂乃果があまりにだらしないから、膝枕してもらうのを屈辱に思ってるんじゃないのかなぁ、って」
ことり「く、屈辱……」 海未「なんだか少し話が大袈裟な気がしますが……」 穂乃果「うーん、穂乃果の考えすぎなのは分かってるんだけど…そういうこと考えてたら、なんだかモヤモヤしちゃって」 穂乃果「そりゃ歳が一つ違うから、同い年みたいには行かないかもしれないけど」 穂乃果「それでも私だって……少しくらい彼方さんに頼ってもらいたいよ」 海未「・・・」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
8 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 08:42:37.76 ID:tc/1aIcT - 穂乃果「疲れてる時に膝枕くらい、してあげたいなぁって……」
ことり「穂乃果ちゃん……」 海未「・・・真剣に、悩んでいるのですね」 穂乃果「ごめんね。愚痴みたいになっちゃって……」 ことり「ううん。大丈夫だよ」 海未「一人で抱え込まれるより、よほど良いです」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
9 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 08:43:37.68 ID:tc/1aIcT - ことり「一人で抱え込んだ時って、あんまり良い事ないよね。うぅ……」ズゥゥゥン
海未「えぇ。私たちは前に痛いほど痛感しましたからね……」ズゥゥゥン 穂乃果「あ、あはは……」 ことり「穂乃果ちゃん。私たちに出来ることなら、なんだってしてあげるよ」 海未「そうですね。二人が、理想的な関係に戻れる事を祈ってます」 穂乃果「うんっ……」 穂乃果「ありがと。海未ちゃん、ことりちゃん」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
10 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 08:44:45.14 ID:tc/1aIcT - 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
遥「お姉ちゃん」 彼方「ん〜?どうしたの、遥ちゃん」 遥「最近、穂乃果さんと何かあったでしょ?」 彼方「えっ。ええっと……その」 遥「・・・」ジーーッ 彼方「……ありました」 遥「やっぱり」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
11 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 08:45:14.71 ID:tc/1aIcT - 彼方「なんで、分かったの〜……?」
遥「だって、最近明らかに元気ないもん」 遥「何か失敗でもしちゃったのかなって、最初は思ってたけど……何日も続くから、多分穂乃果さんと何かあったんだろうなって」 彼方「ううっ。そんなに、元気ないかなぁ……」 遥「もう、びっくりするくらい丸わかりだからね!!」 遥「学校の人にも、すぐバレると思うよ」 彼方「そっかぁ……」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
12 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 08:46:09.75 ID:tc/1aIcT - 遥「それでお姉ちゃん。穂乃果さんと何があったの?」
彼方「うーん……実は〜、別に大して何かあった訳じゃないんだけど」 遥「うん」 彼方「なんというか〜、穂乃果ちゃん……」 彼方「最近私と一緒にいても、あまり楽しくないんじゃないかな〜……って」 遥「えぇ!?そんな事は無いと思うけど…」 彼方「あのね。穂乃果ちゃんが楽しくなさそうな顔してるとか、そういう訳じゃ無いんだけど〜…」 彼方「そもそも穂乃果ちゃんは、そんな子じゃないし」 遥「じゃあ、どうして…?」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
13 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 08:46:57.14 ID:tc/1aIcT - 彼方「うーん。言葉にするのは難しいんだけど……」
彼方「なんか穂乃果ちゃんの表情が、前と少し違って見えるんだよね〜……」 遥「どんな風に違うの?」 彼方「そうだなぁ……遠慮してる感じ、かなぁ」 遥「遠慮……」 彼方「前の方がお互いに思ってたことを言えてた気がする」 彼方「穂乃果ちゃん…私に何か言いたいことが、あるんじゃないかなぁ」 遥「うーん…」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
14 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 08:47:53.13 ID:tc/1aIcT - 彼方「遠慮なんて、穂乃果ちゃんらしく無いよね〜…」
遥「そうだよね……何か、心当たりはあるの?」 彼方「それが、何も思いつかないんだよ〜」 彼方「う〜ん。嫌われるようなこと、しちゃったのかな〜……」 遥「お姉ちゃんの場合、それは大丈夫だと思うけど……」 彼方「相手の欠点に気づいた途端、百年の恋も冷めるって言うし」 彼方「付き合ってる内に、彼方ちゃんの好きじゃない所が見えちゃったのかも……」 遥「お、お姉ちゃん。考えすぎだよ!」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
15 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 08:48:51.30 ID:tc/1aIcT - 彼方「考えすぎである事を、祈る……」
遥「だって!穂乃果さんがお姉ちゃんのこと嫌いになる訳ないもん!」 彼方「……えへへ。遥ちゃんは、優しいね〜」ナデナデ 遥「もうっ、本当のことを言ってるだけだからね!」 彼方「ありがとう。遥ちゃん…」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
16 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 08:49:08.81 ID:tc/1aIcT - 彼方「穂乃果ちゃんの言葉は、全部受け止めてきたつもりだったんだけどなぁ…」
彼方「はぁ・・・」 遥「お姉ちゃん…」 遥(これは、重症かもしれない……) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
20 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:00:06.98 ID:tc/1aIcT - 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
彼方「それで…話って?」 海未「わざわざ呼び出してしまって、申し訳ありません」 ことり「ちょっとだけ、気になることがあって……」 彼方「・・・」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
21 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:00:26.82 ID:tc/1aIcT - 彼方「穂乃果ちゃんのこと…だよね?」
海未「えぇ。穂乃果のことです」 彼方「穂乃果ちゃん…ことりちゃんと海未ちゃんには、なんて言ってるの?」 海未「最近、彼方といると……なんだかモヤモヤする」 海未「穂乃果は、そう言っていました」 彼方「・・・」 彼方「モヤモヤ、かぁ…」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
22 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:00:42.67 ID:tc/1aIcT - ことり「どっちが悪いとか、そういう話じゃないのは分かるんだけど…」
ことり「あんなに調子の悪そうな穂乃果ちゃんは、見てられなくて」 海未「えぇ」コクリ 彼方「ごめんなさい…」 海未「何か、心当たりはあるのですか?」 彼方「うーん…」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
23 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:01:00.58 ID:tc/1aIcT - 彼方「それが〜…あんまり思い当たらなくて」
ことり「・・・」 海未「そうですか」 彼方「でも何か、穂乃果ちゃんが我慢してるんだろうな〜ってのは…薄々感じてる」 彼方「どうやら私にも…言えないことが出来ちゃったみたい」 海未「・・・そのようですね」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
24 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:01:18.69 ID:tc/1aIcT - 彼方「・・・」
彼方「海未ちゃんは…なんとなく分かっている、みたいな顔だね」 ことり「そうなの?海未ちゃん」 海未「薄々、ですが」 海未「ただ…二人の問題にどこまで介入して良いものか、ずっと悩んでいます」 彼方「そっか〜…ありがとね。海未ちゃん」 彼方「本当は、私だけで解決するべきなんだろうけど〜…私一人じゃ、ダメみたい」 海未「・・・」 彼方「最近、ずっと穂乃果ちゃんの事考えてて…でも全然、分かってあげられなくて」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
25 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:02:22.81 ID:tc/1aIcT - ことり「彼方さん…」
彼方「情けない話だけど…何か手がかりになるような事、教えてもらっても良いかな?」 海未「…はい」 海未「これは、穂乃果が口にしていた小さな話なのですが」 彼方「うん」 海未「彼方は決して、穂乃果の膝枕で寝ることは無いらしいですね?」 ことり「ひざまくら?」 彼方「え。うん…そうだね」 海未「それは、どうしてですか?」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
26 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:03:13.55 ID:tc/1aIcT - 彼方「だって〜、それは・・・」
海未「…それは?」 彼方「・・・」 ことり「?」 彼方「あ〜・・・そういう事かぁ…」 海未「そういう事だと、私は思っています」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
27 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:03:37.45 ID:tc/1aIcT - ことり「海未ちゃん、どういうこと?」
海未「つまり、彼方は…」 海未「自分の弱いところを、穂乃果に決して見せたく無いのでしょう」 彼方「・・・」 彼方「まぁね〜…」 ことり「彼方さんの、弱いところ…」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
28 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:04:17.46 ID:tc/1aIcT - 海未「仮に穂乃果に膝枕をしてあげたとしても…自分は穂乃果の膝の上で眠るわけには行かない」
彼方「・・・」 海未「そして、それを穂乃果はひどく寂しがっているのです」 海未「時々、ひどく無理をしているように見える彼方のために…自分は何もしてやれていないと」 彼方「・・・ううん」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
29 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:04:45.32 ID:tc/1aIcT - 彼方「何もしてあげられてないなんて事、絶対無いんだけどね〜…」
彼方「私はいつだって…穂乃果ちゃんがいてくれれば、それだけで幸せなんだよ」 ことり「・・・」 彼方「彼方ちゃんの方が、一つ年上だしさ〜……穂乃果ちゃんに膝枕してもらうなんて、やっぱり恥ずかしいと思っちゃうんだよね…」 彼方「穂乃果ちゃんの前だと、どうしてもカッコつけたくなっちゃうんだよね……」 海未「それは…分からないでもありません」 海未「ですが、あなたは少しカッコつけすぎです」 彼方「そうかなぁ…」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
30 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:05:18.35 ID:tc/1aIcT - 海未「あなたは…案外、危なっかしい人間なんですよ」
彼方「・・・」 海未「それも、穂乃果に心配されるレベルです」 彼方「穂乃果ちゃんに……そうだよね」 彼方「私の方が先輩なのに、穂乃果ちゃんは心配してくれてるんだよね…」 ことり「ふふ。穂乃果ちゃん、優しいから」 海未「頼りにされたくなる気持ちも分かります…カッコつけたくなる気持ちも分かります」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
31 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:06:33.16 ID:tc/1aIcT - 海未「ですが…穂乃果も案外、頼りになる人なんですよ?」
海未「それは、幼馴染の私たちが保証します」 ことり「うんうん」 彼方「・・・」 彼方「そっか…そうだよね」 彼方(私…遥ちゃんの時と、同じようなことしてたんだ)
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
32 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:07:36.52 ID:tc/1aIcT - 彼方「今から穂乃果ちゃんに、会いに行ってくるよ」
彼方「直接、話し合わないと」 海未「えぇ。彼方なら、絶対に大丈夫ですよ」 ことり「彼方さん、頑張ってください♡」 彼方「うん。穂乃果ちゃんを…二度と悲しませたりしない」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
34 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:13:27.74 ID:tc/1aIcT - 彼方「二人のお陰で、勇気がもらえたよ」
彼方「……穂乃果ちゃんのこと、大好きなんだねぇ」 海未「えぇ。まぁ」 ことり「もちろん♡」 海未「それと…私たちが今日話した事は、穂乃果には内緒にしていただけますか?」 彼方「え。どうして?」 海未「表立って借りを作るのは、あまり好みません」 ことり「穂乃果ちゃんに今までもらったものを…返したいだけなんです」 彼方「う〜む…粋だねぇ」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
36 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:14:09.40 ID:tc/1aIcT - 彼方「じゃあ、行ってくるね」
海未「彼方。穂乃果の事、お願いしますよ!」 ことり「彼方さん、ファイトですっ!」 彼方「うん。任せて〜!」タッタッタッ ことり「凄い速さで、走って行っちゃった・・・」 海未「どうやら、これで大丈夫そうですね…」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
37 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:14:41.05 ID:tc/1aIcT - ことり「うん。あの二人なら、絶対に大丈夫!」
海未「全く、手間のかかる二人です」 ことり「ことり、何も出来なかったけど…お疲れ様、海未ちゃん」 海未「そんなことありませんよ」 海未「ことりがいてくれたお陰で、心強かったです」 ことり「えへへ、そうかな…」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
38 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:15:01.52 ID:tc/1aIcT - 海未「あの二人は…違うタイプに見えて、案外よく似ているのかもしれません」
ことり「そうだよね。好きな人のために、張り切りすぎちゃうところ」 海未「えぇ…それから、恋愛に関しては意外と臆病です」 ことり「穂乃果ちゃんも彼方さんも、明日は笑顔を見せてくれるといいね!」 海未「はい」 ことり「うんうん…」 海未「・・・」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
39 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:15:17.25 ID:tc/1aIcT - ことり「やっぱりちょっとだけ…寂しい?」
海未「・・・まぁ、寂しいですね」 ことり「そうだよね」 海未「私たちは、ずっと三人でいましたから」 ことり「うん」 海未「彼方を好きになったと、打ち明けられた時はどうなることかと思っていましたが…」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
41 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:16:02.33 ID:tc/1aIcT - 海未「彼方なら、間違いなく穂乃果を幸せにしてあげられるはずです」
海未「幸せを願うのが…友人というものでしょう」 ことり「うん。そうだよね」 海未「まぁそれはそれとして、まだ寂しい気持ちもあるのですがね…」クスッ ことり「ふふふ」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
43 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:16:37.11 ID:tc/1aIcT - ことり「じゃあ海未ちゃんにも、膝枕してあげる」
海未「えぇ?…あの」 ことり「まぁまぁ、遠慮なさらず〜」 ことり「ことりだって、海未ちゃんに頼られたいんだよ?」 海未「くすっ、そうですか。では…失礼します」 ことり「は〜い♡」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
45 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:20:00.74 ID:tc/1aIcT - 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
海未「あれから二人とも、どうやら大丈夫そうですね」 ことり「うんっ。この間二人が、手を繋いで歩いてるところ見ちゃった」 ことり「それで信号待ちの時、穂乃果ちゃんが彼方さんに肩を寄せてね……きゃー!きゃー!」 海未「ちょっと。落ち着いてください…ことり」 海未「ともかく、しっかり話し合うことが出来たようで何よりですね」 ことり「遥ちゃん。私たちに相談してくれて、ありがと♡」 遥「こちらこそ…突然連絡を入れたにも関わらず、力になっていただき助かりました」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
46 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:20:37.63 ID:tc/1aIcT - 遥「最近のお姉ちゃんは、とても見ていられなくて…」
海未「ふふ。穂乃果と一緒ですね」 ことり「この世の終わり、みたいな顔してたもんね」 遥「そうです。それです!」 海未「私は恋愛ごとには疎いですが…この世の終わりという表現も、あの二人にとっては大袈裟では無いのでしょうね」 ことり「そうだね」 遥「お姉ちゃんなんて…穂乃果さんと付き合い始めてから、明らかにボーッとする時間が増えちゃって」 ことり「あっ、分かる分かる!」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
47 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:31:31.20 ID:tc/1aIcT - ことり「穂乃果ちゃんも時々、お空見てるときあるよね」
海未「それでこの間私が、何を考えていたのか尋ねてみたんです」 海未「そうしたら、穂乃果がポツリと……”人生かなぁ”って呟いたんですよ」 遥「へぇー……」 海未「ふふっ。穂乃果らしくもない」 海未「今思い返しても、なんだか可笑しくて…」 ことり「穂乃果ちゃんも…誰かに恋をする日が来たんだねぇ」ニコニコ
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
48 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:32:12.46 ID:tc/1aIcT - 遥「お姉ちゃん、ずっと私の面倒を見てくれてたから…多分恋愛なんて、した事無いんです」
遥「穂乃果さんと出会えて、本当に良かったなぁ…って思うんです」 ことり「遥ちゃん・・・」 海未「少し…寂しい気持ちはありませんか?」 遥「正直に言えば…ちょっと、寂しいって思う時もあります」 遥「でもその分、すごく幸せそうな顔を見せてくれるから…私も嬉しいんです」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
49 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:32:31.06 ID:tc/1aIcT - 海未「くすっ。私たちと、一緒ですね」
ことり「うん」 海未「いつまでも、いつまでも…二人には幸せでいて欲しいものです」 海未「これからも、穂乃果のことを末長くよろしくお願いします」 遥「こちらこそ、姉をよろしくお願いします」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
50 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 09:34:14.69 ID:tc/1aIcT - ことり「なんだか、結婚式の親の挨拶みたいだね」
海未「確かに…変なことを口走ってしまったような気がします」 遥「ふふっ。そうですね」 ことり「くすっ」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
53 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 10:10:41.31 ID:tc/1aIcT - 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
穂乃果「昨日ね!穂乃果が膝枕しましょうかって言ったら、すんなり寝てくれたの!」 海未「ふふっ。それは、良かったですね」 ことり「穂乃果ちゃん、嬉しそう」 穂乃果「えへへ…彼方さんの寝顔、可愛かったな〜」 穂乃果「今まで殆ど、穂乃果に見せてくれたこと無かったんだよ?」 ことり「そうなんだ」ニコニコ 海未「恋人として、信頼されたという事かもしれませんね」 穂乃果「う〜ん・・・そうかも!!」ニコニコ
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
54 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 10:11:01.89 ID:tc/1aIcT - ことり「それで、穂乃果ちゃん。どこまで進んだの?」
穂乃果「えっ」 海未「ことり・・・」 ことり「教えて♡」 穂乃果「いや、あのね……?」 ことり「うん」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
55 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 10:11:19.91 ID:tc/1aIcT - 穂乃果「えーと……///」
穂乃果「この間、お泊まりさせてもらったんだけど…」 ことり「キャー!!!」 海未「ことり!///」 穂乃果「彼方さんの部屋って、遥ちゃんと同じ部屋だから…」 ことり「うんうん」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
56 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 10:12:14.14 ID:tc/1aIcT - 穂乃果「あ。彼方さんの妹さん、遥ちゃんって言うんだけど」
ことり「へぇ。そうなんだ」 穂乃果「そうそう、あの東雲学院でセンターやってるんだって!凄くない!?」 海未「そうなのですか。初めて知りました(棒読み)」 穂乃果「やっぱり彼方さんに似て、すっごく可愛くてね・・・」 ことり「遥ちゃんの話は、後で聞かせて貰うから!」 穂乃果「ううっ…」 ことり「お泊まりは!?お泊まりはどうなったの!?」(・8・)
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
57 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 10:12:41.71 ID:tc/1aIcT - 穂乃果「まぁそんな訳で…彼方さんの家には、遥ちゃんもいる訳なので」
ことり「うんうんっ」(・8・) 穂乃果「今の所いたって健全な、お付き合いをさせてもらってます…///」 ことり「きゃーーーー!!!!!///」 海未(ことりは、騒げればなんでも良いのですね……)
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
58 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 10:46:31.46 ID:tc/1aIcT - ことり「勝負服買うときは、ことりも絶対に付いてくから!」
穂乃果「う、うん。ありがとう」 海未「それと…大丈夫だと思いますが」 海未「ある程度は彼方の勉強に、付き合ってあげるのですよ?」 穂乃果「うん」 穂乃果「最近…彼方さんのこと見習わなきゃなって、たまに思うんだ」 海未「ふふっ。良いことです」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
59 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 10:46:58.79 ID:tc/1aIcT - 穂乃果「彼方さんね、教えるの凄く上手なの!」
海未「へぇ、そうですか」 穂乃果「?」 ことり「あー。海未ちゃん、拗ねちゃったみたい」 穂乃果「えぇ?」 海未「穂乃果にはもう、私より勉強の出来る恋人がいますからね」ツーン 穂乃果「そ、そんなぁ…機嫌直してよ」
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
60 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 10:47:26.01 ID:tc/1aIcT - 穂乃果「海未ちゃ〜ん……」
ことり「うふふ」 穂乃果「……?」 海未「すみません。冗談ですよ」クスッ 海未「あなたが真面目に勉強してくれるなら、それより嬉しいことはありませんから」 穂乃果「も、もう〜!」ポカポカ
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- 穂乃果「彼方さんといると、最近なんかモヤモヤしちゃうんだよねー……」
61 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2021/01/19(火) 10:48:39.98 ID:tc/1aIcT - 穂乃果「ことりちゃんまで、酷いよ〜……」
ことり「えへへ。ごめんね、穂乃果ちゃん」 海未「たまの冗談くらい、許してください。・・・それにしても、穂乃果はよっぽど彼方に影響されたみたいですね」 ことり「うんうん♡」 穂乃果「あ・・・」 穂乃果「確かに…そうなのかも」 ことり「うん。きっと、そうだと思うよ」
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