- 遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
74 :名無しで叶える物語(茸)[]:2021/01/14(木) 02:08:10.59 ID:4S/a1wk/ - ガチャ バタン
遥「!!」 彼方「たっだいまぁ〜」 遥「お姉ちゃん!」パァッ 遥「おかえりなさい、ちょっと遅かったね?」 彼方「うん、すこーし忙しくってさぁ〜。残業になっちゃったよ」 彼方「待たせちゃってごめんね〜? 遥ちゃん〜」 遥「全然大丈夫だよっ! むしろ今日もお疲れ様、ご飯作ってあるから一緒に食べよ? あっ、でもお風呂先に入りたいかな?」 彼方「今日もご飯作ってくれたの? 遥ちゃんありがとう〜!」 彼方「早く食べたいし、先にご飯からにしようかな〜」ニッコリ 遥「分かった! レンジでチンするね」ニッコリ 彼方「ありがとう〜遥ちゃん大好き!」 遥「!?///」 遥「も、もうっ! からかわないでよお姉ちゃんっ!///」 彼方「えへへ〜」ニコニコ 彼方(うーん、やっぱり遥ちゃんは可愛いな〜) 彼方(モヤモヤする事も無いし、本当に昨日のはなんだったんだろう) 彼方(しずくちゃんが原因……なのかな?) 彼方(いや、原因って言い方すると何か悪い言い方な気がする。しずくちゃんが影響しているのかな? うん、こっちの方がしっくり来る気がするよ) 彼方(遥ちゃんにちょっと相談してみようかな?)
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- 遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
75 :名無しで叶える物語(茸)[]:2021/01/14(木) 02:22:10.11 ID:4S/a1wk/ - 彼方「ねーねー、遥ちゃん〜」
遥「んー? どうしたのお姉ちゃん?」 彼方「彼方ちゃん、昨日さぁ〜」 彼方「遥ちゃんとしずくちゃんが仲良くしてたの見て嬉しかったんだ〜」 遥「え? ほ、ほんと? 私としずくさん仲良さそうだった?」 彼方「うん〜。とっても仲良しさんだったよ〜」 遥「え、えへへ〜そっか。仲良しに、見えたんだ」 遥「良かったぁ〜。最近しずくさんと凄く仲良くなりたかったし、そう見えてたのなら良い感じなのかも!」ニッコリ 彼方「微笑ましかったよ〜?」 遥「えへへへ」 彼方「……でも、さぁ」 遥「ん?」 彼方「何か、2人が仲良くしてたの見て物凄くモヤモヤしちゃったんだ〜」 遥「────え?」
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- 遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
76 :名無しで叶える物語(茸)[]:2021/01/14(木) 02:30:05.02 ID:4S/a1wk/ - 彼方「最近さ〜気が付くとしずくちゃんを目で追っちゃってる彼方ちゃんがいるんだー」
彼方「笑顔が可愛くて、優しくて〜、よく彼方ちゃんの事見てくれて〜服装が乱れてる時はささっと直してくれる」 彼方「でもあの子、リボンちょっとズレてる時もあってよく彼方ちゃんが直してあげてるんだ〜。ちょっと抜けてるんだよねー」 彼方「そんな可愛いしずくちゃんが、最近凄く彼方ちゃんの心をポカポカさせてくれるんだ〜」ニッコリ 遥「………………」 彼方「いつもはポカポカするのにさー」 彼方「大好きな遥ちゃんと大好きなしずくちゃんが仲良くしてるの見て、なぜかポカポカせずモヤモヤしちゃったんだ〜」 彼方「本当に、あの気持ちは何なんだろう……」 彼方「遥ちゃん、何が思い当たる事ある? もしくは経験とかあったりするかなぁ……?」 遥「………………」 彼方「? 遥ちゃん……?」キョトン 遥「………………」
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- 遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
77 :名無しで叶える物語(茸)[]:2021/01/14(木) 02:36:28.72 ID:4S/a1wk/ - 遥「お姉ちゃん」
彼方「んー?」 遥「お姉ちゃん、私の事好き?」 彼方「そんなの当然、大好きだよ〜!!」 彼方(あ、あれ……彼方ちゃんの質問は……?) 遥「じゃあさ、ちょっと思い浮かべてほしいことがあるんだ。想像力をフルで活かして」 彼方「う、うん」 遥「場所は夕暮れの放課後。周りには誰もいません。お姉ちゃんと私の二人っきりです。教室の隅っこで、二人は見つめ合います」 遥「どんな気持ちになる?」 彼方「うーん、うーん……」 彼方(夕暮れの放課後……遥ちゃんと二人きり……) 彼方「うーん、今日も遥ちゃんは可愛いなぁ〜って思うかなぁ。癒される気持ちになると思う」 遥「そっか」 遥「じゃあさ」 遥「────相手を私なんかじゃなくて、しずくさんで思い浮かべてみてよ」 遥「どんな気持ちになる?」 彼方「……え?」
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- 遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
78 :名無しで叶える物語(茸)[]:2021/01/14(木) 02:38:11.83 ID:4S/a1wk/ - 彼方「………………」
しずく『彼方さん』 彼方「………………」 しずく『夕日、綺麗ですね』ニッコリ 彼方「!?///」 遥「………………」 彼方「な、何か凄いドキドキしたよ」 遥「うん。だろうね」 遥「顔、真っ赤だよ?」 彼方「あ、あはは〜……//////」 遥「………………」 遥(お姉ちゃん、私としずくさんが仲良くしてるの見て、モヤモヤしたんだ) 遥(お姉ちゃん) 遥(その気持ちはね) 遥(────嫉妬って言うんだよ)
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- 遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
80 :名無しで叶える物語(茸)[]:2021/01/14(木) 02:54:52.03 ID:4S/a1wk/ - 彼方(物凄くドキドキした)
彼方(そっか、なんとなく……分かったかもしれない) 彼方(彼方ちゃん──私の気持ちが) 彼方「………………」 遥「………………」 遥(そっか、私) 遥(……お姉ちゃんに嫉妬されてたんだ) 遥「お姉ちゃん……しずくさんが好きなんだね」ボソッ 彼方「へ?///」 遥「………………」 遥(私への大好きとは違う、別方向の愛) 遥(私が……お姉ちゃんへ向ける方向性と同じ愛) 彼方「うん……そうかも」 彼方「彼方ちゃん……しずくちゃんの事」 彼方「恋愛感情として、大好きなんだと思う」 遥「………………」 彼方「……遥ちゃん?」 遥「へ?」 彼方「なんで……泣いてるの?」 遥「え? ……へ?」ポロ、ポロ
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- 遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
81 :名無しで叶える物語(茸)[]:2021/01/14(木) 02:58:13.56 ID:4S/a1wk/ - 遥「あ、あはは……目にホコリが入っちゃって!」ゴシゴシ
彼方「だ、大丈夫〜……?」 遥「うん、大丈夫だよっ」 遥(なんで私は泣いているのだろうか) 遥(喜ばなければいけないはずなのに) 遥(お姉ちゃんに想い人が出来たんだ) 遥(しかも相手はしずくさんだ。彼女が良い人だってのは最近身に染みて分かっている) 遥(しずくさんも、結構お姉ちゃんの事好きだろうし、お似合いだ) 遥(私の想いは一生届かないものだ。だから、お姉ちゃんに想い人ができた事を、喜ばなければいけないのに!!) 遥(だけど、だけど……!!) 遥(喜べない自分がいる) 遥「……ッ、っ……っ!!」ポロポロ 遥(しずくさんが羨ましいと思ってしまう“大嫌いな私”がここにいる)
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- 遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
82 :名無しで叶える物語(茸)[]:2021/01/14(木) 03:04:06.61 ID:4S/a1wk/ - 彼方「は、遥ちゃん……どうしたの……?」アセアセ
遥「ううん……ごめんね、ほんとに……ごめんなさい……っ」 彼方「あ、謝らなくていいよ……私こそ、何かごめんね……?」 遥「………………」 遥「ね、ねぇ……お姉ちゃん」 彼方「う、うん」 遥「お姉ちゃん、しずくさんの事……恋愛感情で好きって言ったよね?」 彼方「っ!!/// う、うん!///」 遥「………………」 遥「…………」 遥「……」 遥「」 遥「────それさ」 遥「勘違いなんじゃないの?」 彼方「ぇ……?」
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- 遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
83 :名無しで叶える物語(茸)[]:2021/01/14(木) 03:13:45.30 ID:4S/a1wk/ - 遥(私は何を言っているんだろう)
遥「だってさぁ、私“も”お姉ちゃんも女の子だよ?」 遥(私は何を言っているんだろう) 遥「しずくさんも女の子だよ」 遥(私は何を言っているんだろう) 遥「だってさ、“普通”は女の子は男の人を好きになる筈だよね?」 遥(私は何を言っているんだろう) 遥「……女の子が女の子を好きになるなんてさぁ……っ!!」 遥(やめろ近江遥。これ以上何も言うな。お姉ちゃんを傷付けちゃダメだ) 遥「そんなの」 遥(やめろ、やめろやめろやめろやめろ、やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ────ダメだやめろッ!!) 遥「へん──── prrrrrrrrッ!!!! 遥「!?」 彼方「!?」 彼方「で、電話?」スッ From:桜坂しずく prrrrrrrr 彼方「しずくちゃん?」 遥「………………」 彼方「………………」 遥「出ないの……?」 彼方「はっ! あぁ、え、えっと!! ……出るね! ごめん遥ちゃん!!」 遥「ううん、平気だよ」 遥(謝らなくて……良いのに) 遥「私……本当に最低だ」ボソッ 遥(嫌い) 遥(こんな私) 遥(──大ッ嫌い)
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- この頃のしずくちゃん、可愛かったよね・・・・・
8 :名無しで叶える物語(茸)[]:2021/01/14(木) 03:14:51.40 ID:4S/a1wk/ - しずくちゃんはずっと可愛いぞ
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- 遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
84 :名無しで叶える物語(茸)[]:2021/01/14(木) 03:39:44.89 ID:4S/a1wk/ - 彼方「もしもし」
しずく『あっ!! 彼方さん、夜分遅くにすみません。今お時間よろしいでしょうか?』 彼方「う、うん。大丈夫だよ」 しずく『よかった!』 しずく『今日、かすみさんと璃奈さんとお買い物に行ったんです。その時に遥さんに似合いそうなヘアリボン見つけたので、今度お渡しに行きたいんです』ボソッ しずく『また彼方さんのお家、遊びに行っていいですか?』 彼方「………………」 しずく『彼方さん……?』 彼方「え? あ、ううん! ごめん!」 彼方「そ、そうだねぇ〜、その事については明日また話そ!」 しずく『はいっ、分かりました!』 しずく(彼方さん、何か元気ないなぁ) しずく『えと、お仕事後でお疲れだったのにごめんなさい。また明日楽しみにしてますっ』 彼方「ぜんぜん、大丈夫だよー。また……明日ね。おやすみ、しずくちゃん」 しずく『はい、おやすみなさい彼方さん』
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- 遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
85 :名無しで叶える物語(茸)[]:2021/01/14(木) 03:47:14.60 ID:4S/a1wk/ - ピッ
彼方「………………」 遥「………………」 彼方「ご、ごめん遥ちゃん。話の途中だったのに」 遥「う、ううん。大丈夫だよ」ガタッ 遥「わ、私お風呂入ってくるね! ごめんなさい……ご飯は先に、食べてて」ダッ 彼方「ちょ、は……遥ちゃん!」 タッタッタッタ 彼方「………………」 遥『……ッ、っ……っ!!』ポロポロ 彼方「………………」 彼方(遥ちゃん、すごく泣いてた) 彼方(私の発言で、遥ちゃん泣かせちゃった) 彼方(大切な、大切な妹を泣かせた) 彼方「私……馬鹿だ」 彼方(遥ちゃんとしずくちゃんが仲良くしてるの見てモヤモヤしちゃったって言った後にさ) 彼方「……遥ちゃんの前で、しずくちゃんを恋愛感情で好きって言ったんだ」 彼方「そんなの……遥ちゃんに嫉妬してたって言っているのと、同じじゃんか」 彼方「私の……馬鹿……」 彼方「遥ちゃん……ごめんね」 遥『勘違いなんじゃないの?』 彼方「………………」 彼方「……しずくちゃん……」
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- 遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
86 :名無しで叶える物語(茸)[]:2021/01/14(木) 03:56:11.40 ID:4S/a1wk/ - ピッ
しずく「………………」 しずく(彼方さん、本当にどうしたのかな) しずく(元気、なかった) しずく「体調とか崩してなければ良いんだけど……」 ミナーサンオハヨーゴザイマスー prrrr しずく「ん?」スッ From: 近江遥 prrrrr しずく「!?」 しずく「は、遥さん!?」 ピッ しずく「も、もしもし!?」 遥『……しずくさん?』 しずく「はい、桜坂しずくです。遥さん、どうしました?」 遥『こんな時間ごめんなさい』 しずく「いえいえ、大丈夫ですよ!」 遥『しずくさん』 遥『明日の放課後……私とデートしてほしいんです』 しずく「へ?///」
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- 遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
87 :名無しで叶える物語(茸)[]:2021/01/14(木) 03:57:22.69 ID:4S/a1wk/ - 続きはまた今度更新します。次回更新で完結予定です。よろしくお願い致します。
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- 遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
91 :名無しで叶える物語(茸)[]:2021/01/14(木) 09:12:09.17 ID:4S/a1wk/ - レスくれる方々本当にありがとうございます。
本日の夜更新予定です。21時前後くらいから更新できると思います。よろしくお願いしまーす。
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- 遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
92 :名無しで叶える物語(茸)[sage]:2021/01/14(木) 09:13:08.53 ID:4S/a1wk/ - 申し訳ない……ageてしまった……。
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- 遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
95 :名無しで叶える物語(茸)[]:2021/01/14(木) 21:06:44.42 ID:4S/a1wk/ - 〜翌日 放課後〜
スタスタスタスタ しずく「ふぅ……ちょっと早く着くかも」 しずく(本日は同好会の練習も演劇部の練習もおやすみ。完璧フリーな日だ) しずく(かすみさんと璃奈さんに遊びに誘われたけど、予定があると伝え、遥さんとの集合場所へ向かう) しずく「今度埋め合わせしなきゃ」 しずく(……そして彼方さんは、本日欠席だった) しずく(連絡は取れたし、ただの体調不良だってメッセージも届いたけれど……心配だ……)
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- 遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
96 :名無しで叶える物語(茸)[]:2021/01/14(木) 21:15:09.66 ID:4S/a1wk/ - スタスタスタスタ
しずく「えーっと、この辺、だよね?」 しずく(遥さんとの集合場所へと到着する。まだ集合時間まで30分前だけれど、とりあえず辺りをキョロキョロと見渡す) しずく「あれ? 遥さん?」 遥「………………」 しずく(す、すごい。30分前集合だ。いつもギリギリか遅刻する彼方さんとは大違い……) タッタッタッタ 遥「あ、しずくさん」 しずく「遥さん、早いですね。お待たせしちゃってごめんなさい」 遥「いえ、ちょっと早く着き過ぎただけなんで、謝る必要なんてないです」ニコリ しずく「あと……今日はリボン、付けてないんですね」 遥「……うん」 遥「たまには、イメチェンもありかなーって思いまして」 しずく(そこにはツインテールの彼女ではなく、髪を下ろした遥さんがいた) しずく(何か、新鮮だ) しずく「髪下ろしているのも可愛いですよっ、遥さん」 遥「あはは、ありがとう……ございます」ニッコリ しずく「……」 しずく(なんだか、遥さんも元気無さそうに見える……)
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- 遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
97 :名無しで叶える物語(茸)[]:2021/01/14(木) 21:30:07.93 ID:4S/a1wk/ - しずく「あ、そう言えば遥さん。彼方さん、体調どうでした……?」
遥「!!」 しずく「彼方さんが学校休むのなんて珍しくて……」 遥「今日お姉ちゃん、学校休んだんですか……?」 しずく「え!?」 遥「ごめんなさい、私今日……お姉ちゃんと顔合わせ辛くて、お姉ちゃんが起きる前に早く家を出たんです」 しずく「え、えぇ!?」 遥「そ、そんなに驚きます?」 しずく「あっ、ごめんなさい!」 しずく「け、けど……顔を合わせ辛いって……」 しずく(遥さんと彼方さん……とっても仲良しなのに) 遥「………………」 しずく「もしかして、喧嘩でもしちゃったんですか?」 遥「う、うーん……喧嘩したと言うよりも……」 遥「私がお姉ちゃんを……傷付けてしまったんです」 遥「昨日、お姉ちゃんとしずくさん電話してましたよね?」 遥「あの時、お姉ちゃんが元気なかったの……私が原因なんです」 遥「私が……お姉ちゃんを傷付けたんだ……」 しずく「遥さん……」
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- 遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
98 :名無しで叶える物語(茸)[]:2021/01/14(木) 21:47:40.62 ID:4S/a1wk/ - 遥「……ごめんなさい! 暗い話は、また後で話します!」
遥「今日は、私とのデートに付き合って下さい!」 しずく「………………」 しずく(きっと、何かあったんだ。私に何か出来るかは分からないけど) しずく(力になる為に。彼女から話してくれる時を待って、今は全力で遥さんと遊びましょう) しずく「はいっ! エスコートしてくださいね、遥さん」ニコッ 遥「……うんっ」グッ
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- 遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
99 :名無しで叶える物語(茸)[]:2021/01/14(木) 22:26:27.73 ID:4S/a1wk/ - ───────
遥「ねぇ、しずくさん。このワンピース可愛くないですか?」 しずく「あっ、すっごく可愛い! そのままアウター羽織れば秋コーデとしてお洒落できそうです!」 遥「ですよね! うーん……買っちゃおうかなぁ……」 しずく「お洋服って結構値段するので、悩みますよね……」 遥「ですよね」 しずく「あっ、こっちのワンピースの方が値段も安くて、柄も少し似てますよ!」 遥「わぁ〜!! かわいいっ!! そっち買います!!」キラキラ しずく(目を輝かせてる遥さん、すっごく彼方さんに似てる)クスクス ─────── 遥「し、しずくさん……VRゲームってやった事ありますか……?」オロオロ しずく「い、いや……なかったのでやってみたくなったんですけど……これ臨場感凄いですね……」オロオロ 遥「本当に……この銃? みたいなのも結構重いし……」 しずく「ですねー……」 ザッザッザッザッ!! ゾンビィ「」 しずく「ひっ!」 遥「いっ!」 遥「え!?」 しずく「ぞ、ゾンビ!? これ敵ゾンビなの!? 可愛い鳥みたいなのじゃないの!?」 遥「げ、ゲーム間違えたっぽいです!!」 しずく「ちょ、えぇ!?」 ダッダッダッダッダッ!!!! ゾンビィ「ウ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ッ!!」 ゾロゾロゾロッ!! しずく「ひぃいいいいいいいッ!!」 しずく「は、遥さん!! あんなの戦えないよ!! 逃げましょう!!」 しずく「あれ、無理ですぅ!! こ、怖すぎるって!! ビジュアル本気出しすぎです!!」ダッ 遥「は、はいいいいいいいいッ!!」ダッ
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- 遥「しずくさん、今日もウチに泊まっていくんですか?」しずく「はい!」
101 :名無しで叶える物語(茸)[]:2021/01/14(木) 23:51:35.09 ID:4S/a1wk/ - ───────
しずく(色々な事をして、遊んで、時間はあっという間に過ぎていった) しずく(もうすぐ夕日が沈み、夜になる) しずく(暗くなるのが少しずつ早くなってきて、夏の終わりを感じさせる) しずく(そんな雰囲気が私はちょっと好き) 遥「いやぁ、ははは……疲れましたねー」 しずく「ですねー」 しずく「けど、充実した時間でした」 遥「はい! 私もです」 しずく「ふふっ」ニコッ 遥「えへへ〜」ニッコリ 遥「…………あぁ〜、楽しかった」 しずく「私もですよ、遥さん」 遥「しずくさん、今日は本当にありがとうございました」 遥「今日、改めてしずくさんの人柄が分かりました」 遥「……本当に、よく分かりました」 遥「美人で可愛くって、気が利いて、真面目でお堅い人なのかなぁ〜って印象があるのに、よく笑うしちょっとお茶目な一面もある」 遥「……理想のヒロインって感じです」ニコッ しずく「遥さん……」 しずく「私は、そんな絶賛される様な人間じゃないですよ」 遥「ううん。そんなことないです。凄い人……だよ」 しずく「………………」 遥「しずくさん」 遥「最後に、一緒に行ってほしい所があるんです」 遥「お時間、いいですか?」
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