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名無しで叶える物語(SB-iPhone)
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目

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船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
650 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 00:01:19.58 ID:Nq+Ej28R
絵里「それで、どうする?これからの事?」

海未「相手の要求が不透明すぎます。その、復活した伝説の幽霊船とやらでは曜を要求する道理がない筈です。本当に幽霊船なのですか?」

絵里「善子が言うには、ね。ただ、まだ確証は得られないから調べて貰うわ」

曜「千歌ちゃん....なんで私なんか....」

絵里「仮に曜を連れていったとしてその後無効化出来るかどうかが不明だわ」

絵里「善子達が伝説について調べてくれるとは言ってたけど、本当に封印出来るかどうかもあやふやだし....何よりも素性がしれない相手...」

絵里「今夜と明日は厳重態勢を敷いて港から出ないように通達しておく。手伝ってくれるわよね?」

海未「ええ、勿論です!」

曜「......うん」
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
651 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 00:03:18.68 ID:Nq+Ej28R
絵里「そんな萎びた顔しないの!美人が台無しよ?」

絵里「じゃあ海未は北側の警備、曜は港で船舶の管理に周って頂戴」

曜「...うん」

絵里「元気ない子にはチュウしちゃうわよ」チュッ

曜「...うん」頬にキスマーク💋

海未「はわわわわ!は、破廉恥です!!」

絵里「はぁ...これは重症ね...」
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
652 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 00:04:53.58 ID:Nq+Ej28R
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かすみ「なんだか大変な事になっちゃいましたね...」

善子「そうね、曜の事もある手前、千歌がどうして幽霊船に乗ってキャプテンをしているのか突き止めないと」

かすみ「普通にヨーソロー号に戻ってきちゃいましたけど、そういうの調べる時って普通図書館とかじゃないんですか?」

善子「そうね、でも今はもう深夜。開いてる図書館なんてないわ」

善子「それに私にはとっておきの秘策があるの....」

善子「私の部屋にさあ入って...」

かすみ「うわぁ...いつも思ってるんですけど、禍々しい部屋ですよね...」

善子「そのベッド、スプリング付いてるから壁に縦に収納できるの。押すの手伝ってくれない?」

かすみ「わかりました。よいしょっと」ガコン

善子「さて、これもこっちに収納して、机も綺麗にして....」

善子「確かこの魔導書だったかしら...?」パラパラ
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
653 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 00:08:41.00 ID:Nq+Ej28R
かすみ(善子さんが一冊の本を取り出した...)

かすみ(開いたページには魔法陣が描いてある。何するんだろう?)

善子「....」魔法陣に手を当てる

善子「Liber est occultatum in libro. Placere surgere....」スーゥ

魔導書「!!!」ピカーン

善子「伏せて!」

かすみ「は、はいいい!」シャガミ

魔導書「シュババババババ!!」バサバサ

かすみ「本の中から大量の紙が出てきた...?」オヨヨ

善子「これは収納の魔法。魔法陣の中に歴史や伝説に関する書物を収納しているの」スク

善子「この本に描かれている魔法陣一つ一つに大量の写本が封入してあるわ」

かすみ「す、凄く便利な魔法もあるんですね...」

善子「それでこのページは、彷徨える船幽霊に関して封入してあった筈なの」

善子「写本については、正直あまり読まずに、その単語だけで分けてしまったからこんなに沢山あるの。伝承の書かれた年代、著者、言語もみんなバラバラ」

善子「さあ、この中から今回に関わりそうな文献を探すわよ!」

かすみ「は、はぃいいい!!」
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
654 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 00:11:27.41 ID:Nq+Ej28R
〜一方その頃、海の上では〜

モブ男「ヨーソロー号の嬢ちゃん、仕事熱心なのはわかるが、夜も冷えるぜ。ちょっと休んだらどうだい?」ギィ

海未「いえ、お構いなく。私は見張りを続けますので、皆さんで休んでいてください」

モブ男「あんまり根を詰めても疲れるだけだぜ?コーヒーと軽食、ここに置いとくから、気が向いたら喰ってくれよな!」バタン

海未「お心遣い痛み入ります...」

海未(曜、あんな調子でしたが、大丈夫でしょうか...)

海未(絵里の所で世話になるとは言っていたものの、結局無気力そうなのは変わりませんでした...)

海未「早速いただきます」

海未「コーヒー、とっても美味しいです」ズズズ

海未(なんだか霧が濃くなってきましたね...)モグモグゴクン

海未(潮の匂いがなんだか濃くなって来た様な気がします)



ヒュゥゥゥゥウ



海未(風の向きが変わった...?)ガタン

海未「!?」
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
655 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 00:17:16.00 ID:Nq+Ej28R
海未「いや違う!?潮の向きが変わって、私達の船ごと流されている!!」

海未「こんな大きな船を気づかれずに動かすなんて誰が....!」


海未「......来る!!」

海未が剣に手を添え構えると、濃霧の中から船首が顔を出した。

海未「悪魔の様な船像、黒い船体、間違いありません!!」

海未「敵船発見!戦闘員甲板へ!!」カンカン!

モブ男「なんだなんだ!?」

モブ男「遂に出やがったか...!砲門、開け!」ガタンガタンガタン!

モブ男「準備出来たか!?」

モブ男「ファイヤー!!」ドーン!

モブ男「やったか!?」モクモク


ぬらり、と幽霊船が顔を出す。
大破どころか傷一つ付いていなかった。
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
666 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 17:15:49.89 ID:Nq+Ej28R
>>660
使う場面にあった状況のセリフを呟かせてます
(善子ちゃんがラテン語喋ったらかっこいいだろうなって厨二病心で決めただなんて言えない、言えない....)


再翻訳する時に文法がおかしくならない様にするのがめんどくさいので、たこやきさんの言う様に、見た目のカッコよさ重視の方がいいのかもしれません
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
667 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 17:17:27.29 ID:Nq+Ej28R
>>655から続き



モブ男「くそっ!なんて野郎だ!もう一度!」

モブ男「第二砲門用意!」ガタンガタン

モブ男「エイム!」ギギギ


モブ男「ファイヤー!」ドーンドーン


それでもなお、幽霊船には傷が付かない。


モブ男「こんなに打ってるのに船体に傷一つ付きやしねえ」

モブ男「化け物め!」ザシュ

モブ男「ぐはっ!」

海未「大丈夫ですか!?」

モブ男「いてて...うわぁ!?なんだコイツいつの間に!?」

亡者「.....ケケケケケ」カチカチ

海未(何という恐ろしい形相。海の底から這い上がってきたという感じがします)
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
668 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 17:18:01.44 ID:Nq+Ej28R
モブ男「とりゃ!」キンキン

亡者「.....ケケケケケ!」ザシュ!

モブ男「うおっ!」シリモチ

海未「助太刀致します!とりゃ!」ガキン

亡者「.....ケケケケケ」シュン

海未「力は相手の方が上...ならこれではどうですか!?」ザシュ

亡者「....ケケケケケ」ピョン シュタ

海未「躱した!?中々の手慣れの様ですね...ならばこっちも本気で行きます!」

亡者「....ケケケケケ」ピョンピョン

海未「な!?船の方に戻っていく!?」

海未「一体どうして...?」

モブ男「うぅ...嬢ちゃん、肩貸してくんねーか?」

海未「は、はい!大丈夫ですか?」

モブ男「なんとかな...でもちょっと痛い」

海未「今のうちに手当てを...よいしょっと」

海未(私の攻撃を簡単にいなす程の実力、さらに優位に立てていたのになぜ撤退したのでしょう...)

海未(幽霊船といい、亡者といい、わからない事が沢山あります)
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
669 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 17:19:16.75 ID:Nq+Ej28R
海未「あれ?」

海未「霧が晴れて、月が見えてる....」

海未「あんなに濃かった霧が一瞬で...船も消えている....」

海未「....どうして」

モブ男「おーい嬢ちゃん、ガーゼとってくんねーかな?」

海未「は、はい、ただいま...」
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
670 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 17:20:41.80 ID:Nq+Ej28R
〜ヨーソロー号船内善子の部屋〜

善子「うーん....」カキカキ

かすみ「善子さん、コーヒー淹れてきました」

善子「ありがとうね、かすみ。早速いただくわ」ズズズ

かすみ「こんなに沢山の本読むのなんて久々で目が回っちゃいます」

かすみ「それにいつも共通語使ってますから、久々に古典ニジガサキ語を読んだ気がします」

善子「中世ヌマヅ語と語彙が似てるから読みやすいとは聞いていたけど、実際読んでみると面倒ね」

善子「かすみ、ここの意味教えて欲しいんだけど...」

かすみ「あー、この意味は確か会うって意味ですけど、文脈から判断すると男女が密会するって意味です」

かすみ「でもどうして幽霊船の伝承の中に男女の相引きのお話が混じってるんですか?」
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
671 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 17:22:24.08 ID:Nq+Ej28R
善子「さあね?でも面白い事がわかったわ」

善子「あなたが初めに書かれた年代ごとに分けてくれたじゃない。そしたらね」

善子「伝承がだんだん変化している事に気づいたの」

善子「初めにこの伝承が確認された文献は十字歴800年ぐらい。この時期に見られる伝承は、ニジガサキ沿岸の漁師と名主の娘が恋をしたというもので、夜、黒い船に乗って逢引を楽しんだというものよ」

善子「時には娘が家族同然に可愛がっていた犬も一緒に逢いに行ったらしいわ」

善子「ある日漁師の方が、不運にも嵐で命を落とす。死んでもなお愛しているという気持ちは変わらず、それから満月の日になると黒い幽霊船で恋人に逢いに来たんだって。中々ロマンチックね」

善子「次に出てくるのが十字歴1000年頃。これが今一般的に知られているものの本になったんだと思うわ」

善子「ニジガサキに現在の国教が入ってきたのもこの時期ね」

善子「ニジガサキに現在の国教が入ってきたのもこの時期ね」

善子「ここの一文を見て。ニジガサキに司祭が漂流して、その司祭が奇跡の力を使って幽霊船を封印したってあるわ」

善子「奇跡のみわざって言って、片っ端から怪異の封印したり、在地の宗教を異端だと言って潰したりしてたのこの時期は」

善子「言わば伝承は国教会の都合のいい様に書き換えられてるって訳」
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
672 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 17:23:47.31 ID:Nq+Ej28R
かすみ「それで、伝承が変わっていると何か悪い事があるんですか?」

善子「怪異はね、自ら形を変えることはできないの」

かすみ「???」

善子「怪異は人々の伝承や恐怖によってその姿を変えていくの」

善子「例えば、怖い幽霊が出ると言う噂があるじゃない?そこに牙が生えてるとか、目玉が一つとか、尾鰭背鰭がついてしまうと、幽霊の方にも影響が出て、本当に牙や目玉一つの幽霊になってしまう」

善子「おそらく、この幽霊船は初めはただのロマンチックな幽霊船だったのかも知れない」

善子「そこに、国教会の封印、噂に“尾鰭背鰭”がついて現在の“彷徨える幽霊船伝説”が具現化してしまった」

善子「まあこんな所ね。論文にでも纏めたい所だけど、今はそんな時間ないし、早く封印の方法を探さないといけない」
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673 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 17:26:48.52 ID:Nq+Ej28R
善子「さらっと目を通したけど、聖櫃と鍵、が必要ね」

かすみ「鍵、ですか....」

善子「その鍵は幽霊船の船長が持ってるって文献には書いてあるけど、どうなんでしょうね」

善子「最悪別の封印をすればいいわ。術式はかすみんや頭空っぽの曜でも理解できる物だってあるし」

かすみ「か、かすみんは非戦闘員なのでそんな事しませんよ!?」

善子「でももしもの時は頼むわよ」

かすみ「....はぃい」

かすみ「コーヒー飲み終わったの下げときます。もう一杯作って来た方がいいですか?」

善子「じゃあお願いしたいわね」

かすみ「はーい」









コーヒーメーカー「ウィーンウィーン」ガコン

かすみ「あれ?コーヒー豆切れてる。入れ直さないと」

かすみ「コーヒー豆入れ直すと出来上がるまでにしばらく時間かかるから、甲板でも行ってリフレッシュしてこよう」スタスタ



かすみ「んー!夜風にあたると目が覚める!」ノビー

かすみ「今3時か....それにしても月が綺麗だな....もうちょっと頑張らないと」

かすみ「はぁ...コーヒー決めてシャキッとしないと!」

かすみ「!?!?」
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
674 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 17:28:44.29 ID:Nq+Ej28R
かすみ「霧!?どうして一瞬でこんなに濃く!?」

???「....ケケケケケ」

???「......」ユラリ

かすみ「!?!?」ガシッ

かすみ「むー!むー!」ジタバタ

???「....ケケケケケ」ピョーン




   ボチャン!




善子「かすみ遅いわね....キッチンで寝てるのかしら...?」

善子「かすみー?いるー?」ギィ

善子「!?!?」

善子「どこにも居ない!?」キョロキョロ

善子「甲板が濡れて、足跡ができてる....!」

善子「....これってかすみの.....!」
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
675 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 17:30:28.23 ID:Nq+Ej28R
???「おーい、起きてー!」

かすみ「なに...?誰...?」ショボショボ

かすみ「....はっ!?確か私は甲板に出て、濃い霧が出てきて、それで!?」

かすみ「あなた誰ですか!!ここどこです!?かすみんをこんな所に閉じ込めてなにする気ですか!?」

???「うわ!!ちょっと暴れないで!千歌だって状況がよくわかってないんだから!」

かすみ「千歌さん!?」

千歌「朝起きたら船の中に閉じ込められてるし、目の前にかすみちゃんが居るし、もう何なのさ」

かすみ「へ?どう言う事??」

千歌「ふーん、曜ちゃんもこんなちんちくりんに粉かけてただなんて...見る目ないなぁ」

かすみ「な!ちんちくりんとはなんですかちんちくりんって!」

かすみ「それに、曜さんはいつも優しくて、強くて、それでいてカッコいい人です!そんな風に悪く言うなんてかすみんが許しません」

千歌「はいはい、そー言う意味じゃないの」

千歌「今縄解くから待っててね」グシグシ
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
676 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 17:31:27.64 ID:Nq+Ej28R
かすみ「あ、ありがとうございます...ってちがーう!!」

かすみ「千歌さん!あなた自分がやった事わかってるんですか!?」

千歌「ん?なんの事?」

かすみ「海賊になった事と絵里さんの部下を拐った事です!!」

千歌「誰が?」

かすみ「全部千歌さんがやった事ですよ!!」

千歌「???」

千歌「えー!?私が!?」

千歌「そんな事してないよ!私だって起きたらここに居たし、脱出する方法を探してたの!」

かすみ「それ本当なんですかぁ?」

千歌「本当だって!窓の外見て!」

かすみ「どれどれ?」

かすみ「....!!!」

かすみ「魚!?」

千歌「そうなの。この船、海の中を走航してるみたいなの」

かすみ「えー!?!?」
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
677 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 17:32:04.43 ID:Nq+Ej28R
また夜に来ます

長編って書くの難しいですね!
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
683 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 23:53:57.84 ID:Nq+Ej28R
>>676 続き


〜次の日〜

海未「善子!かすみが拐われたのは本当ですか?」

善子「ええ、船の甲板に見慣れない足跡が付いていたわ」

善子「どうやら海中から現れた見たいね」

海未「それで、かすみは今どこに?!」

善子「これはおそらくだけど、例の幽霊船の中よ」

善子「探知魔法で探してみたの。そしたら海中にかすみ居場所が出たわ。残念ながら海中なんて手も足も出ない」

海未「それではどうしましょう?」

善子「夜になって、幽霊船が出るのを待たないといけないわね」

ドア「ギィイ」

海未善子「曜!」

曜「話は全部絵里さんから聞いた。海未ちゃん達を襲った事も、かすみちゃんの事も....」

曜「善子ちゃん、船に火薬と武器をありったけ詰め込んで」

曜「海未ちゃんはボイラー室の点検よろしく」

善子「曜、あなた千歌を殺す気!?」

曜「.....そんな事出来ないよ」

曜「でも!!」

曜「軍が介入する前に、絶対に千歌ちゃんを止めて見せる!!」

海未「ようやくいつもの調子が戻りましたね」

善子「今回の相手は特殊よ。足止め系の武器を沢山乗せておくわ」
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
684 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 23:54:42.40 ID:Nq+Ej28R
〜幽霊船の中では〜

かすみ「本当に海の中に潜ってるんだ...信じられない」

千歌「本当だよね。しかもこの船、木造っぽいよ。水で潰れちゃいそう」

かすみ「っは!見惚れてないで船内探索しましょう。とりあえず、ここは船長室なんですかね?」

千歌「うん、地球儀と海洋図が置いてあるからそうなのかも」

かすみ(年代掛かってますね。この船だけが昔からタイムスリップして来たみたい....)

かすみ(ん?机の上に何かある....ってこれは!!)

かすみ「聖櫃と鍵ー!!」

かすみ「こんなに早くキーアイテム見つけちゃうとかなんなんですかもう!!」

千歌「ん?そんなに大切な物なのこれ?」

かすみ「えーっと、えーっと、何から説明したらいいかわからないけど、とりあえず大切な物なんです!」

かすみ「とりあえずかすみんが持っておきます!」

かすみ「まず初めに色々あって...!」




       < 少女説明中....>
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
685 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 23:55:32.98 ID:Nq+Ej28R
千歌「へー角角しかじか、丸々うまうまって訳だね!」

かすみ「千歌さんは怖くないんですか?自分が捕まるかもしれないんですよ?」

千歌「それは...ちょっと怖いかも。でもね」

千歌「曜ちゃんがぜったいに助けてくれるから大丈夫!」

かすみ「....はぁ」

かすみ「やっぱり貴方達2人には勝てません」

千歌「それなら尚更脱出しないとだね!」

かすみ「そういえば今何時なんだろう....?」

かすみ「うわぁ!今夕方の6時ですよ!」ガタン

千歌「なになになに!?」

 ギギギ ガタン

かすみ「うわっ!揺れてる!」ゴゴゴゴゴ

千歌「柱、柱に捕まって!!」ゴゴゴガタン!







かすみ「なんだったんだろう今の....」

千歌「かすみちゃん!窓の外見て!」

かすみ「海面が下にある?と言う事は浮上した??」

千歌「とりあえず、上に上がってみよう!」

かすみ「階段見つけました。多分こっちです!」
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
686 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 23:56:08.00 ID:Nq+Ej28R
千歌「こっちであってるよね、扉。開けます」ガチャ

かすみ「これまで誰も見ませんでしたけど、甲板も誰も居ませんね」キョロキョロ

???「おい、居たぞ!」

千歌かすみ「へっ!?」

???「お前キャプテンタカミだろ!?俺たちを捕まえてなにする気だ!?」

かすみ「もしかして港湾局の方ですか?」

港湾局員1「お前!キャプテンタカミの仲間か!?」

かすみ「ち、違います!!あれ?でも今の千歌さんは普通だから仲間なのかな...!?」

港湾局員2「なんでもいい!今縄でしばいてやる!」

千歌「うえーん、千歌何にも悪い事してないのに!!」ギュウギュウ

港湾局員3「ねえ、あれってなに?」

港湾局員3「霧も出て来てるし、何かおかしくない?」

千歌「人魂...!?ってこっち来た!!」

かすみ「あっ!人魂が千歌さんの中に!!」

港湾局員2「なんだなんだ?」

千歌?「....」ニヤリ
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
687 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 23:56:33.91 ID:Nq+Ej28R
港湾局員「おい、大丈夫か...ぐはっ!」ハラパン

かすみ(千歌さんの様子がおかしい!)

かすみ「ち、千歌さん!!」

千歌?「その名を言うな無礼者!私の名前はキャプテンタカミだ!」

キャプテンタカミ「というかなぜ俺の船に『勝手に』侵入しているんだ!?」

キャプテンタカミ「女が1人、男が3人。俺の船に『勝手に』乗り込むなんて無礼者めが!!野郎ども!そいつらをひっ捕らえよ!」

亡者「....ケケケケケ」

かすみ「きゃーー!!」
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
688 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 23:57:21.84 ID:Nq+Ej28R
〜ヨーソロー号では〜

曜「あの幽霊船は、潮の向きを操る能力があるんだね?」

善子「そう、だからあの船には誰も追いつけないの。それに神出鬼没の能力、これは海中に潜んでいるからみたいなんだけどね」

海未「では、初めに船の船舵に仕掛けをしましょう。いくら丈夫と言えど、紐などが絡まってしまえば動けない筈です」

善子「その役目は私がやるわ。足止めしてる間に曜と海未は船に乗り込んで」

海未「船には亡者達がいる様です。こちらも粘着ゴム弾などを使って足止めします。その間に曜は千歌を叩いてください」

善子「あと、封印術ね。本当は聖櫃と鍵が有ればもっと強く封印できるんだけどね」

善子「本当に簡単。この魔法陣の書かれた紙に血を垂らすだけよ」

絵里「曜!大変よ!!」ガチャ

絵里「今さっき幽霊船の目撃情報があったわ!!」

絵里「南の海域よ!」

曜「......海未ちゃん、善子ちゃん」

海未善子「....」コクリ

曜「全速前進!ヨーソロー!!」
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
689 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 23:59:18.20 ID:Nq+Ej28R
善子「霧が濃くなって来たわ」

海未「この潮の匂い...来ます!8時の方角です!」

幽霊船「....」ユラリ

曜「善子ちゃん!」

善子「準備オッケー!10秒後に仕掛けるわ!」

海未「きました!今です!」

善子「食らいなさい!ネットバズーカ!!」ボン

  ヒュルヒュルヒュル.....ギギ....ガコン....

善子「成功!このまま縄で曳航してあげる!曜!海未!急いで!!」

海未「参!」シュタ

亡者「....ケケケケケ」

海未「あの時の様には行きませんよ!」ジャンプ

海未「くらえ!ベタベタゴム弾!!」シュシュシュ

亡者「....グエー」ベタベタ

海未「このまま1人ずつ狩っていきます!!曜!」

曜「うん!このまま船室に突入する!!」タッタッタッタ




曜「おーい!千歌ちゃん!どこにいるのー??」

???「私の部下をよくぞここまで....侵入者よ、止まるが良い!」
船長曜「日差しが暑い」海未「肌が焼けてしまいます」善子「煩わしい太陽ね」かすみ「それどこかで聞いたような気がしますね」9航海目
690 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)[sage]:2020/08/02(日) 23:59:53.60 ID:Nq+Ej28R
曜「誰!?」

???「私の名前はキャプテンタカミ」

曜「千歌...ちゃん?」

キャプテンタカミ「だから千歌ではないと言っておろうが!キャプテンタカミだ!」

曜「千歌ちゃん、もうこんな事はやめよう?本当に捕まっちゃうよ!!」

キャプテンタカミ「嫌だね!国教会に封印されて以来、この恨み積もり積もって幾星霜。今こそ恨みを晴らさせてもらう!!」

キャプテンタカミ「....」パチン

キャプテンタカミ「見届け人はこの人質達」

港湾局員123「うぅ....」縄でシバラレ

かすみ「曜、さん....」マストにシバラレ

キャプテンタカミ「一対一の勝負と行こう」

曜(善子ちゃんが、別の魂に乗っ取られてるのかもって言ってたけどそうみたいだ)

曜(魂を吐き出させるには、一度気絶させるしかない!)

曜「容赦はしないぞ”キャプテンタカミ“」

キャプテンタカミ「望む所だ!」

曜「瞬影!!」シュイン


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