トップページ > ラブライブ! > 2020年07月03日 > Edb6uLkM

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名無しで叶える物語(光)
今日はここまで(光)
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」

書き込みレス一覧

穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
313 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 00:00:21.49 ID:Edb6uLkM
希「…急にどうしたん?ウチはそんな事ないと思うよ?」

秋穂「だってだって!穂乃果おばちゃんの事話すと……いつも興味なさげだし……挙げ句の果てに怒るし」

希「んー、秋穂ちゃんには、まだわからないのかもしれないね」

秋穂「どういうこと?」

希「大丈夫や。海未ちゃんは別に穂乃果ちゃんに対して関心なくなったわけじゃないよ」

秋穂「…………」

秋穂「絵里おばさんも…」

希「……うん」

秋穂「絵里おばさんも、にこおばちゃんも、凛おばちゃんも、花陽おばさんも、真姫おばさんも………穂乃果おばちゃんも………」

希「…………」

秋穂「みんなどこか行っちゃった…」

秋穂「希おばちゃんは悲しくないの?寂しくないの?辛くないの?」

希「……ウチは」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
314 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 00:07:04.81 ID:Edb6uLkM
希「平気だよ」

秋穂「えっ…な、なんで!なんで平気なの?」

希「んぅ?だって…みんな、絶対生きてるって確信してるから」

秋穂「……っ!」ブワッ

希「秋穂ちゃんもそう思うでs」

ダキッッ

希「!」

希「おっとっと…」

秋穂「うわあぁぁん……!だよね、だよね……!!死んでなんかないよね?」グスッ

希「……うん、少なくともウチはそう思ってるよ」

秋穂「海未おばちゃんにも、そうやって言ってほしかった……!!私にも……グスッ」

秋穂「希望が欲しかった……この真っ暗な闇から抜け出すための……光が欲しかったんだよぉ……!グスッ…」

希「うんうん…よしよし」ナデナデ

秋穂「グスッ…グスッ…エグッ…」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
315 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 00:12:59.46 ID:Edb6uLkM
ナデナデ

希「……落ち着いた?」

秋穂「……うん、ありがと……希おばちゃん」

希「……さっきの話」

秋穂「グスッ……うん……」

希「秋穂ちゃんと穂乃果ちゃんの2年の付き合いを安く見てるわけじゃない……これを頭に入れた上で聞いてほしいんやけど、大丈夫?」

秋穂「……うん」コクッ

希「よしよし、いい子さんやね」

秋穂「……えへへ」

希「……あのね、海未ちゃんは……穂乃果ちゃんの事を誰よりも心配してると思うよ」

秋穂「……うん」

希「あの二人は幼馴染やから、切っても切れない縁があるんよ……」

秋穂「なら……」

希「でも海未ちゃんだって弱音を吐けない…本音を曝け出すわけにはいかないんや」

秋穂「なんで…?」

希「そりゃあ…穂乃果ちゃんが忘れてった、大切な宝物を守るため」

秋穂「あっ…」

希「ずっと気を張ってる…」

希「だから、秋穂ちゃんの前では泣けないはずや?」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
316 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 00:17:00.55 ID:Edb6uLkM
希「2019年までで20年ぐらいの付き合いだったのかな?長い付き合い」

秋穂「……私の10倍だね」

希「あ」

希「秋穂ちゃん、今ちょっと卑屈になったやろ?」

秋穂「え?い、いや、な…なってない!なってない!」

希「ほんとぉ〜?」

秋穂「うん、なってないよ…ただ、海未おばちゃんが凄く大きく見えてさ」

秋穂「なんか2年ぽっちの付き合いの私がへこんでるのって……バカみたいだなって」

ガシッッ!!!

秋穂「ひゃっ!///」

希「そういうのを卑屈になってるって言うんよー!ほーら往年のわしわしMAXよ〜!」

秋穂「あ、あうぅぅ〜…///」

希「……ふふふっ、穂乃果ちゃん譲りの中々な」

秋穂「ううっ…の、希おばちゃん…!」

希「だって〜…秋穂ちゃんがウチの前置きを理解してなかったんやも〜ん」

秋穂「む〜ッ…!」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
317 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 00:23:27.25 ID:Edb6uLkM
希「今まで隣にいて当たり前だった人が急に居なくなる」

秋穂「………」

希「普通じゃいられないよ、そんなことあったら…」

希「ウチだってそう……口ではあぁ言ったものの、実際にはわかってるんだと思う、それを心の奥底にしまっているだけで……」

秋穂「………」

希「……秋穂ちゃん」

秋穂「…ん?」

希「16年前の事覚えてる?」

希「穂乃果ちゃんがお母さん達を疎開させた時の事」

秋穂「……その時の事は……とにかくおばちゃんと別れるのが悲しくて……あんまり、覚えてない」

希「無理もないよ、まだ小さかったしね」

希「……海未ちゃんから聞いたんやけどあの時、電車が発車した後に穂乃果ちゃん」

希「……自分にもしもの事があったら秋穂ちゃんは海未ちゃんに預けたい……って言ったんやって」

秋穂「…ほんと?」

希「うん、ほんとだよ」

希「海未ちゃんも……最初はその責任感から秋穂ちゃんを育ててたのかもしれない」

希「……でも、今は違うと思うよ?」

希「親以上の愛を持って……秋穂ちゃんと接してる、実は秋穂ちゃんも知らんぷりしてるだけで、本当はわかってるんとちゃう?」

秋穂「……私は」

希「……海未ちゃんもウチも……きっと絵里ち達も……秋穂ちゃんのことは希望と思ってる」

希「ウチ達の一縷の……最後の希望」

秋穂「私が……希望?」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
318 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 00:26:23.69 ID:Edb6uLkM
希「ねぇ、リボン、持ってる?」

秋穂「え…う、うん」ゴソゴソ

秋穂「これ…」

希「…懐かしいなぁ、穂乃果ちゃんの…」

希「貸して…ジッとしててね」

シュルル、キュッ

秋穂「希おばちゃん…」

希「帽子もいいけどリボンは付けないと映えないよ?」

秋穂「……うん、そうだよね」

希「それ、海未ちゃんに見せたら喜ぶよ〜!」

秋穂「そう……かな?」

希「うん!きっと!」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
319 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 00:31:35.56 ID:Edb6uLkM
ジジジツ……パッ

秋穂「えへへ、似合ってる…かな?」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

希「じゃ、そろそろ解散しよっか」

秋穂「あ、待って!希おばちゃん!」

希「また悩み事があったら連絡してきなよ」スッ

希「……でも、最も適当な相談相手は一番身近にいるって事、忘れたらあかんよ?」

秋穂「……大丈夫、わかってる」

希「よし!じゃあおやすみ、気をつけて帰るんよ?」

秋穂「希おばちゃんもね」

希「ちゃんと海未ちゃんと仲直りするんよ?」

秋穂「……うん、がんばる」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


秋穂「……とは言っても、海未おばちゃんも流石に家に帰ってるだろうしなぁ」

秋穂「……こんな夜遅くに行っちゃ迷惑だし、明日にしよっか」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
320 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 00:34:47.58 ID:Edb6uLkM
秋穂「さてと…じゃあ、そろそろ帰ろっか」

秋穂「この前の公務執行妨害の件もあるし、補導とかされたら面倒くさいもんね」

秋穂「よっこいしょっと」

ザッ

秋穂「え?……!」

海未「………」

秋穂「あ、あれ……海未おばちゃん、今から帰るの……?」

秋穂「ちょっと遅くない…?」

海未「………ですか」

秋穂「え?」

海未「……ッッ!!何やっていたんですか!!」

秋穂「!!」ビクッ

海未「…………」

秋穂「………ごめん、なさ」

ダキッ!

秋穂「………っ!」

海未「どれだけ探したと思っているんですかっ…!」

秋穂「海未おばちゃん……ごめん……なさい、本当にごめん……」

海未「……許しません」

ギュッ…
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
321 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 00:38:49.54 ID:Edb6uLkM
スタ…スタ…

秋穂「あ、あのさ…海未おばちゃん…」

海未「どうしました」

秋穂「…今日のこと、ホントにごめんね」

海未「…いえ、私も言いだすのが唐突でしたし、こちらにも落ち度はあります…。だから、もういいんですよ」

秋穂「そ、そっか……あ、ありがと……」

スタ…スタ…

秋穂「(…改まって言うと、なんか照れくさいなぁ…)」

ザッ、ドスッ!

秋穂「あぷっ!!?」

海未「え!?」

秋穂「イテテ……きゅ、急に止まらないでよ!」

海未「止まらないでって……何を言ってるんですか、もう着きましたよ」

秋穂「え?あっ…もう家か」

秋穂「たはは…ご、ごめん…!」

海未「もう…」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
322 :今日はここまで(光)[sage]:2020/07/03(金) 00:43:44.87 ID:Edb6uLkM
海未「では…私はこれで」

秋穂「えっ…」

海未「明日も学校があるんですから、早く寝るんですよ?」

秋穂「待って!あ、あの海未おばちゃん…」

海未「…?まだ何か…?」

秋穂「え、えーと…その…今日だけでいいから…ちょっと、泊まっていってほしいなぁ…なんて…///」

海未「……あなたはもう高校生なんですよ?」

秋穂「うっ……知ってるよぉ」

海未「…フッ…冗談ですよ、早く上がりましょう」

秋穂「えっ…?あっ、ありがと!」

海未「……ですが、私が泊まる以上は夜更かし禁止です!」

秋穂「うぇぇ!?」

海未「当然です!さっき言ったでしょう!明日も学校があると!」

秋穂「ぐ、ぐぬぬぅ〜!!(ぜ、絶対遅刻できないっ!)」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
323 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 12:03:12.92 ID:Edb6uLkM




ドサッ!!!

曜「いてっ……!!」

ルビィ「あうっ……!」

ガチャン…ガチャリ!!

曜「えぇ!?ちょ、ちょっと!!」

曜「〜〜!何さ〜!!変な施設で目覚ましたと思ったら!!今度はこんな薄汚い牢屋なんかに連れてきてー!!」

曜「……ッッ!!ふーざーけーんーなー!!!!!」

ルビィ「よ、曜ちゃん、とりあえず落ち着いて…」

曜「……なんなのもう、早く千歌ちゃん達と会いたいね」

ルビィ「うん……でも、もうルビィは何が何だか……」

曜「あはは…私もだよ…」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
324 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 12:05:15.97 ID:Edb6uLkM
曜「…ここってご飯とかあるのかな?」

ルビィ「えっ!?そ、そんな……もしもこなかったらルビィ達……!」

曜「……餓死」

ルビィ「うひいぃ〜!」

曜「いや、大丈夫だよ」

ルビィ「へ…?ほ、ホントに?」

曜「うん!」

ルビィ「なんで大丈夫ってわかるの?」

曜「え?うーん……なんとなく……だけど」

ルビィ「うひいぃ〜!」

曜「ご、ごめんね!ルビィちゃん、適当言って!」

「くるわよ」

曜&ルビィ「!?」

「ありがたいことに…しっかりと三食、ね」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
325 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 12:07:33.37 ID:Edb6uLkM
曜「……今、前の部屋から」ボソボソ

ルビィ「声が聞こえたよね?」ボソボソ

ルビィ「それに日本語だったよ!」ボソボソ

曜「うん、しかもかなり流暢だった…って事は日本人?」

曜&ルビィ「・・・」

曜「あ、あの!」

・・・シーン

曜「あれ?」

キィー

曜「…?(扉が開く音?)」

・・・ドスッ!!!バキッ!!!

曜&ルビィ「……!!!」

「〜〜〜〜〜!!!!! 」

「かはっっ……!!」

ルビィ「……〜〜!!」ブルブル…

曜「だ、大丈夫……大丈夫だからねルビィちゃん……」ポンポン

曜「(次は、私たちの番……なのかな……?)」バクバク
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
326 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 12:09:35.38 ID:Edb6uLkM
ルビィ「はっ…はっ…こない…のかな?」

曜「大丈夫……みたいだね」

ルビィ「う、うん…」

曜「……あ、あの!すみません!」

・・・シーン

曜「……あ、あの」

・・・シーン

曜「おかしいな、連れて行かれちゃったのかな…」

ルビィ「いなくなっちゃった…?」

曜「うん、返事がない…」

曜「(……死んでないよね?)」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
327 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 12:15:38.64 ID:Edb6uLkM
-20分後-

曜「」ボー

「何?」

曜「えっ!?…あっ」

曜「(い、今なんだ…呼んでからの時差がすごいな)」

曜「あの!ここってどこなんでしょうか?というかここはなんなんですか…!?」

「プリズン」

曜「プリズンってことは…牢獄?」

ルビィ「ろ、牢獄って…ルビィ達、何も悪い事はしてないんです!」

「……達か、やっぱり二人いたのね」

「じゃあ、あと二週間ってところね」

曜「二週間…?二週間ってなんの事ですか?」

「殺されるまで」

曜&ルビィ「!!!!」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
328 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 12:19:47.77 ID:Edb6uLkM
ルビィ「こ、殺されって…」

ルビィ「うっ、あうぅ……」

ルビィ「」バタッ

曜「あっ!る、ルビィちゃん!!」

「その牢屋、今までも何人か入って来る子がいたわ」

「人は……余命が二週間とわかった時、何をするんでしょうね」

「教えて欲しい?」

曜「うっ…い、いえ…」ゾクッ

曜「…な、何か助かる方法はないんですか?」

・・・シーン

曜「(まただ……何で急に黙るんだろ……)」

・・・ザクッ

曜「……?なんの音?」

曜「ルビィちゃん…?」

ルビィ「ううっ……あうぅ……」グテッ

曜「違う、ルビィちゃんじゃない…」

ドンッッッ!!!

曜「うぇっ……!?」

モクモクモクッ……

曜「こほっ…げほっ…えぇ…?な、なに…?」

「……いいわ、助かる方法、教えてあげる」

曜「……あ、あなたが……前の部屋の?」

「その代わり、手伝いなさい」

曜「えぇと…あの、お名前は…」

「私?私は…そうね…」

絵里「9番よ」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
329 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 12:23:21.91 ID:Edb6uLkM
曜「9番って本名……なわけないですよね……あはは」

曜「それで、助かる方法って?」

絵里「脱獄するのよ」ガッガッ

曜「脱獄……」

絵里「向かいの牢獄からここに来るまで8年もかかったわ」

絵里「目と鼻の先……たかだか直線1mの距離で8年……」

曜「そんなに大変だったんなら、わざわざこの部屋に来る必要はなかったんじゃないんですか?」

絵里「いいえ、ここは構造上、最高の脱出ポイント……どうしても一度ここに来る必要があった」

絵里「……あなた達、ツイてるわよ?あと1日でも遅く投獄されていたら、私は一足先に脱獄して……あなた達は予定通り……殺されていた」

曜「」ブルッ

絵里「………」ガッガッ

曜「そ、それってスプーンですよね?まさかそれで掘り続けてきたんですか?」

絵里「……えぇ」

絵里「さっ、手伝ってくれんでしょ?私は掘り続けるから、あなたは看守が来ないか見張っておきなさい」

曜「あ、はい!」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
330 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 12:27:18.59 ID:Edb6uLkM
ガッガッ…ガッガッ

曜「……普通は無理ですよ」

絵里「………」ガッガッ

曜「そんな小さいスプーンで脱獄しようとするなんて……どんなに根気がある人でも、普通は諦めますよ」

絵里「………」ガッガッ

曜「…………」

絵里「あの子は最後まで諦めなかった」

曜「え?」

絵里「どんなに絶望的な状況でも、どんな困難が待ち受けていようと、成功する可能性がほとんど0に近くても、あの子は絶対に……諦めなかった」

ガッ!!ガッ!!

曜「………」

絵里「体育館…」

曜「……?」

絵里「例えば体育館でファーストライブをやって、お客さんが一人も来なかったら…普通、辞めると思わない?ガッガッ

曜「……あっ」

絵里「でも、あの子は決して諦めなかった」

曜「もしかして、あなたは……」

絵里「………」ガッガッ

曜「μ'sの……絢瀬絵里さん……?」

絵里「………」

絵里「…えぇ」ガッガッ
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
331 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 12:29:46.48 ID:Edb6uLkM
曜「やっぱり…」

絵里「……心変わりしたかしら?犯罪者の片棒を担ぐのは嫌?」

絵里「嫌なら辞めてもいいわよ、私はあなたという障害物を乗り越えて、必ず脱獄してみせる」

曜「いいえ!逆に信頼出来ました!」

絵里「やっぱ……って、え?」

曜「正直、最初は不信感マックスだったんですけど……μ'sの絵里さんなら信用信頼、全面協力、圧倒的ヨーソローです!!」

絵里「……っ、ハラショー、気に入ったわ」

絵里「あなた、名前は?」

曜「渡辺曜です!ちなみにこっちでのびちゃってる子が黒澤ルビィちゃんです!」

絵里「曜、ルビィ……いいわ、やってやりましょう」

曜「はいっ!」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
332 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 12:32:10.20 ID:Edb6uLkM
ガッガッ、カッ!

絵里「!!」

曜「あっ!」

絵里「……ハラショー、こんなに早く通じるなんて」

絵里「よし、行くわよ」

曜「はい、あ…ルビィちゃん…」

絵里「……私が背負う義理はないんだけど」

曜「で、ですよね」

絵里「まぁ、いいわ……寄越しなさい」

曜「は、はい…なんか…ごめんなさい」

絵里「よいしょ……っと」

ルビィ「うっ……うぅ〜……」

絵里「行くわよ、ついてきなさい」

曜「ヨーソロー!」

絵里「………(この子、緊張感のキの字もないわね…)」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
333 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 12:37:01.59 ID:Edb6uLkM
曜「なんかこういうダクトを通って脱出って、映画みたいでカッコいいですね」

絵里「……っ」

ズリ…ズリ…

曜「それにしても、真っ暗ですね…」

絵里「と…当然よ…ここはこの刑務所の最深部…ライトなんてないんだから…」

曜「ですね…」

絵里「……え、えぇ」

曜「絵里さん?なんか…震えてる…?」

曜「どうかしました?」

絵里「べ、別に…」

絵里「……ッ!!シッ!」 ピタッ

曜「え?」

絵里「見て、前方の下の方から、かすかに明かりが見えてるでしょ?」

曜「あっ、確かに…」

絵里「おそらく、管理室か警備室か何かね」

絵里「あの部屋から避難路に出て、そのあと海に出る」

曜「でも…話し声が聞こえる、人がいるって事ですよ」

曜「ここは遠回りしてでも安全なルートに行く方が得策じゃないですか?」

絵里「ダメよ、私たちに遠回りしてる時間なんてない」

絵里「今この瞬間に私たちが脱獄した事がバレて、警備に人を回されている可能性がある」

絵里「下の部屋のヤツらが談笑しているのを見ると、まだバレてはいないみたいだけど…」

絵里「一刻も早くこの刑務所から出るに越した事はないわ」

絵里「もし警備に人を回されたら詰みよ」

曜「そ、そうですよね…」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
334 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 12:46:00.74 ID:Edb6uLkM
〜〜〜ペチャクチャペチャクチャ

絵里「……3人か」

絵里「私が先に降りてあいつらを仕留めるから、曜はここで待ってなさい」

曜「え、一人で大丈夫なんですか?」

絵里「大丈夫よ、隙を見て出るから」

〜〜〜ペチャクチャ

絵里「(こっちには気づいてない……今ね)」

スッ…

ルビィ「うっ……あれ……ここは……曜ちゃん?」

絵里「!!?」

曜「あっ…!!」

ルビィ「って……え、えぇ!?みゅ、μ'sの絵里……さん……!?えっ……えっと!」

絵里「(……!!!んもぅ!なんて間の悪い子なの!)」

「誰かいるのか!?」

絵里「(気づかれた…!当然ね……)」

絵里「曜、ルビィ、そこで待ってなさいよ!」バッ


ルビィ「こ、これって…夢なのかな」

曜「夢じゃないよ…もう、ルビィちゃん起きるタイミング悪いよ〜…」

ルビィ「あうっ…な、なんか…ごめんなさい…」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
335 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 12:49:08.12 ID:Edb6uLkM
スタッ

絵里「…っ!」キッッ!

看守1「き、貴様っ!」

警備員「コイツ、なんで……!!」

看守2「取り押さえろ!」

ドスッ、バキッ、ドスドスドス!!!

看守&警備員「」


曜「す、すごっ…」

ルビィ「ほわぁ〜…か、かっこいいなぁ〜…///」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
336 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 12:51:49.47 ID:Edb6uLkM
曜「YOUっと!」スタッ

ルビィ「た、高いよぉ…」

曜「ルビィちゃん降りられる?」

ルビィ「こんなの…む、無理だよぉ…」

絵里「来なさい」

ルビィ「え?」

絵里「私が絶対に受け止めてあげるから、早く来なさい」スッ

ルビィ「は、はい!え、えっと…えいっ!」

ポフッ

絵里「……ね?思っていたよりも、怖くなかったでしょう?」

ルビィ「は、はい…///」

ルビィ「あ、あのなんでエリーチ……絵里さんが……」

曜「それは私が説明してあげるよ!」

絵里「曜、説明するのもいいけど、懐中電灯…そうね、あとビニール袋も探してちょうだい」

曜「よしきた!ヨーソロー!!」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
337 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 12:57:24.65 ID:Edb6uLkM
カクカクシカジカデ〜

エェ!!!ルビィ、エリサンニオンブシテモラッテタノ!?


絵里「」キョロキョロ

絵里「……!」

絵里「この手紙…」

絵里「………」シャッ、ピラッ

絵里「………」


【前略、おばさん、お元気ですか。ここまでしらみ潰しに各地方の刑務所に手紙を書いていますが、果たしておばさんの元に届く日は来るのでしょうか。
届いたとしてもやはり、この手紙も検閲され、おばさんの目に通すことなく処分されてしまうのでしょうか。
……届いて欲しい、どうしたらいいか教えて欲しい。
私も成長して、色々行動できるようになりました……そのせいか警察にマークされつつあります。
私の友人が警察官が人を殺すところを見たと言うのです。やはり最早警察なんてあてになりません。
友人を助けたい…でも、どうすればいいかなんてわからない。
相談はする。だけど正直、海未おばちゃんにはこれ以上迷惑をかけられません。
……どうしたらいいんだろう、絵里おばさん。
・・・高坂 秋穂】


絵里「……秋穂」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
338 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 13:01:17.54 ID:Edb6uLkM
曜「絵里さん、見つけましたよ!」

絵里「……」クシャ

絵里「そう、なら行くわよ」

タッタッタッタ

曜「でも…なんで海に出ないとダメなんですか?陸を行った方が、見つかったとしても小回りがきくんじゃ?」

ルビィ「た、確かに……それにもし海を行くとしたらルビィ……」

絵里「あなた達、ここが何なのか知らないで連れてこられたの?」

曜「え、刑務所ですよね…?」

絵里「そういうことじゃなくてよ」

絵里「……私も陸があるんなら陸を行きたい。でも、ここの周りには陸なんてないのよ」

曜「あっ…もしかしてここって、海に囲まれた島とか?」

絵里「違う…ここは船なのよ」

ルビィ「ふ、船…ですか?」

絵里「えぇ」

曜「でも絵里さん、長い間拘留されてたんですよね?」

曜「なんで船ってわかったんですか?」

絵里「ここは環境劣悪に加えて施設の老朽化、設計も杜撰だから頻繁に時化が起きては大きく揺れる」

絵里「まっ、そのおかげで脱獄出来るんだけど」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
339 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 13:06:59.85 ID:Edb6uLkM
スタ、スタ、スタ、スタ

曜「……どれだけ歩いたんだろう?ずっと下り続けてる、結構遠いんですね」

絵里「……ほんとにね」

ルビィ「船内にも車道ってあるんだね…」

絵里「」ピタッ

ボフッ

ルビィ「アウッ…!!」

ルビィ「ご、ごめんなさ……!あ……」

曜「絵里さん?急に止まってどうしたんですか……って」

絵里「………」

曜「こ、これは……」

ザパァ…

ルビィ「し、浸水してる…」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
340 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 13:10:07.89 ID:Edb6uLkM
絵里「……曜、ビニール袋を貸して」

曜「え、あ…はい」

絵里「」パシッ

カチカチッ

絵里「これで懐中電灯も半防水にはなるわ、よし…」

絵里「行くわよ、どっちにしたってこの船はもう終わり」

曜「え?」

ルビィ「行くって…こ、ここを行くんですか!?」

曜「この先どんどん水かさが増えていきますよ!」

絵里「…それがなに?」

曜「え…」

絵里「だから諦めろっていうの?」

曜「いや、ち、違うんです……ルビィちゃんは……あまり泳ぎが上手くなくて……どこかもわからない海のど真ん中で泳がせるなんて流石に……」

絵里「……あなたは?」

曜「私は…泳げます…」

絵里「そう…なら、あなただけ来なさい」

曜&ルビィ「!!!」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
341 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 13:14:58.48 ID:Edb6uLkM
曜「え、絵里さん?冗談ですよね…?」

絵里「……あなた達、何か勘違いしていない?」

絵里「私があなた達を連れてきたのは仕方なく……そう、脱出する最中で偶然出くわしたからなのよ」

絵里「仕方なくなの…」

絵里「……早く決めなさい、ついて来ることに関してはダメとは言わない」

曜「……私がルビィちゃんを担いで」

絵里「ダメよ、万が一の時あなたは絶対にその子を見捨てようとしない」

絵里「あなたが捕まると私が捕まるリスクも高くなる」

絵里「……取捨選択は重要よ、私にも最重視しているものがある」

絵里「……あなた達まで救うなんて、そんなおとぎ話はないわ」

絵里「私は誰も……誰一人だって救えなかったんだから……」


亜里沙『お姉ちゃん♪」

穂乃果『μ'sに入ってください!』

ミカ『絵里先輩!』


絵里「…………」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
342 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 13:24:16.15 ID:Edb6uLkM
絵里「……曜の気持ちは多分変わらない、あなたを置いては行かない」

絵里「もしあなたがここに残るなら、きっと曜も…」

曜「………」

絵里「……選びなさい、ここに残って大人しく殺されるか、不得意な事でも頑張って私たちと逃げるか」

絵里「……この船は沈没するわ、どっちにしても残ったら死ぬ、それまで奴らに何をされるかわかる?」

ルビィ「……え、えっと」

絵里「ここの奴らはクズよ、私の歳でも欲情して身体を求める…」

ルビィ「うっ……」

絵里「あなたはまだ若い、必ず迫られるわ」

ルビィ「る、ルビィは…」

ルビィ「(ルビィ…やれるのかな…途中でダメになったら二人に迷惑をかけるんじゃ…)」

ルビィ「(もし、やり遂げられなかったら…)」

ポンッ

ルビィ「……!」

絵里「……泳ぎが苦手なら、私が出来る限りのフォローをしてあげるわ」

ルビィ「……や」

絵里「私たちのリーダーは…最後までやり遂げたわよ?」

ルビィ「や、やります!行きます!」

曜「ルビィちゃん……!」

絵里「決まったわね、行くわよ……曜、私が先導するからあなたはルビィを見ててあげなさい……」

曜「あの…ルビィちゃん、大丈夫ですかね?」

絵里「泳ぎなんて気持ちの問題よ、今のあの子なら人並みに泳げるわ」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
343 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 13:27:14.49 ID:Edb6uLkM




-神田明神-

希「ふぅ…葉っぱさんがようけ落ちてて、掃除もやりがいがあるなぁ〜」

希「」サッサッ

ザッ

希「…ん?」

希「おやおや、これは珍しい参拝者やね」

海未「……希」

希「久しぶりだね、海未ちゃん」

海未「希も…元気そうで何よりです」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
344 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 13:31:52.28 ID:Edb6uLkM
ズズッ…

希「……ふぅ、お茶がしみるね」

海未「……」ズズッ

コトッ

海未「……そうですね」

希「秋穂ちゃんに聞いたの?」

海未「はい…なるべくメンバーとは接触しないように、とは思っていたんですが…」

希「……ウチ達二人はもうほとんどマークされてない」

海未「未だに大晦日になると、あの時の特集番組が放送されますが……主犯格は穂乃果と絵里の二人になっています」

希「同じμ'sメンバー、ウチ達の事もきっと“あいどる”側に割れてるんだろうけどね」

海未「にも関わらず、私たちのことが大々的に報道されないのはやはり…」

希「秋穂ちゃんの存在やろうね。でも…ウチも海未ちゃんも秋穂ちゃんを盾にして身を潜めてたんじゃない」

海未「はい、それは…理解しているつもりです…」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
345 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 13:42:16.01 ID:Edb6uLkM
海未「少し前からボノカ一派という過激派集団が名を馳せているようですが……これは」

希「うん、ウチも噂には聞いてた……きっとμ'sの誰かが……」

海未「……絵里でしょうか?」

希「……絵里ちは今も収監されてるはず……たぶん絵里ちじゃない」

海未「となると…」

希「…何にしても、それなりの戦力があるみたいだし」

希「ボノカ一派に協力するのもありなんかもね」

海未「希…動くんですか?」

希「秋穂ちゃんやみんなに任せっぱなしって訳にはいかないやん。それに、もう秋穂ちゃんも自立できる歳なんやし」

海未「はい、そうですよね…」

希「ウチ達と一派、あとは……」

希「……絵里ちを」





ザパァ

絵里「……っ」

ルビィ「はぁはぁ……ひぃひぃ……ごめんなさい、ルビィはもうダメです……」ブクブク

曜「わわっ!ルビィちゃん!?」

絵里「……大丈夫そう?」

曜「いえ…これは…」

絵里「………そう」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
346 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 13:47:59.31 ID:Edb6uLkM
ガシッ

ルビィ「もう…はっ…はっ……体力の限界ですぅ…」

曜「私の感覚だと…もう2kmは泳いでますよ」

絵里「……それはマズイわね」

曜「はい、だから少し休憩して…」

絵里「いいえ…休憩は無しよ、一刻も早くこの冷たい海水から上がらないと命が危ないわ」

絵里「行くわよ」

曜「そ、そんな…待ってください!」

絵里「……あなたは何のために脱獄を?」

曜「え?そ、それは……みんなと会うためです」

絵里「私は……あの子の仇を取らないとダメなの」

絵里「こんな所で立ち止まってなんかいられない」

ジャプ…

曜「うぅ…」

ルビィ「はぁ……ふぅ……い、いいよ曜ちゃん……!ルビィは大丈夫だから!」

曜「ルビィちゃん…」

ルビィ「行きます!!」

絵里「……えぇ、行きましょう」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
347 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 13:53:45.32 ID:Edb6uLkM
ザプッ…ザパァ

曜「!!」

曜「足がつく…」

絵里「……そりゃあそうね、だってここで」

曜「え……?あっ……」

絵里「トンネルは陥落してる」

ルビィ「あっ……あぁ……花丸ちゃん、お姉ちゃん……みんな……」

曜「行き止まりって…どうするんですか、絵里さん…」

絵里「…………」

曜「……そんな」

絵里「……5分後に戻ってくる」

曜「え?」

絵里「下の避難用通路は無事かもしれない、懐中電灯で下を照らしてて」

ルビィ「それって…」

絵里「陥落箇所がここだけなら、下の避難路をくぐり抜けて向こうの道路に出られるかもしれない」

絵里「大口叩いた以上、あなた達は死なせないから…」

バシャン!!!

曜「!!絵里さん…!!」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
348 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 14:01:14.80 ID:Edb6uLkM
ルビィ「……うっ」ブルッ

曜「ルビィちゃん…大丈夫?」

ルビィ「う、うん…」

曜「身体が冷え切ってる……絵里さんの言う通りだ、休憩する時間なんてなかった……」

ルビィ「うん……だね……」

曜「私、絵里さんのこと、少し薄情だなって思ってたけど……考え違いだったのかも」

ルビィ「ルビィは最初からやっぱり優しい人だなって思ってたよ」

曜「え、そ、そうなの?ルビィちゃん、結構キツイ事言われてたから……てっきり、ショック受けてると思ってたよ」

ルビィ「確かにグサってくることもあるけど、それはルビィの事を本当に思ってくれてるから言ってるんだって思うの」

ルビィ「それにさっき、ルビィが降りられない時も優しく受け止めてくれたし……泳ぐことだって、絵里さんに後押しされなきゃ……ルビィ、残ってたかもしれない……」

曜「……そっか」

曜「理解してるつもりで、本当はなにも理解してないや、私……やっぱり……」

曜「バカ曜だ…」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
349 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 14:03:28.96 ID:Edb6uLkM
ルビィ「それにしても絵里さん…遅くないかな…」

曜「そうだね、ちょーっと遅いかもね…」

曜「(もう10分以上は潜ってる、普通に考えてこんなに長くは……)」

曜「……私ちょっと行ってくるよ」

ルビィ「あっ、ルビィも!!」

曜「うぇ!?だ、大丈夫?」

ルビィ「うん、少しでも絵里さんの役に立ちたいもん!」

曜「……わかった、行こう」

曜「ビニール袋に空気を入れて…と」

曜「ルビィちゃんは懐中電灯で前を照らしてて、私の手…離しちゃダメだからね?」

ルビィ「わ、わかった!」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
350 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 14:06:24.49 ID:Edb6uLkM
曜「スゥー…ハァー」

曜「よし!行くよ!ルビィちゃん!」

ルビィ「うん!」

ザパンッ!

ブクブクブグク…

曜「(ここを絵里さんは通ったんだ…)」

曜「(……やっぱり、μ'sのメンバーは大きく見えるや……千歌ちゃんが尊敬するのも頷ける)」

曜「(千歌ちゃんに会いたい…みんなに会いたい…)」

曜「(もう少しで…)」

グイッ

曜「!?」

曜「(や、ヤバイよ!何か引っかかった!)」

曜「……〜〜!!!」ゴボゴボゴボ…

ルビィ「(曜ちゃん!?)」

曜「(や、ヤバい……ルビィちゃんももう息が続かないはずだ……)」

曜「(先に行って!)」ブンブンッ

ルビィ「(え、先に行けってこと!?)」

ゴポゴポ

曜「(い、いいから!!!)」

ルビィ「(曜ちゃん…)」コクッ
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
351 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 14:13:20.49 ID:Edb6uLkM
曜「(ダメだ…!!やっぱ…取れない!!)」

曜「ゴポォ…!!!」

曜「(もう…息が…)」

曜「カハッ……!!」

曜「(みんな……ごめん……)」

ゴポゴポゴポゴポ……







ザパッ!!!!

曜「プハッ!!」

曜「ゲホッ…ゲホッ…!ガハッ…!!」

絵里「……っ、待ってなさいって言ったでしょ!!」

曜「え、絵里さん……ごめんなさい」

絵里「……死なせないとも言ったでしょ?ルビィが私を呼んだのよ」

絵里「感謝しときなさい」

曜「ルビィちゃん…」

ルビィ「ごめんね曜ちゃん!ルビィに気を配ってたせいで…」

曜「いやぁ…私の不注意だよ…ごめん」

曜「絵里さん……本当にありがとうございます」

絵里「…もういいわよ、それよりあれを見てみなさい」

曜&ルビィ「え?……あっ!!」

絵里「光よ」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
352 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 14:16:40.90 ID:Edb6uLkM
曜「瓦礫ばっかりだ…」

絵里「たて穴ね…相当破壊されてるけど、多分トンネル内に空気を送る施設だったんでしょうね」

ルビィ「でも、外だ…!」

曜「私たち…!」

ルビィ「やっと自由に…!」

曜「なれるんだー!!」

ウオオオオォーーー!!!

絵里「」グイッ

曜&ルビィ「うわっ……!」

ドスンッ!!

曜&ルビィ「ぐえっ……!」

曜「え、絵里さん…?な、何を…あイテテ…」

絵里「今、地上に出るのは危ないわ。上を見てみなさい、私は久方ぶりに外に出るから光を直視出来ないの」

ルビィ「上…?」

曜「あっ」

ババババババババババ!!!!

絵里「……どう、ヘリが飛んでない?」

曜「は、はい……飛んでます……それも無数に……」
穂乃果(24)「ありがとうございました、またのお越しを〜!」
353 :名無しで叶える物語(光)[sage]:2020/07/03(金) 14:21:57.93 ID:Edb6uLkM
絵里「しばらくはここに身を隠しておいた方がいいわね」

ルビィ「全部、る、ルビィ達を捜して…?」ヒヤッ

ルビィ「ルビィ達、そんなに悪い事したって思われてるの…?」

曜「イヤ…違うよルビィちゃん、このヘリは多分私たちを捜してるんじゃなくて…」

曜「……」チラッ

絵里「………」

絵里「その通りよ、このヘリが捜してるのはあなた達じゃない……私」

曜「絵里さん……μ'sの件は私たちもある程度知ってます、あれは全部真っ赤な嘘なんですよね?」

絵里「………」

曜「え、絵里さん…?」

ルビィ「μ'sは…絵里さんはいったい何をしたんですか…?」

絵里「………」

絵里「さぁ、本当に…」

絵里「……何をしたっていうんでしょうね」


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