- 勇者曜ちゃんが囚われの姫を助けに行くスレ
847 :名無しで叶える物語(らっかせい)[sage]:2020/04/06(月) 01:13:11.88 ID:kIogDi2O - これはいい流れに乗っている
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869 :名無しで叶える物語(らっかせい)[sage]:2020/04/06(月) 01:21:09.38 ID:kIogDi2O - がんばれ
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884 :名無しで叶える物語(らっかせい)[sage]:2020/04/06(月) 01:25:25.20 ID:kIogDi2O - このドキドキ感
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907 :名無しで叶える物語(らっかせい)[sage]:2020/04/06(月) 01:30:31.97 ID:kIogDi2O - ギリギリの勝利
されど勝利!
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971 :名無しで叶える物語(らっかせい)[sage]:2020/04/06(月) 01:46:13.04 ID:kIogDi2O - おきろー!
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979 :名無しで叶える物語(らっかせい)[sage]:2020/04/06(月) 01:47:19.74 ID:kIogDi2O - おきてくれ
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989 :名無しで叶える物語(らっかせい)[sage]:2020/04/06(月) 01:48:56.49 ID:kIogDi2O - いけ!
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994 :名無しで叶える物語(らっかせい)[sage]:2020/04/06(月) 01:49:25.14 ID:kIogDi2O - 全速
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1000 :名無しで叶える物語(らっかせい)[sage]:2020/04/06(月) 01:49:43.49 ID:kIogDi2O - おおお
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- 曜「ポケットサイズ・ランチタイム」
1 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 21:57:27.81 ID:kIogDi2O - ようまり。
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- 曜「ポケットサイズ・ランチタイム」
2 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 21:58:29.06 ID:kIogDi2O - 昼休み、部室――
曜「うーん…」 コンコン 曜「ん?あ、鞠莉ちゃん!」 鞠莉「チャオ、曜。何してるの?」 曜「衣装のデザインを考えてたんだ!」 鞠莉「お昼だっていうのに頑張り屋さんね。ご飯はもう食べたの?」 曜「いま食べてるよ。ほら」 鞠莉「食べてるって、それはお菓子じゃない。お菓子をご飯代わりにしちゃうのは、あまり感心できないわよ?」
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- 曜「ポケットサイズ・ランチタイム」
3 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 21:59:00.56 ID:kIogDi2O - 曜「その心配はご無用であります!なぜなら、これはお菓子じゃなくて、れっきとしたお昼ご飯だから!」
鞠莉「そのブロックみたい食べ物がお昼ご飯…どういうこと?」 曜「カロリーメイトだよ。もしかして知らない?」 鞠莉「ああ、聞いたことあるわ。なんとなく見覚えも」 曜「でも、食べたことはない?」 鞠莉「ないこともないと思うけど、ちょっと記憶が定かじゃないわね」
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- 曜「ポケットサイズ・ランチタイム」
4 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 21:59:53.75 ID:kIogDi2O - 曜「まあ、海外では売ってないかもしれないしね。ひとつ食べる?」
鞠莉「いいの?」 曜「どうぞどうぞー」 鞠莉「ありがとう。ふーむ、見た目は完全に焼き菓子って感じね」 曜「ちなみに味はチョコレートだよ」 鞠莉「ますますお菓子じゃない」 曜「私のお気に入りなんだ。美味しいんだよ!」
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- 曜「ポケットサイズ・ランチタイム」
5 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:00:33.55 ID:kIogDi2O - 鞠莉「じゃあ、いただきます。んっ」
曜「どう?」 鞠莉「うん、厚みのあるクッキーみたいな味と食感で。なかなか美味しいわ」 曜「えへへっ、でしょ?」 鞠莉「でもこのモサっとした感じは、飲み物がほしくなる…」 曜「紅茶でよければどうぞ」 鞠莉「貰うわ。ん、ふぅ。ありがとう」
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- 曜「ポケットサイズ・ランチタイム」
6 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:01:45.26 ID:kIogDi2O - 曜「改めて、感想はどう?」
鞠莉「んー。美味しかったし、小腹は満たせそうだけど、やっぱり食事って感じではないかなって。さっき言ってたれっきとしたご飯って、どういうことなの?」 曜「よくぞ聞いてくれました!その秘密はこちら、パッケージに書いてあるのです」 鞠莉「わあ、随分と詳細な栄養表示ね。なになに、1日に必要なビタミンの半分が含まれています…これのこと?」 曜「そう!そしてビタミンだけじゃなく、他の栄養素もバランスよく含んでるんだって。こんなに詳しい栄養の説明、ただのお菓子にはついてないでしょ?」 鞠莉「なるほど、言われてみればそうかも。曜はよく食べるの?」
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- 曜「ポケットサイズ・ランチタイム」
7 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:02:17.62 ID:kIogDi2O - 曜「よくってほどでもないけど、好きなんだ。忙しい時にも手軽に食べれるし、栄養も豊富で、何より美味しいし!」
鞠莉「私が思うに、一番最後のが最大の理由かしら?」 曜「あ、わかっちゃった?」 鞠莉「その話しぶりからね。でも、曜ってお口パサパサ系が苦手じゃなかったっけ。結構口の中の水分を持っていかれた気がするけど」 曜「そうなんだけど、これは例外っていうか。子供の頃からの憧れなんだよ」 鞠莉「どういうこと?」
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8 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:03:38.16 ID:kIogDi2O - 曜「ほら、子供の頃って『お菓子を食べすぎたらだめだよ』とか『お菓子を食べすぎると、ご飯が食べられなくなっちゃうよ』って、親とかによく言われたでしょ?」
鞠莉「あるある。私もさっき、似たようなことを言ったかも」 曜「その点、これは美味しいチョコ味なのに、栄養満点で大人の人からもご飯として認められてる。子供心にすごい食べ物だなーって、ずっと思ってたんだ」 鞠莉「可愛らしい憧れね。でも、なんとなく共感できるわ」
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9 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:03:54.43 ID:kIogDi2O - 曜「そんなわけで、たまに買っちゃうんだ。時間が無いときにも便利だしね」
鞠莉「どこでも買えるものなの?」 曜「スーパーとかコンビニにも置いてあるよ」 鞠莉「ふーん、今度チェックしてみようかしら」 曜「味の種類も豊富でね、チーズ味とか、メープル味とか。確か5種類くらいあったかな?」 鞠莉「好みに合わせて選べるってわけね」 曜「まあ、私はチョコ味一択だけどね!」
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10 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:04:37.57 ID:kIogDi2O - 鞠莉「なるほど、よくわかったわ。カロリーメイトの美味しさも、曜の思い入れの強さも」
曜「へへ、伝わった?」 鞠莉「それはもう、心と味覚でね。それはさておき、長話で作業とお食事の邪魔しちゃったかしら」 曜「そんなことないよ。話ができて楽しかったから、きっと良いアイデアが浮かんできそうな気がする!」 鞠莉「ふふっ、無理せず頑張ってね。それと、お昼ご飯のおすそ分け、ご馳走さまでしたっ」 曜「いえいえ。またねー!」
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11 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:05:10.84 ID:kIogDi2O - ――――――――
その夜、帰り道 鞠莉「仕事を片付けてたら、すっかりこんな時間。明日は朝練もあるし、早く帰らなきゃ」 鞠莉「あ、コンビニ。いつもなら仕事終わりのコーヒーを買うところだけど…もう遅いから、今日のところはやめておきましょう」 鞠莉『どこでも買えるものなの?』 曜『スーパーとかコンビニにも置いてあるよ』 鞠莉「…」 「いらっしゃいませー」
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- 曜「ポケットサイズ・ランチタイム」
12 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:05:52.40 ID:kIogDi2O - ……………………………………
次の日、お昼休み―― 果南「待ちに待ったお昼ー!」 ダイヤ「果南さん、セリフが食いしん坊みたいですわよ」 果南「言わないで、ダイヤ。今日は朝から忙しくて、朝ご飯を食べてる余裕がなかったんだから」 ダイヤ「まあ。それなら仕方ありませんわね」 果南「でしょー?」 ダイヤ「うふふっ。なら、早いところ食べ始めませんとね、果南さんのお腹と背中がくっつく前に」 果南「うむ!そうしよう、そうしよう!」 ダイヤ「鞠莉さんは、お昼は何を?」
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- 曜「ポケットサイズ・ランチタイム」
13 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:06:11.87 ID:kIogDi2O - 鞠莉「私は、これ」
ダイヤ「あら、これは…」 果南「カロリーメイト?珍しいね」 鞠莉「昨日曜が食べててね、気になったの」 果南「ああ、曜の好物なんだよね、それ」 鞠莉「!」 ダイヤ「そうなんですの?」 果南「なんでも、子供の頃からの憧れだったとかなんとか。詳しくは忘れちゃったけどね」 ダイヤ「よくわかりませんが、曜さんらしいですね」
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- 曜「ポケットサイズ・ランチタイム」
14 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:06:53.84 ID:kIogDi2O - 鞠莉「チョコ味がお気に入りなんだって。昨日もこれを食べてたわ」
果南「ほう」 ダイヤ「なるほど」 鞠莉「ん?ダイヤ、何がなるほどなの?」 ダイヤ「こっちの話ですわ」 果南「そうそう、こっちの話」 鞠莉「なによ、二人揃って…まあ、いいけど」
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15 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:07:20.77 ID:kIogDi2O - 果南「それよりさ、早くいただきますしようよ。もうお腹がぺこぺこー」
ダイヤ「はいはい。では、いただきます」 かなまり「いただきまーす」 果南「今日はおにぎりお弁当なんだー」 ダイヤ「おにぎりでしたら、忙しい朝でも食べられたのではありませんか?」 果南「作る時間はあったけど、食べてる余裕がなくってさ。カロリーメイトだったら、そういうこともできたかもね。ね、鞠莉」 鞠莉「もぐもぐ」 ダイヤ「鞠莉さん?」 曜『私のお気に入りなんだ。美味しいんだよ!』 鞠莉「…うん、美味しいっ」
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- 曜「ポケットサイズ・ランチタイム」
16 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:07:49.08 ID:kIogDi2O - ……………………………………
数日後―― 鞠莉「曜、ちょっといいかしら」 曜「あっ、鞠莉ちゃん!どうかした?」 鞠莉「今日は、曜に良いものをプレゼントしようと思って」 曜「いいもの?なになに、何をくれるの?」 鞠莉「曜の大好物よ。はい」 曜「わあ、カロリーメイトだ!んっ?でもこれ、いつものとちょっと違う…ロング、ライフ?」 鞠莉「災害時用の備蓄品でね。その名のとおり、3年も保存がきく優れものなの」
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- 曜「ポケットサイズ・ランチタイム」
17 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:08:16.18 ID:kIogDi2O - 曜「3年も?すごい、そんなのがあったんだ!」
鞠莉「お店には売っていないからね。専門の業者さんを通じて買っているんだって」 曜「へえー!でも、そんな特別なもの、貰っていいの?」 鞠莉「これまで備蓄してあった分が、賞味期限の関係でちょうど入れ替えになってね。余裕を持たせて期限を迎える前に更新するんだけど、捨てちゃうのは勿体ないから、近々希望する人に配布する予定なの」 鞠莉「朝、曜がお昼を持ってきてないって言ってたから、一足先に頂いてきたというわけ」 曜「私のために?嬉しいよ、ありがとう!」
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18 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:08:29.32 ID:kIogDi2O - 鞠莉「いえいえ、お古でゴメンだけどね。それじゃ、私はこれで――」
曜「あっ、鞠莉ちゃん」 鞠莉「ん?」 曜「鞠莉ちゃんは、今日のお昼はどうするの?」 鞠莉「私?私も、このカロリーメイトで済ませちゃおうかなって」 曜「ならさ、一緒に食べない?」 鞠莉「一緒にって、お昼?」 曜「うん!」 鞠莉「カロリーメイト、を?」 曜「うんっ!」
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- 曜「ポケットサイズ・ランチタイム」
19 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:09:15.78 ID:kIogDi2O - ……………………………………
お昼、理事長室―― コンコン 鞠莉「はーい」 「私です、曜です」 鞠莉「どうぞー」 曜「えへへ、失礼しまーす」 鞠莉「いらっしゃい。早かったわね」 曜「そりゃあもう、鞠莉ちゃんを待たせるわけにはいかないからね!」
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- 曜「ポケットサイズ・ランチタイム」
20 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:10:11.21 ID:kIogDi2O - 鞠莉「お気遣いありがと。座ってて、飲み物を用意するから」
曜「あ、持ってきてるよ、お構いなく」 鞠莉「せっかくなんだから構わせてよ。曜は大事な大事なお客様ですよ?」 曜「なら、お言葉に甘えようかなっ」 鞠莉「ぜひそうして。私はコーヒーにするけど、何がいい?」 曜「私もコーヒーで!」
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21 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:10:31.79 ID:kIogDi2O - 鞠莉「珍しいじゃない。コーヒーを飲んでるところ、あまり見た覚えがないけど」
曜「まあね。最近好きなんだー」 鞠莉「私としてはコーヒー好きが増えてくれるのは嬉しいわ。今度コーヒータイムに付き合ってもらおうかしら」 曜「お呼びとあらば、いつでもお供するよ!」 鞠莉「楽しみにしておくわ。お砂糖とミルクはどうする?」 曜「多めで!」 鞠莉「ん、了解っ」
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22 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:10:56.01 ID:kIogDi2O - 曜「カロリーメイト、鞠莉ちゃんは何味食べるの?」
鞠莉「チョコ味よ。というか、チョコ味しかないのよ、長持ちタイプは」 曜「あ、そうなんだ」 鞠莉「いま、嬉しいなって思ったでしょ」 曜「えっ、なんでわかったの?」 鞠莉「声が聞こえたもの。心の中で『やった!』って叫んだ、曜の声がね」 曜「あちゃー、聞こえちゃったか。これでも抑えたつもりだったのに」 鞠莉「とても大きな声だったからね、聞き違えるはずもないわ」
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- 曜「ポケットサイズ・ランチタイム」
23 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:11:24.16 ID:kIogDi2O - 曜「うーむ、気をつけなきゃだね。色々聞かれたら困っちゃう」
鞠莉「ふーん、困るようなこと考えてるの?」 曜「人並みにはね。私だってそういうお年頃だよ?」 鞠莉「まあっ、それはますます気になってきたわ。ちゃんと耳をそばだてておかなくっちゃ」 曜「お手柔らかにお願いします。えへへっ!」
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24 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:11:48.45 ID:kIogDi2O - 鞠莉「うふふっ。はい、お待たせ」
曜「ありがと!それじゃ、さっそく」 ようまり「いただきまーす」 鞠莉「いただきますって言っても、やっぱりランチって雰囲気とは違うわね」 曜「いいじゃない、こういうお食事会もたまにはさ!」 鞠莉「むしろお茶会って感じだけどね。さてさて、ロングライフ、そのお味はいかに」 曜「見た目は完全に普通のカロリーメイトだね。あーむっ、もぐもぐ…んん、味も同じだ、美味しいよ!」 鞠莉「ん、本当だわ。見ても食べても、違いがわからないレベルね」
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25 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:12:41.38 ID:kIogDi2O - 曜「あれ?」
鞠莉「ん?」 曜「ってことは鞠莉ちゃん、最近カロリーメイト食べたの?」 鞠莉「あ…ええと、実はこの前、曜に話を聞いてから気になって、それで――ねえ曜、なんでそんなに嬉しそうなの?」 曜「カロリーメイト仲間が増えるかも、って思ったら嬉しくて!えへへっ、また心の声が聞こえちゃったかな?」 鞠莉「それ、メイトと仲間がかぶってるわよ。でも、本当に遜色ないわ。それだけ保存食としての完成度が高いってことなのかも」
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- 曜「ポケットサイズ・ランチタイム」
26 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:13:43.82 ID:kIogDi2O - 曜「確かに。保存食って、乾パンとかビスケットみたいなイメージしかなかったよ」
鞠莉「他にも長期保存できるパンとか、ご飯とかもあるのよ。避難訓練の時に食べたけど、なかなかのものだったわ」 曜「へー。知らないことってあるんだなぁ」 鞠莉「そうね。ふふっ」 曜「ん、どうかした?」 鞠莉「なんだか嬉しくって。ここ数日は、理事長室で仕事しながらの食事が多かったから」 曜「忙しいの?」 鞠莉「季節柄、ちょっとね。それに、カロリーメイトひとつじゃコンパクトすぎると思ったけど、こういうランチも意外と悪くないなって。誰かと一緒に食べるご飯って、やっぱり楽しいもの」
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27 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:14:14.57 ID:kIogDi2O - 曜「わかるよ。何を食べるかも大事だけど、誰と食べるかも重要だよね」
鞠莉「今日の曜、なかなかいいことを言うじゃない」 曜「今日の、は余計だよー。それに」 鞠莉「それに?」 曜「それに、鞠莉ちゃんと一緒なら尚更、かな」 鞠莉「へっ…?」
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28 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:14:59.18 ID:kIogDi2O - 曜「なーんて。あははっ、流石にカッコつけすぎちゃったかも。って、あれ?」
鞠莉「…」 曜「鞠莉ちゃん?まーりーちゃーん」 鞠莉「えっ?あ、ああ、何?」 曜「もうっ、聞いてた?ちゃんと突っ込んでくれなきゃ、ボケが回収されないままになっちゃうじゃない」 鞠莉「ご、ごめん。って、さっきのはボケだったの?」 曜「んー、まあ嘘か本当かって聞かれれば、本心なんだけどね。って、あれれ?鞠莉ちゃん。おーい」
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- 曜「ポケットサイズ・ランチタイム」
29 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:15:33.18 ID:kIogDi2O - ……………………………………
果南「ねえダイヤ、どう思う?」 ダイヤ「どうって、何がです?」 果南「わかってるくせに、鞠莉のことだよ。最近、曜のことが気になってるみたいだったでしょ」 ダイヤ「もちろん、いいと思いますわ。曜さんも鞠莉さんと話をしたがっていたようですし」 果南「二人ともああ見えて、意外と引っ込み思案なところがあるんだよね。朴念仁って言うかさ」 ダイヤ「あら、果南さんにしては随分と難しい言葉を使うのですね」 果南「なにそれ、朴念仁その2のくせに」 ダイヤ「朴念仁その3に言われたくありませんわ」 果南「言ったなー、ふふっ」
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- 曜「ポケットサイズ・ランチタイム」
30 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:16:19.48 ID:kIogDi2O - ダイヤ「うふふっ。噂をすれば、朴念仁その1がお戻りですわ」
鞠莉「ただいま。なんの話?」 ダイヤ「世間話ですよ、なんてことのない。どうでした、曜さんとのランチは」 鞠莉「んー、あっという間だったわ。すぐ食べ終わっちゃったし、ランチというよりもお茶会みたいな雰囲気で」 果南「でも、実はすごく楽しかった?」 鞠莉「…わかるの?」
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- 曜「ポケットサイズ・ランチタイム」
31 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:19:57.00 ID:kIogDi2O - 果南「わかるよ」
ダイヤ「顔に、書いてありますからね」 鞠莉「!」 果南「心から嬉しいと、つい顔に出ちゃう。そういうものでしょ?」 ダイヤ「そういうもの、ですわ」 曜『えへへっ、また心の声が聞こえちゃったかな?』 鞠莉「…そっか、そうよね」 曜『何を食べるかも大事だけど、誰と食べるかも重要だよね』 果南「鞠莉?」 ダイヤ「どうかしましたか?」 曜『それに、鞠莉ちゃんと一緒なら尚更、かな』 鞠莉「いえ、なんでもないわ。ええ、楽しかった!なんというか、本当にちょっとしたことなんだけど、すごく楽しい時間だったって、そう思えるの」 終わり
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- 曜「ポケットサイズ・ランチタイム」
32 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/04/06(月) 22:20:09.34 ID:kIogDi2O - 全弾撃ち尽くしました。バランス栄養食ようまりでした。
↓は前に書いたものです。よろしければ併せてお願いします。 鞠莉「からさいっぱい、元気いっぱい」 https://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1585483911/ ありがとうございました。
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