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名無しで叶える物語(たこやき)
花丸「スタンドパワーずら!」

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花丸「スタンドパワーずら!」
50 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2020/04/06(月) 00:01:46.03 ID:J4C66LB/
花丸「……善子ちゃんッ!!!(スタンドで善子ちゃんを!)」

ドキュウウゥーン!!!!!

ガシィッ

善子「!?」

ダイヤ「ルビィ! 手を伸ばして!」

ルビィ「おねいちゃん!」

ドヒュウウゥン!!!!!

ギュッ

ルビィ「!!」

ズズズズズズ……
花丸「スタンドパワーずら!」
51 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2020/04/06(月) 00:04:45.60 ID:J4C66LB/
ダイヤ「おさまった……」

善子「はぁっ……! 何なのよこれ……!」

花丸「善子ちゃん大丈夫!?」

善子「なんとかね……突風に押されたから助かったのかしら……」

ダイヤ「ルビィ! 怪我は!?」

ルビィ「お姉ちゃんが助けてくれたから大丈夫だよ」

ダイヤ「(スタンド能力が無ければ二人は巻き込まれていた……!)」

善子「ダイヤとずら丸は平気?」

花丸「平気ずら。たまたま境界にいたおかげでだけど」

善子「運がいいのね……あー……死ぬかと思った」

ダイヤ「……まったくです」

ルビィ「みんな大丈夫かな……?」

ダイヤ「もう着いているとは思いますが念の為連絡しておきましょう。今はこの場から早く……」

ゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ

ルビィ「今度は何っ!?」
花丸「スタンドパワーずら!」
52 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2020/04/06(月) 00:10:24.41 ID:J4C66LB/
花丸「!!?」

善子「ら、落石……」

ゴオオオオオッ

ダイヤ「(大きい……! こんなのとても……)」

ルビィ「ひっ」

善子「これで終わり……」

花丸「(助けないと……!)ダイヤさん! やってやるずら!」

ダイヤ「!!」

花丸「一人は無理でも二人でならっ!」

ダイヤ「わかりましたっ! いきますわよ、花丸さんっ!!!」

花丸「応ッ! ずら!!!」
花丸「スタンドパワーずら!」
53 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2020/04/06(月) 00:14:02.83 ID:J4C66LB/
ドキュウウゥーン!!!!!
ドヒュウウゥン!!!!!


花丸「オラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
ダイヤ「ドララララララララララララララララ」

ドドドドドドドドドドドドドッッッ!!!!!

ルビィ善子「二人ともっ……!!?」

花丸「早く離れて……!」

ダイヤ「ルビィ……善子さん……!」

善子「……っ! ルビィ! 二人が守ってくれている今のうちに!」

ルビィ「で、でも……!」

善子「ダイヤと花丸を信じなさいっ! さあ!」

ルビィ「……ッ!!!」

花丸「(善子ちゃん……!)」

ダイヤ「(ありがとう……!)」
花丸「スタンドパワーずら!」
54 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2020/04/06(月) 00:18:29.05 ID:J4C66LB/
花丸「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!!!!!!!!」
ダイヤ「ドラララララララララララララララですわあああああぁーっ!!!!!!!!!!!」

ボゴォッ!!!!

善子「(二つに……)割れたっ!? あっ……」

花丸「(岩が逸れて……二人へ……!)」

ルビィ「おねいちゃん! 花丸ちゃんっ!」

善子「(私の人生……ここまでっ……)」

ダイヤ「ドララララララララララララララ」

花丸「オラオラオラオラオラオラオラオラ」


危ない! 助けないと!
オラのこの能力で!
今助けるから! スタンドで……


花丸「(ま、間に合わない……! とても……!)」
花丸「スタンドパワーずら!」
55 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2020/04/06(月) 00:23:33.17 ID:J4C66LB/
お願い! お願い! お願い!
もっと早く、速く、疾く、敏捷く……!!!

────もっと“光速く”……!!!!!!!



ドォーーーーン!!!!!!!


花丸「!!?」


岩が止まった!
ダイヤさんも! ルビィちゃんも善子ちゃんも!
マル以外の時間が全て止まっている……!?
これが走馬灯……!?
いや、そんなことよりも助けないと!

花丸「……二人ともちょっと痛いけどごめん!(二人を投げ飛ばす!)」

グッ

花丸「オラァッ!」

ズシャアッ

グオゥン!

花丸「!?(時間が……戻った!)」
花丸「スタンドパワーずら!」
56 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2020/04/06(月) 00:27:44.75 ID:J4C66LB/
善子「いてて……」

ルビィ「あれ? 何ともない……」

ダイヤ「ドラララララララララララララララ(!!? いつの間に二人があんなところに!?)」

花丸「ダイヤさん! こんな岩まだまだこれからずら!」

ダイヤ「……ブッブーですわ。これで終わらせます! 合わせてください!」

花丸「了解!」


花丸「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!!!!!!!!」
ダイヤ「ドラララララララララララララララですわあああああぁーっ!!!!!!!!!!!」
花丸「スタンドパワーずら!」
57 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2020/04/06(月) 00:32:19.11 ID:J4C66LB/
バッコオオオオオオン!!!!!

善子「やった!」

花丸「やった……」

ダイヤ「やりましたわ……花丸さん……」

ルビィ「!! 危ないっ!」

ダイヤ「!!」

花丸「!!(砕けた石つぶてが……!)」

善子「ダイヤ!」

──もう一度だけっ……!!!
花丸「スタンドパワーずら!」
58 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2020/04/06(月) 00:38:40.44 ID:J4C66LB/
ドォーーーーン!!!!!!!


花丸「(時間を止められた……!)オラァッ!」

バコオッ

花丸「(これでダイヤさんは安全……)」

グオゥン!

花丸「(時は動き出す……)」

ダイヤ「花丸さんっ!!!」

花丸「えっ」

ガッ……
花丸「スタンドパワーずら!」
59 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2020/04/06(月) 00:46:37.99 ID:J4C66LB/



誰かの声がする。とても眠たい。
今は夜? それなら朝がくるまで寝ていよう。
白金のように星が輝いている。

星がマルを照らしている。
誰かが呼んでいる。

「花丸ちゃん」

思い出した。行かないと。
みんなが待っている。

──スクールアイドルになるために。
花丸「スタンドパワーずら!」
60 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2020/04/06(月) 00:52:22.76 ID:J4C66LB/
「……さんっ!」
「……丸っ!」
「……ちゃんっ!」

花丸「はっ」

ダイヤ「よかった……間に合った……!」

ルビィ「花丸ちゃんっ……!」

善子「これ以上……心配させないでよっ!」

花丸「ずら……?」

ダイヤ「最後の岩が砕けた時に礫が花丸さんへ飛んでいたのです。それが頭に……」

善子「石が二人に目掛けて飛び散ったの」

ルビィ「お姉ちゃんに向かっていった石は直前で砕けたんだけど……」

花丸「そっか……よかった……」

善子「アンタの頭に当たったんだから良くないわよっ! とにかく急いで救急車に……」
花丸「スタンドパワーずら!」
62 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2020/04/06(月) 00:59:04.86 ID:J4C66LB/
花丸「マルは大丈夫ずら」

ルビィ「石が頭に当たったんだから安静にしないとっ!」

花丸「だいじょーぶ! ほら、傷も無いし……ね、ダイヤさん?」

ダイヤ「え、ええ……まあ……傷が無いということは実は当たっていなかったとか……?」

善子「なっ……ダイヤまでっ!?」

花丸「矢の怪我の仕返しずら。あの時も傷はなかったよ? あの時と同じずら」

善子「あ、あれは……うーん……」

ダイヤ「とにかくこの場から離れましょう。少し遠回りになりますが学校へ避難しましょう」

ルビィ「う、うんっ!」

花丸「……ダイヤさん」

ダイヤ「どうしましたか」

花丸「……ありがとう」

ダイヤ「こちらこそ、どういたしまして。お疲れ様でした」

花丸「ふふ……」

ルビィ善子「??」
花丸「スタンドパワーずら!」
63 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2020/04/06(月) 01:07:10.46 ID:J4C66LB/
後日

ダイヤ「この前はありがとうございました。あの時はどうなるかと」

花丸「こちらこそ。ありがとうございました。ダイヤさんのおかげで命拾いしたずら」

ダイヤ「ところで、私に落ちてきていたという石を砕いたのはもしかして花丸ですか?」

花丸「そうずら」

ダイヤ「ハッキリとは覚えていませんが私たちの間隔は5m近く開いていたハズ……スタンドが届かないのでは……?」

花丸「ふっふっふっ……」

ダイヤ「そ、そんなにおかしいですか?」
花丸「スタンドパワーずら!」
64 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2020/04/06(月) 01:09:33.85 ID:J4C66LB/
花丸「マルには新しい能力が発現したずら! ずばり『時間を止める能力』!」

ダイヤ「じ、時間を!? そんなまさか……」

花丸「時間が止まっているのに変な話とは思うけど約2秒間止められるずら!」

ダイヤ「……そうでしたか。私のスタンドは自身の傷は治せない……おかげで命拾いしました」

花丸「お互い様ずら」

ダイヤ「……そういえば」

花丸「?」

ダイヤ「以前聞きそびれたのですが、名前は決めてないんですの?」

花丸「名前……?」

ダイヤ「そうですわ。スタンドに名前を付ければ愛着も湧きますし。何よりも必殺技みたいで……」モジモジ
花丸「スタンドパワーずら!」
65 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2020/04/06(月) 01:10:30.44 ID:J4C66LB/
花丸「あー……名前……」

ダイヤ「ちなみに私のスタンド名は『クレイジー・ダイヤモンド』です。海外の音楽から頂きました」

花丸「クレイジー……」

ダイヤ「別案で『シャイニング・ダイヤモンド』もありましたが、鞠莉さんの口癖がどうしても頭をよぎってしまって」ゴニョゴニョ

花丸「うーん……」
花丸「スタンドパワーずら!」
66 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2020/04/06(月) 01:12:54.62 ID:J4C66LB/
ダイヤ「はっ……! ま、まあそんなにすぐに決まるものでもないですし……また決まった時にでも教えて下さい」

花丸「(名前……)」

──黄金さえのようにとても眩しい笑顔を振りまくあの人のように。
何度も読み返した名前。
あんなスクールアイドルに憧れた。
自身もスクールアイドルになって『憧れ』が越えるべき目標に変わった。


ダイヤ「さ、暗くなってきましたしそろそろ帰りましょう」

花丸「……いや、決まりました」

ダイヤ「も、もう決まったのですか」
花丸「スタンドパワーずら!」
67 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2020/04/06(月) 01:13:59.67 ID:J4C66LB/
花丸「はい。もし名前を付けるとしたらこれだと思うずら」


──憧れの輝きを越えてみせる勇気を!


ダイヤ「よろしければ教えてもらえますか?」

花丸「名前は……」


──初めて憧れたスクールアイドル「星空 凛」さん。
いつかマルもあの人のようにきらきらと輝きたい……あの黄金の輝きを越えて……!
オラは星を見ていたい。


花丸「星の白金『スタープラチナ』ずら!」


おわり


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