トップページ > ラブライブ! > 2020年04月03日 > QE/egOWf

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名無しで叶える物語(光)
俺、そらまるのこと好きかも
正直えみつんのAVには興奮したわ
にこ「ほんの少しのきっかけで」

書き込みレス一覧

俺、そらまるのこと好きかも
22 :名無しで叶える物語(光)[]:2020/04/03(金) 01:15:13.88 ID:QE/egOWf
俺が高校生の頃から結婚したいと常々いってる
正直えみつんのAVには興奮したわ
76 :名無しで叶える物語(光)[]:2020/04/03(金) 03:26:56.88 ID:QE/egOWf
今でもラブライブ!好きっていうとよく知らない友達にネタにされる事あるけどシンデレラストーリーで凄いじゃんって返すようにしてる。
実際初期の頃みたいに人気出ずに終わったんならこうやって話題になる事すら無かったんだし
にこ「ほんの少しのきっかけで」
104 :名無しで叶える物語(光)[]:2020/04/03(金) 04:25:10.73 ID:QE/egOWf
バイト中に割と書けたので投下します。少しシリアスになるのでつまらない思いをさせるかもしれませんがお付き合い頂けたら幸いです
にこ「ほんの少しのきっかけで」
105 :名無しで叶える物語(光)[]:2020/04/03(金) 04:25:31.61 ID:QE/egOWf
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「ごめんなさいね、呼び出したりして」

「いえ…それで、どういうお話なんでしょうか?」


放課後、今日も生徒会室で仕事をしていた私は突然先生に呼び出される。何事かと思って話を聞いてみる。私の事では無さそうだけど、どうやら言いづらそうにしている所を見るといい話では無さそうね。

「えぇ…その、絢瀬さん最近矢澤さんと随分仲が良いみたいね?」


「はい、にこ……矢澤さんとは仲のいい友人としてお付き合いさせて頂いてますが、それが何か…?」


「少し言いづらいんだけど、矢澤さんが絢瀬さんと仲良くしているのが気に入らない子がいるみたいでね」


「はい?……それがどう私に関係するのでしょうか?」


いけない、少し棘のある言い方になってしまったわね。
でもにこと仲良くしてるのが気に食わないと言われてもにことの関係を絶つつもりなんて一切ないし、先生に言われてもだから何?としかならないのよね…
にこ「ほんの少しのきっかけで」
106 :名無しで叶える物語(光)[]:2020/04/03(金) 04:39:29.15 ID:QE/egOWf
「ここから本題に入らせて貰うんだけど…さっきも言った通り矢澤さんが絢瀬さんや1年生の園田さんと仲良くしてるのが気に入らない子がいるみたいでね。」

「その子達がアイドル研究部は廃部にするべきだという声を上げていてね…前々から部を辞めた子達からもそういう意見を貰っていたの」

「今までは何とか抑えて来ていたんだけど、今回は人数も多くてどうしても私の力では抑えられなくて…」

「本当に申し訳ないんだけど、このままではアイドル研究部は潰れてしまう。それを生徒会長である貴女の口から矢澤さんに伝えて貰わなくてはいけない状況になってしまったの」



……状況は最悪ね。私や園田さん?って子と仲良くしているのが気に入らない?だからアイドル研究部を…にこの夢を、居場所を奪うって一体その子達はどういう神経をしているの?
頭に血が上っていくのを感じる。先生は悪くない、今まで廃部の話が出た時も何とかしてくれていたのだから。それが自分勝手な人達のせいでどうしようも無くなってしまった。
にこ「ほんの少しのきっかけで」
107 :名無しで叶える物語(光)[]:2020/04/03(金) 04:41:39.38 ID:QE/egOWf
「少し、時間を下さい」

「その子達の言い分は、一人しかいない部活がある必要が無いっていう事なんですよね?何とかします、私が……」

「絢瀬さん……。貴女、まさか……」

「貴女は生徒会長として充分過ぎるほどやってくれているわ、それがこれまで以上に大変になるのよ?」


にこの居場所を守る為に…いや、本当は私自身もそう望んでいたのかもしれないわね。
希に頼めばきっと形だけでも入部してくれる、だけどそれだけだとにこをよく思っていない連中に対しての抑止力にはならない。だとしたら……

「私が、アイドル研究部に入部します」



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にこ「ほんの少しのきっかけで」
108 :名無しで叶える物語(光)[]:2020/04/03(金) 04:42:48.70 ID:QE/egOWf
「えぇ!えりちがアイドル研究部に入る?!」

「しー!静かにして希!まったく、誰が聞いてるか分からないんだからね…」

「ごめんごめん、でもホントにびっくりしたんよ?どうしてまた急に?」

「実は……」


翌日、真っ先に希に報告。かなり驚いてたみたいだけど私が経緯を説明すると、納得してくれた様だった。……というか、私よりも頬を真赤に膨らませ怒っていた。

「なんでにこっちがこんな目に遭わないといけないん?……自分勝手な人達…許せんよ…」

「そうね、私も同じ気持ちだわ。それで、希はどうする?」

「へ…?」

「一緒にアイドル研究部に入りましょう?」

「う、うちが?!ダメダメ、うちなんて向いてないよ…」

「どうして?運動神経だっていいし、きっと希ならやっていけるはずよ」




そう伝えると、希は暗い顔を覗かせる。
意外と希ってこういう所あるのよね……自分の事になると積極性が無くなるというか…多分だけど今までもずっと、希はもっとにこの力になりたかったんだと思う。
それでも一歩踏み出すことが出来なかったのは自信が足り無かった事と…それときっと私のせいよね。
それなら今私が希の背中を押すわ。
にこ「ほんの少しのきっかけで」
109 :名無しで叶える物語(光)[]:2020/04/03(金) 04:43:48.05 ID:QE/egOWf
「希、聞いて。今まで私は廃校を何とか無くす事に精一杯で貴女の支えがなければ立っていられないくらい不安定だったと思う」

「それでもにこに出会って、あの子が笑顔を褒めてくれた時から私は今までのように意地を張るのはやめようって…そう思えたの」

「貴女がずっと長い間にこの事を気にしてたのは知ってる。私が頼りなかったせいで希がにこの力になってあげられなかったことも」


「そ、そんなこと……」


「でも、私はもう大丈夫。廃校問題だってきっと何とかしてみせる。都合のいい考えだって笑われちゃうかもしれないけど、貴女とにこがいれば何とかなるって思ってるの」

「前に希にはバレエの事を言ったことがあったわよね?やっぱり私は踊る事が好きみたい。にこの居場所を守ろうだなんて立派な理由じゃなく、私がやってみたいから。………希はどうしたい?」


「もし希に少しでもやりたい気持ちがあるんなら、やってみればいいじゃない。特に理由なんて必要ない。やりたいからやってみる。本当にやりたいことって、そんな感じに始まるんじゃない?」



「…っ!」


どう言葉にしていいのか戸惑っている様子の希。大丈夫、私はどれだけでも待つわ…貴女を支えるのは、今度は私の番だから。



「うちも……うちもやってみたい。誰かと何か新しい事がしたかった、うちの夢やったんよ」

「希…!」

「あはは、今想像してみたん。えりちと、にこっちと…それにもしかしたらまだ増えるのかもしれない仲間達と…一つの目標に向かって頑張る姿を」

「きっと、楽しい事ばかりじゃない。練習はうちもヒィヒィ言いながら着いていく事になるかも知れない。それでも想像の中のうちは、いつでも笑顔だったんよ」

「今まで一年うち一人じゃ言えなかった。でも、えりちと一緒なら言える。うちもにこっちの力になりたい!」

「ううん、うちもにこっちのような…見てて思わず笑顔になれるアイドルになりたい!」

「決まり、みたいね?」

「うん!」

「後は、にこしだいね」ボソッ

「?」

「ううん、こっちの話よ」


私も意地を張るのをやめて、希も勇気を出してくれた。
……あとは、貴女次第よ?
にこ「ほんの少しのきっかけで」
110 :名無しで叶える物語(光)[]:2020/04/03(金) 04:45:05.91 ID:QE/egOWf
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「覚悟はいいですか?穂乃果、ことり」

「うん、これまで数日間、しっかり準備してきたんだもん」

「ことりも、あの時から覚悟は変わってないよ」

「では、行きましょうか。にこのいる部室へ」


大丈夫、私だって覚悟はしてきたでしょう。あの日から…
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『二人とも、ちょっと相談なのですが……』

『なぁに?海未ちゃん』




『穂乃果、ことり。私はアイドル研究部に入ろうと思っています』


『『えぇ〜?!』』

『それで、貴女達にも一緒に入って欲しいと思っています』

『私はにこに出会って、にこに笑顔にして貰った時から今まで興味の無かったアイドルというものに興味を持ちました。』

『正直人前に出るというのは恥ずかしいです。しかし、二人と一緒なら出来ると思うんです』

『海未ちゃん……。穂乃果も、にこちゃんに自信を貰ったあの時からずっとそう思ってたよ』

『ことりも、衣装を考える時についつい二人に着てもらうならこういう衣装かなって想像してみたり…実は自分の分も……』

『穂乃果…ことり……!!』

『やろう!海未ちゃん!』
にこ「ほんの少しのきっかけで」
111 :名無しで叶える物語(光)[]:2020/04/03(金) 04:46:06.49 ID:QE/egOWf
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「いざ行こうとなると、緊張するものですね。後は扉を開けるだけなのに…」

「うん…断られたらって思うと怖いよ……」

「もしにこちゃんの事を怒らせちゃったらどうしよう…」


にこの元に入部させて欲しいと伝えに来たはいいものの、あと一歩の所で怖気付いてしまいます。
にこの過去を考えると簡単には伝えられません。どうしても最悪の事ばかり頭に浮かんで来てしまいます。それでも、言い出した私が弱音ばかり吐いているわけにはいけません。

「大丈夫です。やれる事はやって来ました、そうでしょう?」

「うん、大丈夫。海未ちゃん、お願い」

「はい、では開けますよ……」


「あら?貴女達は……」

アイドル研究部の扉に手をかけると、誰かから声をかけられます。誰かと思い振り向くとそこには……
にこ「ほんの少しのきっかけで」
112 :名無しで叶える物語(光)[]:2020/04/03(金) 04:46:47.14 ID:QE/egOWf
「絵里先輩?」

あれは……生徒会長と、副会長?穂乃果は知っている様でしたが、知り合いだったのでしょうか。
それより、二人はここになんの用で…?

「あら、穂乃果さん。それに理事長の……」

「そっちは弓道部の園田さんやね?皆もにこっちに何か用事?」

「そう、貴女が園田さん……」

「ご存知でしたか、私は園田海未と申します」

「南ことりです。生徒会長と副会長…ですよね?」

「えぇ、絢瀬絵里よ、よろしくね」

「うちは東條希。初めましてやね」

「副会長さんは初めまして、高坂穂乃果です!絵里先輩はお久しぶりです」

「久しぶりね、貴女達はにこにどんな用事で?」

「あ、実は私達は……」


ひとしきり自己紹介が済んだところでここに来た理由を生徒会長に伝えようとすると、



ガチャ



「部室の前で何やってるの……って何この大人数?!」


扉を開けて、今日私達がここに来た理由でもあるにこが登場しました。
にこ「ほんの少しのきっかけで」
113 :名無しで叶える物語(光)[]:2020/04/03(金) 04:47:57.11 ID:QE/egOWf
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「びっくりしたわ、何か騒がしいと思って扉開けたら勢揃いでいるんだから」

「うちらだってびっくりしたよ、も〜急に開けないでよねにこっち」

「そうだよ〜、穂乃果びっくりして心臓飛び出ちゃうかと思ったんだよ?」

「にこが悪いの!?」

「あはは……にこが悪いとは思ってないけれど、びっくりしたのは確かね?」

「海未ちゃんなんて扉に手をかけてたから腰抜かしちゃうんじゃないかってくらい驚いてたもんね?」

「そこまで驚いてません!大体一番に声を上げたのはことりじゃないですか!」


ここまで私の友達が揃うなんて事初めてじゃないかしら。絵里達と海未達が初対面っぽい所をみると、別の要件なんじゃないかと思うけどこんなタイミングで一体なんの用事なのかしら?

「それで?あんた達なんの用?わざわざ部室まで来るなんてよっぽどの事なんじゃないの?」

にこがそう言うと、今まで和やかに談笑してた皆の口元が急に強ばる。

「えっと……絵里先輩たちの用事からで!穂乃果たちはその後でいいから…」
にこ「ほんの少しのきっかけで」
114 :名無しで叶える物語(光)[]:2020/04/03(金) 04:49:01.02 ID:QE/egOWf
「……そうね。にこ、これから言う話は少し貴女にとって嫌な話かも知れないわ。穂乃果さん達も同席で大丈夫かしら?」


嫌な話……。そう言われて思い浮かぶ事が無いわけではない。正直一人で聞くのは怖いし海未や穂乃果、ことりにも一緒にいて欲しいと思った。

「いいわ、貴女達はそれでいい?…一緒に聞いていてくれる?」

「はい、にこがいいと言うのでしたら一緒に聞かせて頂きます。二人もそれでいいですか?」

「「うん、もちろんだよ」」

「決まりやね、それじゃあえりちよろしくね」

「それじゃあ早速本題に入らせて貰うわね?……にこ、単刀直入に言うわ。そう遠くない未来、アイドル研究部は…廃部になる」

「「「「っ……!!?」」」」

覚悟はしていた。だけど、それが現実になると知って…それも、大事な友達である絵里から伝えられた事もあって私は自分が立っている感覚すら無くなってしまった。
怖い…怖い。私の唯一の居場所でいて、私の夢の最後の砦、それがここだったの。

「ちょっと待ってください絵里先輩!私達は…」

「海未!!」

「っ!」ビクッ

「絵里、続けて」

海未達にいてもらってよかった、後輩にかっこ悪い所を見せる訳にはいかない。そんな思いがなければ私は今確実に立っていられなかった。
にこ「ほんの少しのきっかけで」
115 :名無しで叶える物語(光)[]:2020/04/03(金) 04:49:58.83 ID:QE/egOWf
「……きっと、今まで通りなら貴女はこのアイドル研究部で卒業まで過ごす事が出来たの」

「……どういう事?」

「実際貴女に対する嫌がらせは最近増えているはず、なにか思い当たる事はないかしら?」

「…!?ま、まさか…!?」ガタッ

「海未ちゃん?!どうしたの急に…?!」

「園田さん、貴女は気づいたみたいね。そう、このアイドル研究部を廃部にしようとしている大きな原因は…私と、貴女よ」

「そ、そんな……私が、私がにこの大切な居場所を…………」

そうなのね、そういうこと………
つまり、前の海未への嫌がらせの手紙を送ってきたやつらが……


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